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30

Apr

【メジャーセカンド】大吾は魅力的な主人公になれるのか? 徹底検証

出典 : Amazon.co.jp

第2シリーズの作画が大好評の『メジャーセカンド』より、主人公・茂野大吾についてまとめました!
偉大な前作主人公、茂野吾郎の息子でありながらプレイヤーとしても男としても平凡な彼が今後魅力的な主人公になれるかを徹底検証します!

茂野大吾(しげの だいご)キャラクター概要

出典 : Amazon.co.jp

『メジャーセカンド』主人公で、前作『メジャー』の主人公・茂野吾郎(しげの ごろう)とヒロイン・薫(かおる)との間に生まれた長男。
吾郎の子供時代と比べるとマイルドな顔立ちで、かなり童顔。
身長は中学2年生の時点で158cmと、平均よりも若干低めです。

小学4年生までは父親に憧れ、プロ野球選手を目指しリトルチームの三船ドルフィンズに入団したものの、周囲の期待とは裏腹に平凡な運動能力しかなく、劣等感に苛まれ一旦は野球を離れることに。
しかし、かつて吾郎とバッテリーを組んでいたメジャーリーガーの佐藤寿也(さとう としや)の息子・(ひかる)が同じ学校に転校してきたことをきっかけに再び野球を始め、投手だった父とは違い捕手としての野球人生を歩み始めます。

中学に上がってからは私立風林学園の野球部に入り、2年生になってからはキャプテンに就任。
捕手だけでなく外野にも就き、常にチーム全体のことを考え、女子ばかりの集団をまとめています。

性格は父親とは正反対で、繊細かつ消極的
それでも野球を続けていく内に少しずつ自信を付け、キャプテンになってからは周囲からも一目置かれる存在になっています。
とはいえ一旦落ち込むと中々立ち直れないところは子供のころのままです。

野球に対する情熱は本物で、一旦野球をやめたのも有名になれそうにないので諦めた訳ではなく、自分の憧れと現実のギャップに耐えきれなかったから。
その後は自分の才能のなさを受け入れ、それでも野球に打ち込むことに充実感を抱いており、率先して野球漬けの毎日を送っています。

担当声優は藤原夏海(ふじわら なつみ)さん

偉大な父は超えられない?

大吾のプレイヤーとしての能力は、ハッキリ言って地味です。
野球の花形ポジションである投手ではなく、チームの要とはいえ素人目線では最も地味なポジションと言われている捕手ですし、パワーもない、ミート力もない、脚も普通、肩は弱い……と良い所はほとんどなし。
少なくとも中学の段階では、凡庸な選手と言わざるを得ません。

一方で、努力に関しては吾郎にも負けないほど丁寧に描かれています。
右肩を壊して左肩で160km中盤まで投げるようになった吾郎ほどのインパクトはありませんが、自分の才能のなさに絶望して一度は投げ出した野球に再度挑戦し、地味ながらも試合で一定の結果を残すようになった小学生時代の彼には、十分に主人公らしさを感じることができます。

ただ、中学に上がってからの大吾は、野球脳の高さと守備力については非凡さを見せていますが、選手としての魅力を感じさせる場面があまりない印象です。
ミスを連発していた小学生の頃と比べれば、経験者らしいプレイヤーにはなってきましたし、終盤の一打逆転といった重要な場面で何度も結果を出すなど主役らしい勝負強さも身につけ、チームメイトからもある程度信頼されていますが……味方も敵も巻き込んで常に試合の中心にいた父親とは正反対で、小さくまとまってしまっているように感じられます。

これは単純に才能や能力の差だけでなく、性格の差が大きいと思われます。
吾郎も決してメンタルお化けではなく、打たれれば普通に凹みますが、彼の場合は大抵外に向けて発散するので、悪く言えばガサツですが、感情の起伏の激しさが物語を盛り上げる大きな要因にもなっていました。
加えて、口の悪さや詭弁によって様々な迷言・迷場面を生み出しており、作品の看板キャラらしい存在感を常に見せていました。

それに対し、息子の大吾は内向的な性格が災いして、これという場面を作りきれていません。
小学生時代は「技術面で劣るからバントゴリ押しで結果を出す」という、地味ながら非力なりの個性を出していましたが、中学生の大吾はごく普通のキャプテンでしかなく、周囲の華々しい女子たちの存在感に埋もれてしまっています。
試合での活躍がどうというより、モノローグや他の部員との会話において、個性が発揮できていないように感じられるのです。

最もそれが顕著に表れているのが、光との再会後の彼です。

小学生時代、試合中に大吾と衝突し、一時は首から下が動かなくなるほどの重傷を負った光は、その後懸命のリハビリで野球ができるほど回復したものの、投手を続けるのは難しかったらしく、大吾と同じ捕手として彼の前に現れました。
そんな光に圧倒的な力の差を見せつけられ、その上徹底的に見下される屈辱を味わい、精神的に参ってしまいます。
ここまで過酷な状況に追い込まれた大吾ですが……結局その後、普通に落ち込み、普通に立ち直るという平凡な経過に終わってしまいました。

戦略面でチームを勝利に導けるほどの支配力はなく、野球脳と粘りが売りの地味プレイヤーで、人間性も叩けば響くというタイプではない彼が、今後父親のような存在感のある主人公になるのは難しいかもしれません。

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