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ラノベ史上最大のヒット作で、2018～2019年には久々にテレビアニメ化された『とある魔術の禁書目録』の4期が今後制作される可能性についてまとめました！
3期の売上や評価、原作の現状などから、現実的な可能性について徹底検証します！

シリーズ累計3,100万部！ ラノベ歴代1位の人気作

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『とある魔術の禁書目録（インデックス）』は、ラノベファンにとっては今更説明不要の作品ですね。
何しろ、ラノベ史上歴代1位のシリーズ累計発行部数を誇るメガヒット作。
原作だけでも1800万部、スピンオフ作品『とある科学の超電磁砲（レールガン）』『とある科学の一方通行（アクセラレータ）』などの部数も含めると、3100万部というとてつもない記録を打ち立てています。

そんな禁書ですが、この小説は受賞作ではなく、第9回電撃ゲーム小説大賞に応募した『シュレディンガーの街』という別作品で受賞を逃した鎌池和馬先生に当時の電撃文庫の編集者・三木一馬さんが声をかけ、1年間の修行を経てデビュー作として世に送り出された作品です。
当時の三木さんは既に『灼眼のシャナ』を担当するなど、有能編集としての頭角を現していた時期。
拾い上げによって『しにがみのバラッド。』『撲殺天使ドクロちゃん』をいった作品も出版に漕ぎ着けており、それらと同じ形で禁書も書籍化を果たしたようです。

一方、イラストを担当することになったはいむらきよたか先生は、当時ゲーム原画を幾つか手がけてはいたものの、ラノベは禁書が初。
カリスマ編集の後押しがあったとはいえ、新人同士のタッグによるデビュー作ということで、必ずしもヒットが約束された船出ではありませんでした。

しかし2004年に発売された第1巻の評判が上々だったこともあり、禁書は早々に上昇気流に乗ります。
同年9月にリリースされた第3巻（妹達編）が非常に高い評価を得たことで口コミで広がり、打ち止め（ラストオーダー）が登場し一方通行の新たな一面が描かれた5巻でキャラ人気が確立され、一気に人気作の仲間入りを果たしました。

その後も順調にファンを増やし、2006年に発売された第11巻の時点で120万部を突破。
そしてこのタイミングでメディアミックスが発表され、ガンガンで本編、電撃大王でレールガンのコミカライズが翌年からスタートしました。
メディアミックスによるヒットの印象が強い禁書ですが、実はアニメ化どころか漫画化される前から巻平均10万部以上のヒット作になっていたのです。

そして2008年には、満を持してテレビアニメ化が行われます。
刊行開始から4年6ヶ月でのアニメ化は、実はラノベの中では最も遅い部類。
これも本作がメディアミックス後にヒットしたと誤解されている理由の1つと思われますが、アニメ化が遅かったのはレールガンや漫画版の進行との兼ね合い、また当時既に「失敗は許されない」レベルの作品になっていて入念に準備を進めた結果だと思われます。

シャナや『ゼロの使い魔』などのヒットで、ラノベアニメに定評のあったJ.C.STAFFが制作したアニメは成功を収め、Blu-ray・DVD（円盤）売上は平均1万枚を突破します。
その後、アニメ化されたレールガンが大ヒットを記録したことで本編の人気も更に上昇し、2010年放送の2期も高セールスを記録。
同年、電撃文庫史上初となる1000万部突破作品となりました。

これだけのメガヒット作になったので、当然アニメも3期、4期と続いていくものと思われましたが……禁書関連作品はしばらくアニメから離れていきます。
2013年にオリジナルストーリーの『劇場版 とある魔術の禁書目録 -エンデュミオンの奇蹟-』が公開され、レールガンの2期が放送されますが、禁書の3期は制作されないまま、なんと8年もの月日が流れます。
2期放送終了時には既に『新約』のリリースも始まっており、ストックは潤沢にあったにもかかわらず、沈黙の時間が続きました。

しかし2018年、ようやくファン待望の3期が実現。
『とある魔術の禁書目録III』のタイトルで、旧約（無印）最終巻の22巻までが映像化されました。