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25

Jan

ツッコミどころが多すぎる?!金田一少年の事件簿外伝・犯人たちの事件簿の魅力まとめ

【最強のラスボス金田一一】

本編の主人公・金田一一ですがこの作品においては、倒せないラスボスです。
『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』に登場するのは皆本編で金田一に謎を解かれた犯人たち
その前提がある以上、誰にも倒せないのが確定しているため非常に凶悪です。

金田一少年については、『金田一少年の事件簿』を知らない人でも、ミステリーの主人公ですから推理力が高いことは予想できるでしょう。
しかし、彼の本当のスゴさは推理力だけではないのです。

まず金田一少年、不死身です。
底なし沼に落とされても雪山に放置されても死にません。
どうしたら死ぬのかわからないくらいです。

また“雪夜叉伝説殺人事件”では犯人がかなりの苦労して作った氷でできた巨大な橋・氷橋が登場します。
この橋をトリック実証の為にさらっと作り、犯人が覚悟を決めて渡った橋をさらっと渡ります。
1人で作ってはないと思いますが、それでもかなりスゴいことです。

本当はIQ180の天才でありながも、普段は運動神経が悪く、勉強嫌いの劣等生である金田一少年。
しかし犯人たちから見れば、推理だけでなく運もフィジカルもカンストした化け物にしか見えないキャラになっているのが、この外伝の面白い部分です。

【人気キャラクターも弄っていく方針】

『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』は、人気キャラも平等に弄ります。
本編にはいわゆるイケメン枠に明智警視や、主人公の宿敵である地獄の傀儡師が容姿も良く人気のキャラとなっていますが、彼らも全力で弄ります。

まずはイケメン有能警視の明智
彼は本編での初登場は悪役的なキャラクターで無実の人間を疑い、犯人のミスリードに引っ掛かってしまうという役でした。
たしかにあまり好意的には取りにくい言動ではあったと思います。
が、本作ではミスリードに引っ掛かる時のイメージ図として本当に掌で踊る姿を描かれており、髪をなびかせ踊り狂う姿はかなりシュールです。
ちなみにこの画像は、ラインスタンプにもなっています。
イケメンが大惨事です。

次に地獄の傀儡師・高遠遥一についてですが、『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』の作者曰く、彼が登場する魔術師列車殺人事件は当初は描く予定がなかったそうです。
たしかに宿敵であり強敵であるべき高遠は、苦労する姿を見せることが許されないキャラです。
しかし高遠だけ特別扱いすると、犯人たちが苦労する姿を描くという漫画のコンセプトがズレてしまいます。

その結果、高遠の行動を「犯行が上手くいきすぎて遣り甲斐がなくテンションが下がっていたが、金田一が現れてからは謎を解かれそうになることでスリルを感じ犯行を楽しむようになる」という解釈をすることでその描きにくさを乗り越えました。
そのスリルを感じ喜んでいく姿の比喩表現として、棒高跳びやディスコでダンス、裸で和太鼓を打ち鳴らすなどの斬新な絵で表されています。
金田一少年の宿敵であり、直前に生首を持ち歩くというえげつないトリックを行った男に、こんな姿をさせるとは誰も思わなかったことでしょう。

またこの後1度は捕まるも脱獄して、犯罪コーディネーターとして活動する高遠。
トリックを授けた1人からは不審者の中二病扱いされています。
たしかに読者の中で彼の言動からそう思ったことがある人もいることでしょう。
しかし公式からそれが言われる日が来るとは思いもしませんでした。

【原作ファンが楽しめる小ネタ満載】

https://twitter.com/fnt_shinpei/status/1121392493986078721?s=09

これだけ見ると『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』かなり好き勝手に無茶苦茶している作品に思えますが、原作に対するリスペクトも忘れていません。
単行本の表紙は刊行当時の単行本の絵を元に作られています。
現在は文庫版しか販売されておらず、この絵柄ではありません。
巻によっては20年以上前のものが参考にされており、当時を知っている人にはとても懐かしいことでしょう。
それどころか単行本のおまけページや、カバー裏まで再現されているのです。
細かい部分ですが、この原作に対する愛を感じる姿勢があってこそこの作品の面白さが出来ているのだと思います。

まとめ

以上、『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』の魅力でした。
もちろん、読んでみればこれ以外にもたくさん面白い部分がある作品であることがわかると思います。原作を知っている人だけでなく、知らなくても笑えると評判スピンオフ是非読んでみてください。

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