マーベルキャラ屈指のダークヒーローである裏切りの王子 ロキについて解説!

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マイティ・ソーの義弟にして宿敵のロキ。変身能力や騙し討ちを得意とする小物じみた振る舞いながら、一貫した意志もあるのでどこか憎めない名キャラクターです。ソーとは兄弟として育てられてきた過去から、「実は仲良しなのでは?」と絆の深さを窺わせる描写もあります。

MCUではヴィランからダークヒーローに立場が変わり、より多くのファンを獲得する事に成功しました。今回はロキのキャラクター概要や出演作といった情報に加え、彼を演じた俳優についても詳しくまとめてみました。

ロキのキャラクター概要

ロキは北欧神話に登場する同名の神をモチーフとしたヴィランです。1963年9月に刊行されたマーベルコミック『The Avengers』でアベンジャーズ結成のきっかけを作っており、MCUでもこの点は踏襲されました。そのためアベンジャーズを語る上では欠かせない人物でもあります。

元々はヨトゥンヘイムに住む氷の巨人族の王・ラウフェイの息子であり、アスガルドのオーディン王がローフェイを倒した後に拾われました。この時ロキは体が小さかったために寺院に捨てられており、オーディンとは命の恩人にして一族の仇という複雑な関係にあります。

アスガルドの王宮ではオーディンの息子・ソーと一緒に王子として育てられ、ソーが力に優れる一方でロキは魔術により才能を発揮していきます。また義母のフリッガから魔術を学んでいたお陰で、自分の幻影を見せたり他人の記憶を読み取ったりできるようになりました。

ソーを兄と慕いますが、内心はアスガルド人ではない事へのコンプレックスに満ちており、成人後に邪神となってからはアスガルドの支配者となるべく、ソーを追い出そうとします。

一度は成功したもの反撃に遭って自身がアスガルドから追放されてしまい、以降はターゲットを地球に変え、その度にソーやアベンジャーズと戦いを繰り広げます。

ロキの出演作及び主な活躍

ロキはMCUだと『マイティ・ソー』三部作と『アベンジャーズ』シリーズ、そして自身が主役のドラマシリーズを含めた計7本に出演しています。

特に『マイティ・ソー』三部作はソーや両親といった家族との交流も多く、普段イタズラばかりしているひねくれ者なロキの人間らしい一面が見られる良い機会です。家族との絆を深めて成長していく彼の様子は、模範的ではないにせよヒーローと呼べるものでしょう。

『アベンジャーズ』シリーズでは、最初の戦いで地球を支配しようと宇宙からチタウリを呼び寄せるも敗北し、持っていたスペースストーン(四次元キューブ)が原因でサノスが地球を襲う原因を作ってしまったりと、トラブルメーカー的な扱いが強いです。ここでは各作品ごとに、ロキの主な活躍を振り返っていこうと思います。

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マイティ・ソー

MCU初登場となる本作では、ヴィランとして悪の限りを尽くしました。

まずアスガルドの戴冠式でソーに王位を継がせまいと氷の巨人達と密約し、彼らを宮殿の武器庫から侵入させて式典を台無しにします。更にソーを唆してヨトゥンヘイムを襲撃させ、オーディンの怒りを買う事で能力とムジョルニアを奪い、地球に追放させる事に成功。

その後オーディンが眠りにつくと穴埋めとしてアスガルドの王位に就き、国民の信頼を完全に得ようと氷の巨人達を利用する事を思いつき、ヨトゥンヘイムでラウフェイと密約しました。

ソーがウォーリアーズ・スリーと合流した事を知ると、彼らを抹殺すべく人型兵器「デストロイヤー」を送り込みます。しかし、ソーは自分を犠牲にして仲間を救おうとする姿から罪を許され、力を取り戻した事で反撃を許してしまいます。

デストロイヤーを破壊したソーはアスガルドに帰還。ロキの陰謀を暴露し、氷の巨人族への復讐に燃えるロキは虹の架け橋「ビフレスト」でヨトゥンヘイムを攻撃します。ソーの攻撃でビフレストは破壊され、宇宙に上がった両者は目覚めたオーディンに救われますが、ロキはその手を振り払って宇宙の彼方に消えていきました。

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アベンジャーズ

宇宙を漂流していた時に出会ったチタウリと結託し、ソーへの復讐と地球の支配者になるという目的のため、地球侵略を企みます。

ワームホール発生装置に必要なスペースストーン(四次元キューブ)を狙い、杖の力で操ったホークアイとセルウィグ博士の協力もあってNASAの研究施設から容易く奪ってみせます。装置を完成させたロキはスタークタワーに赴き、そこで開いたワームホールからチタウリの大軍を出現させる事に成功しました。

駆け付けたアベンジャーズと交戦し、チタウリの飛行馬車に乗りながら圧倒しますが、ホークアイの爆弾付きの矢で吹き飛ばされてしまい、チタウリも全滅させられて完全敗北となりました。その後、囚われの身となったロキはソーと共にスペースストーンを操作し、アスガルドまで連行される姿で物語の終わりを迎えます。

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マイティ・ソー/ダーク・ワールド

本作のロキはトリックスターとしての描写が目立つ一方で母親想いな点も強調され、ダークヒーローへの転機を迎える事にもなりました。

過去に犯した罪からアスガルドの牢獄に幽閉されるロキですが、ダークエルフに王宮への脱出経路を教えたせいでフリッガが命を落としてしまいます。我が子同然に愛してくれた彼女の死にはロキも強く動揺し、仇を討つべくソーに同行します。

道中では無駄口を叩きながらもダークエルフの世界に案内し、演技と幻術を駆使してソーの勝利に貢献しました。ラストではオーディンに化けたまま地球で暮らす決意を固めたソーを送り出し、彼の「ロキが本来持っていた心こそ王の器」という言葉に感謝する、兄弟の絆を感じさせる締めくくり方でした。

【小林さんちのメイドラゴン】カンナはどうしてここまで愛されるのか? 徹底検証

出典 : Ⓒクール教信者・双葉社/ドラゴン生活向上委員会 : TVアニメ「小林さんちのメイドラゴンS」公式サイト

2021年夏より2期の放送が始まる『小林さんちのメイドラゴン』より、幼竜カンナカムイことカンナを大特集!
1期で圧倒的な人気を得て、2期制作決定の原動力となった彼女ですが、どうしてここまで愛されているのかを徹底検証します!

カンナカムイ(カンナ)キャラクター概要

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『小林さんちのメイドラゴン』に登場する女性キャラクター。
異世界のウシシル島出身の幼竜
本来の姿は白い羽毛に覆われ翼を生やした小型のドラゴンですが、人間界では民族衣装のような服を着た小柄な少女の姿で、側頭部のツノは自由に出し入れできます。

同郷のドラゴン・トールを慕っており、彼女を追って人間界へ来たものの、イタズラ好きが災いして追放されてしまったらしく行く当てがない状況だったため、トールと同居中の小林さんに保護され3人で暮らすことになりました。
人間界の小学校に関心を示したことから、小林さんの親戚「小林カンナ」として朧塚小学校3年2組に通うことなり、すぐに溶け込んでいます。

あまり饒舌ではなく、感情も表に出さない大人しい性格。
一方、まだ幼いこともあって甘えたがりのようで、トールを姉、小林さんを母親のように慕い、たまにワガママも言っています。
とはいえ基本的には良い子で、我慢する時はしっかり我慢し、空気も読めるなど、大人びた面もあります。

ドラゴンとしてはまだまだ未熟で、トールが使用できる認識阻害(相手の意識から消え、全身や体の一部を見えないようにする能力)も使えません。
力の源はで、尻尾を使ってコンセントから充電することで回復が可能です。
ドラゴンはトールをはじめとした「混沌勢」、エルマなどの「調和勢」、ルコアら「傍観勢」の3勢力が存在していますが、どの勢力に属するかはまだ決めていないようで、いずれの勢力のドラゴンにも同じように接し、目上の相手には「様」を付けて呼んでいます。

担当声優は長縄まりあ(ながなわ まりあ)さん

大人から子供まで魅了(ロリ界きっての人気者です)

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カンナはとても純粋な子供です。
そして同時に、ちょっと大人の知恵を持っている子でもあります。
等身大の子供背伸びした子供、その両面を持っているのがカンナの特徴であり、彼女が幅広い人々に愛されている理由と言えます。

カンナは故郷であるドラゴンの世界でイタズラばかりして、罰として追放されてしまいました。
イタズラ自体は些細なものだったと思われ、暫く反省を促されている状態とトールは予想していました。

しかしその後、小林さんの家で居候する事になったカンナは、特にイタズラ好きという訳でもなく、たまにワガママを言いますがそれも可愛いもので、悪ガキ要素は皆無です。
では何故、カンナは故郷でイタズラを繰り返したのかというと、親や他のドラゴンに構って欲しかったからです。
彼女の親は放任主義で、それは強者の種族ゆえに自由きままに生きることを良しとするドラゴンとしては普通のことのようですが、愛情に飢えていたカンナは寂しい思いをしていたようです。

このことからもわかるように、カンナはとても子供らしい女の子(雌ドラゴン)です。

ですが、その一方で転校初日、クラスメイトの才川リコ(さいかわ りこ)に難癖を付けられ絡まれた際には、咄嗟にウソ泣きを駆使して丸く収めました。
トールも「頭が回りますね」と感心していたように、教室の空気を悪くしたり才川を悪者にしたりせず、円満に解決したカンナの要領の良さが際立ったエピソードです。
ただ、子供の行動としては若干したたかにも思えます。

見た目や普段の言動から、カンナは純粋無垢で汚れを知らない子のように思われがちですが、彼女は竜族の世界で放任され、多少なりとも1人で生きて来た身。
生きるための知恵、処世術は最低限身に付けているのです。

とはいえ、それはあくまで「自分をちゃんと見て欲しい」「争いになって欲しくない」といった、ピュアな願いによるもの。
計算高い訳では一切なく、温かさや優しさを懸命に求めた結果です。

カンナが誰からも好かれている理由はそこにあります。
小林さんも才川もトールも他のドラゴンたちも、そしてファンやアニメスタッフも、彼女のただ可愛いだけではなく健気な姿に思わず応援し、愛でたくなるのでしょう。

スピンオフでも大人気!(ステマではありません)

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カンナは、木村光博先生が手掛けるスピンオフ漫画『小林さんちのメイドラゴン カンナの日常』で主役を務めています。
才川との掛け合いをメインに、各キャラとのやり取りがコメディタッチで描かれています。
あくまでスピンオフ4コマなので、本編の作風やテイストとは異なりますが、カンナの晴れ着姿や日焼け姿、更には魔法少女姿まで堪能できます。

評判は上々で、アニメ1期開始とほぼ同時期の2016年末にスタートした本作は現在も連載が続いており、コミックスは9巻まで発売。
アニメ2期を前に重版もかかり、1巻は6刷に到達。
ファンからの支持も厚く、アニメや原作だけではカンナ成分が足りないという人にとっては最適の栄養分と言える漫画です。

まとめ

カンナの可愛さが2期を勝ち取らせた、と言っても過言じゃないくらいの人気ですよね!
アニメではプニプニ感が増量されていて、原作のカンナとはまた少し違った魅力を見せてくれています。
1期でも結構アニメスタッフに贔屓されていた印象でしたが、2期では更に甘やかされそうです!

【小林さんちのメイドラゴン】エルマって実は百合? 徹底検証

出典 : ©クール教信者・双葉社/ドラゴン生活向上委員会 : TVアニメ「小林さんちのメイドラゴン」公式サイト

2021年夏より2期の放送が始まる『小林さんちのメイドラゴン』より、エルマを大特集!
百合ともいえるトールとの複雑な関係にもフォーカス!!

エルマ キャラクター概要

https://twitter.com/maidragon_anime/status/1411610738490232834

『小林さんちのメイドラゴン』に登場する女性キャラクター。
秩序を重視し、人間に対しても一定の理解を示す「調和勢」に属するドラゴン
本来の姿はリヴァイアサンのような細長い体に一本角を持ったドラゴンですが、人間界ではセミショートヘアで抜群のプロポーションを持つ成人女性の姿で、三叉の矛を得物としています。

トールが人間界に移住していると知り、人間界を支配しようと目論んでいると早合点して連れ戻すべく彼女の前に現れるも、人間界の食べ物が口に合いすぎたため、半ば餌付けされるようにして陥落。
以降「人間の調査」の大義名分で人間界に残り、上井エルマ(じょうい えるま)の名で小林さんの働く地獄巡商事 北千住事務所(アニメでは地獄巡システムエンジニアリング 瀧ノ口事務所)に偶然就職し、OLとして働いています。

非常に生真面目で融通が利かない性格。
執着心がかなり強い一方で、目先の欲望に忠実でもあるようで、元々は人間界に対しては不干渉を信念としていましたが、クリームパン1つでアッサリと翻しています。
人間界のグルメに関しては相当な入れ込み具合で、特に甘味を好んでいるようです。

人間界ではメガネをかけ、一見デキる女っぽい姿で仕事を始めたものの、パソコンの扱いどころかパソコンそのものを知らなかったため大苦戦。
しかし元々ハイスペックなドラゴンのため、小林さんたちの助力もあってすぐにエース級の働きをできるようになりました。

人間界に住むドラゴン勢では唯一、人間と同居はしていない模様。
パートナー的存在の人間もいないようです。

担当声優は高田憂希(たかだ ゆうき)さん

トールとの単純なようで複雑な関係(ドラゴンも大変ですね)

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エルマは、トールのライバルキャラとして登場しただけあって、トールとの因縁は結構ガッツリあります

エルマが所属している調和勢は、トール所属の混沌勢真逆の主義で、人間に対する認識にも齟齬があります。
混沌勢にとって人間は「害悪であり全滅させても問題ない種族」なのに対し、調和勢は「人間には基本不干渉だが、利用価値があるなら利用する」といった扱い。
ただし、その種族の一枚岩という感じではなく、過激派もいれば穏健派もいるといった様相です。

トールは元々、人間など信用できないという認識でしたが、エルマはその生真面目さから、調和勢に所属している以上はその方針に従うというスタンスで、人間を正しく導く立場をとっていました。
しかし実際は、人間から利用され、裏切られた過去があり、決して快くは思っていなかったようです。
そのため、ドラゴンの住む世界では良好な関係にあり、2人は友達同士でした。

しかしその後、トールが行方不明になり、実は心配して必死に探していたようです。
そしてやっと見つけたトールが、これまでの主張とは正反対に人間と仲良くしていると知り、激昂
初登場時のトール襲撃に繋がったのです。

その後、エルマは人間界に残ることになりましたが、トールは相変わらず小林さんにベッタリで、自分には終始塩対応
でも小林さんは食べ物を奢ってくれるし、仕事でもお世話になっているため、かなり複雑な心境なのは想像に難くありません。

原作7巻収録の64話では、そんなエルマがトールに対しようやく本心を曝け出しました。
彼女はずっと、トールと昔みたいに仲良くしたかったようで、現状に相当不満を抱えていたようです。

これを女性同士の友情と取るか、百合と取るかは判断の分かれるところ。
ただ、前述したようにエルマは人間界に来ているドラゴンで唯一、人間のパートナーを作っていません
この事実を「人間とは距離を置いているから当然」と取るか、「トールとパートナーになりたいんだから特定の人間と仲良くする余地はなし」と取るかで、エルマというキャラの解釈が大きく変わると思われます。

スピンオフでは主役に抜擢(メインキャラの大半はそうですけどね)

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『小林さんちのメイドラゴン』が連載されている月刊アクションは現在、月刊メイドラゴン状態。
本編の他にも4つのスピンオフ作品を掲載しています。
その中の1つ、『小林さんちのメイドラゴン エルマのOL日記』はエルマを主人公としたスピンオフ漫画です。

『エルマのOL日記』は2017年に連載をスタートしました。
漫画を描いているのは、『ちょこっとヒメ』のカザマアヤミ先生
ファンからも好評を博しており、今年で連載4年を迎え、順調にいけば自己最長連載作品となりそうです。

本作は、エルマがOLとして働く日常をメインに描いた4コマ漫画。
ただし職場だけでなく、合コンに誘われよくわからないまま参加するエピソードなど、仕事以外のお話も少なからずあります。

エルマの有能な面を描写したエピソードもありますが、基本的にはコメディなので、本編同様に彼女のポンコツなところをクローズアップしたお話が多いです。
本編のエルマが好きなら、問題なく楽しめる作品だと思います。

まとめ

アニメでは(カンナ贔屓もあって)ちょっと出番が少なめだったエルマですが、OLキャラでもありライバルキャラでもある彼女は中々おいしいポジション。
2期ではその魅力を発揮できるシーンが増えるといいですね!