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21

Feb

キン肉マン、To Loveる、るろ剣……成功する続編漫画の条件とは?

出典 : Amazon.co.jp

「蛇足」「二番煎じ」など、何かと非難の的になりやすい大ヒット漫画の続編ですが、中にはファンから受け入れられ、更には新規ファンまで獲得するケースもあります。
成功する続編漫画の条件とは一体何なのか、徹底検証しました!

続編は歓迎されない?

出典 : Amazon.co.jp

大ヒットした漫画が完結して、その数年後や十数年後に続編が制作されるのは決して珍しくありません。
同じ主人公で物語の続きを描いた『地獄先生ぬ~べ~NEO』『修羅の門 第弐門』『魔法陣グルグル2』『カードキャプターさくら クリアカード編』、主人公たちの子供世代や違う学年のキャラをメインに据えた『MAJOR 2nd』『げんしけん 二代目』『フルーツバスケットanother』、作画担当を変えた公式続編『ドラゴンボール超』『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』、ジャンルやタイトルを変えたものの正統続編の『UQ HOLDER!』……など、様々な形で続編が生み出されています。

ヒット作の続編が連載を開始する際は大抵、「あの人気作の続編が読める!」と喧伝され、大きな注目を集めた中でスタートします。
かつての読者の中には心待ちにしていた人も多く、期待を寄せたメッセージがSNS上に溢れ、ビッグタイトルの続編であればトレンド上位に入るなど大きな反響を呼ぶことさえあります。

しかし一方で、シビアな現実もあります。
かつて人気を博した作品の続編が発表され、当初こそ関心を集めたものの、いざ始まってみると「何か違う」と感じる読者が多く、かつてのファンも次第に離れていき、ひっそりと連載終了……となる場合も残念ながらあります。
もっと悲惨なケースだと、続編を描いている事さえあまり話題にならず、早々に打ち切りとなってしまうことだって少なくないのです。

昔は何十万人、何百万人という読者を魅了していた作品が、どうしてそんなことになってしまうのか。
そこには、続編に対する読者の複雑な心理が大いに影響していると思われます。

人気作の続編漫画が頻繁に描かれるようになったのは、2000年代に突入してからです。
週刊少年ジャンプの元編集長が2001年に立ち上げた週刊コミックバンチに、往年のヒット作の続編や関連作が複数掲載され、『蒼天の拳』『エンジェル・ハート』といった漫画がヒットしたことが大きなきっかけだったと推察されます。
1980年代の作品の過去編やリメイクが2000年代に大ヒットしたことで、過去のヒット作の掘り起こした始まったのです。

ただ、必ずしも続編を歓迎する読者ばかりではありません。
「過去のヒット作に縋るのは見苦しい」という風潮は根強く、続編ブームが到来して以降もそういった厳しい意見は多数見受けられました。
そしてそれは現在も変わりません。

大ヒット作の続編を歓迎しない人の多くは、元読者です。
その作品を愛しているからこそ、一度綺麗に終わった物語を無理矢理叩き起こす行為には抵抗があり、新作で更なる高みに行くと期待していた作者が停滞してしまったことへの失望も生まれます。

そのため、続編に対するファンの目は当然厳しいものになります。
結果、鳴かず飛ばずで終わる作品が多くなってしまうのです。

成功の条件は?

出典 : Amazon.co.jp

続編の成功例が少ないのは、読者だけの問題ではありません。
当然、漫画を描く作者や作品を管轄する編集サイドにも原因があります。

まず単純に、以前の連載ほど面白くないケース。
ミもフタもない言い方をしてしまえば、才能の枯渇ということになるでしょう。
単純に面白さ以外でも、絵柄が以前と大きく変わってしまったケース同じキャラを描いていても以前とは微妙にズレているケースなど、作者の加齢や感覚の変化によって前シリーズ当時の魅力を引き出せていない続編は多々あります。

ただ、それならまだ良い方かもしれません。
中には、続編を盛り上げたいという一心からか、前作の人気キャラを相対的に弱体化させたり、ヘイトを集めるような行動をさせたり、新作のキャラのかませ犬にしたり、持ち味や魅力を殺したり……と、ヒットした前シリーズまで貶めてしまうことすらあるのです。
ファンが一番続編を毛嫌いする理由は、これかもしれません。

本来、続きを描く上で上記のようなことは完全にNGのはず。
生活もかかっていて、新作のことで頭がいっぱいになってしまっている作者がつい暴走してしまったのなら、編集者が止めるのが筋というものですが……中々ストッパーの役目を果たせていないようです。
理由としては「ヒット作家には物申せない」「無理言って続編を描いて貰っているからダメ出しできない」「以前のヒット時には生まれていなかったから作品に思い入れがない」などが考えられます。

もし、このような理由でたくさんの続編が失敗しているのだとしたら、逆にそれらを排除すれば成功する芽があるとも言えます。
そして実際、数は少ないですが多くのファンに支持されている続編も存在しています。
ここからはその成功例を挙げていきたいと思います。

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