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テレビアニメ化されないまま完結した名作漫画・ラノベをまとめてみた
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多くのファンを唸らせた名作なのに、一度もテレビアニメ化されないまま完結した作品を理由別にまとめました!
OVAにはなったけど最後までテレビアニメ化しなかった作品から隠れた傑作まで、アニメファンにも知って欲しい漫画・ラノベをお届けします!
大ヒットしたのに……どうして?
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漫画の中には、大ヒットしたのに一度もテレビアニメ化されないまま完結した作品が幾つかあります。
驚くべきことに、累計発行部数が数千万部を記録したメガヒット作品でもテレビアニメにならなかったケースが存在するのです。
特に多いのは1990年代のマガジンです。
当時マガジンは黄金期を迎えていて、一時は週刊少年ジャンプを上回る発行部数を記録するほどでしたが、その一方で大ヒットしたのにとうとうテレビアニメ化されないまま長期連載を終了した作品が複数あります。
その象徴的な漫画が、共に約3000万部を記録している『カメレオン』『疾風伝説 特攻の拓』です。
マガジン黄金期の象徴的な作品だけに、アニメ化されていないのは意外と感じます。
一方で、ヤンキーを前面に出した漫画はアニメ化され難い傾向もあり、この2作品はそれが原因と思われます。
昔からアニメ化に積極的なジャンプでも、森田まさのり先生の2大ヒット漫画『ろくでなしBLUES』『ROOKIES』は共にテレビアニメにはなっていません。
それぞれ6000万部、2100万部を記録しているので、本来ならテレビアニメ化されて当然の作品ですが、ろくでなしBLUESはアニメ映画および実写化、ROOKIESは実写化のみに留まっています。
また、同じくヤンキー漫画で、2018年にドラマ化され人気を博したことでも記憶に新しい『今日から俺は!!』もOVA化はされましたが、テレビアニメにはなっていません。
全38巻で4000万部を記録した作品だけに、今もアニメ化を希望する人はかなりいます。
ヤングキング掲載の大ヒット作『BADBOYS』もそうですね。
ヤンキー漫画でなくても、真似されると社会的に問題がある……という漫画はアニメ化され難い傾向が見受けられます。
森恒二先生の『ホーリーランド』や『自殺島』は、恐らくこの範疇に入る作品です。
『LIAR GAME』も該当するでしょう。
また、アニメが深夜にほとんど放送されていなかった時代は、過激な下ネタや性描写、グロテスクな表現のある作品は敬遠されていました。
『コータローまかりとおる』『行け!!南国アイスホッケー部』『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』『東京大学物語』『電影少女』『3×3EYES』などが該当します。
特に3×3EYESは3333万部以上の大ヒット作ですが、当時のアニメを取り巻く状況だとOVA化で精一杯なのも納得です。
同時に、昔はテレビアニメというと子供が観るものという認識をされていたため、子供向けではない漫画はアニメ化され難かったようです。
大人の恋愛を描いた『部屋においでよ』、大人と子供の狭間で揺れ動くラブコメディ『ツルモク独身寮』、ホームコメディの『りびんぐゲーム』などはいずれも人気作でしたが、アニメ化には至っていません。
実写のイメージが強くなった作品も、あらためてアニメ化され難いようです。
『サイコメトラーEIJI』は複数回ドラマ化されましたが、その後アニメにはなりませんでした。
『海猿』『ブラックジャックによろしく』『医龍-Team Medical Dragon-』『20世紀少年』などもそうです。
少女漫画は特に顕著で、『花ざかりの君たちへ』『ストロボ・エッジ』『海街diary』など実写化はされてもアニメ化はされていない作品が多数あります。
他に有名な作品がありすぎた?
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既に何度も大ヒット作を生み出し、アニメ化も経験している漫画家の作品の場合、人気作でもアニメ化が見送られるケースがあります。
あだち充先生の『ラフ』はその典型ですね。
全12巻で1500万部という凄まじいヒット作なんですが、前作のタッチと比べると見劣りするからなのか、結局アニメ化はされませんでした。
浦沢直樹先生の『Happy!』もそうです。
1800万部の大ヒット作ですが、それ以上の大ヒット作であるYAWARAと同じ路線だったため、連載中はちょっと二番煎じ感がありました。
その他、小林まこと先生の『柔道部物語』、ゆうきまさみ先生の『じゃじゃ馬グルーミンUP!』もこのタイプに該当します。
作品単体で見れば立派なヒット作ですが、それ以上のヒット作が以前あったことで「今回はアニメ化するほどじゃない」という判断になったのかもしれません。