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13

Sep

【狼と香辛料】3期の可能性を徹底検証! 再開後も好調を維持

出典 : Amazon.co.jp

人気ライトノベル『狼と香辛料』のテレビアニメ3期が制作される可能性を徹底検証!
一旦は完結するも再開し、現在は本編に加え新シリーズ「狼と羊皮紙」も刊行中と、ますます勢い付いている本作の新たなアニメ化について予想してみました!

異色の「経済ファンタジー」が大ヒット! 一度は完結するも10周年を機に再始動

出典 : Amazon.co.jp

支倉凍砂先生のデビュー作で、第12回電撃小説大賞の銀賞受賞作品でもある『狼と香辛料』は、1巻発売当初から「異質なライトノベル」として話題になっていました。
ヒロインのホロが尻尾と獣耳を持っているから……ではありません。
本作が経済活動をメインに描いた作品だったからです。

狼と香辛料はファンタジー作品ですが、魔法のような超常的な力は存在せず、剣や槍などの武器を用いた戦闘もありません。
そんな本作の主人公であるクラフト・ロレンス旅の行商人で、各地を巡り様々な商品を売買する青年。
彼が狼の化身ホロと出会い、各地で様々な人物と駆け引きを繰り広げつつ、ファンタジー世界の経済を描いている革新的なラノベです。

経済メインというと小難しい内容のように思われがちですが、本作は決して堅いストーリーではありません。
ロレンスの商人としての誇り、ホロの可愛さを追求しているところはラノベらしいですし、こういったジャンルでありがちな説明臭さや「舞台装置として登場させているだけのキャラ」はなく、それぞれが自分の人生を背負い、地に足を付けて生活している様子がありありと描かれています。
また、中世ヨーロッパの経済を基盤としつつもシンプルな設定と構成にしているため、経済に縁のない素人でもわかりやすく、流通や為替、先物取引など商取引の基本や仕組みを楽しく学ぶことができます。

ラノベの王道から大きく外れ、それでいてラノベのお約束はしっかり踏襲している本作は多くの称賛を浴び、刊行開始からわずか1年半でアニメ化が決定。
2008年冬に放送され好評を博し、翌2009年夏には2期も放映されました。

その後も人気作として定着した狼と香辛料は、2011年7月に発売された17巻で物語を一旦完結させます。
しかし10周年に当たる2016年に再開が発表され、5年ぶりとなる新刊を発売。
更に、本編6巻で女の子のような見た目の少年として登場したトート・コルと、ロレンスとホロの娘ミューリを主人公とした新シリーズ『新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙』をスタートさせ、本編と未来編の2作品を同時に進行することになりました。

再開後も人気は健在で、『香辛料』『羊皮紙』共に新刊が発売される度に上位にランクインし、シリーズ累計発行部数は435万部を記録。
現在進行形のヒット作であり、多くのファンから新たなアニメ化を期待されています。

VRアニメプロジェクトの成功は3期に影響する?

出典 : ⒸSpicy Tails : 狼と香辛料VR | Spicy Tails

再始動した2016年以降、実は狼と香辛料の新たなアニメ化は既に行われています。
ただし2期の続編ではなく、原作者の支倉先生が運営する同人サークル「SpicyTails」がクラウドファンディングで支援を募り、VRアニメとして製作するという企画でした。

クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」および「Kickstarter」で2018年にスタートした「狼と香辛料VRアニメ製作プロジェクト」は、支倉先生をはじめ、原作イラスト担当の文倉十先生、ロレンス役の福山潤さん、ホロ役の小清水亜美さんといった面々が集ったことで大きな注目を集め、僅か2時間で目標額の800万円を達成。
最終的な支援額はCAMPFIREで4147万9064円、Kickstarterで3097万8009円に達し、合計金額はなんと7245万7073円を記録しました。

その後、2019年6月3日に『狼と香辛料VR』は無事リリースされ、僅か2ヶ月後に続編の制作が決定。
このことからも、支倉先生がVRにかなり注力していることが窺えます。

では今後、狼と香辛料のアニメ化は全てVRアニメという形で行われるのでしょうか?

結論から言えば、その可能性は低いと思われます。

『狼と香辛料VR』を実際に体験した人であればすぐにわかると思われますが、この作品は通常のアニメと同じように楽しむタイプのものではありません。
3D空間内において、ロレンスの視点でホロとの会話と彼女のリアクションを楽しむという、コミュニケーションゲームにかなり近い感覚の作品です。

ストーリーは支倉先生が担当していますが、じっくりと物語を楽しむという内容ではなく、ホロとのイチャイチャのためのシチュエーションと演出に特化した会話劇。
ロレンスとホロのラブコメはこの作品の大きな見所ではあるものの、あくまで複数ある軸の1つに過ぎず、このVRアニメで全てのファンを満足させるのは難しいでしょう。
狼と香辛料VRはあくまで「支倉凍砂プロジェクト」の範疇で、「アニメ『狼と香辛料』メインプロジェクト」ではないと考えられます。

ただ、このVRアニメプロジェクトで7000万円以上を集めた実績はかなり大きなプラス材料と言えます。
「狼と香辛料という作品には現在も多くの太い客がついている」とアピールできたのは間違いありません。

特にアメリカのクラウドファンディングサイトであるKickstarterで3000万以上の支援を得たのは朗報です。
単純にクラウドファンディングで3期の支援を募るという選択肢はもちろん、Netflixなどの海外を主軸としたプラットフォームに独占配信権の売却を行うことで資金を得ることも視野に入って来ます。
近年は海外で受けの良いアニメが続編を作られやすい傾向にありますが、狼と香辛料にもそのポテンシャルが十分にあると言えるでしょう。

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