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May

【僕の心のヤバイやつ】山田はいつから市川を好きになったのか? 徹底検証

出典 : Amazon.co.jp

ネット上で絶大な人気を誇り、更新の度にトレンド入りする『僕の心のヤバイやつ』より、ヒロインの山田杏奈についてまとめました!
彼女が一体いつから主人公・市川を好きになったのか、そのタイミングを徹底検証します!

山田杏奈(やまだ あんな)キャラクター紹介

出典 : Amazon.co.jp

『僕の心のヤバイやつ』に登場する女性キャラクターで、本作のヒロイン
校内No.1の美人スクールカースト上位に位置し、雑誌「CiEL」のモデルをしている中学2年生の女子。
黒髪ロングで肌はとても白く、身長171.9cmでスラッとしつつ胸は大きめのモデル体型です。

カースト上位だけあって友達はそこそこ多く、小林ちひろ(こばやし ちひろ)、関根萌子(せきね もえこ)、吉田芹那(よしだ せりな)の3人と頻繁につるんでいます。
会話の際は主にイジる側ですが、たまにイジられることも。
スキンシップに積極的で、特にちひろにはしょっちゅう抱きついています。

基本的に天然で、相手の質問に対して深読みしたりせず額面通り返すタイプ。
ただし好きでもない男子に言い寄られた際にはバカのフリして退散させようとするなど、一定の処世術は身に付けています。

モデルに関しては高いプロ意識を持っていて、やむを得ない理由で撮影に穴を開けることになった時には涙を流して悔しがるほど。
一方で食い意地が張っており、昼休みには常に図書室で間食していますが、太らない体質なのか体型維持は問題ないようです。

興味ない男子からの「可愛い」は言われ慣れてるからか特に感情は動かないようですが、「面白い」と言われると嬉しいようです。
自分の好きなもの、真剣にやっていることを褒められると露骨に照れるなど、とても素直な性格。
不意打ちをかますことが好きですが、逆にかまされるとしおしおになるなど、守備力は意外と低い模様。

犬派ですが、本人の行動は犬のようで猫。
へそを曲げると黙りを決め込み貝になります。
サンタを今も信じているとのこと。

主人公の市川京太郎(いちかわ きょうたろう)とは同じクラスで、当初は中二で中二病を拗らせていた市川から一方的に妬まれていましたが(山田本人は気付いていない)、図書室で初めて会話を交わして以降、少しずつ接点が増え、次第に彼への恋心が芽生えていきます。

6話まではプロローグ

出典 : Amazon.co.jp

僕ヤバは常に市川の視点で物語が進み、市川のモノローグによって進行していくので、彼の心情はダイレクトに読者に伝わってきます。
山田と接点を持った第1話で意識し始め、2話で山田に強い感情移入をし始め、人知れず共同作業に喜び、嫉妬し、そして第14話で彼女の悲しみに同調したことで自分の気持ちに気付く……という、とても自然な流れです。
彼の場合、2話の時点で既に恋心の萌芽があって、14話でようやくそれを自覚したようです。

では、山田は一体どのタイミングで市川を好きになったのでしょうか?

原作者・桜井のりお先生の言葉を借りると、6話までは「プロローグ」です。
そのプロローグの最後である6話で、山田は自分が「面白い」と言われることを最高の褒め言葉と受け取っていて、その後市川に対して「市川って面白いね」と言っています。
この時点ではまだ恋心には程遠いですが、「市川の苗字をちゃんと認識している」「自分が言われて嬉しい事を言う」の2点から、山田が市川に対して好意的な感情を持っていると推測できます。

まだ数えるほどしか接点のないこの段階で、そこまで市川の好感度が上がっていた要因は、1話目の図書室での出会いのシーンにあると思われます。
図書室でおにぎりを頬張っていた山田は、その姿を偶然市川に目撃された際、彼に「ファフェフォッ いファフォッヘ」と言っていました。

おにぎりを口に入れたまま喋っているので聞き取れない言葉になっていますが……これは恐らく「誰にも言わないで」、つまり秘密にして欲しいという意思表示でしょう。
図書室に食べ物を持ち込むのは普通にNGなので、教師にバレたくないというごく普通の心境ですね。

これに対し、市川は全く聞き取れなかったものの適当に肯定。
この瞬間、山田にとって市川は「秘密を共有するクラスメイト」になったようです。
秘密の共有は信頼に繋がり、同時に素の自分を見せられる安心感にも繋がるので、市川に対し好意的な印象を持ったのは自然な流れと言えます。

「ラブコメ未満」でも見逃せない描写

その後の7~15話は、桜井先生の言うところの「ラブコメ未満」
この時点で既に市川は山田への恋心を忍ばせているので、それでも「未満」ということは、山田の方はまだ恋が始まっていないと解釈するのが自然でしょう。

それでも少しずつお互いの距離は縮まっていて、市川の恋心の自覚を描いた14話に繋がっていく訳ですが……この14話では山田の市川への意識も若干描かれています。
それは「体育の授業中、市川が不意にバスケットボールをぶつけられ、怒りにまかせ返球しようと振り返ったところ、ボールを回収しにきたのが山田だったため、怒るに怒れず優しく返球した」というシーンの直後。
壁に寄りかかってしゃがみ込んだ市川が、コートに戻った山田の方をチラ見した場面です。

この時山田は、試合中にもかかわらず市川の方に顔を向け、視線を落としてボーッとしていました。
そして次のコマでは視線を上げており、市川と目が合っている状態です。
たった二コマの描写ですが、極めて意味深長な二コマです。

1コマ目の「市川の方に顔を向け視線を落とした山田」ですが、しゃがんだ状態の市川の視点にもかかわらず視線が下に向いているということは、はっきりと俯いているということ。
これは恐らく、ボールをぶつけられた市川が怒っていたのを気にしていたと推察されます。
そして次の「視線を上げ市川と目を合わせた山田」のコマは、彼がまだ怒っていないかを確認し、その後どう接するかを考えようとしていたのだと思われます。

つまり、山田は試合中にもかかわらず、ずっと市川のことを考えていた可能性がかなり高いのです。
それは恋とまでは言えないかもしれませんが、市川の事をかなり気にかけているのは確かで、この時点で彼を異性として意識していたと考えられます。

その結果、山田は顔面にボールをぶつけられ、モデルの仕事をキャンセルせざるを得ず、悲しみに暮れる彼女を見て市川は自分の恋心を自覚。
多少のタイムラグや程度の違いはありますが、この14話が「ラブコメ未満」の最終回、15話はエピローグと言えるのかもしれません。

2巻以降は恋愛感情が明確に

2巻収録の最初の回、第16話は自転車通学中の市川が山田と遭遇するお話。
「二人乗りを要求」「パピコをシェア(ただしフタ)」「市川と同じ情報処理部に入ると言い出す」など、山田がグイグイ市川を攻めるエピソード満載の回です。

その中でも特に注目すべき行動は、「パピコのコーヒー味とカルピス味、どっちが好きかを聞いた」ことです。

山田は天然系ではあるものの、親しい人に対してはとても気を使える愛情深い女の子です。
これは「好きな人のことをもっと知りたい」という欲と「好きな人に不快な思いはさせたくない」という優しさが噛み合った結果、自然とそうなったのでしょう。
一方で、八方美人タイプとは対極にある性格なので、興味のない相手に対してはドライな一面を見せることもあります。

そんな山田が、市川について知りたがっているのを明確にしたのがこのシーン。
この時点で、既に山田は自分の恋心を明確に自覚していると思われます。

このエピソードを境に、僕ヤバはラブコメ濃度が急激に上昇。
ただし、お互いが相手の自分への好意に気が付くのはもう少し先になりそうです。

余談ですが、桜井先生がご自身のアカウント上で不定期に投稿している1~4P漫画(通称“ツイヤバ”)でも16話を境に「山田が市川に質問する話」が急増します。
健気に情報収集する山田の可愛さが堪能できるので、本編のみを追いかけている人はぜひチェックしてみてください!

まとめ

僕ヤバは今一番注目を集めていると言っても過言じゃないラブコメですが、その魅力は「対外的には寡黙、心の中は饒舌」な市川と、「対外的には陽気、心の中は繊細」な山田の対照的な心理描写にあるように思います。
感情表現は豊かなのに、心の声が一切描写されず、そのため山田の心理を繙くのは簡単ではありません。
でもそこが良い! むしろそこが良い! 早くアニメ化して!

コメント

  1. ジャック より:

    とても参考になりました。
    この記事の考察から考えると、図書室でティッシュを使った時の山田の表情は、市川が怒っていないことを確認できたことによる「安堵」になるのでしょうか?
    読んでいる時は、市川の気遣いが嬉しかったのかと思ったのですが、良ければ意見を聞かせてください。

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