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10

Aug

【僕は友達が少ない】どうして3期が作られなかったのか? 徹底検証

3期がない原因は「原作の失速」?

出典 : Amazon.co.jp

アニメ2期は決して失敗ではなく、評価も上々でした。
ただ、放送終了直後に3期という話は恐らく出ていなかったと思われます。
というのも、アニメ2期前後にはがないは刊行ペースを大きく落としてしまったからです。

はがないは7巻まで順調にリリースされていて、ほぼ4ヶ月に1冊のペースで刊行されていました。
しかし8巻のリリースまで9ヶ月かかり、その6ヶ月後の2012年12月に小鷹以外のキャラの視点で描いた『僕は友達が少ない CONNECT』を発売。
この本自体は非常に好評で、ファンのハートをしっかり掴みましたが、アニメ2期が終了した2013年3月の時点でストックが全然溜まっていない状態になってしまったのです。

漫画ではこういったケースは珍しくありませんが、ラノベではむしろストックが余り過ぎているのが普通で、ストック不足によって制作そのものが不可能というケースは稀。
しかもその後、刊行ペースは更にスローになってしまったため、ストックがいつ溜まるのか不透明な状況になってしまいました。

また、2期の平均7000枚というセールスは続編を作ることが可能な水準ではありますが、当時のアニメ界は7000枚以上売れる作品が毎年20作品以上出ていたため、既にファン層が固定化され、しかもいつ作れるか不明瞭なはがない3期よりも、他のアニメ化企画を立ち上げる方を優先したとしても不思議ではありません。
このような事情から、3期制作は実現しなかったと思われます。
「アニメ2期以降の展開が微妙でファンが離れたから3期が作られなかった」といった意見も一部で散見されますが、恐らく直接的な原因ではないでしょう。

ただ、終盤の展開がファンの間で物議を醸したのは事実で、10巻には挿絵が一切ないという異例の事態も。
特に10巻ラスト~最終11巻の展開は、「メインヒロインと思われていた2人ではなく他の2人をフったりフラれたりした挙げ句、誰ともくっつかず終わる」というハーレム系ラブコメとしては異端とも言えるもので、各ヒロインに愛着を持っていたファンが不満を抱くのも無理はないという内容です。

とはいえ、この作品は単なるラブコメではなく「残念なキャラたちの残念さを描写するラブコメ」であり、そのテーマを貫徹するのであれば、この終わり方はブレていないという見方も可能です。

流行のマルチEDで新作が書かれれば可能性あり?

出典 : Amazon.co.jp

現実問題、完結から5年が経過したはがないの3期が今後作られる可能性は限りなく低いと言わざるを得ません。
ただ、原作が再始動した場合には話は別です。

同時期にラノベ界を盛り上げ、残念系ヒロインを世に広めた「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」は2013年に完結を迎えましたが、2019年よりゲーム版をベースに各ヒロインのifストーリーを小説化した新企画を開始
好評を博しています。
また、ラノベではありませんがタイトルが似ている漫画『ぼくたちは勉強ができない』もマルチED方式を採用しており、ヒロイン毎に主人公と結ばれるルートを描いています。

もし、はがないで同種の企画が立ち上がり、それが大好評だった場合、2期の続きからアニメ化される……ということも、ないとは言い切れません。

平坂先生は現在、アニメ化されるなど大ヒットとなった『妹さえいればいい。』の連載を無事完結させ、新作の準備中とのこと。
この新作がはがない関連でない場合は、3期はますます遠のくことになるでしょう。

まとめ

一時代を築いた大ヒット作なので、ようやくラブコメらしくなってきた2期ラストで終わったのは残念ですが、それもまたこの残念系ラブコメらしい結末と言えます。
3期は厳しいと思いますが、いたち先生のコミック版はまだ続いているので、久々に隣人部の面々に会いたくなった人は漫画の方を手に取ってみるのもアリですよ!

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