アニメ実写化失敗ランキングTOP30! 歴史上、最も爆死した映画作品は?


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アニメ・漫画の市場的価値の向上に伴い、近年ではヒットした邦画の大半を占めるほど量産されている実写化映画作品。
その中には興行的に失敗した例も多く、中には大爆死してしまった作品も。そんな事例をランキング形式でお届けします!

30位:かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~


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原作連載:2015~2022年
アニメ放送:2019年~
実写映画公開:2019/2021年

原作売上:2200万部
アニメ円盤売上:0.5万枚(1期)
館興行収入:22.4億円/10.6億円
公開館数:290館/319

1作目は興行収入20億以上のヒットを記録し、2019年の映画興行収入24位にランクイン。
公開後は原作コミックスの売上も伸び、メディアミックスとしては成功と言える結果を残しています。

しかし2021年に公開された完結編は半減以下の興収になってしまいました。
1作目は商業的に成功したものの、原作ファンによる否定意見も多く評価はイマイチで、作者の赤坂アカ先生がフォローせざるを得ない状況に陥り、それが続編に響いて失敗……とまとめる事が出来ます。
とはいえトータルで見ると失敗の度合いとしては低めです。

29位:ヲタクに恋は難しい


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原作連載:2014~2021年
アニメ放送:2018年
実写映画公開:2020年

原作売上:1200万部
アニメ円盤売上:0.3万枚
興行収入:13.4億円
公開館数:303館

原作はそこまでコメディ色が強くはなく、あくまで「ヲタクによる職場恋愛」という面がクローズアップされた作品ですが、実写映画では『銀魂』『斉木楠雄のΨ難』の福田雄一監督とあってギャグがやや多めになっています。
そして何と言っても実写版最大の特徴はミュージカルパート。
アニメでも稀にミュージカルシーンを挿入する作品がありますが、その部分はあまり良い評価を得ていない印象で、本作もこれをマイナス評価する人がかなり多かったようです。

客足は公開直後こそまずまずでしたが、その後はやや伸び悩み、当初見込まれていた15億に届かず。
もしかしたらミュージカルパートがリピーターの数を減らしてしまったのかもしれません。

28位:あしたのジョー


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原作連載:1968~1973年
アニメ放送:1970~1971年、1980~1981年
実写映画公開:2011年

原作売上:2500万部
アニメ視聴率:17.8%
興行収入:11.0億円
公開館数:277館

伝説のボクシングマンガおよびアニメを2010年代に蘇らせた実写映画。
1970年にも実写化されているので、約40年ぶりという事になります。

当時20代中盤で人気絶頂だった山下智久さんが矢吹丈を演じている為、映画を観た人の多くが原作未読の山Pのファンだったと思われ、その人達にとっては山Pの肉体美を堪能できる作品として満足いく内容だったようです。
しかしやはり原作キャラとの乖離は激しく、原作ファンはそもそも観に行かないという選択をしたようで、興収は伸び悩みました。

27位:約束のネバーランド


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原作連載:2016~2020年
アニメ放送:2019~2021年
実写映画公開:2020年

原作売上:4100万部
アニメ円盤売上:0.1万枚
興行収入:20.3億円
公開館数:340館

ジャンプで人気を博し、大きな期待をもってメディアミックスが行われた本作。
先陣を切ってアニメ1期が放送され、その翌年に実写映画が公開されました。

しかし公開時には既に原作は完結済みで、既にピークは過ぎていた印象です。
また配役に関しても「当たり外れの差が激しい」という意見が多く、必ずしも高い評価は得られませんでした。

ネバランはアニメでもCloverWorksが本来の力を発揮できず、ジャンプ作品の中ではメディアミックスがあまり評価されなかった方の事例になってしまった印象です。

26位:寄生獣


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原作連載:1988~1995年
アニメ放送:2014~2015年
実写映画公開:2014/2015年

原作売上:2500万部
アニメ円盤売上:0.1万枚
興行収入:20.2億円/15.0億円
公開館数:418館/422館

『寄生獣』の原作は非常に評価が高く、全10巻という手に取りやすい長さもあって、ネット普及前の作品にもかかわらず現在も「不朽の名作」を挙げる際には必ず取り上げられるほどです。
そんな名作の実写化を『ALWAYS 三丁目の夕日 』『STAND BY ME ドラえもん』の山崎貴監督が手掛けるとあって、事前の期待度はかなり大きく膨らみ、それは418館という最大級の上映館数にも現れていました。

しかし出足の2日間で興収3億4000万円と期待には及ばず、伸びもイマイチ。
娯楽要素が強い作品ではない事もあって、実写化に懐疑的な原作ファンが多かったようです。

25位:3月のライオン


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原作連載:2007年~
アニメ放送:2016~2018年
実写映画公開:2017年

原作売上:?万部
アニメ円盤売上:0.2万枚(1期)
興行収入:7.5億円/6.5億円
公開館数:295館/295館

原作コミックスの売上は「累計300万部」として各媒体で紹介されていますが、実はこの数字は相当前の部数で、これ以降具体的な売上が公式から発表されていない為に300万部で止まっているようです。
オリコンによると単巻60~80万部のセールスを記録しており、16巻まで出ている現在は既に1000万部を突破していると推察されます。

その原作売上を踏まえた上で見ると、実写映画の興収はかなり物足りない数字です。
ただ、この作品独特の空気感や雰囲気を実写で表現するのは難しく、そもそも将棋という題材を実写で面白く描くのは相当困難と思われ、この結果は致し方ないと言えるかもしれません。

24位:逆転裁判


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原作連載:2001年~
アニメ放送:2016年~2019年
実写映画公開:2012年

原作売上:810万本(シリーズ累計)
アニメ円盤売上:0.1万枚
興行収入:5.4億円
公開館数:275館

法廷バトルという特殊なジャンルのゲームで、法廷内でのやり取りにはあえてリアリティを持たせず、子供向けの内容になっています。
その為、原作に忠実であればあるほど大人には陳腐に映る……というジレンマを抱えた実写化にならざるを得ず、かなりの難しさがあったと思われます。
また、基本的に大声での掛け合いが多くなる為、劇場だとけたたましさがより際立ち、落ち着いて観られないというデメリットもあります。

総じて言える事は、そもそもが実写化向きの作品ではないという事です。

23位:ぐらんぶる


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原作連載:2014年~
アニメ放送:2018年
実写映画公開:2020年

原作売上:800万部
アニメ円盤売上:0.1万枚
興行収入:4.5億円
公開館数:338館

悪ノリの集合体のような作風なので、漫画やアニメでは成立しても実写だと寒い空気になりかねない、そんな本作。
しかし意外とコメディ面での評価は低くはなく、楽しく観られたという人は多かったようです。

ただ原作を知らずに観た人の中には「綺麗な海中風景がたくさん見られると思ってた」「裸の男性陣がたくさんいるからBLだと思って見たのにガッカリ」といった意見もあり、イメージと内容の齟齬が多少なりとも生じていたようです。
その為か、公開規模の割に興収は物足りない結果になりました。

22位:となりの怪物くん


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原作連載:2008~2013年
アニメ放送:2012年
実写映画公開:2018年

原作売上:710万部
アニメ円盤売上:0.2万枚
興行収入:5.0億円
公開館数:286館

菅田将暉さん主演の少女漫画原作ラブコメ……という事で、期待していた女性ファンはかなり多かったようです。
実際、満足した人は相応数いたようですが、興収は人気少女漫画原作の実写映画としてはかなり物足りない結果に終わっています。
しっかりした恋愛ものを見たいという人が多い中、如何にも漫画というキャラによる風変りな恋愛ストーリーが肌に合わなかった……というミスマッチが生じていたようです。

漫画・アニメの実写化作品は原作再現度が高すぎてもチープに見えてしまうというジレンマがあり、本作はそれがマイナス方向に出てしまったのかもしれません。

21位:銀の匙 SilverSpoon


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原作連載:2011~2019年
アニメ放送:2013~2014年
実写映画公開:2014年

原作売上:1700万部
アニメ円盤売上:0.2万枚(1期)
興行収入:7.8億円
公開館数:285館

原作は人気絶頂、アニメも放送中という時期に公開され、タイミング的には完璧だった事もあってヒットが期待されていましたが、興収10億に届かない結果に終わりました。
農業を題材にした本作は「面白いけど地味」というタイプの作品で、主人公・ヒロイン共に個性的とは言い難くエンタメ感も薄め、かといって農業高校が舞台とあって自然の雄大さに浸れるような映像もそこまで多くはないので、実写で良さを表現するのは難しかったのかもしれません。

20位:ママレード・ボーイ


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原作連載:1992~1995年
アニメ放送:1994~1995年
実写映画公開:2018年

原作売上:1000万部
アニメ視聴率:12.9%
興行収入:3.8億円
公開館数:292館

アニメ版は1990年代前半の朝に放送され、当時の子供たちにとってかなり刺激的な内容でした。
それから約25年の月日が経ち、当時の子供はもう立派な大人になっており、その世代を狙い撃ちするにはちょっと時間が経ちすぎているし、その世代のお子さん達はまだ10歳前後が多いと思われ、ややターゲット層が不明瞭なタイミングでの実写化となりました。

また実写化に伴いコメディ要素をほとんど排除している為、原作ファンにとってもやや取っつきにくかったようです。
案の定、興収はかなり低めになってしまっています。

19位:宇宙兄弟


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原作連載:2007年~
アニメ放送:2012~2014年
実写映画公開:2012年

原作売上:3100万部
アニメ円盤売上:0.1万枚
興行収入:15.7億円
公開館数:322館

モーニング連載の作品で、作風的にも内容的にもアニメより実写向けという印象が強く、実際アニメ化より実写映画化の方が先に発表されました(ただし公開はアニメが先)。
小栗旬さんと岡田将生さんが主演という事で、非常に大きな期待を持たれていましたが、賛否両論がハッキリ分かれたようです。

一番多く見られた否定意見は「2時間前後に纏めた事で内容が薄くなった」というものですが、これはあらゆる実写映画に当てはまる事。
ただ本作の場合、訓練シーンの絵が地味にならざるを得ないので、内容が薄まると余計に地味な絵面になってしまうという問題が生じてしまったようです。

興収15億強は実写映画としてはヒットの部類ですが、本作の原作人気からすると期待に届いたとまでは言えません。
実際、公開直後は「30億も狙えるロケットスタート」と報道されましたが結果はその半分でした。

18位:ガッチャマン


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アニメ放送:1972~1974年/1978~1979年/1979~1980年/2013~2015年(クラウズ)
実写映画公開:2013年

アニメ円盤売上:0.5万枚(クラウズ)
館興行収入:4.8億円
公開館数:307館

1970年代に一世を風靡したSFアニメを原作とした実写映画。
オリジナルアニメの実写化は比較的珍しく、往年のファンにとっては寝耳に水の実写化だったと思われ、当初はネタ的な受け止め方をされていたようです。
しかし同時に実写化が発表され先に公開されたヤッターマンが興収31.4億円とヒットした事で、その後に控えていた本作にも大きな期待が寄せられるようになりました。

ですが……「実写化するはずない作品が実写化した」というサプライズはヤッターマンでお腹いっぱいになっていたのか、本作の公開が始まる頃にはファンの熱も冷めていました。
また、内容に関しても「ストーリーが暗い」「重苦しい」など、期待されていたものとは違っていたようです。

17位:魔女の宅急便


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原作連載:1982~1983年
アニメ放送:1989年
実写映画公開:2014年

アニメ興行収入:43.0億円
実写興行収入:5.3億円
公開館数:281館

ジブリ作品は基本的に実写化は舞台のみで、本作も「ジブリ作品の実写化」という訳ではありません。
あくまで原作である角野栄子先生の児童書を実写化した作品です。
なのでジブリ版魔女宅とは内容が異なって当然ですが、多くの人が本作をジブリオリジナルの作品と思っている為、「あの有名なジブリ映画の魔女宅が実写化される」という誤解が生じ、内容が大きく異なる事に驚いていたようです。

こういった事前に誤解が生じやすい作品は、どうしても先入観と実際の中身とのズレによって評価が低くなりがちで、本作も「アニメ(ジブリ版)と比べて~」といった論調が多く、興収も評価も芳しくない結果に終わっています。

16位:氷菓


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原作連載:2002年~
アニメ放送:2012年
実写映画公開:2017年

原作売上:290万部 (古典部シリーズ)
アニメ円盤売上:1.0万枚
興行収入:1.3億円
公開館数:225館

「氷菓」は米澤穂信先生が手掛けるミステリ小説「〈古典部〉シリーズ」の第1作目で、京アニによってアニメ化された際も古典部シリーズではなく氷菓のタイトルでした。
その為アニメから入ったファンがターゲットだったと思われますが、評価に関しては当時20代前半だった面々が高校1年生を演じていた為、キャスティングに賛否があったようです。
超常現象がなく日常の中に潜む謎を解くという物語なので、実写化との相性が良いタイプだと目されていましたが客入りは悪く、失敗の烙印を押されてしまいました。

15位:弱虫ペダル


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原作連載:2008年~
アニメ放送:2013年~
実写映画公開:2020年

原作売上:2800万部
アニメ円盤売上:0.6万枚(1期)
興行収入:6.9億円
公開館数:339館

2012年からは毎年舞台化されているため実写化との相性も良く、ファンにとっては満を持しての実写映画化だった筈でしたが、期待されていたほど興収は伸びず。
原作・アニメを知らない層からの評価は決して悪くはありませんが、原作組からの評価は賛否がハッキリ分かれていたようです。

本作は各キャラの個性が非常に強く、それは見た目や性格だけでなく選手としての特性においても表現されていますが、その点の見せ方、映像や演出に関して否定的な意見もあったようです。

14位:嘘喰い


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原作連載:2006~2017年
実写映画公開:2022年

原作売上:1000万部
興行収入:2.8億円
公開館数:339館

暴力シーンや倫理的にアウトなシーンが多いためテレビアニメ化はされていない本作ですが、作品人気はかなりのものとあって、実写化が決まった際には原作ファンから熱い期待を寄せられていました。
しかしやはりアニメ化していない事で知名度自体に限界があったのか、スクリーン数の割に興収は寂しい結果に終わっています。

評価自体はそれほど低くはなく、原作組の中でも「原作を再現してくれた」派と「原作が蔑ろにされている」派と真っ二つに分かれているようです。

13位:こちら葛飾区亀有公園前派出所


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原作連載:1976~2016年
アニメ放送:1996~2004年
実写映画公開:2011年

原作売上:1億5650万部
アニメ視聴率:17.0%
興行収入:8.2億円
公開館数:277館

ジャンプで40年連載されていた名物作品で、アニメも長期間放送された事から高い知名度を持つ『こち亀』。
その国民的マンガが2009年に香取慎吾さん主演でドラマ化され、その流れで同キャストによる映画化も実現しました。

香取さんは全力で両津勘吉というキャラに挑んでいましたが、やはり体型も顔も乖離しているのは否めず、原作ファンにとっては納得し辛いキャスティングになってしまい、ドラマ視聴率も映画興収も芳しくない結果に終わっています。

12位:東京喰種 トーキョーグール


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原作連載:2011~2018年
アニメ放送:2014~2018年
実写映画公開:2017年/2019年

原作売上:4700万部
アニメ円盤売上:0.3万枚(1期)
興行収入:11.0億円/3.6億円
公開館数:307館/292館

タイミングを逸した感の強い実写化となってしまった本作。
原作はヤングジャンプの黄金期を支えた大ヒット作ですが、1作目が公開されたのは既に人気のピークを過ぎた時期で、2作目に至っては完結後。
その為、1作目はどうにか10億を超えたものの2作目は2/3減と大きく興収を落としてしまいました。

キャスト陣への不満は比較的少なく、ストーリーやCGも賛否はあれど否定意見ばかりが多いという印象もなく、実写化の中では決して酷い部類の評価という訳ではありません。
ただ前述したタイミングの悪さ、またグロテスクな表現が多いため人を選ぶ作品だった事が災いし、大幅ダウンという結果になったと思われます。

11位:ジョジョの奇妙な冒険


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原作連載:1986年~
アニメ放送:2012年~
実写映画公開:2017年

原作売上:1億2000万部
アニメ円盤売上:2.0万枚(1期)
興行収入:9.2億円
公開館数:323館

膨大な数の熱狂的ファンがいるジョジョの実写化を成功させるとなると、作り手側も相当な原作愛をもって制作しなければ難しい。
それを見事に実現させたのが2020年より展開している『岸辺露伴シリーズ』で、ジョジョ好きを以前から公言していた高橋一生さんが露伴を演じ、アニメシリーズでジョジョファンからの信頼を得ている小林靖子さんが脚本を担当するという鉄壁の布陣で臨んだ結果、ファンの設定した高いハードルを見事に飛び越えてみせました。

そんな露伴シリーズとは対照的にファンからの支持を得られなかったのが、4部を実写化したこの映画。
スタッフやキャストの陣容から「ジョジョを作る為に集結した」というより「人気漫画の実写化を生業とするいつメン」という先入観が強く、多くのファンが映画館に足を運ぶまでに至らなかったようです。

内容については実はそこまで酷評が多い訳ではなく、「賛否がハッキリ分かれている」くらいの評価になっています。

10位:ニセコイ


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原作連載:2011~2016年
アニメ放送:2014~2015年
実写映画公開:2018年

原作売上:1200万部
アニメ円盤売上:0.6万枚
興行収入:5.3億円
公開館数:294館

実写化には、タイミングを逸したのは明らかなのに立ち止まれず、負け戦も同然という雰囲気の中で発表される作品も残念ながらあります。
本作はその代表例の一つと言わざるを得ません。

原作・アニメが人気を博していたのは2012~2014年くらいの時期で、その後は展開や主人公の言動に対する不満が噴出し、挽回できないまま2016年に連載は終了。
その2年後に公開された本作がヒットする筈もなく、またコスプレ感が強い衣装にも批判が殺到し、興収も評価も散々な結果に終わりました。

9位:テラフォーマーズ


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原作連載:2012年~
アニメ放送:2014~2016年
実写映画公開:2016年

原作売上:2200万部
アニメ円盤売上:0.1万枚(1期)
興行収入:7.8億円
公開館数:326館

火星で進化したゴキブリと地球の人類の抗争を描いた奇特な設定、そして過激な描写による刺激的なバトルが人気を博した本作ですが、メディアミックスはどれも失敗に終わっています。
特に実写に関しては酷評の嵐で、あらゆる面で低評価を受けてしまい、「逆にどれくらい酷いのか気になる」という声が出て来るほど。
実写化の失敗の多くは「尺不足による説明・描写不足」「原作の良い面を出し切れていない」「原作っぽさを安易に出そうとしてコスプレ感が強い」などの要素が原因としてありますが、本作はそれらもまだ序の口だったようで、あらゆる問題点が指摘されています。

残念ながら、作り手が原作を愛せなかった実写化の典型例になってしまったようです。

8位:耳をすませば


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原作連載:1989年
アニメ放送:1995年
実写映画公開:2022年

アニメ興行収入:31.5億円
興行収入:5.6億円
公開館数:352館

魔女宅と同様、ジブリ映画として有名ですが原作はジブリではなく、柊あおい先生の漫画をもとに実写映画化した作品であって、ジブリは関わっていません。
また、原作の実写化でもなく原作の10年後を描いた作品になっています。

ノスタルジーを感じさせる青春劇だった原作やアニメ(ジブリ版)とは違い、主人公の雫が社会人となって行き詰まる苦悩を描いた物語になっている為、アニメのファンにとっては期待していた内容と違うという印象をどうしても持ってしまい、興収も期待とは程遠い結果に終わってしまいました。

7位:黒執事


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原作連載:2006年~
アニメ放送:2008~2014年
実写映画公開:2014年

原作売上:3000万部アニメ
円盤売上:1.4万枚(1期)
公開館数:327
館興行収入:6.0億円

抜群の女性人気で原作・アニメ共に大ヒットを記録。
ミュージカルも好評を博し、全ての分野で熱い支持を得ていた本作とあって、実写映画が決まった際には大きな期待を集めました。
また、絢香さんと結婚し研音から独立した水嶋ヒロさんの復帰作という事もあり、原作ファン以外からの注目度も高かったようです。

そのキャスティングは原作ファンからも受け入れられましたが、シエルを出さずシエルをベースにしたオリジナルの男装キャラを出した事で不満が噴出
これによって原作ファンの多くが「観ない」という選択をし、興収も全く振るわない結果になってしまいました。
原作キャラの性別を変えるケースはドラマ、映画で稀に見かけますが、脇役ではなく主人公の一人と言っても過言ではないシエルでそれをするのは愚の骨頂でしょう。

6位:進撃の巨人


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原作連載:2009~2021年
アニメ放送:2013年~
実写映画公開:2015年

原作売上:1億1000万部
アニメ円盤売上:5.1万枚
興行収入:32.5億円/16.8億円
公開館数:331館/331館

1作目の興収32億という結果は、ここ10年の実写映画の中でも上位に入る数字であり、決して低い訳ではありません。
しかし実写版『進撃』は実写化失敗の代表格として常に名前が挙げられます。
理由は余りに多く煩雑なので全て挙げる事は出来ませんが、総じて言われているのは「重厚な世界観や伏線を張り巡らしたストーリーなど、原作が評価された部分をほとんどなくしてしまっている」という点で、原作との乖離が許容範囲を大きく逸脱してしまっている点は否めません。

役者陣は全力で作品に挑んだものの、メガヒットした原作にあやかって企画されただけという印象を拭う事は到底不可能であり、実写化が忌避される理由の典型例になってしまったようです。
その評価もあって、前編から僅か50日後に公開された後編は興収が半分まで落ち込みました。

5位:BLEACH


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原作連載:2001~2016年
アニメ放送:2004年~
実写映画公開:2018年

原作売上:1億3000万部
アニメ円盤売上:1.3万枚(1期)
興行収入:5.4億円
公開館数:328館

本作も明らかにタイミングを間違えた実写化作品の一つです。
ワンピース、ナルトと共に2000年代のジャンプを支え、海外でも人気の高いメガヒット作。
しかし15年にもわたる連載期間中ではなく、連載終了から2年後というタイミングで実写化されても、ファンはピンと来ないでしょう。

それでも原作愛に溢れた実写化ならファンも観たいと思うものですが、あまりそういう印象を持った観客はいなかったようで、評価もかなり低めになっています。
これだけの有名原作で続編も作られていない事を考えると、期待とはかけ離れた結果だったと思われます。

4位:鋼の錬金術師


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原作連載:2001~2010年
アニメ放送:2003~2004年/2009~2010年
実写映画公開:2017年/2022年(2部作)

原作売上:8000万部
アニメ円盤売上:3.7万枚(1作目)
興行収入:11.1億円/2.9億円・2.4億円
公開館数:341館/349館・345館

本作もタイミングが謎過ぎる実写化となりました。
2000年代に爆発的な人気を誇り、現在も名作と名高いハガレンですが、流石に連載完結から7年も経てば熱心に追いかけるファンはそう残ってはおらず、1作目は10億を超えたもののネームバリューを考えると決して良い結果とは言えませんでした。

更に問題なのは、続編が5年後だった事。
『るろうに剣心』のように実写で大ヒットし、かつ新シリーズを連載中ならともかく、興収も評価も低調な状態で5年後に次回作というのは常軌を逸しており、しかも1作目以上のスクリーン数による大規模な上映を強行した結果、悲惨な興収に終わりました

ハガレンというレジェンド作品をあまりにも蔑ろにした実写化と言わざるを得ません。

3位:ドラゴンボール


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原作連載:1984~1995年
アニメ放送:1986~1996年
実写映画公開:2009年

原作売上:2億6000万部
アニメ視聴率:20.5%(Z)
興行収入:8.7億円(国内)/5600万ドル(全世界)
公開館数:570館

言うまでもなく日本で最も有名な漫画・アニメですが、超常的な力によるバトルがメインの作品とあって実写化はファンの間でも望まれておらず、実現される事もないと思われていましたが……2002年にハリウッドの映画制作会社が本作の実写映画化権を獲得したと発表し状況が一変。
ファンの間でも「ハリウッドなら」という期待が膨らみましたが、その後は音沙汰がなく、企画は水面下で頓挫したものと思われました。

しかし2009年になってまさかの実現。
そして出来上がった映画『DRAGONBALL EVOLUTION』はというと、それはもうドラゴンボールと呼べるものではなく、世界中で酷評の嵐が巻き起こりました。
のちに脚本家がファンに謝罪する異例の事態に発展し、本作はドラゴンボールにおける最大の黒歴史となっています。

2位:デビルマン


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原作連載:1972~1973年
アニメ放送:1972~1973年
実写映画公開:2004年

原作売上:5000万部
アニメ視聴率:11.7%
興行収入:5.2億円
公開館数:?館

「漫画・アニメの実写化は鬼門」という風潮が確立されたのは、この作品がきっかけだったのかもしれません。

1970年代に連載・放送されたこのデビルマンは、のちに多くの作家やクリエイターに大きな影響を与える、日本のダークファンタジーの祖とも言える不朽の名作。
けれども流石に30年以上が経っているため熱心に追いかけるファンは少なく、興収面で芳しくない結果に終わるのは致し方ないところでした。

ただ本作の問題はそこではありません。
制作費が10億円だったため大赤字だった点、そして何よりあまりの出来の悪さから、観客のみならず殆どのメディアが酷評するという異例の展開に。
その反響は凄まじく、実写化失敗の例として常に名前が挙がるようになり、「名作漫画の実写化は鬼門」という印象を強く残しました。

1位:聖闘士星矢


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原作連載:1985~1990年
アニメ放送:1986~1989年
実写映画公開:2023年

原作売上:5000万部
アニメ視聴率:9.4%
興行収入:0.4億円(1週目)/500万ドル(全世界)
公開館数:323館

1980年代にジャンプ誌上で人気を博した本作は、当時ジャンプに多くの女性ファンを呼び込んだ人気作としても知られていますが、北斗の拳やドラゴンボールほど後世に語り継がれている訳ではありません。
しかし海外ではかなり人気があるようで、IPとしては2020年代にも大きな売上を記録しています。

そういう事情もあって、2023年に『聖闘士星矢 The Beginning』のタイトルで実写映画化されました。

聖衣のデザインが原作とかけ離れていて何の映画なのかパッと見ではわからず、そもそも原作を知る人が若い世代に少ない、ジャンプではなくチャンピオンで続編やスピンオフが展開されているため続いている事すら知られていない……といった状況とあって、300館を超える規模の上映としては異例なまでに観客が入らず、公開3日間の興行収入は4000万円程度。
このレベルの爆死は実写映画の中でも殆ど例がなく、また制作費6000万ドル(約83億円)に対し全世界での興収はその10分の1位程度になりそうで、歴史的な失敗作になるのは確実な情勢です。

順位まとめ

01位 聖闘士星矢
02位 デビルマン
03位 ドラゴンボール
04位 鋼の錬金術師
05位 BLEACH
06位 進撃の巨人
07位 黒執事
08位 耳をすませば
09位 テラフォーマーズ
10位 ニセコイ
11位 ジョジョの奇妙な冒険
12位 東京喰種 トーキョーグール
13位 こちら葛飾区亀有公園前派出所
14位 嘘喰い
15位 弱虫ペダル
16位 氷菓
17位 魔女の宅急便
18位 ガッチャマン
19位 宇宙兄弟
20位 ママレード・ボーイ
21位 銀の匙 SilverSpoon
22位 となりの怪物くん
23位 ぐらんぶる
24位 逆転裁判
25位 3月のライオン
26位 寄生獣
27位 約束のネバーランド
28位 あしたのジョー
29位 ヲタクに恋は難しい
30位 かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~

まとめ

興行的な失敗は必ずしも内容が原因ではありませんが、大抵の失敗事例には相応の理由があります。
特に作り手の事情が色濃く反映された作品は大抵失敗している印象で、実写化が嫌われる最大の理由でもあります。
自分が好きな作品がこの中に加わる事だけは、勘弁して欲しいですよね。

【ゲゲゲの鬼太郎】7期の可能性を徹底検証! ねこ娘の美少女路線は継続?


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老若男女問わず前世代から愛されているアニメシリーズ『ゲゲゲの鬼太郎』の7期が制作される可能性を検証!
6期の評価や過去のシリーズの放送間隔など、様々な観点からテレビシリーズ新作の内容・放送時期などを予想します!

【55年以上の歴史を持つ「国民的アニメ」】


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日本には何十年も続く長寿アニメが幾つもありますが、『ゲゲゲの鬼太郎』はそのレジェンド作品の中でも特に長い歴史を持っています。
7期の検証を行う前に、その国民的アニメがこれまで歩んで来た足跡を振り返ります。

ゲゲゲの鬼太郎が世に出たのは1954年
まだジャンプ、サンデー、マガジンなどの漫画雑誌は誕生していない時代で、作者の水木しげる先生は本作を「紙芝居」という形で発表します。
当時は『墓場の鬼太郎』というタイトルでした。

1960年代に入ると「貸本漫画」と言われる漫画のレンタルサービスが流行となり、鬼太郎シリーズも貸本漫画雑誌で発表されるようになります。
ただ、この頃は現在の鬼太郎シリーズとは作風が異なり、不気味な雰囲気の怪奇漫画という面が強く出ていました。

その後、紆余曲折ありながらも現在の鬼太郎のイメージに近付き、1965年に週刊少年マガジンで読み切りが掲載されます。
しかし当時はまだ怪奇モノが子供に受け入れられる土壌がなく、苦戦を強いられました。

そんな中、水木先生が別冊少年マガジン(現在の月刊少年マガジン)で発表した短編漫画『テレビくん』の好評、『悪魔くん』のメディアミックスの成功などで人気作家になり、風向きが変わります。
1967年より週マガで正式に連載を開始し、タイトルを『ゲゲゲの鬼太郎』へと改題。
内容も「妖怪」を前面に出し、鬼太郎を正義、妖怪を悪としたヒーローものへとシフトし、子供たちが楽しめるような作風になった事で人気も上昇し、1968年にはアニメ1期がスタートしました。

このアニメが妖怪ブームを生むほど好評を博し、1971年には2期も放送されます。
放送は1年で終了しましたが、その後何度も再放送された事でリアルタイム世代以外からも知られるようになり、鬼太郎人気は完全に定着。
1985年にはアニメのリバイバルブームもあって3期が制作され、より痛快なバトルものとして描かれた事で平均視聴率20%を大きく超える大ヒットとなり、国民的アニメの地位を確立しました。

また、この頃からは劇場版の制作もスタート。
『ドラゴンボール』などのジャンプ作品と同時上映し、当時の子供たちの記憶に残る作品となりました。

【作者の水木しげる先生没後もアニメ化は継続】


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国民的アニメとなった鬼太郎シリーズはその後、時代と共に大胆な変遷を行っていきます。
1996~1998年に放送された第4期は、エンタメ路線に振り切った3期とは作風を少し変え、原作に近い内容で制作します。
その為、1~3期のような大きなブームにはなりませんでしたが、新たなファン層を獲得する事に成功しました。

そして、2007~2009年に放送された5期では驚くべき変化を見せます。
ねこ娘のキャラクターデザインを大幅に変更し、いわゆる「萌えキャラ」のような外見にシフトし、立場も妖怪仲間の一人からヒロインポジションへと事実上の昇格を果たしました。

この変更に関しては昔からの鬼太郎ファンの間で賛否両論が巻き起こりましたが、今までゲゲゲの鬼太郎に触れてこなかった若い世代のアニメファンからは概ね好評で、放送が進むにつれ自然と受け入れられていきます。
また、2008年に「墓場の鬼太郎」を映像化した『墓場鬼太郎』を発表し、こちらは従来からの鬼太郎ファンを中心に高い評価を得ました。

2010年代に入ると、アニメとは別の形で再びゲゲゲの鬼太郎に注目が集まります。
そのきっかけとなったのは、NHK連続テレビ小説の82作品目として放送された『ゲゲゲの女房』です。

本作は水木先生の伴侶、武良布枝さんが著した自伝エッセイをドラマ化したもので、水木先生の半生を描いた内容。
当時、NHK連ドラは低迷期真っ直中で、このドラマも放送開始前はあまり注目されていませんでしたが、水木先生の壮絶な人生と数奇な運命に視聴者が釘付けとなり、回を追う毎に視聴率も上昇。
いきものがかりが歌う主題歌の『ありがとう』も大ヒットを記録するなど、社会現象級の大反響を呼びました。

しかし2015年、不慮の事故によって水木先生は93年の生涯を終える事になります。
作者が天に召された事で、鬼太郎シリーズが今後どうなるのかファンは不安に思っていましたが、最初のアニメ化から50年を迎えた2018年にテレビシリーズ第6期の制作を発表。
2020年まで放送されたこの6期は、ねこ娘のビジュアルを更に現代向けにシフトする一方で、初期の鬼太郎を髣髴とさせるおどろおどろしいエピソードも交えるなど、鬼太郎シリーズの集大成とも言える内容であらゆる世代から人気を博し、国民的アニメとしての存在感を示しました。

そしてアニメ開始から55周年となる2023年11月、劇場版としては15年ぶりとなる最新作『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の公開が決まっています。
日本に「妖怪」という概念を定着させ、何世代にもわたって愛され続けているゲゲゲの鬼太郎は、水木先生の遺志を受け継いだ制作陣によって今後も継続していく事は間違いないでしょう。

【制作会社の東映アニメーションは絶好調】


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通常のアニメの場合、新シリーズが制作されるかどうかは円盤売上や配信実績、或いはグッズ売上など、前作がどれくらいの人気と利益を得られたかが重要となってきます。
しかし国民的アニメと呼ばれる作品の場合、そういった直近の成績だけで推し量る事は出来ません。
例えば「劇場版の興行収入によって7期の制作が決まる」といった事はないと思われます。

では7期制作の決め手は何かというと、東映アニメーションが『ゲゲゲの鬼太郎』というコンテンツをどれだけ重要視しているか……です。

鬼太郎のテレビシリーズは「深夜で1クール」といった通常のアニメの放送枠ではありません。
3期以降は常に2年間、トータルで100話前後の放送が行われています。
言うまでもなく大型企画であり、途方もないエネルギーを使う作品である事は言うまでもありません。

それでもシリーズを継続するのは、鬼太郎という作品が全世代で愛されている数少ない作品であり、アニメ史において極めて重要な文化財であるからに他なりません。
鬼太郎が巻き起こしたブームはテレビアニメが市民権を得る為の一助となりましたし、当時「東映動画」という社名で活動していた東映アニメーションにとっても歴史の一部であり看板作品の一つ。
既に様々な大ヒット作を手掛けている東映アニメーションですが、それでも「鬼太郎を作っている会社」という肩書きは、様々な局面において大きな武器になります。

よって、極端な事を言えば7期の制作は東映アニメーションの方針次第です。

『ドラゴンボール』『ONE PIECE』『プリキュア』『美少女戦士セーラームーン』といった国内外で大きな利益をあげる保有IPがあり、2022年に公開した『HE FIRST SLAM DUNK』もメガヒットとなっている東映アニメーションは現状、鬼太郎を主要IPとする必要はありません
制作費に困る事も、恐らくはないでしょう。
「ゲゲゲの鬼太郎をこれからも作り続ける意義があると判断しているか否か」が全て、とさえ言っても過言ではありません。

その点において、2023年の劇場版公開は「これからも鬼太郎を作り続ける」という意思表示に他ならず、今後の7期制作を示唆する要素と言えます。

また、6期がアニメ史上初となるギャラクシー賞特別賞を受賞した点もプラス材料です。
アニメの枠を越え、放送事業として高い評価を得た事は、東映アニメーションにとっても鬼太郎を放送し続けているフジテレビにとっても大きな名誉。
これは50年以上の歴史を持つ鬼太郎だからこその受賞であり、他の作品では替えが利きません。

数多くの大ヒット作、更には近年新規IP創出にも注力している東映アニメーションですが、それでも「鬼太郎を作っている会社」である事には大きな意義があり、スタッフ陣もそれを様々な媒体で語っています。
鬼太郎の制作に携わっている事に会社全体が誇りを持っていると判断する事ができ、7期の制作はほぼ確実に行われると思われます。

【テレビシリーズは約10年に1度】


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ここでは、7期の放送時期について予想します。

1968年にスタートしたアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』は以降、各年代に1作のペースで制作されてきました。
よって、約10年に1度のアニメ化という事になります。

・ゲゲゲの鬼太郎シリーズの放送時期

1期 1968年01月03日 ~ 1969年03月30日(全065話)
2期 1971年10月07日 ~ 1972年09月28日(全045話)
3期 1985年10月12日 ~ 1988年03月21日(全115話)
4期 1996年01月07日 ~ 1998年03月29日(全114話)
5期 2007年04月01日 ~ 2009年03月29日(全100話)
6期 2018年04月01日 ~ 2020年03月29日(全097話)

この放送ペースを考慮すると、7期は6期から10年後の2028年前後に放送を開始する可能性が極めて高いと思われます。
長寿コンテンツになればなるほどアニバーサリーイヤーは大事にされる傾向が強い為、7期は60周年記念作品として制作されるかもしれません。

東映アニメーションはフジテレビ日曜朝9時~10時に放送枠を持っていて、鬼太郎も4期以降は全てこの枠で放送されています。
9時30分~10時の枠は2006年以降ずっとワンピースが放送されている為、空いているのは9時~9時30分の枠のみ。
もし鬼太郎7期が放送される場合、高確率でこの枠での放送となるでしょう。

ただ、放送期間は見直される可能性があります。

この枠では2023年春からバラエティ番組「run for money 逃走中」を原案とするオリジナルアニメ『逃走中 グレートミッション』がスタートしており、新規IPのお試し枠としても活用されていると推察されます。
よって、あまり1つの作品を長く放送せず、新陳代謝を早める方針になっていくかもしれません。
その場合、これまで100話前後の放送だった鬼太郎ですが、今後もそうなるとは限らず、1年半や1年の放送になる事もあり得ます。

長期的な放送は、視聴者に「この曜日のこの時間と言えば○○」というイメージを植え付け、視聴の習慣を促すメリットがあります。
一方で、現代はアニメを配信で視聴する人も多く、リアルタイム以外でも視聴しやすい環境が整っていますが、あまりにも話数が嵩むと途中から入り難いデメリットも出て来ます。
実際、同じ国民的アニメのルパン三世も近年は2クールの放送に留めています。

現代の子供達に、鬼太郎が最も受け入れられるのはどのような形なのか
7期では、そういった点も注目のポイントになりそうです。

【ねこ娘は更に美少女化? それともロリ化?】


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ここでは、7期の作風について予想します。

ゲゲゲの鬼太郎はあくまで水木先生が描いた漫画を原作とした作品であり、そこから逸脱する事はありません。
ただ、時代によって作風は常に変えています。

1期は原作に忠実な映像化ですが、子供向けのアニメという事でグロテスクや社会風刺といった大人向けな部分は抑えた表現になっています。
2期もその方向性は同じですが、ねこ娘がレギュラーに加わり、ストックの問題で『鬼太郎』以外の水木作品から転用した回が増えました。

3期は1~2期から大きく路線変更し、鬼太郎が熱血漢で正義のヒーローといった人間臭い性格となり、その鬼太郎が悪の妖怪を倒すヒーロー要素やバトル要素を強め、天童ユメコというヒロイン的なキャラを追加。
一方で妖怪の立ち位置も変わり、「人間社会に溶け込み、人間と共存する妖怪」を描くエピソードが増えています。
4期は一転、鬼太郎がドライな性格で描かれ、それによって作風も原作に近い雰囲気になっています。

5期は「妖怪横丁」と呼ばれる妖怪の住む街を中心に、世相や社会風刺などを交え「大人も楽しめる鬼太郎」になっています。
そして6期は、過去のシリーズの要素を多々含め、どの世代の鬼太郎ファンにも馴染めるような内容で作られました。

では7期はどのような作風になるのかというと……鍵を握るのは「3期」と予想します。

というのも、3期当時に子供だった年代が現在ちょうどプロデューサーの立場になるであろう年齢
また、近年は海外に受けるアニメ作りが積極的に行われていて、海外で注目されるアニメの多くはアクションシーン、バトルシーンが多い事を考えると、それらに注力した3期のような方向性になる事が自然だと思われます。
6期は比較的戦闘が少なかったものの、中には九尾戦やバックベアード戦のような派手なバトルシーンがあり、7期ではそういった回が増えるかもしれません。

もう一つの注目すべき点はやはり、ねこ娘でしょう。
5期で突然美少女化し、6期ではモデルのような体型の美女となったねこ娘。
当然、7期でも同様の劇的な変化があると予想されます。

候補としては、6期で一時ロリ化した際の反響を考慮してロリ路線。
或いは美少女度合いを更に深め、人間界で評判の美人という設定も考えられます。
また、これまでにない要素として得意の爪攻撃だけでなく人間界の武器(銃など)を操る事も、全くないとは言えません。

いずれにせよ、5期や6期とは違う意味でのサプライズが期待されます。

【キャストは継続? それとも変更?】


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最後に、スタッフやキャスト陣がどうなるかについて予想します。

鬼太郎の過去シリーズは、かなり有名なスタッフが起用されています。

例えば4期のチーフディレクター(監督)は、『ドラゴンボール』の西尾大介監督。
5期のシリーズ構成は『ウルトラシリーズ』や『仮面ライダーシリーズ』、のちに『SSSS.GRIDMAN』を手掛けた長谷川圭一さんと、『ドラゴンクエスト -ダイの大冒険-』の原作者である三条陸先生が担当しました。

よって7期も、実績のある監督や脚本家が採用される可能性がかなりあります。
例えば『ONE PIECE FILM RED』を大ヒットに導いた谷口悟朗監督や、東映配給の『シン・仮面ライダー』を手掛けた庵野秀明監督といったビッグネームが名を連ねる可能性もゼロとは言えません。

そしてキャスト陣。
基本的にゲゲゲの鬼太郎は毎回キャストを一新しているため、7期でも同様に全取っ替えになると思われます。

5期の鬼太郎は高山みなみさん、6期は沢城みゆきさんが務めました。
高山さんは放送当時40代、沢城さんは30代だった事を考えると、7期もキャリアを十分に積んだ女性声優が担当する事になりそうです。

そうなると、大本命はダイの大冒険で主役のダイを演じきった種﨑敦美さんでしょう。
今や実力No.1の女性声優と言われ、近年は『SPY×FAMILY』のアーニャをはじめ数々の人気キャラを演じている方なので、人気・実力ともに申し分ありません。

目玉おやじ役は、6期で一反もめんを演じ人外キャラを得意とする山口勝平さんが本命と思われます。
6期で演じた野沢雅子さんもまだまだ現役ですが、放送時には90歳前後になると考えると、現実的とは言えません。

一方、ねずみ男は古川登志夫さんの続投もあり得ます。
変更の場合は実力派でキャリア十分の関智一さんが本命ですね。

ねこ娘はそれほどキャリアを積んでいない声優を抜擢するケースが多いので、今はまだそこまで有名でない方が抜擢される可能性が高そうです。

【まとめ】

6期はねこ娘の可愛さが大きな話題になりましたが、各エピソードとても良く出来ていて、内容も充実していました。
鬼太郎に対するスタッフ陣の本気度が、あの全97話に凝縮されていたと思います。
7期が制作されるのは間違いないでしょう!

陰キャ美少女40選! 引っ込み思案で内気な可愛い女の子をまとめてみた


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内向的で人付き合いが苦手な「陰キャ」の女性キャラの中から、特に有名な40名を厳選してまとめました!
それぞれのキャラがどういうタイプの陰キャなのかがわかる「陰キャ診断チェックシート」付き!

【後藤ひとり(ごとう ひとり)】


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陰キャ診断チェックシート

○内向的
◎ネガティブ思考
◎コミュ症・人見知り
○目立たない
◎声が小さい・どもる
×インドア・オタク趣味
○得意分野は饒舌&早口
○出不精・外が苦手
◎見捨てられ不安
○集団行動苦手
×自己評価低め
◎ネット弁慶・内弁慶
◎陽キャ苦手
○運動苦手
◎オシャレ苦手

『ぼっち・ざ・ろっく!』の主人公。
中学1年生の頃にギターを始め、毎日6時間の練習を経て凄腕のギタリストとなり、下北系ガールズバンド「結束バンド」でリードギターおよび作曲を担当しています。
担当声優は青山吉能(あおやま よしの)さん。

殆どの陰キャ条件をクリアしていて、自身も陰キャである事を自覚している陰キャ界のニューカリスマ
そんな自分を変える為にギターを始め、バンド仲間を得るまでになりましたが、それはそれとして陰キャ気質なのは変わっていません。
特にネガティブ思考とコミュ症は突出していて、その二つを拗らせ過ぎた結果、常に奇行に走る悪癖が常態化してしまいました。

得意のギターも陰キャ気質の為、人前やソロ以外だと真価を発揮できていません。
それでも「猫背のまま虎になりたい」という青春コンプレックスの歌詞そのままに、彼女は彼女なりの歩幅で成長している……かも。

【井ノ上たきな(いのうえ たきな)】


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陰キャ診断チェックシート

○内向的
×ネガティブ思考
○コミュ症・人見知り
×目立たない
×声が小さい・どもる
×インドア・オタク趣味
×得意分野は饒舌&早口
×出不精・外が苦手
◎見捨てられ不安
◎集団行動苦手
×自己評価低め
×ネット弁慶・内弁慶
×陽キャ苦手
×運動苦手
◎オシャレ苦手

『リコリス・リコイル』のメインキャラで、主人公格の1人。
秘密結社「Direct Attack(DA)」に所属するセカンドリコリスで、半ば左遷のような形で支部である喫茶リコリコに転属し、錦木千束とバディを組む事になりました。
担当声優は若山詩音(わかやま しおん)さん。

陰キャ要素はそれほど多くありませんが、見捨てられ不安が圧倒的に強く、自分の存在意義を見出してくれる対象に依存する傾向があります。
また、思考を内々に閉じ込めてしまい、結果的に独断専行が増えてしまう為、周囲に対しての配慮が出来ないという欠点がありました。
オシャレに関しては完全に無頓着なところにも、陰キャ気質が見え隠れします。

【スレッタ・マーキュリー】


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陰キャ診断チェックシート

○内向的
×ネガティブ思考
◎コミュ症・人見知り
×目立たない
○声が小さい・どもる
×インドア・オタク趣味
×得意分野は饒舌&早口
×出不精・外が苦手
○見捨てられ不安
○集団行動苦手
×自己評価低め
×ネット弁慶・内弁慶
×陽キャ苦手
×運動苦手
?オシャレ苦手

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の主人公。
辺境の地「水星」出身で、アスティカシア高等専門学園パイロット科に編入し、ガンダム「エアリアル」のパイロットを務めています。
担当声優は市ノ瀬加那(いちのせ かな)さん。

水星に同年代の子供がいなかった事からコミュニケーションをとる機会がなく、コミュ症なのは環境に起因するところが大きいと思われます。
発声が明瞭でない事や集団行動が苦手な事も、生育歴の影響がかなりありそうです。
ただ彼女の場合は出自があまりに特殊なため、環境面というより運命レベルで陰キャ気質にならざるを得なかったと言えるかもしれません。

【鮫島アビ子(さめじま あびこ)】

(画像引用 :アニメ 【推しの子】公式Twitter https://twitter.com/oshinoko_comic)

陰キャ診断チェックシート

○内向的
×ネガティブ思考
◎コミュ症・人見知り
×目立たない
×声が小さい・どもる
◎インドア・オタク趣味
×得意分野は饒舌&早口
○出不精・外が苦手
○見捨てられ不安
◎集団行動苦手
×自己評価低め
×ネット弁慶・内弁慶
○陽キャ苦手
?運動苦手
?オシャレ苦手

【推しの子】第五章「2.5次元舞台編」のメインキャラで、大ヒット漫画『東京ブレイド』の作者。
『今日は甘口で』の作者、吉祥寺頼子を師匠と慕っています。

自身を「陰キャ」と表現するほど陰キャ気質を自覚していて、人と関わるのが大の苦手。
他者に対する適切な接し方がわからないため、アシスタントを長く雇う事もできず、過酷な週刊連載を一人でこなさざるを得ない状況に自ら追い込むなど、かなり強めの陰キャです。
一方で人と繋がりたいという思いも強く、一度気を許した相手に対しては強い信頼を置いているようです。

【ライスシャワー】


(画像引用 : Amazon)

陰キャ診断チェックシート

◎内向的
◎ネガティブ思考
○コミュ症・人見知り
×目立たない
○声が小さい・どもる
○インドア・オタク趣味
×得意分野は饒舌&早口
×出不精・外が苦手
×見捨てられ不安
○集団行動苦手
○自己評価低め
×ネット弁慶・内弁慶
×陽キャ苦手
×運動苦手
×オシャレ苦手

『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するキャラクターで、実在した同名の競走馬をモチーフとして擬人化・美少女化したウマ娘。
アニメ第2期7~8話ではメインキャラとして描かれました。
担当声優は石見舞菜香(いわみ まなか)さん。

自分が勝利したレースで他のウマ娘の歴史的快挙を封じてしまった事でブーイングを浴び、「勝っても祝福されない」というトラウマが刷り込まれてしまい、非常にネガティブな性格にならざるを得ない不幸な宿命を背負ってしまいました。
それでも自身を奮い立たせ、大記録のかかったマックイーンに見事勝利。
失望の悲鳴があがる中、僅かでも自分を認めてくれる者がいる事を糧に、新たなレースへと挑み続けています。

【天王寺璃奈(てんのうじ りな)】


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陰キャ診断チェックシート

◎内向的
○ネガティブ思考
◎コミュ症・人見知り
×目立たない
○声が小さい・どもる
○インドア・オタク趣味
×得意分野は饒舌&早口
×出不精・外が苦手
○見捨てられ不安
×集団行動苦手
○自己評価低め
×ネット弁慶・内弁慶
×陽キャ苦手
○運動苦手
×オシャレ苦手

『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』のメインキャラで、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の一員。
アイドル活動の際には「璃奈ちゃんボード」で顔を覆っています。
担当声優は田中ちえ美(たなか ちえみ)さん。

性格的にはそこまで陰キャではなく、内向的ながら感情自体は豊かでアイドル活動にも前向きですが、感情を表情で表現できない事がコンプレックスで、それが原因で自分に自信が持てませんでした。
しかし璃奈ちゃんボードによって弱点は克服され、現在はちょっと大人しいアイドルという印象です。
そういう意味では「元陰キャ」と言えるかもしれません。

【乾心寿(いぬい しんじゅ)】


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陰キャ診断チェックシート

○内向的
○ネガティブ思考
○コミュ症・人見知り
×目立たない
○声が小さい・どもる
×インドア・オタク趣味
○得意分野は饒舌&早口
×出不精・外が苦手
×見捨てられ不安
×集団行動苦手
◎自己評価低め
×ネット弁慶・内弁慶
×陽キャ苦手
?運動苦手
×オシャレ苦手

『その着せ替え人形は恋をする』のメインキャラで、美少女コスプレイヤー“ジュジュ”こと乾紗寿叶の妹。
見た目も性格も正反対ながら姉妹仲は良好です。
担当声優は羊宮妃那(ようみや ひな)さん。

中学生で178cmと、姉よりも遥かに高身長でスタイルも抜群。
それでも姉の方が全てにおいて勝っているという尊敬の気持ちから、自分を低く評価しがち。
その為、引っ込み思案で自分を上手く表現できませんでした。

しかし密かに姉と一緒にコスプレをしたいと思っており、男性キャラでのコスプレを実行。
その経験によって少し吹っ切れたようです。

【桜沢墨(さくらさわ すみ)】


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陰キャ診断チェックシート

◎内向的
○ネガティブ思考
◎コミュ症・人見知り
×目立たない
○声が小さい・どもる
○インドア・オタク趣味
×得意分野は饒舌&早口
×出不精・外が苦手
×見捨てられ不安
×集団行動苦手
×自己評価低め
○ネット弁慶・内弁慶
×陽キャ苦手
×運動苦手
×オシャレ苦手

『彼女、お借りします』のメインキャラで、スピンオフ作品『彼女、人見知ります』では主人公を務める女子大生。
レンタル彼女事務所「Diamond」に所属していて、ヒロインの水原千鶴の後輩に当たります。
担当声優は高橋李依(たかはし りえ)さん。

極度の人見知りでコミュ症な自分を変える為、半ば荒療治でレンカノを始めてみたものの、中々上手く行かず苦戦続き。
そんな中、主人公の木ノ下和也から特訓に付き合って貰った事で少し自信を持てるようになりました。
とはいえ陰キャ卒業まではまだまだ長い道のりになりそうです。

【古見硝子(こみ しょうこ)】


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陰キャ診断チェックシート

◎内向的
×ネガティブ思考
◎コミュ症・人見知り
×目立たない
◎声が小さい・どもる
×インドア・オタク趣味
×得意分野は饒舌&早口
×出不精・外が苦手
×見捨てられ不安
×集団行動苦手
○自己評価低め
×ネット弁慶・内弁慶
×陽キャ苦手
×運動苦手
×オシャレ苦手

『古見さんは、コミュ症です。』の主人公 兼 ヒロイン。
クラスで「神」と崇められるほど圧倒的なカリスマオーラを放つ完璧美少女……との評判です。
担当声優は古賀葵(こが あおい)さん。

周囲からの評価とは裏腹に、本人は極度の人見知りでコミュ症であり、話しかけられると怯え、話しかけようとすると全身が激しく震えてしまうほど。
それでも「友達を100人作りたい」という夢を持つほど純粋に他者との繋がりを求めていて、自己評価は低いものの外の世界に対するネガティブな考えは一切ありません。
聖人系陰キャと言えるでしょう。

【安達桜(あだち さくら)】


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陰キャ診断チェックシート

○内向的
○ネガティブ思考
◎コミュ症・人見知り
○目立たない
◎声が小さい・どもる
×インドア・オタク趣味
○得意分野は饒舌&早口
×出不精・外が苦手
◎見捨てられ不安
◎集団行動苦手
○自己評価低め
×ネット弁慶・内弁慶
×陽キャ苦手
×運動苦手
×オシャレ苦手

『安達としまむら』の主人公の1人。
授業にほとんど出席しないサボリ魔で、周りからは「綺麗だけど不良」と思われているようです。
担当声優は鬼頭明里(きとう あかり)さん。

実際にはかなりハイレベルな陰キャで、コミュ症かつテンパリ癖持ち。
島村に恋するようになってからはその傾向が更に強まり、島村の何気ない言動を大袈裟に捉えネガティブ全開で欝になったり、支離滅裂で意味不明の言葉を発してしまったりします。
島村との仲が深まって以降も基本的には陰キャ気質のままです。

【メイベル=レイベール】


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陰キャ診断チェックシート

○内向的
○ネガティブ思考
◎コミュ症・人見知り
○目立たない
◎声が小さい・どもる
×インドア・オタク趣味
◎得意分野は饒舌&早口
○出不精・外が苦手
○見捨てられ不安
○集団行動苦手
×自己評価低め
×ネット弁慶・内弁慶
×陽キャ苦手
×運動苦手
?オシャレ苦手

『異世界おじさん』のメインキャラで、主人公のおじさんがかつて転移していた異世界グランバハマルの住民。
氷の一族の末裔で、魔炎竜を倒せる唯一の武器「凍神剣」を守っていましたが、おじさんが凍神剣を使わず魔炎竜を倒した為、存在意義を失い心ならずも流浪の旅に出る事になりました。
担当声優は悠木碧(ゆうき あおい)さん。

凍神剣さえ守っていれば一生ラクに暮らせる筈でしたが、自身の存在意義だった凍神剣を蔑ろにされた事で色々と崩壊し、気付けばニート気質の残念美少女に。
一時は王国正規騎士に採用されたものの自堕落な性格が災いし、すぐクビになりました
しかしその経歴で事あるごとにマウントを取ろうとするあたり、根っからの陰キャです。

【南夢芽(みなみ ゆめ)】


(画像引用 : Amazon)

陰キャ診断チェックシート

○内向的
○ネガティブ思考
×コミュ症・人見知り
×目立たない
×声が小さい・どもる
×インドア・オタク趣味
×得意分野は饒舌&早口
×出不精・外が苦手
◎見捨てられ不安
○集団行動苦手
×自己評価低め
○ネット弁慶・内弁慶
×陽キャ苦手
×運動苦手
×オシャレ苦手

『SSSS.DYNAZENON』のヒロインで、主人公の麻中蓬も通うフジヨキ台高校の女子高生。
数奇な運命によって、ガウマ隊のメンバーとなりダイナゼノンの操縦を行う事になりました。
担当声優は若山詩音さん。

男子生徒を特定の場所に呼び出しておいてスルーするという行為を繰り返しており、周囲からの評判は決して良いものではありませんでした。
その後、同じくガウマ隊の一員になった蓬と姉の死を巡る謎に迫り、彼の協力もあって決着を付ける事ができました。
当初はダウナー系の陰キャ女子でしたが、蓬と結ばれてからは本来の性格である明るさやノリの良さを取り戻しているものの、根っこの部分では陰キャのままです。

【アオイ】


(画像引用 : Amazon)

陰キャ診断チェックシート

○内向的
×ネガティブ思考
◎コミュ症・人見知り
×目立たない
○声が小さい・どもる
○インドア・オタク趣味
○得意分野は饒舌&早口
×出不精・外が苦手
○見捨てられ不安
○集団行動苦手
◎自己評価低め
×ネット弁慶・内弁慶
○陽キャ苦手
×運動苦手
×オシャレ苦手

『プリンセスコネクト!Re:Dive』の登場キャラで、エルフだけで結成されたギルド「フォレスティエ」に所属する13歳のエルフ。
基本的にはエルフの森で活動しています。
担当声優は花澤香菜(はなざわ かな)さん。

かなりのあがり症のため同族のエルフや人間と親しくする事ができず、手作りの人形「だいじょぶマイフレンドくん1号」で友達ができた時の会話シミュレーションなどを行っています。
このように努力家で真面目な性格のため、周囲からの評価は決して低くありませんが、本人はそれに気付いていない模様。
友達や仲間を作りたいという気持ちは人一倍強いようです。

【久留米誠(くるめ まこと)】


(画像引用 : Amazon)

陰キャ診断チェックシート

○内向的
○ネガティブ思考
○コミュ症・人見知り
○目立たない
×声が小さい・どもる
○インドア・オタク趣味
×得意分野は饒舌&早口
○出不精・外が苦手
×見捨てられ不安
×集団行動苦手
○自己評価低め
×ネット弁慶・内弁慶
◎陽キャ苦手
?運動苦手
◎オシャレ苦手

『スキップとローファー』のメインキャラ。
主人公みつみのクラスメイトの女子です。
担当声優は潘めぐみ(はん めぐみ)さん。

陽キャ(チャラいやつ)が苦手で、クラスメイトの志摩聡介や村重結月といった華やかな容姿のイケメン・美女に当初は偏見を持っていましたが、実際に接していく内に苦手意識はなくなり、前向きな日々を送るようになりました。
とは言え根本的な部分ではやはり陰キャ女子です。

【日蔭匠(ひかげ たくみ)】

https://twitter.com/diy_anime/status/1417756235806515200

(画像引用 :アニメ 『Do It Yourself!!』公式Twitter https://twitter.com/diy_anime)

陰キャ診断チェックシート

○内向的
×ネガティブ思考
○コミュ症・人見知り
◎目立たない
×声が小さい・どもる
○インドア・オタク趣味
×得意分野は饒舌&早口
○出不精・外が苦手
×見捨てられ不安
×集団行動苦手
○自己評価低め
×ネット弁慶・内弁慶
×陽キャ苦手
?運動苦手
?オシャレ苦手

『Do It Yourself!!』のメインキャラ。
主人公のせるふが通う潟々女子高等学校の女子生徒で、せるふに誘われDIY部に入部しました。
担当声優は和氣あず未(わき あずみ)さん。

性格上の問題はないにもかかわらず、なんとなくクラスに馴染めず友達と一緒に過ごすという経験をほとんどしてこなかった為、全体的にほんのり陰キャ気味な性格に。
しかしDIY部に入ってからは、せるふ達の影響もあり少しずつですが明るく前向きになっています。

【v(くろき ともこ)】


(画像引用 : Amazon)

陰キャ診断チェックシート

◎内向的
◎ネガティブ思考
◎コミュ症・人見知り
◎目立たない
◎声が小さい・どもる
◎インドア・オタク趣味
◎得意分野は饒舌&早口
×出不精・外が苦手
○見捨てられ不安
○集団行動苦手
×自己評価低め
◎ネット弁慶・内弁慶
◎陽キャ苦手
×運動苦手
○オシャレ苦手

『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』の主人公で、愛称は“もこっち”。
高校デビューを果たそうとするも失敗し、高一~高二の秋までの長い間ぼっち生活を送ってきました。
担当声優は橘田いずみ(きった いずみ)さん。

連載開始当時は「喪女」という表現で描かれていましたが、それはまさに現代でいう陰キャそのもの。
あらゆる陰キャの条件を満たしていた彼女はまさに陰キャ女子の象徴的な存在でした。
しかし高校三年生になって以降は状況が一変し、常に多くの友人に囲まれる陽キャのような学校生活を送っています。

【暁美ほむら(あけみ ほむら)】


(画像引用 : Amazon)

陰キャ診断チェックシート

◎内向的
×ネガティブ思考
○コミュ症・人見知り
○目立たない
○声が小さい・どもる
×インドア・オタク趣味
×得意分野は饒舌&早口
×出不精・外が苦手
◎見捨てられ不安
○集団行動苦手
×自己評価低め
×ネット弁慶・内弁慶
×陽キャ苦手
×運動苦手
?オシャレ苦手

『魔法少女まどか☆マギカ』のメインキャラ。
主人公、鹿目まどかの通う見滝原中学校に転校して来た魔法少女で、まどかに警告と助言を繰り返すミステリアスな存在でした。
担当声優は斎藤千和(さいとう ちわ)さん。

物語序盤の彼女はクールで非常に優秀な魔法少女でしたが、元々は内気で気弱な性格の女の子。
そんな彼女がまどかを救いたい一心でソウルジェムにそう願った事で、運命の歯車は動き始めました。
表層的には以前の彼女とは大分違いますが、根っこの部分では陰キャのままと言えそうです。

【黒猫/五更瑠璃(ごこう るり)】


(画像引用 : Amazon)

陰キャ診断チェックシート

×内向的
×ネガティブ思考
◎コミュ症・人見知り
○目立たない
×声が小さい・どもる
◎インドア・オタク趣味
○得意分野は饒舌&早口
×出不精・外が苦手
×見捨てられ不安
◎集団行動苦手
×自己評価低め
○ネット弁慶・内弁慶
○陽キャ苦手
?運動苦手
○オシャレ苦手

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』のヒロインで、かなりディープなオタク少女。
メインヒロインの高坂桐乃とは犬猿の仲でありつつお互い認め合うライバルような関係でもあります。
担当声優は花澤香菜さん。

陰キャの中では珍しくあまり内向的ではなく、かなり攻撃的なタイプ。
ただし人を選ぶタイプで、クラス内では友達を作れず殆ど喋ってもいない模様
彼女にとって毒舌や強気な姿勢は気を許した相手に対する信頼の証のようなもので、そういう意味では依存型の陰キャと言えるかも知れません。

【チノ/香風智乃(かふう ちの)】


(画像引用 : Amazon)

陰キャ診断チェックシート

○内向的
×ネガティブ思考
○コミュ症・人見知り
×目立たない
×声が小さい・どもる
○インドア・オタク趣味
×得意分野は饒舌&早口
×出不精・外が苦手
○見捨てられ不安
×集団行動苦手
×自己評価低め
×ネット弁慶・内弁慶
×陽キャ苦手
◎運動苦手
×オシャレ苦手

『ご注文はうさぎですか?』のメインキャラで、喫茶店「ラビットハウス」のオーナーの孫娘であり看板娘。
物語当初は中学2年生でしたが、原作では高校一年生になりました。
担当声優は水瀬いのり(みなせ いのり)さん。

陰キャというイメージはそれほどありませんが、それはココアやチマメ隊の二人に引っ張られているからで、基本的にはがっつりインドア派で人見知りする内気な子なので陰キャ要素はそれなりにあります。
そんな彼女も今では成長し、狭かった自分の世界を少しずつ広げていっています。

【中野三玖 (なかの みく)】


(画像引用 : Amazon)

陰キャ診断チェックシート

○内向的
○ネガティブ思考
○コミュ症・人見知り
×目立たない
○声が小さい・どもる
○インドア・オタク趣味
○得意分野は饒舌&早口
○出不精・外が苦手
×見捨てられ不安
○集団行動苦手
◎自己評価低め
×ネット弁慶・内弁慶
×陽キャ苦手
○運動苦手
◎オシャレ苦手

『五等分の花嫁』のヒロインで、五つ子の三女。
五人の中で最初に主人公の上杉風太郎に好意を抱きました。
担当声優は伊藤美来(いとう みく)さん。

かなり多くの陰キャ要素を持つ女の子で、連載開始当初はダウナー系として描かれていましたが、風太郎に恋してからは内向的な自分から脱却したい一心で様々な事にチャレンジしています。
最終的には五人の中で最も成長したヒロインと言えるでしょう。

【ゆんゆん】


(画像引用 : Amazon)

陰キャ診断チェックシート

×内向的
×ネガティブ思考
○コミュ症・人見知り
○目立たない
×声が小さい・どもる
×インドア・オタク趣味
×得意分野は饒舌&早口
×出不精・外が苦手
◎見捨てられ不安
◎集団行動苦手
×自己評価低め
×ネット弁慶・内弁慶
×陽キャ苦手
◎運動苦手
×オシャレ苦手

『この素晴らしい世界に祝福を!』の登場キャラクターで、紅魔族の族長の娘。
めぐみんが主人公のスピンオフ『この素晴らしい世界に爆焔を!』ではメインを担っています。
担当声優は豊崎愛生(とよさき あき)さん。

内気な性格ではないものの、極度のぼっち体質で周囲に馴染むのが大の苦手。
紅魔の里ではヒャッハーな性格がデフォの紅魔族にあって唯一の常識人、アクセルの街では周囲に慕われているにもかかわらず気を遣い過ぎて自ら距離を置いており、パーティを組む事も出来ていません。
ぼっちを拗らせた結果、1人でチェスをしたり悪魔を友達にしようとしたりする残念な子になってしまい、あのカズマからも同情されていました。

【滝本ひふみ(たきもと ひふみ)】


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陰キャ診断チェックシート

○内向的
×ネガティブ思考
◎コミュ症・人見知り
×目立たない
◎声が小さい・どもる
◎インドア・オタク趣味
○得意分野は饒舌&早口
○出不精・外が苦手
×見捨てられ不安
×集団行動苦手
○自己評価低め
◎ネット弁慶・内弁慶
○陽キャ苦手
○運動苦手
×オシャレ苦手

『NEW GAME!!』のメインキャラ。
主人公の涼風青葉が勤めるゲーム会社「イーグルジャンプ」のキャラ班に所属しています。
担当声優は山口愛(やまぐち めぐみ)さん。

物語当初は極端なコミュ症で、対面すると声が小さくてどもるのに社内メッセでは饒舌になるなど、典型的な陰キャでした。
しかし青葉との出会いを経て他者とのコミュニケーションに慣れ始め、責任の伴う立場に就き「自分がしっかりしないと」と自覚するようになってからは陰キャ要素は薄れていき、連載終盤には見違えるほどしっかり者になりました。

【かおす先生/萌田薫子(もえたか おるこ)】


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陰キャ診断チェックシート

○内向的
○ネガティブ思考
○コミュ症・人見知り
○目立たない
○声が小さい・どもる
◎インドア・オタク趣味
◎得意分野は饒舌&早口
◎出不精・外が苦手
◎見捨てられ不安
×集団行動苦手
◎自己評価低め
○ネット弁慶・内弁慶
×陽キャ苦手
◎運動苦手
○オシャレ苦手

『こみっくがーるず』の主人公。
プロデビューする日を夢見て女子まんが家寮に入寮し、本人いわく「ゴミのようなまんが」を量産しながらも日々努力する漫画家の卵です。
担当声優は赤尾ひかる(あかお ひかる)さん。

圧倒的なまでの自己肯定感のなさをはじめ、陰キャの要素となる項目を殆どクリアしているものの、陰の者が放つ負のオーラはあまり感じない不思議なタイプの愛され陰キャ。
どれだけボロクソに言われても新たなネームを書き続けるその姿勢は、作中作外を問わず多くの人に感動を与えました。
原作は2023年に無事完結し、かおす先生はアニメ最終回とは少し違う形で独り立ちしました。

【雪村あおい(ゆきむら あおい)】


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陰キャ診断チェックシート

○内向的
○ネガティブ思考
○コミュ症・人見知り
○目立たない
×声が小さい・どもる
×インドア・オタク趣味
×得意分野は饒舌&早口
×出不精・外が苦手
×見捨てられ不安
×集団行動苦手
○自己評価低め
◎ネット弁慶・内弁慶
×陽キャ苦手
×運動苦手
×オシャレ苦手

『ヤマノススメ』の主人公。
幼なじみの倉上ひなたと再会したのをきっかけに登山の面白さに目覚め、仲間と共に多くの山に上っています。
担当声優は井口裕香(いぐち ゆか)さん。

ひなたに引っ張られる形で明るく過ごしていますが、彼女がいないと元来の陰キャ気質が顔を出し、ぼっち状態になる事も。
一度ネガティブ思考に陥ると、そこから中々抜け出せない点も陰キャならでは。
ひなたに対する内弁慶っぷりも含め、ある意味最もリアルな陰キャと言えるかもしれません。

【白金燐子(しろかね りんこ)】


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陰キャ診断チェックシート

○内向的
×ネガティブ思考
○コミュ症・人見知り
×目立たない
○声が小さい・どもる
◎インドア・オタク趣味
◎得意分野は饒舌&早口
○出不精・外が苦手
×見捨てられ不安
×集団行動苦手
×自己評価低め
×ネット弁慶・内弁慶
×陽キャ苦手
◎運動苦手
×オシャレ苦手

『BanG Dream!』の登場キャラで、ガールズバンド「Roselia」のキーボードを担当しています。
デザインセンスがある事から衣装の製作も任されています。
担当声優は志崎樺音(しざき かのん)さん。

見た目とは裏腹にかなりの陰キャで、人混みはかなり苦手。
一方で趣味のゲーム関連のイベントなら躊躇なく人混みにも特攻し、ゲーム上では豹変レベルで普段とは違う饒舌っぷりを発揮する点も陰キャならではと言えます。

【和泉紗霧(いずみ さぎり)】


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陰キャ診断チェックシート

◎内向的
×ネガティブ思考
◎コミュ症・人見知り
×目立たない
×声が小さい・どもる
◎インドア・オタク趣味
○得意分野は饒舌&早口
◎出不精・外が苦手
○見捨てられ不安
◎集団行動苦手
×自己評価低め
◎ネット弁慶・内弁慶
◎陽キャ苦手
◎運動苦手
○オシャレ苦手

『エロマンガ先生』のメインヒロイン。
その正体は人気イラストレーター“エロマンガ先生”で、主人公の義兄・和泉正宗が手掛けるライトノベルのイラストをこっそり担当していました。
担当声優は藤田茜(ふじた あかね)さん。

不登校の引きこもりで性格も内向的なので、かなりハッキリとした陰キャです。
特に身内に対しての内弁慶っぷりが顕著で、正宗に対しては高圧的な発言や積極的な行動に出る一方、外の世界を強く拒絶していました。
それでも正宗や周囲の面々の協力もあって、原作では無事登校を果たしています。

【双葉理央(ふたば りお)】


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陰キャ診断チェックシート

◎内向的
○ネガティブ思考
×コミュ症・人見知り
○目立たない
×声が小さい・どもる
○インドア・オタク趣味
×得意分野は饒舌&早口
×出不精・外が苦手
◎見捨てられ不安
×集団行動苦手
◎自己評価低め
×ネット弁慶・内弁慶
×陽キャ苦手
?運動苦手
×オシャレ苦手

『青春ブタ野郎シリーズ』のメインキャラで、「青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない」の中心人物。
主人公の梓川咲太の女友達で、峰ヶ原高校において唯一の科学部員です。
担当声優は種﨑敦美(たねざき あつみ)さん。

クールではあるものの人見知りでもコミュ症でもなく、一見すると陰キャとは思えないキャラですが、実は非常に強い見捨てられ不安を持っていて、内々にその感情を秘めたまま鬱屈した感情を抱え続け、自分の存在を肯定して貰いたいという潜在意識によってSNSにエッチな自撮りをあげるという自傷行為に等しい行動に出ていました。
なお、事件解決後は安定した精神状態になっています。

【佐倉愛里(さくら あいり)】


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陰キャ診断チェックシート

○内向的
○ネガティブ思考
◎コミュ症・人見知り
◎目立たない
×声が小さい・どもる
×インドア・オタク趣味
×得意分野は饒舌&早口
×出不精・外が苦手
×見捨てられ不安
×集団行動苦手
×自己評価低め
×ネット弁慶・内弁慶
×陽キャ苦手
○運動苦手
×オシャレ苦手

『ようこそ実力至上主義の教室へ』の登場キャラで、主人公の綾小路清隆が通う高度育成高等学校の1年Dクラスに所属している女子生徒。
グラビアアイドル「雫」として芸能活動をしていますが、現在は休止中です。
担当声優はM・A・O(まお)さん。

引っ込み思案で人付き合いが苦手な自分を隠すためにグラビアの仕事を始め、カメラの前では「アイドル」としての自分を演じる事で普段とは真逆のテンションで笑顔を振りまいています。
擬態型、ペルソナ型の陰キャと言えるでしょう。
そんな彼女も綾小路に助けられた事で違う居場所を見つけたようです。

【天真=ガヴリール=ホワイト(てんま=がう゛りーる=ほわいと)】


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陰キャ診断チェックシート

×内向的
○ネガティブ思考
×コミュ症・人見知り
×目立たない
×声が小さい・どもる
◎インドア・オタク趣味
○得意分野は饒舌&早口
◎出不精・外が苦手
×見捨てられ不安
○集団行動苦手
×自己評価低め
◎ネット弁慶・内弁慶
○陽キャ苦手
○運動苦手
○オシャレ苦手

『ガヴリールドロップアウト』の主人公。
天使学校を首席で卒業するなど非常に優秀な天使でしたが、修行の一環として人間界で生活を始めた結果ネトゲにハマり、堕落して「駄天使」となってしまいました。
担当声優は富田美憂(とみた みゆ)さん。

元々は聖人のような性格でしたが、廃人化してからは性格まで大きく改変。
常にダルそうにしているダウナー系陰キャとなり、趣味のネトゲの為に膨大な時間を費やしています
一方で陰キャに多く見られる「内向的」「自虐的」「コミュ症」といった特徴は全くありません。

【キュアプリンセス/白雪ひめ(しらゆき ひめ)】


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陰キャ診断チェックシート

○内向的
×ネガティブ思考
○コミュ症・人見知り
×目立たない
×声が小さい・どもる
×インドア・オタク趣味
×得意分野は饒舌&早口
×出不精・外が苦手
○見捨てられ不安
○集団行動苦手
×自己評価低め
○ネット弁慶・内弁慶
×陽キャ苦手
×運動苦手
×オシャレ苦手

『ハピネスチャージプリキュア!』のメインキャラ。
ブルースカイ王国の王女で、本名は「ヒメルダ・ウインドウ・キュアクイーン・オブ・ザ・ブルースカイ」です。
担当声優は潘めぐみ(はん めぐみ)さん。

プリキュアでは異例とも言える性格で、王女だけあってワガママかつ他者を見下す傾向があり、しかも人見知り、臆病、恐がり、泣き虫というポンコツ属性持ち
一言で言うと「調子に乗った陰キャ」という感じのキャラです。
そんな彼女ですが、主人公の愛乃めぐみと友達になった事で少しずつ成長していきました。

【久乃木愛(くのぎ あい)】

https://twitter.com/shirobako_anime/status/1371453630050492420

(画像引用 :アニメ 『SHIROBAKO』公式Twitter https://twitter.com/shirobako_anime)

陰キャ診断チェックシート

◎内向的
×ネガティブ思考
◎コミュ症・人見知り
×目立たない
◎声が小さい・どもる
◎インドア・オタク趣味
×得意分野は饒舌&早口
?出不精・外が苦手
?見捨てられ不安
×集団行動苦手
×自己評価低め
×ネット弁慶・内弁慶
○陽キャ苦手
?運動苦手
×オシャレ苦手

『SHIROBAKO』の登場キャラで、武蔵野アニメーションに所属するアニメーター。
先輩アニメーターの安原絵麻から面倒を見て貰っています。
担当声優は井澤詩織(いざわ しおり)さん。

かなりコミュニケーションに難アリで、まともな言葉を発する事ができず「うー」と唸るような声を発するのがやっとで、絵麻の通訳がなければ会話が成立しないほど。
それでもやる気自体はかなりあって、ボディランゲージを用いて積極的に自分の考えを伝えようとしています。

【織部凛々子(おりべ りりこ)】


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陰キャ診断チェックシート

○内向的
○ネガティブ思考
◎コミュ症・人見知り
○目立たない
×声が小さい・どもる
◎インドア・オタク趣味
○得意分野は饒舌&早口
◎出不精・外が苦手
○見捨てられ不安
○集団行動苦手
○自己評価低め
○ネット弁慶・内弁慶
×陽キャ苦手
?運動苦手
?オシャレ苦手

『サクラクエスト』のメインキャラ。
町おこしを行っている間野山町に住む女の子で、商店会会長の孫娘です。
担当声優は田中ちえ美(たなか ちえみ)さん。

オカルト好きという少し変わった趣味や両親の離婚で幼少期から親のいない環境で育った影響もあってか、高校卒業後は引きこもり気味になっていて、部屋でネットを閲覧する日々を送っていました。
唯一の友人である四ノ宮しおりや主人公、木春由乃に協力して町おこしに関わって行く内に自分を少しずつ出す事が出来るようになりました。

【みゃー姉/星野みやこ(ほしの みやこ)】


(画像引用 : Amazon)

陰キャ診断チェックシート

○内向的
○ネガティブ思考
○コミュ症・人見知り
×目立たない
◎声が小さい・どもる
◎インドア・オタク趣味
○得意分野は饒舌&早口
○出不精・外が苦手
×見捨てられ不安
×集団行動苦手
○自己評価低め
×ネット弁慶・内弁慶
○陽キャ苦手
◎運動苦手
◎オシャレ苦手

『私に天使が舞い降りた!』の主人公。
小学生女子に一目惚れする女子大生、という中々ヤバい嗜好の持ち主ですが、それ以外は割とハイスペックです。
担当声優は上田麗奈(うえだ れいな)さん。

数多くの陰キャ要素を備えた上級陰キャですが、周りにいるのが妹のひなたをはじめとした小学生ばかりなので、最初以外はそこまで人見知りの印象はありません。
周囲からの評価は高い一方で、自分の残念な部分を自覚しているのはネガティブでありつつも自己抑制が出来ているとも言えます。
トータルでは良いお姉さんです。

【一里ぼっち(ひとり ぼっち)】


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陰キャ診断チェックシート

×内向的
×ネガティブ思考
◎コミュ症・人見知り
×目立たない
○声が小さい・どもる
×インドア・オタク趣味
×得意分野は饒舌&早口
×出不精・外が苦手
◎見捨てられ不安
×集団行動苦手
×自己評価低め
×ネット弁慶・内弁慶
×陽キャ苦手
○運動苦手
○オシャレ苦手

『ひとりぼっちの○○生活』の主人公。
幼なじみで唯一の友人、八原かいとの約束を守る為にクラス全員と友達になるべく奮闘を開始します。
担当声優は森下千咲(もりした ちさき)さん。

極度の人見知りでとにかく対人スキルが極端に低く、面接さえまともに受けられないほど。
ただし内向的という訳ではなく、常に自分の言葉を相手に伝えたいという気概に溢れていて、そんな彼女の周りには少しずつ友人が増えて行きました。
原作は大団円を迎え、そこには見違えるほど成長したぼっちの姿がありました。

【本田華子(ほんだ はなこ)】


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陰キャ診断チェックシート

×内向的
○ネガティブ思考
○コミュ症・人見知り
×目立たない
×声が小さい・どもる
×インドア・オタク趣味
○得意分野は饒舌&早口
×出不精・外が苦手
×見捨てられ不安
×集団行動苦手
×自己評価低め
◎ネット弁慶・内弁慶
○陽キャ苦手
×運動苦手
◎オシャレ苦手

『あそびあそばせ』の主人公格の1人で、当初はリア充になりたくてソフトテニス部に入部したもののリア充にはなれそうになく、オリヴィアや野村香純と一緒にあそ研を設立しました。
担当声優は木野日菜(きの ひな)さん。

一見すると陰キャとは程遠く、香純の方がよほど陰キャっぽいですが、真の陰キャはこの華子。
かなりの内弁慶で、友人には強く出られるもただのクラスメイトとはぎこちない会話しか出来ず、何よりリア充へのコンプレックスが異常に強いため、発想の大半が陰キャ寄りになっています。

【ロボ/鷺宮しおり(さぎのみや しおり)】


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陰キャ診断チェックシート

×内向的
×ネガティブ思考
×コミュ症・人見知り
○目立たない
×声が小さい・どもる
○インドア・オタク趣味
×得意分野は饒舌&早口
×出不精・外が苦手
◎見捨てられ不安
×集団行動苦手
×自己評価低め
×ネット弁慶・内弁慶
×陽キャ苦手
?運動苦手
?オシャレ苦手

『女子高生の無駄づかい』のメインキャラで、さいのたま女子高等学校の生徒。
バカ(田中望)やヲタ(菊池茜)と常につるんでいます。
担当声優は豊崎愛生さん。

全国有数の頭脳を持ちながら、それ故に周囲から孤立し、バカやヲタと一緒にいる事が自分らしくいられる唯一の居場所だと自覚し、わざわざ底辺校に入学
ネガティブ思考や内向的な性格ではないものの、感情を表に出す事が殆どないなど、陰キャらしい面が多々あります。

【本場切絵(もとば きりえ)】


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陰キャ診断チェックシート

○内向的
○ネガティブ思考
◎コミュ症・人見知り
○目立たない
○声が小さい・どもる
○インドア・オタク趣味
○得意分野は饒舌&早口
×出不精・外が苦手
○見捨てられ不安
×集団行動苦手
○自己評価低め
◎ネット弁慶・内弁慶
○陽キャ苦手
×運動苦手
?オシャレ苦手

『干物妹!うまるちゃん』のメインキャラで、主人公の土間うまると同じ荒矢田高校に通うクラスメイト。
兄がそのうまるの兄タイヘイと同じ職場で働いており、土間家とは何かと縁があります。
担当声優は白石晴香(しらいし はるか)さん。

極度の人見知りのため、うまるに憧れていながらも話しかける事が出来ず、視線を送り続ける事でストーカーのような状態になっていました。
無事知り合って以降は友人関係を築き、家うまるを「師匠」と呼んで敬愛するようになりました。
目付きの悪さや嫉妬深いところもあって攻撃的な印象を持たれがちですが、基本的には常識人で目上の相手にはちゃんと敬語で話します。

【万年大会(はんねん ひろえ)】


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陰キャ診断チェックシート

○内向的
◎ネガティブ思考
◎コミュ症・人見知り
×目立たない
○声が小さい・どもる
×インドア・オタク趣味
×得意分野は饒舌&早口
◎出不精・外が苦手
×見捨てられ不安
×集団行動苦手
◎自己評価低め
×ネット弁慶・内弁慶
○陽キャ苦手
×運動苦手
◎オシャレ苦手

『スロウスタート』の登場キャラ。
主人公の一之瀬花名と同じアパートの住人で、大学を2浪中の苦労人です。
担当声優は内田真礼(うちだ まあや)さん。

花名も結構な陰キャ寄りのキャラですが、その花名より更に陰キャなのが彼女。
元々は陰の者ではありませんでしたが、浪人になってしまった気恥ずかしさや後ろめたさから人見知りが激しくなり、外に出ることさえままならなくなってしまった後天性の陰キャです。
陽キャの十倉栄依子と知り合ってからは、無頓着だったオシャレにも多少は気を遣うようになっています。

【玉置亜子(たまき あこ)】


(画像引用 : Amazon)

陰キャ診断チェックシート

◎内向的
×ネガティブ思考
◎コミュ症・人見知り
×目立たない
×声が小さい・どもる
◎インドア・オタク趣味
◎得意分野は饒舌&早口
◎出不精・外が苦手
◎見捨てられ不安
×集団行動苦手
×自己評価低め
◎ネット弁慶・内弁慶
○陽キャ苦手
?運動苦手
?オシャレ苦手

『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』のメインヒロイン。
主人公の西村英騎とオンラインゲーム「レジェンダリー・エイジ」内で知り合い、彼の「嫁」になりました。
担当声優は日高里菜(ひだか りな)さん。

コミュニケーション能力が極めて低く、ゲームと現実の区別が付かないレベルのゲーム脳で、かなり依存的
ゲームだけでなく英騎にも依存していて、ヤンデレ気質も兼ね備えています。

【桂言葉(かつら ことのは)】


(画像引用 : Amazon)

陰キャ診断チェックシート

◎内向的
○ネガティブ思考
○コミュ症・人見知り
×目立たない
○声が小さい・どもる
×インドア・オタク趣味
×得意分野は饒舌&早口
○出不精・外が苦手
◎見捨てられ不安
◎集団行動苦手
○自己評価低め
◎ネット弁慶・内弁慶
○陽キャ苦手
○運動苦手
×オシャレ苦手

『School Days』のヒロイン。
主人公の伊藤誠と同じ榊野学園に通い、同じ駅を利用している縁で晴れて両想いになりましたが、彼女を待ち構えていたのは決して幸せな生活ではありませんでした。
担当声優は岡嶋妙(おかじま たえ)さん。

かなり大人しく内向的な性格で、それが災いして(美少女かつ規格外の巨乳という事もあって)クラスでは浮いており、陰湿なイジメに遭っていました。
誠の存在はそんな辛い日々を忘れさせるハズでしたが、当の誠は西園寺世界をはじめ様々な女性と関係を持つ最低の人間だったため、その想いの深さも重なって彼女を狂気の世界へといざないました。
陰キャなのは間違いありませんが、陰キャという言葉だけでは到底語れないキャラでもあります。

【まとめ】

「陰キャ」という言葉が頻繁に使われ出したのは2010年代に入ってからですが、無口キャラや内向的なキャラは漫画・アニメ・ラノベの世界では昔から人気属性でした。
今回は2010年以降に生まれたキャラばかりを選びましたが、それ以前にも陰キャ美少女はたくさんいると思います。
もしこの40人の中に刺さったキャラがいたら、この機会にぜひ他の世代の作品からも発掘してみてください!

【推しの子】MEMちょの魅力を徹底検証! 一番かわいいって本当!?


(画像引用 : 『アニメ【推しの子】』公式サイト https://ichigoproduction.com/

話題沸騰中の2023春アニメ【推しの子】より、人気ユーチュバーでインフルエンサーのMEMちょを大特集!
決して出番は多くないものの、作中では潤滑油、作外では清涼剤として活躍する彼女の魅力に迫ります!

【MEMちょ(めむちょ)キャラクター概要】


(画像引用 : Amazon)

【推しの子】に登場する女性キャラクター。
登録者数37万人のユーチューバーで、フォロワー数63.8万人のティックトッカー。
その実績を買われ、恋愛リアリティーショー番組「今からガチ恋♡始めます(今ガチ)」へと出演する事になりました。

番組終了後、共演した星野アクア(ほしの あくあ)に誘われ、苺プロダクションのアイドルユニット「新生B小町」に加入。
アイドルとしての活動も開始しました。

髪の色はプリンヘアの金髪で、ボブカット。
角の生えた悪魔のようなデザインのカチューシャをしています。
苺プロの社長、斎藤ミヤコ(さいとうみやこ)曰く「骨格からして幼く見える」とのこと。

独自のマーケティングとプロモーションで登録者数を伸ばすなどセルフプロデュースに長けていて、その能力は随所で活かされています。
元来の性格と苦労人だった過去の経験からか、周囲の人間が弱っているといち早く気付き、ケアやフォローに回る甲斐甲斐しい一面も持っています

子供の頃からアイドル好きで、本来なら世代ではないはずのB小町(旧)のファンで、特に推していたのは星野アイ(ほしの あい)。
将来の夢はアイドルになる事で、その夢はユーチュバーになってからも変わらず心の中に残っていました。
ただし歌はあまり得意ではなく「ヘタウマ」の部類です。

担当声優は大久保瑠美(おおくぼ るみ)さん。

81プロデュースに所属している女性声優。
2009年放送のテレビアニメ『ささめきこと』でデビューし、2011年にキュアミューズ/調辺アコ(スイートプリキュア♪)、吉川ちなつ(ゆるゆり)役を演じてブレイクを果たし、毎年数多くのメインキャラを担当する人気声優となりました。
代表作はMEMちょ、ちなつ、キュアミューズ、野々原ゆずこ(ゆゆ式)、アストルフォ(Fateシリーズ)など。

【遊び心と努力で掴んだインフルエンサーの地位】


(画像引用 : Amazon)

MEMちょが初登場したのは、第三章「恋愛リアリティショー編」からです。
登場したばかりの頃の彼女は18歳の現役女子高生で、間延びした話し方で共感のみの会話を延々と続ける、ちょっとおバカな印象を受けるキャラでした。

しかしそのおバカキャラはあくまで、他者から好感や共感を持ってもらう為のキャラ付けだった事が判明します。
元々の間延びした喋り方を誇張したり、視聴者からどう見られるのがベストかを考えて行動したりと、次第に戦略家としての一面を覗かせるようになりました。

そしてその後、実は18歳ではなく25歳だと判明
芸能界の世界では年齢詐称はよくある事ですが、7歳サバを読む人はかなり稀と思われ、アクアからは「メンタル化け物か?」などと言われていました。

MEMちょがそのようなチャレンジャーになったのには、彼女の生い立ちが関係しています。

彼女の家は母子家庭で、下に弟が二人いた為、父親の穴を埋めるべく子供の頃から弟たちの面倒を良く見ていたようです。
そんな彼女が当時夢中になっていたのがアイドル。
B小町のアイを推していたMEMちょは、そのアイと同じアイドルになる事を夢見ていました。

当初は家庭の事を考えて、高校を卒業したら普通に就職しようと考えていたMEMちょですが、母親から「家の事は気にしないで自分の夢を追いなさい」と言われ、オーディションに応募するようになります。
大手の最終審査まで残るなど、アイドルになれる可能性は十分にあったようです。

けれど、彼女の為に無理をし過ぎた母親が倒れ、入院してしまった事で状況は一変します。
弟達を大学に行かせたい、だけどこれ以上母親に無理はさせられないという思いから、オーディションの辞退と高校休学を決意。
昼はバイト、夜はガールズバーで働くなど、身を粉にしてお金を作り、無事弟達を大学に行かせる事が出来ました。

が、その時のMEMちょはもう23歳。
アイドルのオーディションは18歳や20歳までと年齢を制限するケースが大半の為、この時点で既にアイドルへの道は半ば断たれていました。

そこで夢を失ったMEMちょは、自分の居場所を求めるように配信を始めます。
当時まだ高校を辞めた訳ではなく休学のままだった為、ウケ狙いの現役JK(笑)として活動したところ、予想以上に人気が出てしまい、真相を明かせる空気ではなくなってしまったようです。

心ならずも18(25)になってしまい、MEMちょは「等身大の自分」を愛して貰う事が出来なくなります。
彼女がセルフプロデュースに長けているのは、本来の自分を隠し通さなければネットの世界で生きて行けないと覚悟を決めたからでしょう。
そこから様々な試行錯誤、悪戦苦闘を経て、インフルエンサーの地位を得る事が出来ました。

彼女が「嘘はとびきりの愛」を信条とするアイに惹かれたのは、ある意味運命だったのかもしれません。

【陰の功労者ならではの魅力】

https://twitter.com/anime_oshinoko/status/1647487446517678080

(画像引用 : アニメ【推しの子】公式Twitter https://twitter.com/anime_oshinoko

ユーチューバーとしてたった一人で大成功を収めたMEMちょですが、彼女は今ガチやB小町において、決してセンターポジションという訳ではありません。
例えば今ガチの現場では、ファッションモデルの鷲見ゆき(すみ ゆき)が主導権を握ったと察するや否や、無理に目立とうとはせず「おバカ系癒やし枠」という脇役ポジションに活路を見出します。
B小町でも当初はセンターを希望していましたが、自分よりも歌が上手い有馬かな(ありま かな)やアイドルとして図抜けた資質を持つ星野ルビー(ほしの るびー)が中心にいた方が良いと判断し、自身はネットでのプロモーション業務を担うなど裏方での活動に重きを置くようになりました。

このように、MEMちょはアイドル志望の割に「私を見て!」という強い自我はなく、常に全体の事を考え、一歩引いたところで集団を支える縁の下の力持ちとして活動しています。
これはやはり、家庭の事情で弟達の面倒を見ていた事が大きく影響しているものと思われます。

そんな彼女が特に優れているのは洞察力です。

今ガチメンバーの1人、黒川あかね(くろかわ あかね)が炎上して精神状態が不安定になり、台風の日にLINEのグループで彼女が「ご飯買ってくるね」と言った際、それが冗談ではないといち早く判断。
豪雨の中、家を飛び出しあかねを捜し回っていました。
結果的にあかねを見つけたのはアクアでしたが、そのアクアもMEMちょの行動があった事で動いており、陰の功労者はMEMちょだったと言っても過言ではないでしょう。

また、B小町においてもその洞察力と気遣いは幾度となく発揮されています。
かながアクアとの事で落ち込んだり塞ぎ込んだりした際にも即座に気付き、率先して両者の話を聞くなどフォローに奔走しました。
もしMEMちょがいなければ、今ガチの現場もB小町も人間関係が拗れ、下手したら崩壊していたかもしれません。

このように、MEMちょは作中において潤滑油の役割を担っています。
また作外においても、他のメインキャラが恋愛や復讐絡みでギスギスしている中、一人なんら変わる事なく読者に安心と癒やしを与え続ける清涼剤のような存在になっています。
同じ赤坂アカ先生の代表作『かぐや様は告らせたい』における四条眞妃のようなポジションですね。

彼女たちに共通しているのは、好感度的な減点が殆どない事です。
その為、物語が進むにつれて何かと摩擦が生じやすい他のキャラを尻目に、ずっと良いイメージだけを保持し続けています。
加えて、MEMちょは陰の功労者として活躍し、ファン目線で「良い子」だと思えるシーンも多いため、結果的に他のどのキャラよりも嫌われ難いポジションを確立しているのです。

長期連載になると、どうしても読者の評価は減点方式になりがち。
「あのキャラはこんな行動を取ったから嫌い」「作者はあのキャラを優遇している」などといった意見も出て来ます。
そんな中で、MEMちょのようなキャラは作品に必要不可欠な存在と言えるでしょう。

作中でも作外でも陰の功労者。
それがMEMちょ独自のポジションであり、彼女の最大の魅力なのです。

【MEMちょの名言・迷言集(~第四章)】


(画像引用 : Amazon)

18(25)で苦労人のMEMちょは人生経験も豊富で、その言葉にも相応の説得力があります。
そんな彼女の名言・迷言をまとめました!
なお、アニメ1期で放送される可能性が高い第四章「ファーストステージ編」までの範囲からの選出です。

『思う存分食えや餓鬼共!!』

今ガチメンバーに焼き肉を奢るようせがまれ、葛藤の末に全員つれていっての一言。
この時点で既に18歳らしくない言動ですね。
ちなみに10代の男女が6人も焼き肉を食べに行くと、間違いなく万札が数枚飛びます。

『ホストに本気になっちゃう感覚に近いかもぉ!』

「恋リアでリアルに恋するの?」という質問に対する回答。
普通、10代はホストを例に挙げないんですよ。

『謝罪って日本人の道徳的には正しいけど 炎上対策としては下の下なんだよ』

ネットの世界で、たった一人でのし上がってきた彼女ならではの台詞。
人付き合いとネットでの振る舞いは分けて考えるべき、というのは正論ですが、誰もがそれを出来ていると思っている反面、実際には出来ていない人も多いものです。

『こう見えてバズらせのプロなんだけどぉ?』

登録者数37万人という数字は、ユーチューバー全体の上位0.1~0.2%くらいとも言われています。
そこまでになる為の努力を続けて来た彼女だからこそ言える台詞ですね。

『アクたんも何重に演じてるもんねぇ』

自身もキャラを演じているからこそ、同じように演じている人の事はすぐにわかるようです。
恋愛リアリティショー編の冒頭、アクア(転生者)とMEMちょ(20代中盤)が「10代特有の共感だけの会話」をしていたシーンをあらためて見直すと、なんとも言えない気持ちになります。

『面白くなってきた――――!!』

あかねのアクアへの気持ちを知り、ゆきと共に大はしゃぎするシーン。
若いですね。気持ちが。

『寂しいな 私この現場めちゃくちゃ好きだった』

このシーンはMEMちょの過去を知った後だと全く違う印象を受けます。
彼女にとって今ガチの現場は、失った青春を取り戻した場所だったのでしょう。

【まとめ】

バイプレーヤー的なかわいさ、という観点で彼女の魅力を検証しましたが、単純に一女性キャラとしてもかわいくて魅力的ですよね!
特にアクアからB小町に誘われた時のMEMちょは天元突破レベルのかわいさだと思います!

メインヒロインを超えた人気アニメヒロイン30選! かわいいサブヒロインが大集合


(画像引用 : Amazon)

アニメの歴史上、メインヒロインを上回る絶大な人気を獲得したサブヒロインは決して少なくありません。
そんな下克上を果たしたヒロイン達の中から30人を厳選してまとめました! 作品の枠を飛び越え一大ブームとなった超人気ヒロインも!

【灰原哀(はいばら あい)】


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『名探偵コナン』のメインキャラ。
原作18巻、アニメ129話より登場。
担当声優は林原めぐみ(はやしばら めぐみ)さんです。

「黒ずくめの組織」の元メンバーで、コナン同様に子供の姿になり、現在はコナン達と行動を共にしています。
当時は「シェリー」と呼ばれていました。

『名探偵コナン』のメインヒロインと言えば、主人公・工藤新一(コナン)の幼なじみである毛利蘭。
1000話からスタートした長編「紅の修学旅行編」を経て恋人同士になっており、本来ならここでカップリング論争は決着を見る筈ですが……その気配は一切なく、現在も灰原こそがヒロインだと訴える声は後を絶ちません。

2022年に公式で実施された主要女性キャラクター人気投票では貫禄の1位をゲット。
それもあってか、翌2023年の劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』は彼女をメインに据え、コナンシリーズ史上初となる興行収入100億円を突破し「哀ちゃん100億の女」がトレンド入りしました。
この映画のヒットによって、今や国民的ヒロインと言っても過言ではない存在になっています。

【レム】


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『Re:ゼロから始める異世界生活』のサブヒロイン。
原作2巻、アニメ1期4話より登場。
担当声優は水瀬いのり(みなせ いのり)さんです。

ロズワール邸の双子メイドの妹で、その素性は魔女教徒の襲撃によって壊滅した鬼族の生き残り。
当初は主人公スバルを警戒し、彼を全力で排除しようとしていましたが、その後彼に救われた事で深く愛するようになりました。

『リゼロ』のメインヒロインはスバルの想い人であるエミリアですが、人気は一貫してレムがNo.1。
なろう時代からアニメ化後に至るまでその人気は不動のままで、あらゆる人気投票を総ナメにしています。
グッズの売上も圧倒的で、フィギュアも膨大な数がリリースされ幾度となく再販も行われています

アニメ2期では展開上レムの出番が殆どないため、それを物足りないと感じる人もかなり多かったようです。

【御坂美琴(みさか みこと)】


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『とある魔術の禁書目録』のサブヒロイン、および『とある科学の超電磁砲』の主人公。
原作(禁書)1巻、アニメ1期1話より登場。
担当声優は佐藤利奈(さとう りな)さんです。

常盤台中学の2年生で、学園都市第3位の超能力者(レベル5)。
主人公の上条当麻に能力(電撃)が効かないのを理不尽に思い、彼を見かけるとケンカを売るのが日課になっていますが、実際には何度も救われている彼に淡い恋心を抱いています。

『禁書』ではヒロインのインデックスに対しサブのポジションでしたが、そのツンデレな可愛さがファンに受け圧倒的人気を獲得。
「このライトノベルがすごい!」女性キャラ部門にて2010~2014年、2016~2019年で1位に選ばれる無敵っぷりを見せつけ、殿堂入りを果たすほどの存在になり、『超電磁砲』では主人公として作品を牽引し続けています。

ただ、とあるシリーズは次から次に人気ヒロインが出て来る事でも知られていて、美琴以外にもインデックス以上の人気者になっているヒロインは何人もいるようです。

【長門有希(ながと ゆき)】


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『涼宮ハルヒの憂鬱』のサブヒロイン。
原作1巻、アニメ1期1話より登場。
担当声優は茅原実里(ちはら みのり)さんです。

涼宮ハルヒを観測する為に送り込まれた宇宙人で、その正体は情報統合思念体によって造られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース。
ハルヒの作ったSOS団の団員として、日々奇妙な行動に巻き込まれつつ彼女を人知れず守っています。

本作にはハルヒという圧倒的な個性を持つメインヒロインがいますが、彼女とは対照的に物静かで落ち着いた長門は当初から人気ヒロインでした。
原作4巻&劇場版「涼宮ハルヒの消失」を経て、その人気は不動のものとなり、当時のアニメ業界全体でもズバ抜けた人気のヒロインとして一大ブームを巻き起こしました

近年は無口ヒロイン自体の人気が下火傾向とあってトレンドからは外れた存在ですが、それでもハルヒシリーズ人気No.1ヒロインは彼女をおいて他にいないでしょう。

【小野寺小咲(おのでら こさき)】


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『ニセコイ』のヒロイン。
原作1巻、アニメ1期1話より登場。
担当声優は花澤香菜(はなざわ かな)さんです。

主人公・楽のクラスメイトで、彼とは両片想いな関係。
幼い頃に結婚の約束を交わした子供が彼ではないかと思いつつ、それを聞く事が出来ないほど内気な性格で、それが災いし両想いにはなれず終いでした。

公式人気投票ではメインヒロインの千棘を圧倒し、第1回、第2回ともにトップ
何故か第3回で2位に転落したものの、その人気は完結後も一切揺らぐ事なく、本作の人気No.1ヒロインとして周知されています。
その人気の高さから、彼女が主人公のスピンオフ『マジカルパティシエ小咲ちゃん!!』まで作られました。

それだけに、ラストの扱いの不憫さは未だに語り草となっています。

【桐須真冬(きりす まふゆ)】


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『ぼくたちは勉強ができない』のヒロイン。
原作1巻、アニメ1期1話より登場。
担当声優はLynn(りん)さんです。

主人公・成幸の通う一ノ瀬学園の世界史教師で、ヒロイン2人の初代教育係。
非常に厳格な教師として生徒から恐れられていますが、実は私生活が重度のポンコツで、幾度となく成幸の世話になっています。

当初はヒロインというようなポジションではありませんでしたが、2巻収録の第16話でメインとなるエピソードが描かれヒロインに昇格。
するとその人気は急速に上昇し、連載1周年で実施された第1回公式人気投票で2位に1000票以上の差を付け1位に
更に約1年後に行われた第2回投票では、なんと2位に11000票もの差を付ける圧倒的な票数で2連覇となりました。

この時に得た14598票は女性キャラにおけるジャンプ人気投票史上最多得票数で、名実共にジャンプ史上No.1ヒロインとなりました。

【早坂愛(はやさか あい)】


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『かぐや様は告らせたい』のメインキャラ。
原作2巻、アニメ1期1話より登場。
担当声優は花守ゆみり(はなもり ゆみり)さんです。

四宮家に仕える使用人で、かぐやの世話役(侍女)として彼女に散々振り回される可哀想な子。
クールな性格で、侍女としてはあらゆる面で完璧ですが、中身は普通の女の子です。

『かぐや様』は公式人気投票を行っていないので、ヒロインの人気については確固たる指標はありません。
非公式の人気投票を見る限りでは、アニメ勢は藤原書記、原作組は早坂を特に推している印象です。
特に早坂の場合は白銀会長に対してどう思っているのかが不明瞭な事もあって「彼女をヒロインポジションに…」と願うファンもかなりいたようです。

【軽井沢恵(かるいざわ けい)】


(画像引用 : Amazon)

『ようこそ実力至上主義の教室へ』のサブヒロイン。
原作1巻、アニメ1期1話より登場。
担当声優は竹達彩奈(たけたつ あやな)さんです。

高度育成高等学校1年Dクラスに所属する女子生徒で、クラスのヒエラルキー最上位の地位を得るため人気者の平田洋介と交際を始めるなど、誰かに「寄生」しなければ上手く立ち回れない事を自覚しているようです。
その思考には、かつて凄惨なイジメに遭っていた過去が強く反映されています。

当初はその派手な外見と高圧的な態度から傲慢な人物のように映っていましたが、それも処世術の為の擬態で実際にはそのような性格ではなく、主人公・綾小路に付くようになってからは本来の性格を見せるようになりました。

「このライトノベルがすごい!」女性キャラ部門にて2020~2021年に連覇を果たし、以降も上位にランクインし続けるなど、作品の枠を越えラノベヒロインとしても最上位の人気者。
メインヒロインの堀北鈴音を人気面で大きくリードしています。

【リュー・リオン】


(画像引用 : Amazon)

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』のサブヒロイン。
原作1巻、アニメ1期2話より登場。
担当声優は早見沙織(はやみ さおり)さんです。

迷宮都市オラリオの酒場「豊饒の女主人」で働くエルフで、かつてはアストレア・ファミリアに所属していたLv.4の冒険者でした。
その二つ名「疾風(しっぷう)」は現在も語り草となっています。

『ダンまち』のメインヒロインと言えば、かつて「例の紐」「紐神様」などという言葉がブームとなり一世を風靡したヘスティアですが、彼女はダンジョンに潜れないため出番はかなり限られています。
また、主人公ベルの憧れでありもう一人のメインヒロインのアイズも、スピンオフで主役を務める影響か本編での出番は少なめ。
そんな状況とあって、リリルカや春姫といったサブヒロイン達と横一線の状況が続きました。

そんな中、13~14巻(アニメ4期)のヒロインに抜擢されたリューが圧倒的なヒロイン力を見せつけ、一躍人気者に。
ダンメモのタッグキャラ総選挙やあらゆる非公式の人気投票で1位をかっ攫っていき、今や不動の人気No.1ヒロインとなりました。

【空銀子(そら ぎんこ)】


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『りゅうおうのおしごと!』のサブヒロイン。
原作1巻、アニメ1話より登場。
担当声優は金元寿子(かねもと ひさこ)さんです。

奨励会二段に所属する棋士で、女性棋士の間ではトップクラスの才能と実力を備えています。
一応メインヒロイン枠はあいですが、小学生という事もあり銀子の方が実質的なメインヒロインの立ち位置ではありました。
アニメ化されていない6巻以降では主人公・八一との距離を更に縮め、晴れて恋人同士となっています。

人気面も抜群で、「このライトノベルがすごい!」女性キャラ部門にて2019年4位、2020年2位となっています。

【新垣あやせ(あらがき あやせ)】


(画像引用 : Amazon)

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』のサブヒロイン。
原作1巻、アニメ1期1話より登場。
担当声優は早見沙織さんです。

メインヒロインである桐乃の同級生で、彼女を心底慕う親友……ですが、桐乃のオタク趣味を知ってからは一時期幻滅するなど、潔癖な一面もあります。
主人公・京介に対しては愛憎入り交じるような感情を抱いていて、桐乃を堕落させた元凶という先入観がもたらした嫌悪と、自分に対し常に優しいお兄さんという好意を両方持っていましたが、最終的には後者が上回ったようです。

俺妹のヒロイン人気は、アニメ1期が放送されていた時期は桐乃と黒猫が2強であやせが3番手という構図でしたが、その後はあやせがジワジワ人気を伸ばし、現在では一番手になっています。
作者・伏見つかさ先生のデビュー10周年企画として書かれたifシリーズも、最初に書かれたのはあやせのifストーリーでした。

【川嶋亜美(かわしま あみ)】


(画像引用 : Amazon)

『とらドラ!』のメインキャラ。
原作2巻、アニメ1期5話より登場。
担当声優は喜多村英梨(きたむら えり)さんです。

女優の母を持ち、自身はモデルをしている女子高生。
かなりの猫かぶりで、クラスメイトの前では優しく可憐な女の子を演じていますが、実際にはかなりの毒舌家。
しかしその本当の中身は寂しがり屋で、友情を誰よりも大事にしています。

メインヒロインの大河とは犬猿の仲で常に対立していて、悪女に近い小悪魔ムーブを見せるためアンチヒロイン的なポジションと言えます。
そのため、アニメの放送も行われた2007~2010年の頃はさすがに大河の方が人気者でしたが、暴力ヒロインが下火になった影響もあって現在は亜美が人気No.1ヒロインになっています。

本作のツンデレヒロインと言うと大河のイメージが強いですが、メインキャラ全員に憎まれ口を叩きつつも本当は大河にも竜児にも好意を抱いている彼女こそが真のツンデレヒロイン。
最後まで大河に遠慮して竜児に好意を伝えられなかった点も、人気の要因になっているようです。

【丹生谷森夏(にぶたに しんか)】


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『中二病でも恋がしたい!』のメインキャラ。
原作1巻、アニメ1期1話より登場。
担当声優は赤﨑千夏(あかさき ちなつ)さんです。

主人公・勇太とメインヒロイン・六花のクラスメイトで委員長。
陽キャグループの筆頭……と思いきや実は元中二病患者で、魔術師「モリサマー」と名乗りネットで活動していた過去を黒歴史扱いしています。

勇太が当初気に掛けていた女子という事で一応ヒロイン要素はありますが、基本的には仲の良い友達。
むしろ凸守(アニメオリジナルキャラ)との百合の方が描写としては強めです。

放送当初から六花以上に人気が高く、本作を牽引するキャラでした。
ただ恋愛絡みのエピソードがない事もあって、2期の頃はやや地味でした。

【小岩井吉乃(こいわい よしの)】


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『政宗くんのリベンジ』のサブヒロイン。
原作1巻、アニメ1期1話より登場。
担当声優は水瀬いのりさんです。

メインヒロインである愛姫の使用人で、事あるごとにパシリとして扱われる可哀想な子。
一方で健気なだけではなく、計算高くしたたかな一面も持っています。

主人公の政宗に対して強い愛情を抱いていて、彼の相棒のようなポジションになったり、実は「豚足」発言の黒幕だったり……と愛姫よりも本筋に絡んだ設定が多い事もあり、メインヒロイン以上にメインヒロインという印象を強く受けます。

【時崎狂三(ときさき くるみ)】


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『デート・ア・ライブ』のサブヒロイン。
原作3巻、アニメ1期7話より登場。
担当声優は真田アサミ(さなだ アサミ)さんです。

第3の精霊として主人公・士道の前に現れた影と時間を操る精霊<ナイトメア>。
お嬢様口調で柔らかい態度ですが、その中身は重度のヤンデレでイタズラ好きという困った精霊です。

『劇場版デート・ア・ライブ 万由里ジャッジメント』公開時に実施された公式人気投票では、映画のヒロインだった万由里と僅差で2位
メインヒロインである十香や他の人気ヒロインを圧倒する票数を獲得しました。
その人気からスピンオフ作品『デート・ア・ライブ フラグメント デート・ア・バレット』で主役を務め、OVA化まで果たしています。

【シャルロット・デュノア】


(画像引用 : Amazon)

『IS〈インフィニット・ストラトス〉』のヒロイン。
原作2巻、アニメ1期1話より登場。
担当声優は花澤香菜さんです。

世界最強の兵器「インフィニット・ストラトス」フランス代表候補生。
「シャルル・デュノア」の偽名と男装を用いてIS学園に編入し、そこで主人公の一夏と知り合いました。

ISのメインヒロインは一応箒ですが、5人のヒロインがほぼ横一線という印象です。
その中でもシャルの人気は突出していて、大半の人気投票でトップになっています。

ちなみに原作は次巻(13巻)が最終巻とアナウンスされましたが、それから5年以上リリースの目処が立っていません。

【忍野忍(おしの しのぶ)】


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『物語シリーズ』のヒロイン。
原作1巻、アニメ1期1話より登場。
担当声優は坂本真綾(さかもと まあや)さんです。

元人間の吸血鬼で、本名はキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードです。

主人公の暦は彼女の眷属となっており、一蓮托生といった間柄。
その為、メインヒロインである戦場ヶ原との仲が深まっても、暦と忍の関係性が変わる事はありません。

物語シリーズのヒロイン人気は時期によって変動していて、アニメ放送時は撫子が圧倒的でしたが髪型や性格の豹変もあって後退し、逆に眼鏡や髪型で当初は不利だった羽川の人気が上昇。
『化物語』で個別エピソードさえなかった忍はヒロイン枠ですらありませんでしたが、その後はどんどん存在感を増していき、前日譚『傷物語』の映画化で不動の人気を獲得しました。

【中川かのん(なかがわ かのん)】


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『神のみぞ知るセカイ』のヒロイン。
原作2巻、アニメ1期5話より登場。
担当声優は東山奈央(とうやま なお)さんです。

主人公・桂馬が通う舞島学園の生徒で、人気絶頂の新人アイドル。
桂馬に認識されていなかった事に激昂し、交流を重ねていく中で彼を特別な存在と思うようになります。

『神のみ』はギャルゲーのように主人公がヒロインを次々攻略していくお話なので、メインヒロインは明確には存在していませんが、敢えて挙げればエルシィがそのポジションという事になるでしょう。
彼女も作中屈指の人気キャラですが、ハクアとかのんはそのエルシィと同等以上の人気キャラになりました。
特にかのんはアニメでの扱いが格段に良かった事もあって影響が凄まじく、連載終了から約10年が経過した現在も誕生日が来ればファンアートが多数投稿されるなど、今もたくさんのファンを抱えています。

【ディアンヌ】


(画像引用 : Amazon)

『七つの大罪』のメインキャラ。
原作1巻、アニメ1期3話より登場。
担当声優は悠木碧(ゆうき あおい)さん。

嫉妬の罪(サーペント・シン)の異名を持つ、〈七つの大罪〉の一員で巨人族の少女。
巨体を活かした怪力で戦闘面の大きな戦力になる一方、内面はかなり純粋な乙女です。

当初は主人公のメリオダスに恋していましたが、それはかつてキングに彼との記憶を消されていた事も要因となっています。
元々はキングの事が好きだった為、厳密にはヒロインというポジションではありませんが、前述した記憶の件が発覚する前はサブヒロインのようなポジションでした。

公式人気投票では第1回が7位、第2回が8位で、いずれもメインヒロインのエリザベスを上回っています。

【桂ヒナギク(かつら ひなぎく)】


(画像引用 : Amazon)

『ハヤテのごとく!』のサブヒロイン。
原作4巻、アニメ1期4話より登場。
担当声優は伊藤静(いとう しずか)さんです。

主人公・ハヤテが通う白皇学院高等部の生徒会長。
あらゆる事を完璧にこなす「才色兼備のスーパー美少女」ですが、恋愛に関してはかなり消極的で引っ込み思案でした。

校内でハヤテと出会って以降、彼の存在が気になるようになり、気付けば好意を抱くように。
しかし妹分のナギや友人の歩への遠慮や気後れ、幼少期の経験で欲しいものほど逃げていくという刷り込みもあって素直になれず、恋愛面では中々前に進めず不憫なポジションでした。

そんな作中での立ち位置とは裏腹に、人気面ではメインヒロインのナギや他のヒロイン勢を終始圧倒。
合計3度行われた公式人気投票では全て2位以下に大差を付けて圧勝し、絶対王者として最後まで君臨し続けました。

【古手川唯(こてがわ ゆい)】


(画像引用 : Amazon)

『To LOVEるシリーズ』のサブヒロイン。
原作6巻、アニメ1期8話より登場。
担当声優は名塚佳織(なづか かおり)さんです。

主人公・リトが通う彩南高校で風紀委員を務める真面目少女。
ハレンチな行動を忌み嫌うその潔癖さは周囲の男子を恐れさせるほど。
しかしリトとの絡みが増えるにつれ、自身がハレンチ要員の最前線に赴く事になりました。

リトに対する気持ちは他のヒロイン勢と同等以上に強く、彼との結婚や出産後の人生を空想するほど。
本作にはメインヒロインのララを凌ぐ人気のヒロインは金色の闇や美柑など何人かいますが、その中でも特にヒロイン感の強いのはこの唯でしょう。

【谷川柑菜(たにがわ かんな)】


(画像引用 : Amazon)

『あの夏で待ってる』のサブヒロイン。
1期1話より登場。
担当声優は石原夏織(いしはら かおり)さんです。

主人公・海人のクラスメイトで、彼に仄かな好意を寄せていましたが、或る日突然現れたメインヒロインのイチカによって強い危機感を抱くようになるも想いを告げる事がなかなか出来ず、悶々とした日々を過ごす事になります。

いわゆる「負けヒロイン」の代表格とも言えるキャラで、作中においては願いを叶える事は出来ませんでした。
しかしそんな彼女のもどかしくも切ない描写は多くの視聴者の心を掴み、イチカを遥かに凌ぐ人気を獲得する事になりました。

【塚本八雲(つかもと やくも)】


(画像引用 : Amazon)

『スクールランブル』のサブヒロイン。
原作1巻、アニメ1期1話より登場。
担当声優は能登麻美子(のと まみこ)さんです。

男性の心を読めてしまう能力を持ってしまった為に苦労している女の子。
その彼女が唯一心を読めない男が播磨拳児でした。

『スクラン』は天満と播磨のW主人公で、播磨が想いを寄せるのが天満なので彼女が実質メインヒロイン枠でもあるのですが、彼女には別の想い人がいる……という変わった構成になっています。
序盤は天満が主人公として物語を牽引しますが、天満の友人の一人である沢近と妹の八雲が播磨を意識し始めた事で人間関係が複雑化。
彼女たちの出番が増えるにつれ作品人気も急上昇しました。

その為、メインヒロインを天満とするのは抵抗がありますが、沢近と八雲が人気面で圧倒的2トップとなり、天満の影がどんどん薄くなっていたのは確か。
第1回人気投票では天満が1位でしたが、第2回では播磨1位、沢近2位、八雲3位。
そして第3回では八雲1位、播磨2位、沢近3位という結果になりました。

【西野つかさ(にしの つかさ)】


(画像引用 : Amazon)

『いちご100%』のサブヒロイン。
原作1巻、アニメ1期1話より登場。
担当声優は豊口めぐみ(とよぐち めぐみ)さんです。

本作のメインヒロインはタイトルの「いちご」の由来で、主人公の真中が想いを寄せる東城という事になりますが、彼が告白したのは東城ではなく西野。
それは勘違いでしたが、その後2人は幾度となく別れと再会を繰り返し、最終的には西野が彼に選ばれました。

人気面でメインヒロインを食うサブヒロインは何人もいますが、物語上でも最終的にポジションを奪ったヒロインは稀。
そういう意味では、最も「メインヒロインを超えた人気アニメヒロイン」に相応しいキャラかもしれません。

【青島優子(あおしま ゆうこ)】


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『モンキーターン』のサブヒロイン。
原作2巻、アニメ1期1話より登場。
担当声優は高野直子(たかの なおこ)さんです。

82期生として本栖研修所に入所し、そこで主人公の波多野と出会います。
卒業後は競艇選手として順調に成功する一方、大きな壁にブチ当たる事も。

同期の洞口に告白される一方、彼女自身は波多野の事が気になっており、二人の間で揺れ動く事になります。
波多野は幼なじみで近所に住む澄と恋人の間柄でしたが、青島に告白されそれを受けてしまい二股状態に。
最終的に青島の方が身を引く形になりました。

少年誌では珍しい展開に多くの読者からブーイングが飛んだようですが、ヒロイン人気は青島が圧倒的に上でした。

【日向ヒナタ(ひゅうが ひなた)】


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『NARUTO -ナルト-』のサブヒロイン。
原作5巻、アニメ1期1話より登場。
担当声優は水樹奈々(みずき なな)さんです。

瞳術「白眼」を継承する日向一族のくノ一。
引っ込み思案で大人しい性格ですが、芯の強さを持っています。

『NARUTO』のメインヒロイン枠は春野サクラと思われていましたが、ナルトに好意を寄せ、彼が苦しい時に寄り添い、時に厳しく叱咤激励したのはヒナタ。
最終的には彼女がナルトと結ばれました。
サブヒロイン界において最も劇的な下克上を果たしたサブヒロインと言えるでしょう。

【マルチ】


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『To Heart』のサブヒロイン。
アニメ1期1話より登場。
担当声優は堀江由衣(ほりえ ゆい)さんです。

家庭向けメイドロボットとして開発されたアンドロイドで、正式名称は「HMX-12“マルチ”」です。
本作に登場するマルチは試作機で、「感情」をインストールしているため人間と殆ど変わりません。

『To Heart』は原作がギャルゲーなのでヒロインの序列はほぼ横一列ですが、アニメにおけるメインヒロインはやはり幼なじみのあかり。
ゲームの時点でこのマルチはそのあかりの人気を凌駕していました。

その要因はシナリオで、いわゆる「泣きゲー」というジャンルが誕生したのは彼女のシナリオが起点。
そういう意味でも非常に重要なヒロインです。

【ホシノ・ルリ】


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『機動戦艦ナデシコ』のメインキャラ。
1話より登場。
担当声優は南央美(みなみ おみ)さんです。

ネルガル重工所有の戦艦ナデシコのオペレーターを11歳で務める天才少女。
クールな性格ですが、個性派揃いのクルーに感化されたのか、次第に感情豊かになっていきます。

『ナデシコ』のメインヒロインはミスマル・ユリカですが、作外でも作中でも彼女以上の人気者になっており、本作の看板キャラとして人気を牽引しました。
当時はエヴァブームもあって綾波レイのような無口キャラが人気だった事もあり、その追い風も要因の一つと言えるでしょう。

【おキヌちゃん】


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『GS美神 極楽大作戦!!』のメインキャラ。
原作1巻、アニメ1話より登場。
担当声優は國府田マリ子(こうだ まりこ)さんです。

300年前に人柱となった村娘の幽霊。
美神と横島と出会った事で、美神除霊事務所にて日給30円で働くようになりました。

主人公でメインヒロインのポジションでもある美神が銭ゲバかつキツい性格なので、優しく可憐なおキヌちゃんの正統派美少女感が更に強調され、本作随一の常識人でもあり絶大な人気を獲得。
一方で、終盤には横島と恋仲になる別のキャラが登場するなど、やや不遇なヒロインでもありました。

【シャンプー】


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『らんま1/2』のサブヒロイン。
原作4巻、アニメ1期18話より登場。
担当声優は佐久間レイ(さくま れい)さんです。

女傑族の娘で、掟に従い自分を任したらんまを追いかけ回しています。
らんま同様に呪泉郷の呪いに遭っていて、水を被ると猫に変身する体質です。

『らんま』のメインヒロインであるあかねは、アニメ放送当時はメインに相応しい人気キャラでしたが、時代が進み暴力ヒロインを忌み嫌う流れが生まれてからは一転して「過去のキャラ」扱いされるようになり、代わってこのシャンプーが不動の一番人気になりました。
NHKが実施した「全るーみっくアニメ大投票」においても全体の4位、女性キャラで2位にランクインし、あかねを圧倒しています。

【まとめ】

灰原人気が凄い事になっている今、サブヒロインというポジションにあらためて注目が集まっていますね。
メインじゃないからこその輝きというのは確かにあって、今回取り上げたヒロインはみんなそういう輝きを持っていると思います。
やっぱりサブヒロインは最高だぜ!

【マクロス】新作が制作される可能性を徹底検証! ワルキューレ単独ラストライブは新シリーズの布石?


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40周年を迎え、そろそろ新作を……と願うファンの声が日増しに大きくなっている『マクロス』シリーズ。
その新作が制作される可能性を徹底検証! これまでのシリーズの傾向や現在のマクロス関連の動きから、いつごろ新作が実現するかを予想します!

【40年以上続く大人気シリーズをおさらい】


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日本のロボットアニメと言うとガンダムシリーズが圧倒的知名度を誇っていますが、そのガンダムに次ぐ人気シリーズと言えば『マクロス』が筆頭でしょう。
その新作が作られる可能性を検証する前に、マクロスシリーズがこれまで積み上げて来た輝かしい実績を振り返ります。

『マクロス』シリーズがスタートしたのは1982年
当時は機動戦士ガンダムの登場でロボットアニメが急激に変化した時代で、兵器をよりリアルに、テーマをより複雑で大人向けにする風潮が強まっていました。
そんな中で生み出された『超時空要塞マクロス』は、その流れを汲んだ作品であり、同時に新たなロボットアニメ像を生み出した意欲作でもあります。

本作の軸は21世紀の銀河系宇宙を舞台としたロボット兵器による戦闘ですが、SFだけでなく「ラブコメ」「アイドル」といった他の人気ジャンルの要素も強めに組み込んでいます。
主人公の一条輝が、アイドルのリン・ミンメイとオペレーターの早瀬未沙の間で揺れ動く三角関係を描き、アクションシーンと同等、或いはそれ以上にマクロスを象徴する要素として注目を集めました。
特にヒロインの二人は、華やかで憧れの対象と地味でケンカばかりする同僚という対照的な描かれ方をしていて、それが人気を二分する事に繋がり、当時の子供達はヒロインレースに夢中になっていたようです。

また、兵器だけでなく「歌」によって争いに介入する点も、それまでのロボットアニメにはなかった要素です。
ミンメイの歌によって敵異星人のゼントラーディ兵さえも魅了するシーンは、それまでのアニメにはない不思議なカタルシスを視聴者に与えました。

一方で戦闘シーンはリアルさを追及しつつ、バルキリー(戦闘機)の3形態への変形「板野サーカス」と呼ばれる爽快で派手なアクションを交え、好評を博します。
ガンプラほどの大ブームではなかったもののバルキリーのプラモデルも売れて、1980年代を代表するロボットアニメとなりました。

その人気を決定付けたのが、1984年に公開された劇場版『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』です。
共同という形ながら、マクロスシリーズの生みの親とも言われる河森正治さんが初めて監督を務めた本作は、基本的にはテレビシリーズのエピソードを再構築した内容ですが、全編を新作映像として制作。
テレビシリーズを遥かに凌ぐスケールと、当時の最先端とも言えるハイクオリティなバトルシーン、そして主題歌に起用された「愛・おぼえていますか」の人気もあって、本作はアニメファンから絶大な支持を得ました。

ただ、続々と新シリーズが制作・放送されていったガンダムとは違い、マクロスの歩みは比較的ゆったりとしたものとなりました。

結局、1980年代のテレビシリーズは超時空要塞マクロスのみで、次回作は10周年の1992年までお預けとなります。
そこで発表されたのも、テレビアニメではなくOVAシリーズの『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-』
しかも本作は超時空要塞マクロスの原作を手掛けたスタジオぬえは関与していませんでした。

本格的にマクロス再起動となったのは、1994年の事。
テレビシリーズ『マクロス7』とOVAシリーズ『マクロスプラス』を同時展開で発表し、マクロスファンを歓喜させました。

この2作品、それぞれ作風とコンセプトが大きく異なります。

マクロス7は当時のバンドブームに乗っかって「歌」の部分をクローズアップ。
「俺の歌を聴け!」が口癖の主人公、熱気バサラの破天荒さと熱い歌声は、当時の子供たちに鮮烈な印象を残しました。
片やマクロスプラスは「男・男・女」の三角関係と戦闘シーンに注力し、特に後者は「オーパーツ作画」と言われるほど当時の水準を遥かに凌駕した神作画で、それによって伝説のアニメとなりました。

【マクロスFは歴史的大ヒット! マクロスΔはワルキューレが超人気ユニットに成長】


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マクロス7とマクロスプラスはどちらも好評でしたが、再びマクロスシリーズはしばらく引きこもります。
テレビからは10年以上遠ざかり、OVAシリーズも2002~2004年に展開した『マクロス ゼロ』のみ。
3DCGを駆使した最新技術による映像はファンの間で高い評価を得ましたが、OVAという事もあってアニメファンに「マクロス復活」を印象付けるまでには至らず、マクロスという作品がアニメファンの間であまり語られない時期が長く続きます。

そんな状況を打破したのが、2008年にマクロス生誕25周年記念作品として放送された『マクロスF』です。

超時空要塞マクロスの約50年後の世界を描いた本作は「原点回帰」がテーマ。
パイロットの早乙女アルト、宇宙の歌姫シェリル・ノーム、駆け出しアイドルのランカ・リーの三人を軸とした恋愛模様は、マクロスシリーズを知らない若い世代にも熱い注目を浴びます。
また、マクロスプラスを手掛けて以降アニメ音楽の第一人者となった菅野よう子さんを再び起用し、生み出された数多くの楽曲はいずれも大ヒットしました。

過去最もエンタメに富んだ内容となったマクロスFは幅広い層から絶大な支持を得て、Blu-ray・DVD(円盤)売上は平均4.6万枚を記録。
2008年の年間1位、2000年代においても『化物語』『ガンダムSEEDシリーズ』に次ぐ売上となり、劇場版やアルバムも大ヒットを記録するなど、マクロスシリーズを代表する人気作になりました。

それから8年後の2016年、新たなマクロスが幕を開けます。
現時点においてマクロスシリーズ最新作の『マクロスΔ』です。

本作も過去シリーズ同様に「三角関係」と「歌」を軸とした作品ですが、最大の特徴は戦術音楽ユニット「ワルキューレ」の存在です。
歌による戦闘への影響、敵勢力への効果を最大限に高める為に女性達がチームを結成したこのワルキューレは、担当声優がリアルでもユニットを組んで活動を開始します(メインボーカルの美雲・ギンヌメールのみ声優と歌唱担当が別)。
ストーリーに関してはあまり高い評価は得られず、円盤売上もマクロスFから激減してしまった為、ネガティブな印象を持つアニメファンもいる本作ですが、このワルキューレの人気は凄まじく、アルバムもライブ映像も大ヒットを記録しました。

【ワルキューレの単独ライブ終了が意味するのは……】


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前置きが長くなりましたが……最初に提示しておきたかったのは、マクロスシリーズは一つ一つの作品がかなり長いスパンを経て発表されているという点です。
マクロスΔから7年以上が経過していますが、これはマクロスシリーズにおいては珍しい事ではなく、テレビシリーズは10年前後空くのが当たり前
よって、7年以上新作がないからといって、決してネガティブな状況という訳ではありません。

とはいえ、そろそろ新作発表があっても良い頃合い。
マクロス誕生40周年に当たる2022年に新作発表を期待していたファンも多かったようですが、残念ながら実現はしませんでした。

けれども、新作へのカウントダウンはすでに始まっている、と言っても過言ではありません。
その根拠となるのがワルキューレの単独ライブ公演終了です。

ワルキューレは絶大な人気を誇っているユニットで、アニメ放送後もその人気は衰えず、2023年に発売された最新のライブ映像「ワルキューレ LIVE 2022 ~Walküre Reborn!~ at 幕張メッセ」も2.5万枚の大ヒットを記録しています。
動員力も高いレベルで安定していて、アニメ系のユニットでは現在も最高峰の水準。
メンバーのスケジュールを合わせるのが難しいという問題があるとはいえ、それも数年に一度の活動に留めれば十分対応は可能と思われ、少なくとも活動を止める理由にはなりません。

そんなワルキューレを敢えて止めるのは、マクロスΔという作品の展開を完全に終了し、次のマクロスシリーズへ移行する為に他なりません。
映像作品としては2021年公開の最新作『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』で完結とは銘打っていないものの、内容を考慮すれば大きな区切りなのは間違いなく、本編としてはこれがラストだと思われます。
そこにワルキューレのワンマンライブ完結というトピックが加わった以上、マクロスΔのメディア展開はここで一旦終了すると見て間違いないでしょう。

よって、そう遠くない時期にマクロスの新作が発表される可能性は極めて高いと言えます。
マクロスFからマクロスΔが8年だった事を考えると、同じくマクロスΔ放送から8年後の2024年が本命でしょう。
その場合、2023年内に制作発表&新人オーディションの告知が行われる事になりそうです。

【新作の主人公は?】


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ここからは、新シリーズの内容を予想していきます。

マクロスシリーズは一部の例外を除き、シリーズを通して同一世界上の物語が描かれています。
起点となった超時空要塞マクロスの作中の西暦が2009年で、マクロス7は2045年、マクロスFは2059年、マクロスΔは2067年を舞台としています。
この流れを考えると、新作はマクロスΔの更に後の時代が描かれる事になりそうです。

そこで一つ気になるのが、『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』で登場した「子供」の存在。
あまりにも印象的だった事もあって、「彼女が次回作の主人公かもしれない」と考えているファンも少なからずいるようです。

ただ、その可能性はあまり高くはないと思われます。

根拠としては主に二つ。
一つは、基本的にマクロスは旧シリーズを色濃く引き継ぐ事がない点
旧シリーズから毎回かなり期間を空ける為、新作の度に新規ファンを強く意識した作品作りが行われており、前作を観ておく事が推奨されるような物語にはしないと考えられます。

もう一つの根拠は、あの子供は次回作の為のキャラではないと断言できるからです。
劇場版のネタバレになるので詳しくは言えませんが、彼女の存在はハヤテにとって、そしてΔの物語を最後まで追いかけたファンにとっての「希望」であると言う事ができます。
敢えて穿った見方をするならば「Δという物語を締め括る為の舞台装置」と言ってもいいくらいです。

それを作品を跨いで次回作のメインに据える事は、絶対にないとまでは言えませんが、ちょっと考え難いかもしれません。

一方で、女性主人公の可能性は十分にあると思われます。
ガンダムの最新作『水星の魔女』も女性主人公でしたし、近年は『リコリス・リコイル』『ぼっち・ざ・ろっく!』など女性主人公の作品が人気を博しています。
常に時代の流れを汲んだ設定作りを行ってきたマクロスシリーズならば、女性主人公は選択肢に入れてくるでしょう。

【新作は海外に通用するマクロスに?】


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前述したように、マクロスシリーズは時代の風潮やトレンドを非常に重視しています。
アイドルが流行っていればアイドルを取り入れ、バンドが流行っていればバンドを組ませる。
その時代に合った「歌」を届ける事が、マクロスシリーズの使命とさえ言えます。

そのスタイルを踏まえると、マクロスシリーズの要の一つである「三角関係」は、新作では描かれないかもしれません。
というのも、近年のアニメ業界において三角関係はあまり描写されなくなった関係性だからです。

2010年代前半までは、一人の男主人公に対し複数のヒロインを配置するのがラブコメの主流でした。
しかし『からかい上手の高木さん』のヒット以降、男主人公一人に対しヒロインも一人の「一対一ラブコメ」が主流になっていて、複雑な人間関係やそれに伴い生じるギスギスが好まれない傾向にあります。

本来ならばそのような風潮など無視し、シリーズの特徴を貫き通すところですが……マクロスの場合は時代の変化を柔軟に受け入れて流行を積極的に取り入れる為、三角関係の描写が好まれない時代にそこを押し通すとは思えません。
実際、マクロスΔは一応三角関係の体こそ成してはいましたが、実際には殆ど機能していませんでした。

また、近年は「海外のアニメファンにも受けるアニメ」が求められています。
マクロスの軸の一つである「歌」も、もしかしたら今までの歌謡曲由来の曲作りではなく、流行のジャンルを取り入れるかもしれません。
近年はボカロやK-POPのようなリズミカルな曲が人気なので、そういった曲調の歌がメインになる可能性もありそうです。

Vtuberに代表される配信の概念も採用されそうです。
ヒロインの1人がVtuber(のようなバーチャルのアバターを持つ配信者)という事も、十分に考えられます。

常に時代と共に歩み、進化を続けてきたマクロス。
その新作はきっと、今の時代ならではのものになるでしょう。

【まとめ】

80年代、90年代、00年代、10年代とテレビシリーズが作られているマクロスなので、2020年代にも必ず新作は放送される筈です。
早く新しいマクロスと出会いたいですね!

【推しの子】星野アイは殺される事を覚悟していた? 完璧で究極のアイドルを徹底検証


(画像引用 : Amazon)

2023年春を大いに盛り上げている大人気アニメ【推しの子】より、その第1話にて壮絶な人生が描かれた星野アイを大特集!
「嘘はとびきりの愛」と公言する彼女の本質に迫りつつ、その死の謎を徹底的に検証していきます!

【星野アイ(ほしの あい)キャラクター概要】


(画像引用 : 『アニメ【推しの子】』公式サイト https://ichigoproduction.com/

【推しの子】に登場する女性キャラクターで、第一章(プロローグ)「幼年期」における主人公格。
12歳頃に苺プロダクション社長・斉藤壱護(さいとう いちご)にスカウトされ、アイドルグループ「B小町」の一員に。
B小町では不動のエースとなり、彼女の人気上昇によってグループも飛躍し、東京ドーム公演が決定するまでに成長しました。

紫がかった黒髪を胸の辺りまで伸ばし、両目に星状のハイライトを宿しています。
顔の良さは芸能界の中でもズバ抜けていて、多くの芸能人と仕事をして来た面々でも口を揃えて「抜群」と評価するほど。
その容姿は、息子である星野アクアやルビーに色濃く遺伝しています。

アイドルとしての才能も圧倒的で、ダンスと歌を高いレベルで両立しており、多くのファンを魅了していました。
顔の良さだけに留まらず「自分がどう見られるか」を常に意識し、ファンから好まれる笑顔を追及しミリ単位で調整するほど強いこだわりを持っています。

一方、若くして母親になった事もあり、子供達に対する接し方は割といい加減。
しかし育児が嫌いという訳ではなく、自分なりのやり方で二人と真剣に向き合っています。

担当声優は高橋李依(たかはし りえ)さん。

2013年より81プロデュースに所属している声優。
キャリア3年目からメインキャラでの出演が増え、2016年にはめぐみん(このすば)、エミリア(リゼロ)、キュアミラクル(魔法つかいプリキュア!)と立て続けに人気キャラを演じて大ブレイクを果たし、「りえりー」の愛称でお馴染みの有名声優となりました。
代表作は星野アイ、めぐみん、エミリア、キュアミラクル、高木さん(からかい上手の高木さん)など。

【背負った宿命ゆえの能力】


(画像引用 : 『アニメ【推しの子】』公式サイト https://ichigoproduction.com/)

星野アイを語る上で、決して欠かす事の出来ない要素が二つあります。
一つは彼女の生育歴
そしてもう一つは、彼女の脳機能に関わる問題です。

アイは母子家庭で育ち、小さい頃に母親が窃盗で逮捕され、その後は母が育児放棄した事で施設に預けられました。
つまり、親の愛情を全く受けずに幼少期を過ごしたと言えます。

愛情不足のまま成長した人間は、様々な負の傾向を抱える事になります。
その傾向は人によって様々ですが、比較的多いのは「他者に依存的」「被害妄想的な思考に囚われる」「自己肯定感が低い」「他人の顔色ばかりを窺う」といった特徴です。
何より、自分が与えられなかった事もあって愛情というもの自体を理解できず、自分がされた事を他者(特に子供)にしてしまう傾向があります。

アイの場合は、作中で何度も「他人を愛せない」と言っているように、愛情を理解できていない点が当てはまります。
ただ、それだけではありません。
実は「他人の顔色ばかりを窺う」も該当します。

アイはアイドルになる前から、自分を嘘つきだと自覚していました。
嘘をつく人間の特徴は幾つかありますが、その中の一群に「他者の関心を集めたい」という理由で嘘をつく人々がいて、アイは恐らくこれに該当します。
自分が誰からも必要とされていない事に不安や焦燥を抱き、それらから逃れる為に嘘をつくというメカニズムです。

その為、アイは嘘つきであるのと同時に「他人をよく観察する」という性質も持っています。
彼女がアイドルとして成功したのは、この性質による所も大きいと思われます。
何故なら、彼女はどうすればファンが喜ぶかを常に監察し、それに合わせて自分をカスタマイズしていたからです。

また、半分は無自覚かもしれませんが「他者に依存的」も該当します。
アイは後述する理由で人の顔を覚えるのが極端に苦手ですが、自分のファンの事は良く覚えていました。
これは「ファンを大事にしている」という範疇を超えており、ファンという存在に依存している状態と言えます。

もう一つの「脳機能に関わる問題」ですが、これはアイに発達障害の傾向(あくまで傾向で、実際にそうとまでは言えません)があるという点です。
作中、更には小説「45510」と敢えて二度も示唆している為、アイの本質を語る上で重要な要素なのは間違いないでしょう。

発達障害の傾向としてアイに見られる症状は「他者の顔と名前を覚えられない」「こだわりが強い」「聴覚・嗅覚が過敏」「社会性の欠如」などです。
(これらはあくまで発達障害の数ある症状の一例で、全ての発達障害者がこの傾向を持つ訳ではありません)

この傾向も、アイのアイドルとしての資質に関わっています。
アイドルという職業は「目立つ」という事が絶対的に必要で、それは他者とは違う個性を持っている事が重要。
「可愛くて、普通の人とちょっと違う」というのがアイドルには大きくプラスに働き、欠落した部分もむしろ長所になり得るのです。

星野アイは「完璧で究極のアイドル」ですが、それは決して完璧な人間である事を意味しません。
逆に様々な事が欠落していて、それを補おうとする本人の強い心が、彼女を完璧なアイドルにまで押し上げたと言えるでしょう。

【自分が殺される事を予感していた?】


(画像引用 : 『アニメ【推しの子】』公式サイト https://ichigoproduction.com/

前述したように、アイは自分の欠落した部分を様々な形で補ってきました。
それは、もしかしたら彼女の人生そのものにおいても、そうだったのかもしれません。

アイの内面は作中で何度も描写されていますが、彼女は決して頭が悪い子ではありません。
施設育ちで、かつ12歳でアイドルになっている事もあり、一般的な水準の教育は受けていないと思われ、知識や一般常識に欠けている点は否定できませんが、自分が成功する為に必要な事を独自に学習し、それを実践するだけの頭脳はしっかり持っています。

特に洞察面はかなり優れており、アイドルがどれだけ危険と隣り合わせの職業かも十分に理解していたと考えられます。
出産の為に九州まで足を運んだ事を踏まえても、決して慎重さに欠けている訳ではないでしょう。

そんな彼女が、ストーカー被害を考慮していなかったとは到底思えません。
にもかかわらず、一人でこっそり外出したり訪問者に対して警戒せず出ていったりと、危機感が欠如している行動が散見されます。
前述した発達障害の傾向が原因かもしれませんが、どうもそれだけではないようです。

というのもアイは生前、アクアとルビーそれぞれ個別にメッセージを残し、そのDVDを五反田監督に預けている事が作中にて判明しました。
アイいわく「彼等が15歳になった時に渡して欲しい」との事。
つまり、アクア達が15歳になった時点で明かしたい真実がある、という事になります。

これが果たして何を意味するのか。
その手掛かりとなるのは、あかねがアイをプロファイリングした際に明かした「15歳あたりから破滅的行動に改善が見られる」という点です。
つまり、アイ自身が15歳の時に何らかの変革があったと考えるべきでしょう。

時期的には、アクア達の父親と出会った頃と推察されます。
という事は、DVDでは父親の事を明かしている……と考えるのが普通ですが、それだけならわざわざ五反田監督に預ける理由はありません。
彼はアイの依頼でB小町のドキュメンタリー映画を制作していて、アイに対し「偽りのない自分を出せ」と訴え、アイもそれに答え「本当の自分」を見せています。

その時のアイの目には、普段の白い星ではなく漆黒の星が宿っていました。

これらが何を意味するのかというと……アイの「本当の自分」とは、何らかの犯罪に手を染めてしまった、いわば「汚れた自分」だったのではないかと推察する事が出来ます。
或いは犯罪まではいかなくとも、何らかの反社会的な行動を取ってしまったのかもしれません。
こう予想する理由は、アクア達の父親に該当する人物(ネタバレにつき名前は伏せます)が「才能のある人間を殺す事に喜びを感じる」という極めて危険な思想を持つ人物だからです。

よってその人物には、天才アイドルのアイを殺害する動機が多分にあります。
その事をアイも薄々気付いていたのかもしれません。
一方で、自分から彼に連絡を入れるなど、危機感を持っている様子はあまり見受けられません。

これらの事を総合的に考えると、アイはアクア達の父親によって殺される事を、半ば覚悟していた可能性があります
その原因は、前述した「汚れた自分」にあると推察されます。
つまり、アクア達の父親と出会い、彼の影響で何らかの犯罪かそれに近い行動をしてしまった罪悪感から、「自分は殺されても仕方ない人間だ」という気持ちが心の何処かにあったと考えられるのです。

実際、ストーカーに殺される直前にアイは「だから私は今日も嘘を吐く。嘘が本当になる事を信じて。その代償がいつか訪れるとしても」というモノローグを残しています。
これは、彼女の偽りが「死」を代償とするほど重いものと解釈する事も可能です。

一方で、二人の子供を自分で育てていきたいという親心、アイドルとして頂点を極めたいという野心も当然持っています。
「自分は生きるべきじゃない」「いや生きたい」という二つの心が同時に存在した事で、危機管理が中途半端な状態になっていた……と考えれば、彼女の行動には説明が付きます。

アイは常に葛藤を抱えながら生きていました。
その根底には愛情の欠落があり、彼女はアクアやルビー、ファン、アクア達の父親など、関わった多くの人間を愛したいと願っていました。
もしかしたら、その原点にあるのは「自分」、そして「母親」を愛したいという気持ちだったのかもしれません。

【アイの名言・迷言集】


(画像引用 : 『アニメ【推しの子】』公式サイト https://ichigoproduction.com/)

短い生涯ながら、数多くの印象的なセリフを残したアイ。
そんな彼女の生きた証でもある名言・迷言をまとめました!

『やっぱ溢れて出るオーラ隠せないね☆』

ゴローのいる宮崎の病院で出産する事になり、ゴローに身バレしているとわかった際の台詞。
アイは自分の容姿に対しては絶対的な自信を持っていますが、「アイドルとしての自分」に関しては懐疑的で、内心は常に自分を疑っています。
そんな自分を、例えプライベートでも表面化する事は決してしない彼女のプロ意識を感じさせる言葉です。

『嘘は とびきりの愛なんだよ?』

妊娠、出産を公表せずアイドルを続けるという選択をしたアイが言い放った言葉。
「アイドルは偶像」であり、その偶像を如何に輝かせるかがアイドルとしての腕の見せ所、といった彼女の自論に基づいた台詞です。
この後、アイがこの考えに至った背景と理由が明かされていきます。

『星野アイは欲張りなんだ』

本来は決して両立しない「母としての幸せ」「アイドルとしての幸せ」をどちらも手にしたい、という思いから発した言葉。
それを「私」ではなく「星野アイ」と表現するところが、如何にもアイらしいと感じさせます。
自分を客観視した上での自己評価であり、同時に本心でもあるのでしょう。

『世の中結局お金だって気付いたの』

双子の子供を産み、母として育てていく内に悟った真理。
子供を良い学校に入れたり習い事をさせたり、選択肢を広げる事で幸せな未来を提供したいという気持ちから発したこの言葉は、アイが母親としての自覚に芽生えた証と言えます。
彼女の出自を考えると、自分よりも子供を優先する事は決して当たり前とは言えず、アイの愛情の深さを感じ取る事が出来る一幕です。

『人間ぽくないのを求めてるのはそっちじゃん?』

ファンの「人間臭さがない」というコメントに対して、内心引っかかっていたアイ。
どういうアイドルが求められているのかを彼女なりに分析し、その上で「とびきりの作り笑顔」を生み出していた彼女ですが、やはり心の何処かでそれに罪悪感を抱いていたのでしょう。
これもまた、彼女の本質を示しています。

『うちの子きゃわ~~~~❤❤❤』

そんなモヤモヤを引きずったままステージで歌っていたアイが、観客席でオタ芸をしていたアクアとルビーを目撃した際に思わず発した心の声。
処世術でも嘘でもない、恐らく人生で初めて純度100%の笑顔になれた瞬間であり、アイにとって特別な体験だった事は間違いありません。
その体験さえもアイドルとしての糧にするところが、まさに「完璧で究極のアイドル」ですね。

『ルビーの動き方……なんか倒れる準備してるみたい』

家でダンスの練習をしていたルビーを見かけ、その動きに違和感を覚えた際の分析。
ルビーの前世であるさりなは重い病に冒され、常にリハビリをして何度となく倒れる経験をしていた為、倒れる事が前提の動きになってしまっており、アイの分析はまさに的を射ていました。
その奔放な言動から天然でおバカな子という印象を持たれがちですが、彼女は非常に優れた観察眼を持っていて、それがアイドルとしての一挙手一投足に繋がっています。

『私は誰かを愛したい』

アイがアイドルを始めた理由。
幼少期に親からの愛情を満足に貰えなかったであろうアイが、それでも「愛されたい」ではなく「愛したい」と訴える事そのものが、彼女の本質を表しています。

『この言葉は絶対 嘘じゃない』

自分の死を悟り、人生の最期に子供達へ向かって「愛してる」と言ったアイは、その言葉が嘘ではないと自覚し心から喜びました。
短い人生でしたが、彼女は本当に欲しかったものを最後の最後に手に入れ、天へと旅立ったのでしょう。

まとめ

単行本1冊、アニメ1話のみ(90分ですが)という極めて短い期間の登場ながら、多くのアニメファンと漫画ファンに強烈な印象を残しました。
本当の彼女は【推しの子】がラストを迎える頃に明らかになるのでしょう。
それがどんな真実であっても、アイが魅力的で最高に刺激的なキャラである事は、決して変わりません。

アニソン主題歌ランキング平成TOP30&令和TOP30! 人気アニメのOP曲、ED曲が大集合


(画像引用 : Amazon)

平成(1990~2019)を代表するアニソンと、令和(2019~2023)を代表するアニソンを独断と偏見でランク付け!
カラオケで定番のあの曲や最新の大ヒット曲など、過去33年のアニソンの中から選りすぐりの楽曲をまとめました!

【平成30位:もってけ!セーラーふく】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『らき☆すた』OP曲
・発表年:2007年
・アーティスト:泉こなた(平野綾)、柊かがみ(加藤英美里)、柊つかさ(福原香織)、高良みゆき(遠藤綾)

・作詞:畑亜貴
・作曲:神前暁
・編曲:神前暁

平成を代表する電波ソングとして有名な1曲。
この主題歌が『らきすた』の人気を支えたのは間違いありません。

畑亜貴さんの類い稀な言語センスが爆発している曲としても知られています。
歌詞を見ずに解読するのは不可能ですね。

【令和30位:愛のシュプリーム!】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『小林さんちのメイドラゴンS』OP曲
・発表年:2021年
・アーティスト:fhána

・作詞:林英樹
・作曲:佐藤純一
・編曲:佐藤純一

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=XCs7FacjHQY

1期の「青空のラプソディ」に続き、2期でもfhánaが続投。
こちらはラップを導入し、より軽快な曲に仕上がっています。
OPで踊るトールやカンナの可愛さが更に曲を引き立てていますね。

【平成29位:曇天】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『銀魂』第5期OP曲
・発表年:2008年
・アーティスト:DOES

・作詞:氏原ワタル
・作曲:氏原ワタル
・編曲:DOES

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=n5TG3Fxzft0

DOESは銀魂に「修羅」「曇天」「バクチ・ダンサー」「僕たちの季節」「KNOW KNOW KNOW」「道楽心情」「ブレイクダウン」と7曲も提供していますが、その中で最も銀魂ファンから支持されているのはこの曇天でしょう。
銀魂を意識した曲ではないとの事ですが、泥臭くもカッコ良いロック魂が遺憾なく発揮されたこの曲は、銀さんの生き様を示しているようにも感じられます。

【令和29位:The Rumbling】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『進撃の巨人 The Final Season Part 2』OP曲
・発表年:2022年
・アーティスト:SiM

・作詞:MAH
・作曲:SiM
・編曲:SiM

・OP映像
https://www.youtube.com/watch?v=2S4qGKmzBJE

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=OBqw818mQ1E

2期以降の進撃の曲は国内よりも海外のファンから沢山聴かれているようで、その代表がこの曲です。
最初から最後まで英歌詞の激しいロックが炸裂し、タイトルの通り「地ならし」を思い起こさせるような楽曲になっていて、後半以降の進撃を見事に表現した作品になっています。

【平成28位:鳥の詩】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『AIR』OP曲
・発表年:2000年(アニメは2005年)
・アーティスト:Lia

・作詞:麻枝准
・作曲:折戸伸治
・編曲:高瀬一矢

・ゲーム版OP映像
https://www.youtube.com/watch?v=vrOcqetSVEs

元々はゲーム版のOP曲として使用され、その後に京アニが制作したアニメ版のOPとしても流れました。
名曲が多いKey作品の中でも突き抜けた人気と知名度を誇る絶対的な1曲で、一部のファンからは最上級の褒め言葉として「国家」という表現がなされています。

【令和28位:逆夢】


(画像引用 : Amazon)

・劇場アニメ『劇場版 呪術廻戦 0』ED曲
・発表年:2021年
・アーティスト:King Gnu

・作詞:常田大希
・作曲:常田大希
・編曲:King Gnu

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=M6gcoDN9jBc

主題歌の「一途」と共にKing Gnuが提供した楽曲で、どちらも物語のラストに流れます。
アップテンポで激しい一途とは対照的に、こちらはしっとりとしたバラード。
より歌詞が刺さるのはこっちでしょうか。

【平成27位:名前のない怪物】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『PSYCHO-PASS』第1クールED曲
・発表年:2012年
・アーティスト:EGOIST

・作詞:ryo
・作曲:ryo
・編曲:ryo

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=qiX5DI–8bg

社会の闇を描いたPSYCHO-PASSの世界観を表現した、スリリングな1曲。
EDでこの曲が流れた事で、物語がグッと引き締まりました。

【令和27位:悪魔の子】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『進撃の巨人 The Final Season Part 2』ED曲
・発表年:2022年
・アーティスト:ヒグチアイ

・作詞:ヒグチアイ
・作曲:ヒグチアイ
・編曲:兼松衆

・ED映像
https://www.youtube.com/watch?v=9lnh–ZOPyo

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=WPl10ZrhCtk

ヒグチアイさんは2007年から活動しているシンガーソングライターで、アニメ界隈とは長らく縁がなく、この曲で初めてのアニメタイアップとなりました。
美しく静かな旋律で始まり、徐々に壮大になっていく展開がカタルシスを生み、国内外の進撃ファンに高く評価されました。

この曲を契機にアニメとの接点が生まれ、のちに『ぼっち・ざ・ろっく!』の様々な曲に歌詞提供を行っています。

【平成26位:リライト】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『鋼の錬金術師』第4クールOP曲
・発表年:2004年
・アーティスト:ASIAN KUNG-FU GENERATION

・作詞:後藤正文
・作曲:後藤正文
・編曲:ASIAN KUNG-FU GENERATION

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=cr8magEp0Ho

ハガレンはポルノの「メリッサ」、ラルクの「READY STEADY GO」、シドの「嘘」などヒット曲の宝庫ですが、特にこの曲は国内外で約20年ずっと聞かれ続けていて、カラオケでも人気。
アジカンはNARUTOの「遥か彼方」や僕だけがいない街の「Re:Re:」も海外のアニメファンに大人気です。

【令和26位:美しい鰭】


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・劇場アニメ『名探偵コナン 黒鉄の魚影』主題歌
・発表年:2023年
・アーティスト:スピッツ

・作詞:草野マサムネ
・作曲:草野マサムネ
・編曲:スピッツ

ストリーミング全盛の時代になってベテランの新曲がヒットする機会が一気に減りましたが、そんな中で大ベテランのスピッツがコナン映画に起用され大人気に。
映画もコナン史上初の興収100億突破は確実な情勢です。

【平成25位:Snow halation】


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・テレビアニメ『ラブライブ!』第2期第9話挿入歌
・発表年:2010年(アニメは2014年)
・アーティスト:μ’s

・作詞:畑亜貴
・作曲:山田高弘
・編曲:中西亮輔

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=vJ3jNTH2QL0

ラブライブには沢山の人気曲がありますが、その代表と言えばやはりスノハレでしょう。
リリース当初はまだラブライブ自体の知名度が低かった為、セールス面では決して高くありませんが、当時からファンにとっては特別な曲。
アイドル王道ソングという訳ではなく、切なさを感じさせる叙情的なメロディが特徴で、作品、キャスト、ファンと共に成長していった曲です。

【令和25位:ユメヲカケル!】


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・テレビアニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』OP曲
・発表年:2021年
・アーティスト:スペシャルウィーク(和氣あず未)、サイレンススズカ(高野麻里佳)、トウカイテイオー(Machico)、ウオッカ(大橋彩香)、ダイワスカーレット(木村千咲)、ゴールドシップ(上田瞳)、メジロマックイーン(大西沙織)

・作詞:マイクスギヤマ
・作曲:東大路憲太
・編曲:東大路憲太

・OP映像
https://www.youtube.com/watch?v=6zQ0myS_o60

空前のヒットとなったアニメ2期のOPを飾る、明るく勢いのある王道曲。
テレビの音楽番組でも披露されましたね。
「うまぴょい伝説」と並び、ウマ娘を代表する曲と言えるでしょう。

【平成24位:恋愛サーキュレーション】


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・テレビアニメ『化物語』第10話OP曲
・発表年:2009年
・アーティスト:千石撫子(花澤香菜)

・作詞:meg rock
・作曲:神前暁
・編曲:神前暁

物語シリーズの1作目、化物語の撫子編「なでこスネイク」のOPを飾った曲です。
花澤さんのふわふわボイスによるふわふわラップが当時から評判でしたが、放送終了後も根強い人気が続きロングヒットに。
国内外を問わずカバーされ続け、Tiktokでも流行るなど時代を超えた人気曲になりました。

【令和24位:チューリングラブ feat.Sou】


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・テレビアニメ『理系が恋に落ちたので証明してみた。』ED曲
・発表年:2020年
・アーティスト:ナナヲアカリ

・作詞:ナユタン星人
・作曲:ナユタン星人
・編曲:ナユタン星人

・ED映像
https://www.youtube.com/watch?v=un3sn7S3Byc

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=L-MVk5I6wjo

リケ恋のED曲として世に出ましたが、Tiktok発の人気曲という印象がより強いかもしれません。
ビルボードのTikTok2020年の年間楽曲ランキング邦楽部門の18位にランクインするなど、若い世代から支持されました。

【平成23位:狂乱 Hey Kids!!】


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・テレビアニメ『ノラガミ ARAGOTO』OP曲
・発表年:2015年
・アーティスト:THE ORAL CIGARETTES

・作詞:山中拓也
・作曲:山中拓也
・編曲:THE ORAL CIGARETTES

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=C-o8pTi6vd8

ノラガミは海外で人気の高いアニメになっていて、このファンキーで激しいアップチューンも海外からの支持がかなり厚く、Spotifyで1.5億再生以上、Youtubeでも約1.5億再生を記録しています。
Youtubeのコメント欄は半分以上が外国語ですね。

【令和23位:ANIMA】

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・テレビアニメ『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』第2クールOP曲
・発表年:2022年
・アーティスト:ReoNa

・作詞:毛蟹
・作曲:毛蟹
・編曲:毛蟹

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=haCJtSnfNEg

大長編となったアリシゼーション編のラストを締め括る、激しくアッパーな楽曲。
クライマックスに向かって行く物語を後押しするような1曲です。

【平成22位:シルエット】


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・テレビアニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』第16クールOP曲
・発表年:2014年
・アーティスト:KANA-BOON

・作詞:谷口鮪
・作曲:谷口鮪
・編曲:KANA-BOON

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=ZFoJYI7Q4iA

NARUTOは海外人気が凄まじく、使用された楽曲も外国のアニメファンから長年にわたって愛され続け、驚異的な再生数を叩き出している歌が何曲もあります。
軽快なバンドサウンドでノレる本作はその筆頭で、Spotifyで2億以上再生されています。
この曲の人気もあって、KANA-BOONはアニメの主題歌を担当する機会が増えました。

【令和22位:Black Catcher】


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・テレビアニメ『ブラッククローバー』第10クールOP曲
・発表年:2020年
・アーティスト:ビッケブランカ

・作詞:ビッケブランカ
・作曲:ビッケブランカ
・編曲:ビッケブランカ

・OP映像
https://www.youtube.com/watch?v=akHMQOgGrd8

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=hP6VM6YAMIE

第3クールで手掛けた「Black Rover」に続くOP曲。
アーティスト本人がアニメのスタッフに主題歌をやりたいと直訴したとの事。
そのモチベーションそのままに、ファルセット連発のノリノリな楽曲になっています。

【平成21位:Don’t say “lazy”】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『けいおん!』ED曲
・発表年:2009年
・アーティスト:桜高軽音部 [平沢唯(豊崎愛生)、秋山澪(日笠陽子)、田井中律(佐藤聡美)、琴吹紬(寿美菜子)]

・作詞:大森祥子
・作曲:前澤寛之
・編曲:小森茂生

一大ブームを巻き起こし、多数のヒット曲を生み出したけいおんですが、その中でも特にインパクト大だったのはこのED曲でしょう。
ゆるふわな世界観で描かれる日常アニメのラストに突然流れるロックで洗練されたサウンドに、多くの視聴者が虜になった筈。
けいおんの成功の立役者とも言える楽曲です。

【令和21位:U】


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・劇場アニメ『竜とそばかすの姫』主題歌
・発表年:2021年
・アーティスト:millennium parade × Belle

・作詞:常田大希
・作曲:常田大希
・編曲:MELRAW

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=R3V4sAXUJ-g

細田守監督が熱望してKing Gnu・ミレパの常田さんに依頼し、制作された主題歌。
仮想世界の世界観を表現すべく、様々な楽器を用い壮大でありながら耳に馴染む楽曲に仕上がっています。

【平成20位:Butter-Fly】


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・テレビアニメ『デジモンアドベンチャー』OP曲
・発表年:1999年
・アーティスト:和田光司

・作詞:千綿偉功
・作曲:千綿偉功
・編曲:渡部チェル

デジモンの曲としても勿論有名ですが、最早その域を超えて平成を代表するアニソンとしてカラオケの定番曲になっています。
和田さんは2016年に帰らぬ人となりましたが、今後も沢山の人達に歌い継がれていくでしょう。

【令和20位:DADDY ! DADDY ! DO ! (feat. 鈴木愛理)】


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・テレビアニメ『かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~』OP曲
・発表年:2020年
・アーティスト:鈴木雅之

・作詞:水野良樹
・作曲:水野良樹
・編曲:本間昭光

・OP映像
https://www.youtube.com/watch?v=4NEbSnuL6GA

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=2Od7QCsyqkE

アニソン界の大型新人として1期に手掛けた「ラブ・ドラマティック feat. 伊原六花」に続き、2期でも大ベテランの鈴木雅之さんが担当しました。
当時既に63歳でしたが、その美声は衰え知らず。
ラブ・ドラマティックに続き本作もいきものがかりの水野良樹さんが作詞作曲を手掛け、「かぐや様」の世界観を見事に表現していました。

そろそろ紅白で披露して欲しいところ。

【平成19位:ムーンライト伝説】

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・テレビアニメ『美少女戦士セーラームーン』OP曲
・発表年:1992年
・アーティスト:DALI

・作詞:小田佳奈子
・作曲:小諸鉄矢(吉江一男)
・編曲:池田大介

平成初期を席巻した大人気アニメの代名詞とも言える主題歌で、特に冒頭のフレーズ「ゴメンね素直じゃなくて」はアニメを観ていなかった人にまで浸透しました。
歌唱担当のDALIはスラムダンクのEDも歌ったMANISHの前身となるグループで、ビーイングがマネジメントを行っていました。

【令和19位:トウキョウ・シャンディ・ランデヴ feat. 花譜, ツミキ】


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・テレビアニメ『うる星やつら』第1クールED曲
・発表年:2022年
・アーティスト:MAISONdes

・作詞:ツミキ
・作曲:ツミキ
・編曲:ツミキ

・ED映像
https://www.youtube.com/watch?v=gpXy3_NdVEc

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=NFMmSOWPj_k

1980年代に一世を風靡したうる星のリメイクという事もあってか、どことなくレトロ感漂うオシャレな楽曲です。
一方でボカロPの曲らしく、ボカロ特有の畳みかけるように詰め込まれた歌詞がリズミカルな曲調を生み、Tiktokを中心に人気を博しています。

【平成18位:unravel】


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・テレビアニメ『東京喰種トーキョーグール』第1期OP曲
・発表年:2014年
・アーティスト:TK from 凛として時雨

・作詞:TK
・作曲:TK
・編曲:TK

・OP映像
https://www.youtube.com/watch?v=uMeR2W19wT0

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=Fve_lHIPa-I

儚くも激しく、幻想的でリアルな東京喰種らしさを凝縮した主題歌。
今でこそ日本のアニメ主題歌が海外のアニメファンに好んで聴かれている事は認知されていますが、この曲がリリースされた2014年当時はそういった印象を持っている人は少なく、この曲が大人気だと国内に知れ渡ったのはリリースから数年経過した後でした。

2021年にはSpotifyの「過去5年間に海外で最も再生された日本のアーティストの楽曲ランキング」で見事1位に輝くなど、今では日本を代表するアニソンとして世界中に知れ渡っています。

【令和18位:閃光】


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・劇場アニメ『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』OP曲
・発表年:2021年
・アーティスト:[Alexandros]

・作詞:川上洋平
・作曲:川上洋平
・編曲:[Alexandros]、Takashi Saze

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=xfG6L9I7N8I

ワタリドリの大ヒットで知られるドロスですが、アニメ界隈とは全く縁がなく、この曲が初タイアップでした。
甘い歌声と激しいバンドサウンドのギャップが爽快で、モビルスーツ同士の激闘を思い起こさせます。

【平成17位:ハレ晴レユカイ】


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・テレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』ED曲
・発表年:2006年
・アーティスト:涼宮ハルヒ(平野綾)、長門有希(茅原実里)、朝比奈みくる(後藤邑子)

・作詞:畑亜貴
・作曲:田代智一
・編曲:安藤高弘

「OPやEDでキャラが踊る」という、今では当たり前にあるこの手法を一気に広めたのがこの曲とハルヒのED映像です。
ハルヒが深夜アニメのイメージを一新した理由の一つが、この楽曲と言えるかもしれません。
「エンドレスエイト」と「溜息」で作中も視聴者もギスギスしていた2期にこそ、この曲の明るさとパワーが必要だったかも?

【令和17位:チキチキバンバン】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『パリピ孔明』OP曲
・発表年:2022年(原曲は2013年)
・アーティスト:QUEENDOM(原曲:JOLLY)

・作詞:Tarcsi Zoltan(日本語詞:RUCCA)
・作曲:Tarcsi Zoltan
・編曲:M.O.R(Eurobeat Union)

・OP映像
https://www.youtube.com/watch?v=XicdpSmxuT0

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=TpwcPI09I4g
https://www.youtube.com/watch?v=bqjb332ufk8(アニメver.)

オリジナルはハンガリーの歌手JOLLYが歌う外国の曲で、本作はその日本語カバーとなります。
あの孔明が踊るOP映像と共に流れるこのノリノリな曲はアニメファンにも大好評で、OP動画は約1500万再生を記録。
人気アニソンが多数生まれた2022年の中でも特にインパクトのある曲になりました。

【平成16位:ピースサイン】

https://m.media-amazon.com/images/I/81hi5–tHoL._AC_.jpg
(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『僕のヒーローアカデミア』第2期第1クールOP曲
・発表年:2017年
・アーティスト:米津玄師

・作詞:米津玄師
・作曲:米津玄師
・編曲:米津玄師

・OP映像
https://www.youtube.com/watch?v=iQGAPewPH1s

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=9aJVr5tTTWk
https://www.youtube.com/watch?v=1oMxrHXzOsY(アニメver.)

ヒロアカはポルノの「THE DAY」、amazarashiの「空に歌えば」、ブルエンの「ポラリス」など人気曲が多数ありますが、その中でも人気・知名度がズバ抜けているのがこの曲。
ハチ時代から既に人気曲を量産していた米津さんですが、本格的にメジャーな存在になったのはこの曲からでしょう。
まさに「ヒーローになるための歌」でした。

【令和16位:第ゼロ感】


(画像引用 : Amazon)

・劇場アニメ『THE FIRST SLAM DUNK』主題歌
・発表年:2022年
・アーティスト:10-FEET

・作詞:TAKUMA
・作曲:TAKUMA
・編曲:10-FEET

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=EsJGbHJyXYc

スラムダンクと言えば、90年代にビーイング勢がアニメの主題歌を手掛け大ヒットを連発した事でも有名で、そのイメージが定着している中での新曲は相当なプレッシャーがあったと思われます。
そんな中、井上雄彦監督と共に10-FEETが作り上げたこの曲は、爽やかさよりも激しさと疾走感でスラムダンクを表現し、劇場版のメガヒットに大きく貢献。
曲も大ヒットし、新たなスラムダンクの主題歌として定着しそうな勢いです。

【平成15位:めざせポケモンマスター】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『ポケットモンスター』OP曲
・発表年:1997年
・アーティスト:松本梨香

・作詞:戸田昭吾
・作曲:たなかひろかず
・編曲:渡部チェル

・OP映像
https://www.youtube.com/watch?v=kbsRaNXfsew

・THE FIRST TAKE
https://www.youtube.com/watch?v=hMKf5mE3sdo

アニポケの初代OPテーマにして、最も有名なポケモンの曲。
CDも100万枚以上を売り上げる大ヒットになり、アニポケが定着する原動力の一つになりました。

2023年にサトシの旅が終わったタイミングで、松本さんがTHE FIRST TAKEに出演した事でも話題になりました。

【令和15位:祝福】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』第1期OP曲
・発表年:2022年
・アーティスト:YOASOBI

・作詞:Ayase
・作曲:Ayase
・編曲:Ayase

・OP映像
https://www.youtube.com/watch?v=aU8ruUe7UlE

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=3eytpBOkOFA

YOASOBIは小説をもとに歌詞を作る事で知られていますが、本作の元になっている原作小説は脚本を務める大河内一楼さんが書き下ろした「ゆりかごの星」で、ガンダムであるエアリアルの目線で描かれています。
そのため非常にエモい歌詞になっており、ガンダムファンから絶賛されました。

【平成14位:only my railgun】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『とある科学の超電磁砲』第1期第1クールOP曲
・発表年:2009年
・アーティスト:fripSide

・作詞:八木沼悟志、yuki-ka
・作曲:八木沼悟志
・編曲:八木沼悟志

・OP映像
https://www.youtube.com/watch?v=NOt2qxWtBv0

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=Yqr9OIgcrrA

レールガンとfripSideのコンビは3期まで続いていて、1期後半の「LEVEL5-judgelight-」、2期の「sister’s noise」「eternal reality」、3期の「final phase」「dual existence」といずれも好評でしたが、一番有名なのはやはり1期のこの曲。
圧倒的にキャッチーなサビが心地良く、レールガンのファン以外にも浸透する定番アニソンとなりました。

【令和14位:花の塔】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『リコリス・リコイル』ED曲
・発表年:2022年
・アーティスト:さユり

・作詞:さユり
・作曲:さユり
・編曲:宮田“レフティ”リョウ

・ED映像
https://www.youtube.com/watch?v=WIKKyrGGaDkED

映像前にイントロが流れ始めるシティーハンター方式で1話目から流れ、リコリコファンに大好評だった楽曲。
サビの高揚感が心地良い極上のポップスです。1番ではサビで転調し、2番では転調せずラスサビでまた転調する独特な構成になっています。
フルで聴くのがオススメ。

【平成13位:シュガーソングとビターステップ】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『血界戦線』ED曲
・発表年:2015年
・アーティスト:UNISON SQUARE GARDEN

・作詞:田淵智也
・作曲:田淵智也
・編曲:UNISON SQUARE GARDEN

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=ERLEeGVWYxg

OPにあのバンプが起用された事で話題になった血界戦線ですが、いざ始まってみるとひたすらノリノリでポップなこのED曲が話題に。
アニメファン以外にも浸透した本作は2015年を代表するヒット曲となり、ユニゾンの名前を知らしめました。

ユニゾンは他にもアニソンを多く手掛けていて、タイバニの「オリオンをなぞる」、ブルーロックの「カオスが極まる」なども好評を博しています。

【令和13位:インフェルノ】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『炎炎ノ消防隊』第1期1クールOP曲
・発表年:2019年
・アーティスト:Mrs.GREEN APPLE

・作詞:大森元貴
・作曲:大森元貴
・編曲:大森元貴

・OP映像
https://www.youtube.com/watch?v=ah1zyO3ob_A

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=wfCcs0vLysk

飛ぶ鳥を落とす勢いだったミセスが手掛けた、勢いのあるアッパーチューン。
サビの裏声連発が印象に残ります。
ミセスの中心にして心臓とも言える存在の大森さんは、2022年にウタの「私は最強」も手掛けヒットに導きました。

【平成12位:君の知らない物語】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『化物語』ED曲
・発表年:2009年
・アーティスト:supercell

・作詞:ryo
・作曲:ryo
・編曲:ryo

歴史的ヒットとなった化物語ですが、OPがヒロイン毎に変わったのに対し、EDはこの曲で不動。
当時ボカロPとして「メルト」「ワールドイズマイン」など大人気曲を手掛けていたryoさんが中心となったユニットのメジャーデビュー曲となった本作は、超ロングセラーとなり75万DL以上の大ヒットを記録。
その疾走感溢れる切ない旋律はカラオケ好きの間でも大人気です。

【令和12位:残響散歌】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』OP曲
・発表年:2021年
・アーティスト:Aimer

・作詞:aimerrythm
・作曲:飛内将大
・編曲:飛内将大、玉井健二

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=tLQLa6lM3Us

社会現象となった鬼滅の新たなOP曲という事で、大変なプレッシャーの中で生み出されたであろう楽曲。
鬼滅の世界観をしっかり表現しつつ、美しく何処か切ないメロディと疾走感溢れる曲調、パワフルなボーカルの組み合わせがハマり、こちらも大ヒットを記録。
ビルボード2022年の総合1位に輝きました。

【平成11位:ウィーアー!】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『ONE PIECE』OP曲
・発表年:1999年
・アーティスト:きただにひろし

・作詞:藤林聖子
・作曲:田中公平
・編曲:根岸貴幸

・OP映像
https://www.youtube.com/watch?v=dM7x1PNZDo0

これまで20曲以上のOP曲を生み出してきたテレビシリーズのワンピですが、この曲が原点にして至高。
今まさに冒険へ繰り出すという高揚感に溢れたこの曲は、アニソンのフェスで披露される度に会場を一つにしています。
アニソン界のアンセムと言っても過言ではありません。

【令和11位:KICK BACK】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『チェンソーマン』OP曲
・発表年:2022年
・アーティスト:米津玄師

・作詞:米津玄師
・作曲:米津玄師
・編曲:米津玄師、常田大希

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=M2cckDmNLMI

圧倒的前評判の高さで始まったチェンソーマンのアニメ1期ですが、ED曲が毎回変わる特殊仕様だったのに対し、OPはこの1曲。
モーニング娘の往年のヒット曲のフレーズを引用した「努力 未来 A BEAUTIFUL STAR」も印象的なアップチューンで、チェンソーマンの世界観を見事に表現しています。
米津さんが筋肉の魔人と化したMVも話題になりました。

【平成10位:God Knows…】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』第12話(2009年版は第26話)劇中曲
・発表年:2006年
・アーティスト:涼宮ハルヒ(平野綾)

・作詞:畑亜貴
・作曲:神前暁
・編曲:神前暁

・公認MAD
https://www.youtube.com/watch?v=WWB01IuMvzA

ハルヒのテレビシリーズで最も人気のある神回と言えば、激しいロックサウンドが印象的なこの曲が披露された文化祭回の「ライブアライブ」。
顔を崩して歌うハルヒの姿は、アニメファンだけでなく多くのクリエイターに影響を与えました。
この曲の人気は凄まじく、15年以上にわたってカラオケの定番曲として歌われ続けています。

【令和10位:星座になれたら】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』第12話劇中曲
・発表年:2022年
・アーティスト:結束バンド

・作詞:樋口愛
・作曲:内藤英雅
・編曲:三井律郎

・ライブ映像
https://www.youtube.com/watch?v=fJh5UeiULZs

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=wSTbdqo-j74

2022年のアニメ業界を騒然とさせる大ヒットとなった『ぼざろ』ですが、バンドアニメという事で多数の曲がOP、ED、挿入歌として使われ、それらを収めたアルバム「結束バンド」も大ヒットしました。

その錚々たる楽曲群の中でも特に人気なのがこの曲。
最終回の文化祭ライブで披露され、ぼっちのギターの弦が切れた際に喜多ちゃんがアドリブのソロでフォローするシーンは多くの視聴者を感動させました。
歌詞も2人の関係性を描いたような内容で、特に百合好きから絶大な支持を得ています。

【平成9位:コネクト】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』OP曲
・発表年:2011年
・アーティスト:ClariS

・作詞:渡辺翔
・作曲:渡辺翔
・編曲:湯浅篤

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=7EuTPTVpuNI

2010年代を代表するアニメのOP曲というだけでも十分な話題性がありますが、この曲の人気を決定付けたのはなんと言っても第10話のラストで流れた事にあります。
これによってファンが「ほむらを歌った曲だ!」と打ち震え、この曲への印象が大きく変革されました。

【令和9位:怪物】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『BEASTARS』第2期OP曲
・発表年:2021年
・アーティスト:YOASOBI

・作詞:Ayase
・作曲:Ayase
・編曲:Ayase

・OP映像
https://www.youtube.com/watch?v=LJBHySglLXU

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=dy90tA3TT1c

BEASTARSは動物の世界を人間のように描いた異色作で、この主題歌は主人公であるレゴシが持つ不安や希望を表現したような曲調が印象的です。
当時YOASOBIの勢いは凄まじく、この曲も大ヒットを記録。
ストリーミングで5億再生を突破するなど、驚異的な数字を残しています。

【平成8位:おどるポンポコリン】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『ちびまる子ちゃん』ED、OP曲
・発表年:1990年
・アーティスト:B.B.クィーンズ

・作詞:さくらももこ
・作曲:織田哲郎
・編曲:織田哲郎

・ED映像
https://www.youtube.com/watch?v=OmTJQVnNq5Y

国民的アニメとなったちびまる子の初代ED曲…ですが、オリコン年間1位を記録するなど社会現象級の大ヒットになった事でちびまる子の代名詞ソングになり、以降はOPで使用されるようになりました。
作詞は原作者、作曲は90年代ビーイングを支えた織田哲郎さんが担当。
さくらももこ先生は若くして亡くなりましたが、この曲とちびまる子はこれからも日本のお茶の間を彩ってくれるでしょう。

【令和8位:お願いマッスル】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『ダンベル何キロ持てる?』OP曲
・発表年:2019年
・アーティスト:紗倉ひびき(ファイルーズあい)、街雄鳴造(石川界人)

・作詞:サイドチェスト烏屋
・作曲:サイドチェスト烏屋、シックスパック篠崎
・編曲:シックスパック篠崎(TOKYO LOGIC)

・OP映像
https://www.youtube.com/watch?v=mgympfbOgqw&t

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=2pECnr5MNuU

アニソンは昔から変わり種の曲が多く、中には電波ソングと呼ばれる意味不明でカオスな曲も少なくありません。
ただ、そんな懐の深いアニソン業界においても唯一無二なのがこの曲。
筋トレ推奨アニメの主題歌らしく、ひたすら筋トレの様子を歌詞にした曲で、ボディビルの大会で使われている掛け声を合いの手にしており、「聴くプロテイン」とも言われています。

MVはMVでも「Muscle Video」として公開された動画は2.7億再生を記録。
異色のアニソンが大ヒット作になりました。

【平成7位:そばかす】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』第1クールOP曲
・発表年:1996年
・アーティスト:JUDY AND MARY

・作詞:YUKI
・作曲:恩田快人
・編曲:JUDY AND MARY

90年代のアニメ主題歌は有名ミュージシャンを起用するケースが多く、その場合あまりアニメの世界観に寄せない提供曲も多々ありました。
るろ剣はその筆頭とも言えるアニメで、この曲の歌詞を担当したジュディマリのYUKIさんはアニメに疎く、全く無関係の「キャンディ・キャンディ」をイメージして書いたそうです。
それでもミリオンセラーとなり今もカラオケで沢山の人に歌われる定番曲になっているのは、曲の良さが突き抜けているからでしょう。

【令和7位:ミックスナッツ】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『SPY×FAMILY』第1期第1クールOP曲
・発表年:2022年
・アーティスト:Official髭男dism

・作詞:藤原聡
・作曲:藤原聡
・編曲:Official髭男dism

・OP映像
https://www.youtube.com/watch?v=U_rWZK_8vUY

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=CbH2F0kXgTY

今や世界中で大ヒットしているスパイファミリーですが、その最初のOPを飾ったのがこの曲。
殺伐としているようで実際には明るくほっこりするお話の本作に相応しい、爽快で混沌としたアッパーチューンです。
タイトルの「ミックスナッツ」はアーニャがピーナッツ好きなところから着想を得たとのこと。

【平成6位:世界が終るまでは…】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『SLAM DUNK』第2期ED曲
・発表年:1994年
・アーティスト:WANDS

・作詞:上杉昇
・作曲:織田哲郎
・編曲:葉山たけし

テレビシリーズのスラムダンクはビーイングが主題歌を担当し、特にED曲は大黒摩季さんの「あなただけ見つめてる」、ZARDの「マイフレンド」がミリオンセラーを記録するなど、印象深い曲が数多くあります。
その中でもズバ抜けた人気曲になっているのがこの叙情的なロックバラード。
スラムダンクとはほぼ関係ない歌詞なんですが、ちょうど三井加入の時期に流れていた事もあって、三井のテーマソングのように捉えているファンも多いようです。

【令和6位:炎】


(画像引用 : Amazon)

・劇場アニメ『鬼滅の刃 無限列車編』主題歌
・発表年:2020年
・アーティスト:LiSA

・作詞:梶浦由記、LiSA
・作曲:梶浦由記
・編曲:梶浦由記

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=4DxL6IKmXx4

史上最大のヒットとなった鬼滅劇場版1作目の主題歌で、壮大なバラード。
様々な解釈が可能な歌詞ですが、炭治郎から見た煉獄さんという解釈が特に多いようで、それが余計に涙を誘う要因になっています。
100万DL&4億再生のメガヒット曲です。

【平成5位:前前前世】


(画像引用 : Amazon)

・劇場アニメ『君の名は。』主題歌
・発表年:2016年
・アーティスト:RADWIMPS

・作詞:野田洋次郎
・作曲:野田洋次郎
・編曲:RADWIMPS

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=PDSkFeMVNFs

それまでずっと質の高い映画を作り続ける一方、何処かニッチな雰囲気の作品ばかりだった新海誠監督が、ガラッと作風を変えて歴史的ヒットとなった『君の名は。』。
そのイメージ改革に大きく貢献したのが、爽快にして王道なこの楽曲です。

RADのそれまでの曲とはかなり毛色が違うキャッチーでストレートなこの曲の持つパワーは、多くの人の心に響いた事でしょう。
EDで流れる「なんでもないや」も印象的でした。

【令和5位:新時代】


(画像引用 : Amazon)

・劇場アニメ『ONE PIECE FILM RED』主題歌
・発表年:2022年
・アーティスト:ウタ(Ado)

・作詞:中田ヤスタカ
・作曲:中田ヤスタカ
・編曲:中田ヤスタカ

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=1FliVTcX8bQ

シャンクスの娘、ウタが席巻した2022年を象徴する1曲。
悲しい宿命を背負った世界の歌姫が奏でる、とびきり明るくキャッチーなこの曲は、爽快でありながら涙を誘います。
「ウィーアー!」と共にワンピを代表する曲として、今後も歌い継がれていきそうです。

【平成4位:ライオン】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『マクロスF』第2クールOP曲
・発表年:2008年
・アーティスト:シェリル・ノーム starring May’n、ランカ・リー=中島愛

・作詞:Gabriela Robin(菅野よう子)
・作曲:菅野よう子
・編曲:菅野よう子

第18話から使用されたOP曲なので、本編で使用された回数は決して多くはありませんが、シェリルとランカのデュエット、それも競い合うような歌唱でヒートアップしていくこの曲は物語を象徴する1曲として絶大な支持を集め、NHKが開催した全マクロス大投票の歌部門で「愛・おぼえていますか」に次ぐ2位を記録しました。
長年にわたってアニソンのカラオケ定番ソングとしても愛され続けています。

【令和4位:Cry Baby】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『東京リベンジャーズ』OP曲
・発表年:2021年
・アーティスト:Official髭男dism

・作詞:藤原聡
・作曲:藤原聡
・編曲:Official髭男dism

・OP映像
https://www.youtube.com/watch?v=2qbHikwRimU

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=O1bhZgkC4Gw&v

不良モノ×ループという、今までにないような組み合わせの東リベを見事に表現した、捻くれているようでキャッチーでもありカオスにして爽快な1曲。
髭男の凄さをこれでもかと見せつける、珠玉のロックナンバーです。

【平成3位:紅蓮の弓矢】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『進撃の巨人』第1クールOP曲
・発表年:2013年
・アーティスト:Linked Horizon

・作詞:Revo
・作曲:Revo
・編曲:Revo

・公式Audio
https://www.youtube.com/watch?v=749DIRUHhNY

進撃の曲と言えば、やはり筆頭はこの曲になるでしょう。
余りに独特な世界観で作られた荘厳な楽曲は、進撃の巨人という作品が描く人間の業をも深く表現しています。
歴代のアニソンの中でも特に強烈なインパクトを放った楽曲ですね。

【令和3位:廻廻奇譚】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『呪術廻戦』第1クールOP曲
・発表年:2020年
・アーティスト:Eve

・作詞:Eve
・作曲:Eve
・編曲:Numa

・OP映像
https://www.youtube.com/watch?v=v8bZVdTgXoY

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=1tk1pqwrOys

淡々としたクールなAメロから徐々にヒートアップし、凄まじい疾走感のサビで突入したかと思えば、2番でガラッと変わりダークな雰囲気を醸し出す……といったように二転三転する不思議な楽曲。
その混沌とした展開はまさに呪術の主題歌、といった風格を感じます。
大ヒットも納得の名曲です。

【平成2位:CHA-LA HEAD-CHA-LA】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ『ドラゴンボールZ』OP曲
・発表年:1989年
・アーティスト:影山ヒロノブ

・作詞:森雪之丞
・作曲:清岡千穂
・編曲:山本健司

いわゆる「アニソン」と呼ばれる曲のパブリックイメージは年代によっても大きく違いますが、80年代~90年代のアニソンというとこの曲のイメージですね。
ドラゴンボールの主題歌なのは当然として、アニソンのパワフルで熱いイメージは、この曲の持つパワーと影山ヒロノブさんのソウルフルな歌唱によって完成した気がします。

【令和2位:アイドル】


(画像引用 : Amazon)

・テレビアニメ【推しの子】OP曲
・発表年:2023年
・アーティスト:YOASOBI

・作詞:Ayase
・作曲:Ayase
・編曲:Ayase

・OP映像
https://www.youtube.com/watch?v=PgBvV9ofjmA

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=ZRtdQ81jPUQ

90年代とは対照的に、2010年代以降のアニソンは作品に寄り添う歌詞、作品の本質をしっかり捉えた楽曲が主流となりました。
それを代表する1曲になりそうなのが、この【推しの子】の主題歌です。
原作者である赤坂アカ先生が書き下ろした小説「45510」を元にしつつ、「ファン目線」「同僚目線」「本人目線」でそれぞれ歌詞が描かれ、アイドル・アイを隅々まで表現し尽くした曲になっています。

ラップを用いた軽快な冒頭から軽快なAメロ、シリアスでスリリングなBメロ、そしてアイドルのコンサートを思わせる突き抜けるようなサビという曲構成も含め、全てがアイの為に書かれた曲という印象です。
キャラと作品にここまで寄り添った作品はそうそうなく、ビルボードのグローバルチャートで上位に入るなど世界中のアニメファンから大きな支持を得ています。

【平成1位:残酷な天使のテーゼ】


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・テレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』OP曲
・発表年:1995年
・アーティスト:高橋洋子

・作詞:及川眠子
・作曲:佐藤英敏
・編曲:大森俊之

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=o6wtDPVkKqI

「昔のアニソン」と「今のアニソン」を分けて考える場合、その転換点となったのがこの曲と言えるかもしれません。
それまでのアニメとは一線を画したスピーディで独特な演出のOP映像、それに合わせて流れる切なくも激しいこの曲は、従来のアニソンのイメージとはかけ離れていました。

発売当時から異例のヒットとなっていましたが、その後2000年代に入っても配信でミリオンセラーを記録し、カラオケでは数多のヒット曲を押しのけ平成No.1を記録。
「カラオケでアニソンを歌って良いんだ」と、日本人の意識を大きく変えた楽曲でもあります。
まさに平成を代表するアニソンです。

【令和1位:紅蓮華】


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・テレビアニメ『鬼滅の刃』OP曲
・発表年:2019年
・アーティスト:LiSA

・作詞:LiSA
・作曲:草野華余子
・編曲:江口亮

・公式MV
https://www.youtube.com/watch?v=CwkzK-F0Y00

「和」を感じさせつつもそれだけではない、「激しさ」を備えつつもそれだけに留まらない、アニソンらしさと鬼滅のテーマソングらしさを見事に融合させた、令和を代表するアニソン。
この曲のヒット以降、「アニソン」というジャンル自体に変革が起こり、多くのテレビ番組で「アニソン特集」が組まれ、紅白でも披露される機会が増えました。

この紅蓮華の登場によって、アニソンに対する偏見や古い価値観は完全に淘汰されたと言っても過言ではありません。
時代を作った1曲と言っても決して大袈裟ではないでしょう。

【順位まとめ】

・平成
*1位 残酷な天使のテーゼ
*2位 CHA-LA HEAD-CHA-LA
*3位 紅蓮の弓矢
*4位 ライオン
*5位 前前前世
*6位 世界が終るまでは…
*7位 そばかす
*8位 おどるポンポコリン
*9位 コネクト
10位 God Knows…
11位 ウィーアー!
12位 君の知らない物語
13位 シュガーソングとビターステップ
14位 only my railgun
15位 めざせポケモンマスター
16位 ピースサイン
17位 ハレ晴レユカイ
18位 unravel
19位 ムーンライト伝説
20位 Butter-Fly
21位 Don’t say “lazy”
22位 シルエット
23位 狂乱 Hey Kids!!
24位 恋愛サーキュレーション
25位 Snow halation
26位 リライト
27位 名前のない怪物
28位 鳥の詩
29位 曇天
30位 もってけ!セーラーふく

・令和
*1位 紅蓮華
*2位 アイドル
*3位 廻廻奇譚
*4位 Cry Baby
*5位 新時代
*6位 炎
*7位 ミックスナッツ
*8位 お願いマッスル
*9位 怪物
10位 星座になれたら
11位 KICK BACK
12位 残響散歌
13位 インフェルノ
14位 花の塔
15位 祝福
16位 第ゼロ感
17位 チキチキバンバン
18位 閃光
19位 トウキョウ・シャンディ・ランデヴ feat. 花譜, ツミキ
20位 DADDY ! DADDY ! DO ! (feat. 鈴木愛理)
21位 U
22位 Black Catcher
23位 ANIMA
24位 チューリングラブ feat.Sou
25位 ユメヲカケル!
26位 美しい鰭
27位 悪魔の子
28位 逆夢
29位 The Rumbling
30位 愛のシュプリーム!

まとめ

今回は有名曲ばかりを揃えましたが、アニソンには例え有名じゃなくても沢山の名曲、迷曲があります!
アニソンは常にアニメと共にあって、アニメに思い入れがあるほど曲にも愛着が湧くもの。
このランキングが、自分にとってNo.1のアニソンがどの曲なのか確認する機会になってくれれば嬉しいです!

【からかい上手の高木さん】4期の可能性を徹底検証! 劇場版で完結? それとも続行?


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3期と劇場版も好評だったアニメ『からかい上手の高木さん』の更なる続編が制作されるかどうかについてまとめました!
売上、ストックの有無、劇場版が公開された意味などから、4期が実現する可能性について徹底検証します!

【フォロワーを多数生んだ「一対一の日常ラブコメ」】


(画像引用 : Amazon)

2023年、『からかい上手の高木さん』は連載開始からちょうど10年を迎えます。
そして、この10年で『高木さん』のフォロワー的な漫画もたくさん増えました。
4期の検証を行う前に、このレジェンド作品が歩んで来た足跡を振り返りたいと思います。

2012年の読み切り版掲載を経て、2013年にゲッサンで連載を開始した『高木さん』ですが、当初はゲッサンの付録小冊子「ゲッサンmini」での掲載でした。
というのも、作者の山本崇一朗先生は当時既に『ふだつきのキョーコちゃん』の連載が決まっていたからです。

先に世に出されたのは『高木さん』の読み切り版でしたが、その後に発表した『恋文』という読み切り漫画が非常に好評で、その流れで『キョーコちゃん』の原形となる『まちにまったおとなりさん』を発表し、連載を決めたという経緯があります。
つまり、普通なら『高木さん』は読み切り止まりで『キョーコちゃん』を優先的に書く……という流れになるところ。
しかしゲッサン編集部は『高木さん』を切り捨てず、変則ではあるものの同時連載という形にしました。

これは山本先生の筆の速さも理由の一つだと思われます。
現在も『高木さん』『くノ一ツバキの胸の内』『それでも歩は寄せてくる』の3作を同時連載しており、更に御自身のTwitterでも頻繁にイラストを投稿しています。
この超人的な能力が『高木さん』を世に出したと言っても過言ではないでしょう。

付録でありながら『高木さん』の連載は長く続き、開始から1年が経過した2014年6月にコミックス第1巻が発売されます。
すると本誌連載の『キョーコちゃん』より先に重版がかかり、その後も「最強の付録まんが」として着実にファンを増やして行きます。

2016年には「第2回次にくるマンガ大賞」にノミネートされ、18位入賞。
そして『キョーコちゃん』が完結した翌月より、満を持して本誌での連載を開始しました。
この頃には既に巻割(巻平均)20万部以上の人気作になっていた為、ゲッサンの看板作品としてほぼ2ヶ月に1回のペースで表紙を飾っていました。

そして、本誌での連載を開始してちょうど1年後にTVアニメ化が決定します。
更には『からかい上手の(元)高木さん』『恋に恋するユカリちゃん』といったスピンオフ作品も続々開始され、アニメも好評を博し2期、3期、更には映画化も実現。
ラブコメ界に高木さん旋風が巻き起こりました。

・『からかい上手の高木さん』シリーズ累計発行部数の推移

2016年01月 **25万部(原作3巻、第2回次にくるマンガ大賞ノミネート)
2016年05月 **65万部(原③、第2回次にくるマンガ大賞…18位)
2016年08月 **85万部(原③、ゲッサン本誌で連載開始)
2016年12月 *100万部(原④)
2017年02月 *150万部(原⑤、マンガ大賞2017ノミネート)
2017年03月 *155万部(原⑤、マンガ大賞2017…10位)
2017年08月 *250万部(原⑥、アニメ化決定、(元)高木さん&ユカリ連載開始)
2017年12月 *300万部(原⑦、元①)
2018年02月 *400万部(原⑧、元②、ユ①、アニメ1期放送中)
2018年07月 *500万部(原⑨、元③、ユ②)
2019年02月 *600万部(原⑩、元④、ユ③)
2019年07月 *700万部(原⑪、元⑥、ユ③、アニメ2期開始)
2020年01月 *800万部(原⑫、元⑧、ユ④)
2021年02月 *900万部(原⑮、元⑪、ユ⑤)
2021年09月 1000万部(原⑯、元⑫、ユ⑤)
2022年06月 1100万部(原⑱、元⑯、ユ⑤、劇場版公開)

その旋風は単に人気や売上が好調というだけに留まらず、後発のラブコメ作品に多大な影響を与えます
それまでラブコメと言えば一人の男主人公に対し複数のヒロインが登場する作品が主流でしたが、『高木さん』のヒット以降は男主人公一人とヒロイン一人のラブコメが量産されるように。
また、タイトルにもヒロインの名前を入れて『○○さん』『○○ちゃん』『○○先輩』といった表記にする作品が多発しており、『高木さん』のフォロワー作品がラブコメの主流となっていきました。

近年はそういったフォロワー作品がアニメ化される事も増え、ますます『高木さん』の存在感が増しています。

【3期も好評! アニメの影響は依然として大きい】


(画像引用 : Amazon)

3期に加え劇場版まで制作された『高木さん』ですが、Blu-ray・DVD(円盤)で爆発的な売上を記録している訳ではありません。
1期の平均売上は約5000枚、2期は3000枚強、3期は2000枚。
前時代の水準で言えば、2期の時点で続編が難しいと見なされる売上枚数です。

しかし上記のようにコミックスの売上が大変好調な為、アニメ制作の為の出資を行う製作委員会に企業が集まりやすい作品になっています。
また、ゲッサンは『高木さん』と並ぶ看板作品の『MIX』も2期の製作を行っており、人気作に関しては積極的にアニメ化を行う方針と思われます。

加えて、『高木さん』のアニメには大きな宣伝効果が期待できます。
というのも、3期放送中に公式Twitterのフォロワーがかなり増えているのです。

・『からかい上手の高木さん』公式アカウントのフォロワー数推移

*21,000 2018年01月08日(1期開始)
*54,000 2018年03月27日(1期終了)
*98,000 2019年07月07日(2期開始)
121,000 2019年09月07日(2期終了)
172,000 2022年01月08日(3期開始)
214,000 2022年03月27日(3期終了)
244,000 2023年04月29日(現在)

通常は2期、3期と重ねていくにつれフォロワー数の伸びも穏やかになっていくものですが、本作は1期放送中に+3.3万人、2期に+2.3万人だったのに対し、3期で+4.2万人と大幅に増えています。
キャンペーンなどの企画による促進効果を考慮しても、3期でこの伸びは目を見張るものがあります。
つまり、『高木さん』のアニメはまだまだ新規ファンを増やすだけの影響力があるという事が言えるのです。

これは、アニメ4期の放送が原作コミックスへの販売促進に繋がる事を意味します。
本編もスピンオフの『元』も連載は続いていて、依然としてゲッサンの看板作品であり続けている為、単に『高木さん』という作品の売上だけでなくゲッサンの存在価値を高めていく上でも、高木さん4期制作のメリットは十分にあると言えるでしょう。

【劇場版で完結? それとも……】


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3期の放送が終わった2ヶ月半後の2022年6月、『劇場版 からかい上手の高木さん』が全国の映画館で上映されました。
本作を作っているシンエイ動画は『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』の劇場版を毎年制作しており、日常アニメの映画作品は得意分野。
本作も好評を博し、ファンから「感動した」という声が多数寄せられていました。

ただ、懸念もあったようです。
というのも、テレビシリーズで続いていたアニメが劇場版を制作された場合、それが完結編になる事が多くあります。
その場合、「完結編」と銘打たれる事もあれば、そうでない場合もあります。

では、『高木さん』の劇場版はどうだったかというと……ハッキリこれで完結と示す形ではありませんでしたが、これがラストでもおかしくない作品になっています。

原作の映像化ではなくオリジナルストーリーで描かれた劇場版高木さんは、原作では今も行われていない○○シーン(ネタバレにつき伏せ字)を描写している事が最大のトピック。
それによって映画とアニメ4期(原作準拠)を繋げる事は難しく、この映画がアニメ『高木さん』の締め括りだという意見にも大きな説得力が生まれています。

とはいえ、劇場版のストーリーをテレビシリーズで必ず反映させなければならない訳ではありません。
反映させるにしても、やりようがない訳でもありません。
何より、アニメ公式で「これで完結」というアナウンスがなされていない以上、続編が作られる可能性はあります。

近年は『五等分の花嫁』のように、映画で完全に完結した後に映像化から漏れた原作エピソードをあらためてアニメ化するパターンもあります。
それを考えれば、完全に完結した訳ではない『高木さん』の方がハードルは低いでしょう。

【ストックは?】


(画像引用 : Amazon)

映画はオリジナルストーリーでしたが、テレビシリーズの場合は原作の映像化が基本となります。
よって、幾ら4期を作るメリットがあっても、原作ストックがなければ絵に描いた餅。
果たして現在、1クール作れるだけのストックは溜まっているのでしょうか?

『高木さん』のアニメは3期の段階で、原作14巻まで消化しました。
映像化していないエピソードが多数ある為、14巻までキッチリ進んだ訳ではありませんが、2期や3期を見る限りでは一旦見送ったエピソードはそのまま放置という傾向が強いようです。

とはいえ、心配は無用です。

2023年4月の段階で発売されている最新コミックは19巻。
最低でも5巻分以上のストックはある状態です。
1~3期いずれも1クールで4~5巻分が映像化されている為、4期を作るだけのストックは溜まった状態と言えます。

よって、4期を作る上で原作サイドには何ら問題はありません。

ただ、『高木さん』のアニメ全作品を指揮している赤城博昭監督が、同じ一対一日常ラブコメの『僕の心のヤバイやつ』を2023年より手掛けている点は気になるところ。
今後、この僕ヤバがシリーズ化していく事になるようだと、『高木さん』は映画で完結し、今後は僕ヤバに集中する方針になっているかも……という心配がどうしても生じてしまいます。

勿論、高木さんと僕ヤバを同時に手掛けていく事も十分にあり得ますが、その場合は監督が交代する事も考えられます。
赤城監督のこれまでの功績や原作理解度、オリジナルストーリーの完成度の高さを考慮すると、監督交代は多くのファンが望まないでしょう。

そういった点も含め、幾つかの懸念材料はありますが、トータルで考えると4期は決して実現不可能ではありません。

【まとめ】

アニメ企画が止まってしまうと、どうしてもアニメ公式の動きが鈍くなりがちですが、『高木さん』のアニメ公式Twitterは2023年もガンガン稼働中です。
そういう作品は続編が作られる事も多い印象なので、4期にも期待が持てると思います!
と言うか、これだけの人気作で大きな影響力を持つ作品は、原作最終話までアニメ化するべきですよね!

【スキップとローファー】アニメ効果で人気上昇! 好評の理由は物語をギスギスさせない主人公みつみの「天然たらし」


(画像引用 : Amazon)

2023年4月より放送を開始したアニメ『スキップとローファー』が大好評で、どうやら人気が急上昇している模様!
この作品がアニメファンにも受け入れられた理由を、様々な角度から徹底検証します!

期待度を大きく上回る高評価! アニメ人気でコミックスも全巻上昇


(画像引用 : Amazon)

2023年春クールは、『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』や【推しの子】など多くの話題作が放送される激戦区となりました。
放送前の期待はやはり原作知名度の高い作品や有名作の続編に集中し、『スキップとローファー』は必ずしも注目作だった訳ではありません。
dアニメが実施したアンケート「今期何見る?2023春アニメ人気投票」では32位、Filmarksの「2023年春アニメ期待度ランキング」では16位、アニメイトタイムズ「2023春アニメ、何観るアンケート」では15位圏外でした。

しかし放送が始まると、面白いけど観ると疲れる大作アニメが多い中、ほっこりとした気持ちになれる『スキップとローファー』はアニメファンの間で好評を博し、アニメ1話放送後には見事トレンド入り
更には日本だけでなく韓国でもトレンド入りを果たすなど、国境を越えた人気を獲得する事になりました。

Filmarksが春クール開始以降に調査した「2023年4月 話題の春アニメランキング」では、全作品中堂々の4位にランクイン。
みんなのランキングが実施している「2023春アニメ評価ランキング!」では2位に浮上(期待度ランキングでは13位)。
ニコ生アニメアンケートでも回を重ねる事に評価が上がっていて、1話は「1.とても良かった」が78.7%だったのに対し、2話は86.0%、3話は92.2%、4話は92.3%まで上昇しています。

これだけ好評という事もあって、原作コミックスへの影響も出始めています。
Amazonのコミック売れ筋ランキング(Kindle版)では全巻が100位以内に入り、特に1巻はTOP10に常駐。
他のECサイトでも同様の動きが見られ、その反響の大きさを物語っています。

人気爆発となっている同クールの【推しの子】や、2022年秋放送の『ぼっち・ざ・ろっく!』のような派手な動きではありません。
しかし当初の期待を大きく上回り、多くのアニメファンから楽しみにされている作品になったのは紛れもない事実です。

何故、ここまで『スキップとローファー』が高評価のアニメになる事が出来たのか。
その人気の秘密に迫ります。

なんでもアリのアフタヌーンが生んだ「少女漫画のような青春全開コメディ」


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『スキップとローファー』は2018年に月刊アフタヌーンで連載を開始しました。
この掲載誌に関しては、アニメから入った人やコミックスの表紙だけ見たという人が、かなりの確率で驚いていました。
というのも、タイトルや絵柄、或いは作風などから、原作は少女漫画だと思っている人が多数いるようなのです。

実際、少女漫画っぽい面は幾つかあります。

まず、主人公が女子高生の岩倉美津未(いわくら みつみ)である点
そして、みつみと常に隣り合わせで描かれている志摩聡介(しま そうすけ)が金髪イケメンである点。
みつみが美少女とは一線を画した目付きの悪い三白眼で、志摩がタレ目で優しげな風貌というキャラクターデザインも、少年・青年漫画より少女漫画を思わせる要素です。

しかし本作は紛れもなく青年漫画雑誌であるアフタヌーンの作品です。
更に言えば、本作はアフタヌーン以外では成立しない漫画と言えるかもしれません。
というのも、少女漫画としてもあり得ない所があるからです。

『スキップとローファー』の表紙やキービジュアルなどを見た人の多くは、この作品を「ラブコメ」だと予想するかと思います。
美少女ではない女の子とイケメンの二人が並んでいて、二人とも高校生。
どう見ても少女漫画原作の恋愛作品としか思えませんよね。

ですが、違います。
『スキップとローファー』は恋愛要素こそありますが、恋愛がメインの作品ではありません
主人公みつみの日常譚であり、彼女に感化され変わって行く周囲の人々、それによって変化していく関係性を描いた青春群青劇でもあります。

少女漫画の全てが恋愛作品という訳ではありませんが、殆どの漫画が恋愛メインです。
よって、本作のような少女漫画は滅多にありません。
かといって、これだけ少女漫画のように見える青年漫画もかなり稀です。

王道のように見えて、実は「ありそうでない作品」
アフタヌーンという雑誌は、そういった漫画をよく連載しています。
また、アニメ化された作品だけを見ても、『宝石の国』『ヴィンランド・サガ』『波よ聞いてくれ』『ブルーピリオド』『天国大魔境』と実に多彩なジャンルが扱われている事がわかります。

このなんでもアリと言えるアフタヌーンの独自路線が、この『スキップとローファー』という作品を生み出したと言っても過言ではないでしょう。

主人公みつみの浄化作用


(画像引用 : Amazon)

アニメ第1話の評価が2話以降と比べて低めなのは、決して1話が面白くなかったからではありません。
前述したように、この作品は「ラブコメのようでそこまでラブコメじゃない」「少女漫画のようで少女漫画じゃない」という、パッと見た感じと中身にズレがある作品なので、「期待していた話とは少し違った」と思った視聴者が相当数いたと思われます。
その点が、1話の評価に影響したのでしょう。

しかし一度作品の方向性を理解すれば、そこからはもう虜。
そんな視聴者はかなりの数に上っていると思われます。
その決定打となっているのが、主人公みつみの魅力です。

目付きこそ悪いみつみですが、表紙やビジュアルでもそうであるように笑顔が多い子です。
このギャップが、みつみというキャラを象徴しています。

みつみは石川県の田舎の出身で、東京の高校を受験し、みごと首席で合格して上京を果たしました。
そんな彼女の夢は、自分の生まれ育った街の過疎化を食い止める事。
その為には日本で最もハイレベルな大学に合格し、総務省に入り、定年後は市長になって日本や地方の財政を改善する必要があると考え、その為の人生プランを練っています。

これだけを見ると、目的意識の高いお堅い人物のように思えますが、実際の彼女はとても純粋で裏表のない子。
田舎生まれの田舎育ちで、周囲から「神童」と言われ、そんな彼等の期待に応えたいという気持ちが強いばっかりに空回りする事も多く、かなりのドジッ子です。
また、一般的な女子高生とは感性がズレていたり、頭は良いのに空気を読めなかったりします。

一方、みつみのクラスメイト達は様々なしがらみを持っていたり、考え過ぎて自意識を歪めていたりと、心に影を持つ子ばかり。
一見何も考えていないように見える志摩でも、子供の頃に子役として働いていた時期があり、その事で少々拗らせています。

そんな彼等が、みつみの純粋さや素直さに絆され、見失っていた事に気付いていく。
ただし、みつみ自身がそれを自覚していない。
それ故に、彼女は「天然しあわせインフルエンサー」などとも言われています。

そしてそれは、本作に触れた人達も同様。
みつみの前向きな気持ち、決して絵空事ではなく堅実に努力し目標に向かって進んでいる建設的な前向きさに、多くの読者や視聴者が惹かれています。
本作が人気を得た一番の理由は、このみつみの持つ強烈なパワー、そして主人公としての圧倒的な魅力に尽きるのです。

『スキップとローファー』に登場するキャラは、根は良い子ばかりです。
しかし前述の通り、心に鬱屈したものを抱えている為、ギスギスした空気が流れる事もあります。
アニメファンの多くは、そういったギスギスに対してあまり良い印象を持っていませんが、みつみがその空気を作中ですぐ浄化してしまう為、ギスギスで敬遠される事もありません。

その浄化作用も、本作の人気要素の一つと言えるでしょう。

みつみのモデルは石田三成?


(画像引用 : Amazon)

主人公として抜群の存在感を発揮しているみつみですが、彼女にはモデルとなった人物がいます。
それは意外にも、戦国武将の石田三成です。

作者の高松美咲先生は連載を目指していた頃、担当編集の薦めもあって司馬遼太郎先生の『関ヶ原』を読んだそうです。
その中に登場する石田三成は、合理主義で頭は良いけど他者をちょっと見下すタイプ。
根は悪人ではないものの、その所為で人間関係が上手くいかず苦労している……という人物像で描かれています。

その三成の唯一の理解者が島左近という人物。
彼は三成に悪気がない事、その所為で生き辛くしている事に可愛げを覚え、彼を肯定的に捉えています。

この関係性が、みつみと志摩の関係性のモデルになっていると、高松先生はインタビューで述懐していました。
なので人物としてのモデルと言うよりは、人間関係としてのモデルと言った方がより正確かもしれません。

また、他のインタビューで本作が少女漫画っぽい点にも触れていて、それを敢えて行っているとの事。
ベタベタの少女漫画設定でありながら恋愛を主軸にせず、心の機微や人間関係、誰かが誰かに影響し、影響されるという物語を描きたかったと仰っていました。

これらのインタビューから見えてくるのは、本作が如何に丁寧に作られているかという点です。
誰かを好きになるにしろ、嫌うにしろ、それぞれに相応の理由を抱え、けれどその理由は決して一面的ではなく、ふとしたきっかけで急激に変化していく。
そんな心の揺れ動きが毎日のようにある高校生活を繊細に、時に大胆に描いているのが、この作品の特徴であり魅力なのです。

アニメでもその点はしっかりと抑えられていて、決して派手な演出にはせず、テンポを崩さない範囲でじっくりと各シーンを描いている印象です。
みつみの声を担当している黒沢ともよさんのインタビューでも、分散収録(コロナ以降ではこれが主流)ではなく出演者全員を広いロビーに集めた上で収録を行っている事を明らかにしており、「人と人の関係」を大事に描いている本作の空気感を重視している事がわかります。

こういった丁寧さもアニメを観た多くの視聴者に伝わり、好意的に捉えられている理由の一つになっていると思われます。

まとめ

主人公のみつみが純粋だからこそ、計算高く人間臭いミカ、同性に嫌われたり怖じ気づかれたりしている結月、コンプレックスの塊だった久留米さんの個性がより引き立っている印象です。
特に志摩くんはたまに天然ブラックな一面を見せる為、内にこもる主人公だったら彼が悪く映りかねませんが、そこを素直にツッコむみつみによって救われているようにも感じます。
まさに主人公、って感じのするキャラですよね。

少女漫画っぽい印象を最初に持ちやすいので、どうしても男性より女性の方が食いつきが良いようですが、男性も普通に楽しめる作品です。
チェック漏れしていた人は、ぜひこの機会に本作に触れてみてください!

【2021~2023】なろう系アニメ全作品を放送・公開順にまとめてみた! Part.2


(画像引用 : Amazon)

2021~2023年に放送された「なろうアニメ」を放送・公開順にまとめました!
近年、なろうアニメは驚異的なペースで増え続けている為、どの作品がいつ放送されたのか把握するのも一苦労。ぜひ本記事でチェックしてみて下さい!

2013~2021のなろうアニメ

13年秋~(3期)ログ・ホライズン
14年春~(3期)魔法科高校の劣等生
15年春~(4期)ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
15年夏~(4期)オーバーロード
16年冬~(3期)この素晴らしい世界に祝福を!
16年春~(3期)Re:ゼロから始める異世界生活
17年夏~(1期)ナイツ&マジック
17年夏~(2期)異世界食堂
17年夏~(2期)異世界はスマートフォンとともに。
18年冬~(1期)デスマーチからはじまる異世界狂想曲
18年春~(1期)異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~
18年秋~(1期)君の膵臓をたべたい
18年秋~(3期)転生したらスライムだった件
19年冬~(3期)盾の勇者の成り上がり
19年春~(1期)賢者の孫
19年夏~(1期)異世界チート魔術師
19年夏~(3期)ありふれた職業で世界最強
19年夏~(1期)うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。
19年夏~(1期)魔王様、リトライ!
19年夏~(3期)本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません
19年秋~(1期)私、能力は平均値でって言ったよね!
20年冬~(1期)<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム-
20年冬~(2期)痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。
20年春~(1期)八男って、それはないでしょう!
20年春~(2期)乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
20年夏~(2期)魔王学院の不適合者 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~
20年秋~(2期)くま クマ 熊 ベアー
20年秋~(2期)神達に拾われた男
21年冬~(1期)俺だけ入れる隠しダンジョン
21年冬~(2期)無職転生 ~異世界行ったら本気だす~
21年冬~(1期)蜘蛛ですが、なにか?
21年春~(2期)スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました

以上のタイトルは、前回の記事にまとめています。

なろう系アニメ全作品を放送・公開順にまとめてみた!
https://moemee.jp/?p=10250

回復術士のやり直し


(画像引用 : Amazon)

・連載開始:2016年12月(小説家になろう)
・刊行開始:2017年06月(角川スニーカー文庫)

・放送時期:2021年冬

・原作者 :月夜涙
・イラスト:しおこんぶ

・アニメ制作:ティー・エヌ・ケー

なろうでは復讐系も人気ジャンルの一つですが、本作はその代表的な作品です。
なろう系の中ではトップクラスのエログロ作品としても知られています。
それもあって、アニメは円盤売上が好調でした。

戦闘員、派遣します!


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・連載開始:2012年08月(小説家になろう)
・刊行開始:2017年11月(角川スニーカー文庫)

・放送時期:2021年春

・原作者 :暁なつめ
・イラスト:カカオ・ランタン

・アニメ制作:J.C.STAFF

『このすば』の暁なつめ先生がこのすばの前に書いていた作品。
このすばのヒットを受け、書籍化やコミカライズが行われアニメ化まで実現しました。
作者が同じとあってノリはこのすばと似ています。

聖女の魔力は万能です


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・連載開始:2016年04月(小説家になろう)
・刊行開始:2017年02月(カドカワBOOKS)

・放送時期:
1期 2021年春
2期 2023年

・原作者 :橘由華
・イラスト:珠梨やすゆき

・アニメ制作:ディオメディア

なろうで女主人公モノと言えば婚約破棄系がダントツ人気ですが、本作はそのジャンルではなく王道のなろう系作品ですね。
恋愛要素がやや強めで女性ファンから絶大な人気を獲得し、なろう歴代10位の累計ポイントを誇ります。
アニメも好評で、見事に2期を実現しました。

ちなみにシリーズ構成は『俺ガイル』の原作者、渡航先生が担当。
この後も『異世界薬局』『転生王女と天才令嬢の魔法革命』といったなろう作品のシリーズ構成を手掛けています。

精霊幻想記


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・連載開始:2014年02月(小説家になろう)
・刊行開始:2015年10月(HJ文庫)

・放送時期:
1期 2021年夏
2期 未定

・原作者 :北山結莉
・イラスト:Riv

・アニメ制作:トムス・エンタテインメント

前世で苦労して異世界で無双するストーリーが多いなろうですが、本作は異世界で王女を突き飛ばしたという濡れ衣の所為で苦難の道を歩む事になる物語です。
Web版と書籍版で展開が異なり、メディアミックス作品は総じて書籍版準拠です。
2期の制作が決まっています。

月が導く異世界道中


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・連載開始:2012年02月(小説家になろう)
・刊行開始:2013年05月(アルファポリス)

・放送時期:
1期 2021年夏
2期 未定

・原作者 :あずみ圭
・イラスト:マツモトミツアキ

・アニメ制作:C2C

元々はなろうで掲載されていた作品ですが、アルファポリス「第5回ファンタジー小説大賞」読者賞を受賞し、その後の規定変更でなろう版は削除し書籍版のみの執筆となりました。
重すぎず軽すぎず、バランスの良い展開が好評を博しヒットを記録。
早々と2期制作を勝ち取っています。

現実主義勇者の王国再建記


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・連載開始:2014年09月(小説家になろう)
・刊行開始:2016年05月(オーバーラップ文庫)

・放送時期:2021年夏・2022年冬

・原作者 :どぜう丸
・イラスト:冬ゆき

・アニメ制作:J.C.STAFF

タイトルが示しているように、無双系ではなく現実主義者の主人公が国の再建を押しつけられ、元の世界の知識を活かして王国運営を行っていくお話です。
なろう系としてはかなり異質で堅実な作品とあって、他のなろう系とはファン層が異なるようです。

チート薬師のスローライフ~異世界に作ろうドラッグストア~


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・連載開始:2016年07月(小説家になろう)
・刊行開始:2017年02月(レッドライジングブックス/ブレイブ文庫)

・放送時期:2021年夏

・原作者 :ケンノジ
・イラスト:庄司二号(レッドライジング版)/松うに(ブレイブ版)

・アニメ制作:EMT

異世界転移した主人公が薬剤を作るスキルを駆使し、薬局を経営していくお話。
スローライフ系なので殺伐とした要素はなく、堅くもなく和やかで癒やされる雰囲気の作品です。

進化の実~知らないうちに勝ち組人生~


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・連載開始:2014年01月(小説家になろう)
・刊行開始:2014年09月(モンスター文庫)

・放送時期:
1期 2021年秋
2期 2023年冬

・原作者 :美紅
・イラスト:U35

・アニメ制作:HOTLINE

イジメに遭っていた主人公がクラスメイトごと召喚される……という『ありふれ』のような導入ですが、こちらはシリアス要素は薄めでギャグがメイン。
ヒロインがゴリラという出オチのような設定ながら、しっかりとなろう系らしさを発揮したストーリーが展開され、好評を博し2期制作を実現しました。

最果てのパラディン


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・連載開始:2015年05月(小説家になろう)
・刊行開始:2016年03月(オーバーラップ文庫)

・放送時期:
1期 2021年秋
2期 2023年秋

・原作者 :柳野かなた
・イラスト:輪くすさが

・アニメ制作:
1期 Children’s Playground Entertainment
2期 OLM×SUNRISE BEYOND

前世で無為な人生を送った主人公が厳しくも優しいアンデッド達に育てられ、やがて聖騎士となって活躍する物語。
好青年に成長していく主人公が好印象です。

世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する


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・連載開始:2018年07月(小説家になろう)
・刊行開始:2019年02月(角川スニーカー文庫)

・放送時期:2021年秋

・原作者 :月夜涙
・イラスト:れい亜

・アニメ制作:SILVER LINK.×studioぱれっと

前世で世界最高の暗殺者だった初老の男が異世界の暗殺を請け負う貴族の長男に転生し、当時の知識と技術、転生で新たに得たスキルを駆使して超強い暗殺者として生きて行くお話。
暗殺稼業とはいえ悪を挫く立場で、前世が初老の割にヒロイン達との艶っぽい交流もあったりします。
ビリビリ動画で1.5億再生と好調です。

真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました


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・連載開始:2017年10月(小説家になろう)
・刊行開始:2018年06月(角川スニーカー文庫)

・放送時期:
1期 2021年秋
2期 未定

・原作者 :ざっぽん
・イラスト:やすも

・アニメ制作:ウルフズベイン×スタジオフラッド

なろう系の人気ジャンルの一つ「追放系」の代表的な作品としてアニメ化を果たしました。
メインヒロインのリットは「ツン期が終わったツンデレ」という新たな属性を生み出し、本作の人気を支えるキャラとなっています。

リアデイルの大地にて


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・連載開始:2010年11月(小説家になろう)
・刊行開始:2019年01月(ファミ通文庫)

・放送時期:2022年冬

・原作者 :Ceez
・イラスト:てんまそ

・アニメ制作:MAHO FILM

VRMMORPGの中に転生するお話。
アニメ化は2022年ですが、なろうで連載を始めたのは2010年とかなり前で、ログホラやオバロといった古参なろう作品と同世代です。
当時からなろうを代表する作品の一つでしたが、連載終了から10年経ってのアニメ化に驚いたなろうファンもかなりいたようです。

失格紋の最強賢者


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・連載開始:2016年12月(小説家になろう)
・刊行開始:2017年05月(GAノベル)

・放送時期:2022年冬

・原作者 :進行諸島
・イラスト:風花風花

・アニメ制作:J.C.STAFF

あらゆる魔法を研究し尽くした賢者が転生魔法によって数千年後に転生し、更なる最強を目指す物語。
作者の進行諸島先生は本作以降「賢者シリーズ」と呼ばれる賢者を題材とした作品を量産し、ヒット作を多数生み出しています。

賢者の弟子を名乗る賢者


(画像引用 : Amazon)

・連載開始:2012年04月(小説家になろう)
・刊行開始:2014年06月(GCノベルズ)

・放送時期:2022年冬

・原作者 :りゅうせんひろつぐ
・イラスト:藤ちょこ

・アニメ制作:studio A-CAT

当時の流行だったVRMMOへの転移モノ。
『賢者の孫』『アラフォー賢者の異世界生活日記』『賢者シリーズ』など、なろうでは賢者が勇者以上に人気の職業となっていますが、その流れが生まれる要因の一つとなったのが本作です。

乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です


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・連載開始:2017年10月(小説家になろう)
・刊行開始:2018年05月(GCノベルズ)

・放送時期:
1期 2022年春
2期 未定

・原作者 :三嶋与夢
・イラスト:孟達

・アニメ制作:ENGI

なろう系の定番ジャンルとして「ゲーム世界への転移」がありますが、その流れを汲んだ近年の流行である「乙女ゲー世界への転移・転生モノ」の代表作と言えば、『はめふら』と本作でしょう。
ただし本作はこのジャンルではレアな男性主人公。
妹の代理プレイという形で乙女ゲーをやっていた際に事故死し、ゲーム世界に転生しました。

アニメも前評判通りの人気作となり、2期の制作が決まっています。

史上最強の大魔王、村人Aに転生する


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・連載開始:2017年08月(小説家になろう)
・刊行開始:2018年05月(ファンタジア文庫)

・放送時期:
2022年春

・原作者 :下等妙人
・イラスト:水野早桜

・アニメ制作:SILVER LINK.×BLADE

史上最強の大魔王が平凡な生活に憧れ、人間の村人に転生する物語。
原作、コミカライズともに完結済みです。

骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中


(画像引用 : Amazon)

・連載開始:2014年10月(小説家になろう)
・刊行開始:2015年06月(オーバーラップノベルス)

・放送時期:2022年春

・原作者 :秤猿鬼
・イラスト:KeG

・アニメ制作:スタジオKAI×HORNETS

本作もMMORPGへの転移モノですね。
主人公が骸骨のアバターと同じ姿になるのはオバロと同じですが、こちらは主人公の性格が明るめなので余り重さを感じさせず、かといってライトなノリだけでもなく、バランスの良い作品です。

転生賢者の異世界ライフ ~第二の職業を得て、世界最強になりました~


(画像引用 : Amazon)

・連載開始:2017年10月(小説家になろう)
・刊行開始:2018年05月(GAノベル)

・放送時期:2022年夏

・原作者 :進行諸島
・イラスト:風花風花

・アニメ制作:REVOROOT

進行先生の賢者シリーズ第2弾。
こちらは転生した主人公がテイマー+賢者になっていくお話です。
なろうアニメらしく、失格紋ともども配信で人気を博しました。

異世界迷宮でハーレムを


(画像引用 : Amazon)

・連載開始:2011年04月(小説家になろう)
・刊行開始:2012年12月(ヒーロー文庫)

・放送時期:2022年夏

・原作者 :蘇我捨恥
・イラスト:四季童子

・アニメ制作:パッショーネ

原作のタイトルは『異世界迷宮で奴隷ハーレムを』で、10年以上前に連載が始まった作品です。
かなりエロ描写が多く、非常に人気の高い作品でしたが、ヒロインが奴隷という設定な為か大分長いことアニメ化されていませんでした。
なろうのR15作品としてはレジェンド級の人気作品ですね。

黒の召喚士


(画像引用 : Amazon)

・連載開始:2014年10月(小説家になろう)
・刊行開始:2016年06月(オーバーラップ文庫)

・放送時期:2022年夏

・原作者 :迷井豆腐
・イラスト:黒銀 (DIGS)(1~6巻)/ダイエクスト(7巻~)

・アニメ制作:サテライト

投稿当初は『古今東西召喚士』というタイトルでしたが、のちに『黒の召喚士 ~戦闘狂の成り上がり~』と改題されました。
記憶を失ったバトルジャンキーの主人公が英雄へと成り上がる物語です。

異世界薬局


(画像引用 : Amazon)

・連載開始:2015年07月(小説家になろう)
・刊行開始:2016年01月(MFブックス)

・放送時期:2022年夏

・原作者 :高山理図
・イラスト:keepout

・アニメ制作:ディオメディア

薬学研究科の准教授を務めていた主人公が異世界に転生し、宮廷薬師として活躍するお話。
作者の方が研究者という事で専門的な内容になっていますが、読み辛いという事はなく、楽しみながら薬学や医学の知識を得る事が出来ます。

農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。


(画像引用 : Amazon)

・連載開始:2016年08月(小説家になろう)
・刊行開始:2017年03月(モンスター文庫)

・放送時期:2022年秋

・原作者 :しょぼんぬ
・イラスト:姐川

・アニメ制作:studio A-CAT

2016年あたりから密かになろう系の人気ジャンルになっていた「農業」ですが、『異世界のんびり農家』と共にその流れを牽引したのが本作。
超一流の農民を目指す主人公が、国家を揺るがす問題に巻き込まれていくお話です。

悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました


(画像引用 : Amazon)

・連載開始:2017年05月(小説家になろう)
・刊行開始:2017年09月(角川ビーンズ文庫)

・放送時期:2022年秋

・原作者 :永瀬さらさ
・イラスト:紫真依

・アニメ制作:MAHO FILM

2010年代後半のなろうを代表する定番ジャンルとなった「悪役令嬢」「婚約破棄」を代表する作品の一つ。
死亡フラグを回避する為にラスボスの魔王を攻略して恋人にしようと目論む主人公がステキです。

勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う


(画像引用 : Amazon)

・連載開始:2018年06月(小説家になろう)
・刊行開始:2019年05月(Kラノベブックス)

・放送時期:2022年秋

・原作者 :深山鈴
・イラスト:ホトソウカ

・アニメ制作:EMTスクエアード

2020年前後、なろう内では「追放」「ざまぁ」系の躍進が著しく、トレンドになっていました。
その流れを作った作品の一つが本作で、ビーストテイマーの主人公が勇者パーティーから追放され、その後の出会いや幾つかの転機によって立場が逆転する……というお話です。

新米錬金術師の店舗経営


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・連載開始:2018年11月(小説家になろう)
・刊行開始:2019年09月(富士見ファンタジア文庫)

・放送時期:2022年秋

・原作者 :いつきみずほ
・イラスト:ふーみ

・アニメ制作:ENGI

不幸な生い立ちの女の子が錬金術師となり、辺境のヨック村で店を構え、村人達と共に生きて行く物語です。
ゆるふわな雰囲気とは裏腹に、意外とシビアな世界観で描かれていて、死生観や錬金術師としての振る舞いなどが垣間見える点が物語のアクセントにもなっています。

陰の実力者になりたくて!


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・連載開始:2018年01月(小説家になろう)
・刊行開始:2018年11月(エンターブレイン)

・放送時期:
1期 2022年秋~冬
2期 未定

・原作者 :逢沢大介
・イラスト:東西

・アニメ制作:Nexus

「陰の実力者」に憧れて暗躍する自分を想像して楽しんでいた主人公が異世界転生後「魔人ディアボロスや教団を打ち倒す為の陰の組織」という設定でシャドウガーデンという組織を設立したところ、本当に魔人や教団が実在した……という物語です。
紹介文でよく使用されている「勘違いシリアスコメディ」 というワードが端的に本作を表しています。

2022年のなろうアニメでは最も目立ったヒット作となり、特に配信では大ヒットを記録。
早々に2期が決定しました。

転生したら剣でした


(画像引用 : Amazon)

・連載開始:2015年09月(小説家になろう)
・刊行開始:2016年07月(GCノベルズ)

・放送時期:2022年秋

・原作者 :棚架ユウ
・イラスト:るろお

・アニメ制作:C2C

主人公が異世界に転生したものの、人間じゃなく剣に転生していた……というお話。
異世界転生も過渡期に突入して久しく、まるで大喜利のように転生対象の奇抜さを競う時期がなろうにはありましたが、その中には出オチで終わった作品も無数にありました。
そんな中で本作は、剣を拾ったフランの健気さが多くのファンを生み、人気作となりました。

虫かぶり姫


(画像引用 : Amazon)

・連載開始:2015年09月(小説家になろう)
・刊行開始:2016年07月(アイリスNEO)

・放送時期:2022年秋

・原作者 :由唯
・イラスト:椎名咲月

・アニメ制作:マッドハウス

本の虫である主人公と、子供の頃から彼女に恋をしていた王太子の物語。
なろう系としては珍しいくらい王道の恋愛ストーリーです。

齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定


(画像引用 : Amazon)

・連載開始:2017年06月(小説家になろう)
・刊行開始:2018年02月(角川スニーカー文庫)

・放送時期:2023年冬

・原作者 :榎本快晴
・イラスト:しゅがお

・アニメ制作:LAN STUDIO 澜映画(中国)

5000年生きている優しいドラゴンと、「邪竜様の眷属」を自称する少女のお話。
龍は中国で絶大な人気を誇るとあって、本作のアニメはbilibili製作による中国人主導の制作体制が敷かれました。

転生王女と天才令嬢の魔法革命


(画像引用 : Amazon)

・連載開始:2019年02月(小説家になろう)
・刊行開始:2020年01月(富士見ファンタジア文庫)

・放送時期:2023年冬

・原作者 :鴉ぴえろ
・イラスト:きさらぎゆり

・アニメ制作:ディオメディア

「魔法に愛されなかった天才少女」と「誰よりも魔法に愛された天才少女」の物語。
なろうでは珍しいガチ百合作品となっています。

異世界のんびり農家


(画像引用 : Amazon)

・連載開始:2016年12月(小説家になろう)
・刊行開始:2017年10月(エンターブレイン)

・放送時期:2023年冬

・原作者 :内藤騎之介
・イラスト:やすも

・アニメ制作:ゼロジー

ブラック企業の犠牲となり命を落とした主人公が異世界に転生し、穏やかな日常を望み農業を営むスローライフ系。
なろうに「農業」というジャンルを定着させた作品で、なろうの累計ポイント歴代13位にランクインする人気作です。
タイトルの通り、のんびりした日常を送る穏やかな物語になっています。

冰剣の魔術師が世界を統べる


(画像引用 : Amazon)

・連載開始:2019年10月(小説家になろう)
・刊行開始:2020年07月(講談社ラノベ文庫)

・放送時期:2023年冬

・原作者 :御子柴奈々
・イラスト:梱枝りこ

・アニメ制作:クラウドハーツ

原作の正式タイトルは『冰剣の魔術師が世界を統べる~世界最強の魔術師である少年は、魔術学院に入学する~』。
世界最強の「冰剣の魔術師」である主人公が、力を隠しながら学園生活を送るお話です。

解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ


(画像引用 : Amazon)

・連載開始:2018年11月(小説家になろう)
・刊行開始:2019年08月(Kラノベブックス)

・放送時期:2023年冬

・原作者 :岡沢六十四
・イラスト:sage・ジョー

・アニメ制作:エンカレッジフィルムズ

魔王軍から解雇され、人間の村で第二の人生を送る主人公を描いた物語。
追放系の亜種といった内容です。

最強陰陽師の異世界転生記


(画像引用 : Amazon)

・連載開始:2018年12月(小説家になろう)
・刊行開始:2019年07月(Mノベルス/モンスター文庫)

・放送時期:2023年冬

・原作者 :小鈴危一
・イラスト: シソ(Mノベルス版1巻)、柚希きひろ(Mノベルス版2巻~)/夕薙(モンスター文庫)

・アニメ制作:スタジオブラン

歴代最強の陰陽師が異世界に転生し、陰陽術によって妖怪たちを使役し活躍する物語。
交渉や駆け引きなどの頭脳戦が好きな人にオススメの作品です。

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件


(画像引用 : Amazon)

・連載開始:2018年12月(小説家になろう)
・刊行開始:2019年06月(GA文庫)

・放送時期:2023年冬

・原作者 :佐伯さん
・イラスト:和武はざの(1巻)/はねこと(2巻~)

・アニメ制作:project No.9

Web小説のラブコメというとカクヨムの印象が強いですが、近年はなろう系もラブコメが増えています。
本作はその代表例の一つ。
容姿の美しさから「天使様」と呼ばれるヒロインと、彼女に色々とお世話をされる主人公による王道ラブコメです。

老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます


(画像引用 : Amazon)

・連載開始:2015年11月(小説家になろう)
・刊行開始:2017年06月(Kラノベブックス)

・放送時期:2023年冬

・原作者 :FUNA
・イラスト:東西(1~5巻)/モトエ恵介(6巻~)

・アニメ制作:FelixFilm

2019年にアニメ化された『私、能力は平均値でって言ったよね!(のうきん)』の作者、FUNA先生の初投稿作品。
異世界と元の世界を行き来できる力を得た主人公が、老後のために異世界でお金を稼ごうとするお話です。
なお、本作の略称は『ろうきん』です。

英雄王、武を極めるため転生す ~そして、世界最強の見習い騎士♀~


(画像引用 : Amazon)

・連載開始:2019年03月(小説家になろう)
・刊行開始:2019年11月(ホビージャパン)

・放送時期:2023年冬

・原作者 :ハヤケン
・イラスト:Nagu

・アニメ制作:スタジオコメット

ファンタジー世界の英雄(♂)からファンタジー世界の名家の子供(♀)への転生という、珍しいタイプの転生モノです。
変則のTSモノと言えるかもしれません。

人間不信の冒険者たちが世界を救うようです


(画像引用 : Amazon)

・連載開始:2019年01月(小説家になろう)
・刊行開始:2019年09月(MFブックス)

・放送時期:2023年冬

・原作者 :富士伸太
・イラスト:黒井ススム

・アニメ制作:GEEKTOYS

冒険者パーティーに追放され落ちぶれた主人公が、似た境遇の仲間と最強パーティーを結成し復権する物語。
重めな設定ですが、ストーリー全体としてはそこまで重くはありません。

とんでもスキルで異世界放浪メシ


(画像引用 : Amazon)

・連載開始:2016年01月(小説家になろう)
・刊行開始:2016年11月(オーバーラップ)

・放送時期:2023年冬

・原作者 :江口連
・イラスト:雅

・アニメ制作:MAPPA

「とんスキ」の略称で知られる、なろう系屈指の人気作。
異世界に召喚された主人公が、旅先で伝説の魔獣フェンリルをはじめ様々な面々と出会い、料理を駆使して交流を深めていく物語です。
なろうの累計ポイントは『転スラ』に次いで歴代2位を誇ります。

アニメはいわゆる「飯テロ」としての人気が高かったようです。

転生貴族の異世界冒険録 ~自重を知らない神々の使徒~


(画像引用 : Amazon)

・連載開始:2016年10月(小説家になろう)
・刊行開始:2017年06月(サーガフォレスト)

・放送時期:2023年春

・原作者 :夜州
・イラスト:よつば(1巻)/藻(2巻~)

・アニメ制作:EMTスクエアード×マジックバス

王道の異世界転生作品。
最大の特徴は主人公が転生特典として得る加護で、そのチートっぷりはなろう作品の中でもかなり上位です。

異世界ワンターンキル姉さん~姉同伴の異世界生活はじめました~


(画像引用 : Amazon)

・連載開始 :2019年12月(小説家になろう)
・漫画版開始:2020年03月(サンデーうぇぶり)

・放送時期:2023年春

・原作者:このえ
・漫画 :田口ケンジ

・アニメ制作:月虹

異世界に転生した主人公を、その主人公を追って転生してきた最強の姉が守る物語。
小説は書籍にはなっておらず、いきなりコミカライズが行われています。
漫画版の作者は『姉ログ』の田口ケンジ先生です。

異世界召喚は二度目です


(画像引用 : Amazon)

・連載開始:2015年03月(小説家になろう)
・刊行開始:2015年10月(モンスター文庫)

・放送時期:2023年春

・原作者 :岸本和葉
・イラスト:40原

・アニメ制作:スタジオエル

かつて異世界に召喚され元の世界に転生した主人公が、今度は5年後の同じ異世界へ召喚されてしまうお話。
「強くてニューゲーム」的な変則異世界転生モノです。

悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。

https://twitter.com/lastame_pr/status/1585828705397399552

(画像引用 : TVアニメ『悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。』公式Twitter https://twitter.com/lastame_pr

・連載開始:2018年04月(小説家になろう)
・刊行開始:2019年06月(アイリスNEO)

・放送時期:2023年夏

・原作者 :天壱
・イラスト:鈴ノ助

・アニメ制作:OLM

乙女ゲームのラスボスに転生した主人公が、自身の起こす悲劇を未然に防ぐというお話です。
制作はOLMの中でも『異世界食堂2』『オッドタクシー』を作った「OLM Team Yoshioka」が担当します。

強くてニューサーガ


(画像引用 : TVアニメ『強くてニューサーガ』公式サイト https://tsuyosaga-pr.com/)

・連載開始:2012年05月(小説家になろう)
・刊行開始:2013年04月(アルファポリス)

・放送時期:2023年夏

・原作者 :阿部正行
・イラスト:布施龍太

・アニメ制作:創通×マカリア×横浜アニメーションラボ

魔王討伐を果たした筈の主人公が、再び世界を救うため2周目の冒険に挑む「強くてニューゲーム」系作品です。
10年以上前に連載を開始した作品なので、懐かしいと感じる人が多いかもしれません。

わたしの幸せな結婚


(画像引用 : TVアニメ『わたしの幸せな結婚』公式サイト https://watakon-anime.com/)

・連載開始:2018年02月(小説家になろう)
・刊行開始:2019年01月(富士見L文庫)

・放送時期:2023年夏

・原作者 :顎木あくみ
・イラスト:月岡月穂

・アニメ制作:キネマシトラス

異能者の家系に生まれながら異能を持たず誰にも必要とされなかった女性が、異能者の名家とされる久堂家の気難しい当主のもとへ嫁ぎ、少しずつ心を通わせていくラブストーリーです。
和風ファンタジーの世界観もなろう系では珍しいですが、古風な世界観の恋愛モノというのも稀。
そのピュアな恋愛が人気を博し、アニメ化前から大ヒットしていて、2023年3月には実写映画化もされています。

レベル1だけどユニークスキルで最強です


(画像引用 : TVアニメ『レベル1だけどユニークスキルで最強です』公式サイト https://level1-anime.com/)

・連載開始:2017年02月(小説家になろう)
・刊行開始:2017年08月(Kラノベブックス)

・放送時期:2023年夏

・原作者 :三木なずな
・イラスト:すばち

・アニメ制作:MAHO FILM

ブラック企業勤めの主人公が不思議なダンジョンに「レベル1固定」の状態で転移し、そこからステータスを上げ成り上がる物語。
作者の三木なずな先生は人気もさる事ながら驚異的なまでに筆が速く、メディアミックスを果たした作品だけで10作品以上あります。

おかしな転生

(画像引用 : TVアニメ『おかしな転生』公式サイト https://okashinatensei-pr.com/

・連載開始:2015年02月(小説家になろう)
・刊行開始:2015年10月(TOブックス)

・放送時期:2023年夏

・原作者 :古流望
・イラスト:珠梨やすゆき

・アニメ制作:SynergySP

生前パティシエだった主人公が、異世界転生してお菓子作りで騒動を巻き起こす物語。
主人公がトラブルメーカーというこのジャンルでは珍しいタイプですが、愛らしい性格なので不快感は全くありません。

自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う

(画像引用 : TVアニメ『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う』公式Twitter https://twitter.com/jihanki_anime

・連載開始:2016年03月(小説家になろう)
・刊行開始:2016年08月(角川スニーカー文庫)

・放送時期:2023年夏

・原作者 :昼熊
・イラスト:加藤いつわ

・アニメ制作:Studio五組×AXsiZ

自動販売機マニアの主人公が自販機を庇って事故死し、異世界に自販機として転生する……という、異世界転生もここまで来たかと頭を抱えたくなる設定が話題になった作品です。
この設定でアニメ化まで果たす作者さんは天才としか言いようがないでしょう。

聖者無双 ~サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道~

https://twitter.com/seija_anime/status/1626597356664659968

(画像引用 : TVアニメ『聖者無双 ~サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道~』公式Twitter https://twitter.com/seija_anime)

・連載開始:2015年10月(小説家になろう)
・刊行開始:2016年08月(GCノベルズ)

・放送時期:2023年夏

・原作者 :ブロッコリーライオン
・イラスト:sime

・アニメ制作:横浜アニメーションラボ×クラウドハーツ

サラリーマンでありながら銃で撃たれて死ぬという不幸な最期を迎えた主人公が、異世界転生して治癒士となるお話です。
何度倒れても立ち上がる主人公は「ドMゾンビ」と呼ばれています。

夢見る男子は現実主義者


(画像引用 : TVアニメ『夢見る男子は現実主義者』公式サイト https://yumemirudanshi.com/)

・連載開始:2018年12月(小説家になろう)
・刊行開始:2020年06月(HJ文庫)

・放送時期:2023年夏

・原作者 :おけまる
・イラスト:さばみぞれ

・アニメ制作:Studio五組×AXsiZ

クラスメイトの美少女との両想いを夢見て頻繁に言い寄っていた主人公が、ある日突然「やっぱ無理」と現実に目覚め、言い寄られていたヒロインが追いかける側に回る……というラブコメディ。
いわゆる「両片想い」系です。

実は俺、最強でした?


(画像引用 : TVアニメ『実は俺、最強でした?』公式サイト https://jitsuhaoresaikyo-anime.com/

・連載開始:2018年09月(小説家になろう)
・刊行開始:2019年05月(Kラノベブックス)

・放送時期:2023年夏

・原作者 :澄守彩
・イラスト:高橋愛

・アニメ制作:Staple Entertainment

王子(赤ちゃん)に転生したものの魔法レベルが低いと判定され、捨てられかけるも実は転生特典で通常の1000倍の魔法レベルのため測定不能だった……という無双系です。

婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む


(画像引用 : TVアニメ『婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む』公式サイト https://ikenaikyo.com/

・連載開始:2019年08月(小説家になろう)
・刊行開始:2020年03月(PASH!ブックス)

・放送時期:2023年秋

・原作者 :ふか田さめたろう
・イラスト:みわべさくら

・アニメ制作:ゼロジー×デジタルネットワークアニメーション

内容はタイトルの通り……と言いたいところですが、「イケナイこと」から邪推してしまうようなエッチな内容ではありません。
ちなみに正式タイトルは「婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む~美味しいものを食べさせておしゃれをさせて、世界一幸せな少女にプロデュース!~」です。

シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~

https://twitter.com/ShanFro_Comic/status/1633482709984063523

(画像引用 : 『シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~』公式Twitter https://twitter.com/ShanFro_Comic

・連載開始 :2017年05月(小説家になろう)
・漫画版開始:2020年07月(週刊少年マガジン)

・放送時期:2023年秋

・原作者:硬梨菜
・漫画 :不二涼介

・アニメ制作:C2C

なろう系作品のコミカライズは安定した需要を誇っていて、『転スラ』のように大ヒット作も多く、近年は少年誌での連載も増えています。
本作はその代表格で、小説の書籍化はせず週刊少年マガジンでの漫画化という異例のルートで世に出て、12巻で累計370万部の大ヒット作になりました。
今やマガジンを代表する漫画だけに、恐らく多くの人にとって「なろうアニメ」というより「マガジン原作のアニメ」という認識になると思われます。

ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~

https://twitter.com/tearmoon_pr/status/1567075145373880326

(画像引用 : TVアニメ『ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~』公式Twitter https://twitter.com/tearmoon_pr

・連載開始:2018年08月(小説家になろう)
・刊行開始:2019年06月(TOブックス)

・放送時期:2023年秋

・原作者 :餅月望
・イラスト:Gilse

・アニメ制作:SILVER LINK.

前世で「わがまま姫」と呼ばれ蔑視された末にギロチン処刑された主人公が、死の瞬間に12歳の頃に戻り、処刑を回避する為に奔走する物語です。

私の推しは悪役令嬢。


(画像引用 : TVアニメ『私の推しは悪役令嬢。』公式サイト https://wataoshi-anime.com/)

・連載開始:2015年01月(小説家になろう)
・刊行開始:2019年02月(GL文庫)

・放送時期:2023年

・原作者 :いのり。
・イラスト:花ヶ田

・アニメ制作:プラチナビジョン

乙女ゲームの主人公に転生し、好きなキャラだった悪役令嬢とラブラブになる乙女ゲー×悪役令嬢×ガチ百合。
悪役令嬢に転生する作品が圧倒的多数の中、恋愛対象として悪役令嬢が登場する点が特徴です。
百合作品としての評価が高く、百合界隈では期待のアニメになっています。

Unnamed Memory

https://twitter.com/Project_UM/status/1602619340188254210

(画像引用 : TVアニメ『Unnamed Memory』公式Twitter https://twitter.com/Project_UM

・連載開始:2012年09月(小説家になろう)
・刊行開始:2019年01月(電撃の新文芸)

・放送時期:2023年

・原作者 :古宮九時
・イラスト:chibi

・アニメ制作:ENGI

大陸最強の魔女と、幼少期「子孫を残せない呪い」を別の魔女にかけられていた王太子の交流、そして「呪い」がもたらす様々な出来事を描いた壮大なファンタジー。
元々は個人サイトで連載していた人気ネット小説で、その後なろうに投稿され書籍化、漫画化、そしてアニメ化を果たした作品。
連載開始は2008年とかなり前ですが、色褪せる事のない名作です。

薬屋のひとりごと


(画像引用 : 『薬屋のひとりごと』公式サイト https://kusuriyanohitorigoto.jp/)

・連載開始:2011年10月(小説家になろう)
・刊行開始:2012年10月(RayBooks)/2014年8月(ヒーロー文庫)

・放送時期:2023年

・原作者 :日向夏
・イラスト:松田恵美(RayBooks版)/しのとうこ(ヒーロー文庫)

・アニメ制作:TOHO animation STUDIO×OLM

中華風ファンタジー世界を舞台に、下女として売られてしまった主人公が薬師としての卓越した技能と毒への耐性を武器に、能力を隠しながら様々な事件を解決していく物語です。

2011年に投稿され人気を博し書籍化するも、発売されたのは1巻のみ。
しかしその後も人気は高まるばかりで、レーベルを変え再度書籍化が行われました。

2017年には月刊ビッグガンガンと月刊サンデーGXの2誌でコミカライズの連載を開始します。
こういった場合は通常、どちらかがスピンオフや別視点の物語として描かれるものですが、本作の場合は異例のW本編コミカライズが行われ、しかも両作品とも大ヒットを記録。
にもかかわらず、中々アニメ化されなかった事から「アニメ化してほしい作品」関連のランキングでは毎年上位にい過ぎて殿堂入りのような状況になっていました。

シリーズ累計発行部数は2100万部を記録。
アニメ放送を前に、既になろうを代表する作品の一つになっています。

ポーション頼みで生き延びます!

https://twitter.com/potion_APR/status/1628952860695183362

(画像引用 : TVアニメ『ポーション頼みで生き延びます!』公式Twitter https://twitter.com/potion_APR

・連載開始:2015年11月(小説家になろう)
・刊行開始:2017年06月(Kラノベブックス)

・放送時期:2023年

・原作者 :FUNA
・イラスト:すきま

・アニメ制作:未定

神様的な存在の不手際で死んでしまった主人公が、異世界へ転生し3つのチート能力とポーションを駆使して第二の人生を満喫する物語です。
作者のFUNA先生は『のうきん』『ろうきん』に続く3作目のアニメ化となります。

まとめ

2020年までは1クールに新作が1~2作品だったなろうアニメですが、2021年にはその倍、更に2023年には4倍以上になっています。
ここまで増えてくると、全作品追いかけるのは難しいかも知れませんね。
自分の趣味嗜好に合った作品と出会う為にも、ぜひ放送前に一度内容をチェックしておいてください!

【ダンまち】5期の可能性を徹底検証! 原作&ゲーム人気とパチンコマネーで更なるアニメ化へ


(画像引用 : Amazon)

アニメ4期も好評を博し、すっかり人気作として定着した『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』。
原作ラノベ、ゲーム、スピンオフも好調なダンまちの5期が制作される可能性を、あらゆる角度から徹底検証します!

シリーズ累計1200万部の大ヒットラノベの足跡


(画像引用 : Amazon)

2022年夏に4期1クール目の「迷宮篇」、2023年冬に2クール目の「厄災篇」を放送・配信し、好評を博した『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』。
ダンまち”の愛称ですっかりお馴染みとなった本作ですが、近年はスピンオフ作品の増加や多岐にわたるメディアミックスによって、関連作品を全部追いかける事が出来ていないファンも少なからずいるようです。

そこで、5期の可能性について検証する前に、本作がこれまで歩んで来た足跡を振返りつつ、ダンまちシリーズが現在どれだけ広がっているかをご紹介します。

ダンまちは作者の大森藤ノ先生が2011年4月、小説投稿サイト「Arcadia」に投稿したのが始まり。
その後、小説家になろうへの投稿も行いつつ『ファミリア・ミィス』と改題して第4回GA文庫大賞への応募も行ったところ、GA文庫大賞史上初となる大賞を受賞。
これに伴いGA文庫からの書籍化が決まり、2013年よりリリースが開始されました。

近年のファンタジー作品と言えば、なろう系に代表される「異世界転生」や「無双」といったジャンルが主流ですが、本作は地に足が付いたファンタジー作品です。
主人公のベル・クラネルはチート級の成長スキルを持ち飛躍的に強くなりますが、更に強い冒険者やモンスターがゴロゴロいる世界なので、ほぼ全ての局面で苦戦します。
そんな彼が愚直なまでに前進し、仲間と名声を得ていく王道ストーリーは高い評価を受け、瞬く間に人気作となりました。

2014年にはヒロインの1人、アイズ・ヴァレンシュタインを主人公としたスピンオフ第1弾『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 外伝 ソード・オラトリア』も刊行を開始します。
『とあるシリーズ』でお馴染み、はいむらきよたか先生をイラストに招いたこの外伝も人気を博し、GA文庫の看板作品としての地位を確立しました。

そして勢いそのままに2015年、GA文庫10周年記念プロジェクトの目玉として本編のテレビアニメ化が実現します。
そのアニメも人気作となり、2017年にはソードオラトリアもアニメ化。
2019年には大森先生書き下ろしによるオリジナル脚本の劇場版『劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか -オリオンの矢-』の公開、更に本編2期の放送が行われました。

その後もアニメ化企画は続き、2020年に3期、2022~2023年に4期を放送。
フレイヤやリュー・リオンを主人公としたスピンオフ小説『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル』も発売されています。

また、本編および全てのスピンオフ作品がコミカライズも行われています。
本編コミカライズは九二枝先生が作画を担当していましたが、2019年以降は矢町大成先生が引き継ぎ、2023年5月現在も続いています。

2017年にはダンまちを語る上で欠かせない『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ~メモリア・フレーゼ~』がサービスを開始しました。
本作はダンまちを題材としたゲームアプリで、大森先生完全監修の下、アニメ化されていないエピソードの映像化や大森先生原案オリジナルストーリーの実装など、「もう一つのダンまち」と言っても過言ではないクオリティと豪華さで人気を博し、全世界累計2000万DLを記録。
「ダンメモ」の愛称で定着し、ファンにとっては原作、アニメと並ぶほどの重要コンテンツとして親しまれています。

ダンメモは独自のメディアミックスも行われていて、長編シナリオを小説化した『アストレア・レコード 邪悪胎動 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 英雄譚』、イベントのコミカライズ作品『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか~メモリア・フレーゼ~ 聖夜の夢想歌』も発表されています。

このように、本編以外にも様々な作品が作られているのがダンまちの特徴です。
何より、その屋台骨である原作小説が絶大な人気を誇っていて、売上は全ラノベの中でもトップクラス。
シリーズ累計発行部数は1200万部を突破しており、現在も本編・外伝ともに続いています。

・『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』シリーズ累計発行部数の推移

2014年05月 **50万部(原作小説⑤、外伝小説①、原作漫画②)
2014年11月 *100万部(原小⑥、外小②、原漫③、外伝漫画①)
2015年03月 *150万部(原小⑥、外小③、原漫④、外漫②)
2015年06月 *300万部(原小⑧、外小④、原漫⑤、外漫③、アニメ1期放送中)
2016年01月 *400万部(原小⑨、外小⑤、原漫⑤、外漫④)
2016年10月 *500万部(原小⑪、外小⑥、原漫⑦、外漫⑥)
2016年12月 *600万部(原小⑪、外小⑦、原漫⑦、外漫⑥)
2017年03月 *700万部(原小⑪、外小⑦、原漫⑧、外漫⑦)
2017年05月 *800万部(原小⑫、外小⑧、原漫⑧、外漫⑧)
2018年02月 *900万部(原小⑬、外小⑨、原漫⑨、外漫⑩)
2018年10月 1000万部(原小⑬、外小⑩、原漫⑩、外漫⑪)
2019年06月 1200万部(原小⑮、外小⑪、原漫⑩、外漫⑬)

※外伝=ソード・オラトリア

配信好調! ゲームも大人気! パチンコ&パチスロ化で資金源確保?


(画像引用 : Amazon)

ダンまちのアニメは4期まで続く人気シリーズではありますが、Blu-ray・DVD(円盤)の売上で大きな数字を残している訳ではありません
1期の平均セールスは約5000枚で、当時の2期合格ラインと言われていたギリギリの数字。
外伝のソードオラトリアに至っては1300枚に留まっています。

2期の売上は約3000枚。
1期から4年経っていた事を考えると健闘したと言える数字ですが、続編の合格ラインを割ってしまいました。

にもかかわらず3期、更には4期まで制作されたのは、円盤売上以外にも製作委員会に企業を集められるだけの材料があったからです。

まず原作売上が飛躍的に伸びている事
アニメ1期が放送されて以降、原作小説をはじめとしたダンまち関連作品は軒並み売れに売れ、アニメ化効果を如実に発揮していました。
これはアニメの出来だけでなく、ヘスティアの紐がネット上で大いに受け「例の紐」「紐神様」がネットミームになった事による宣伝効果も大きかったと思われます。

それと同じくらい大きかったのがダンメモの好調です。
このダンメモは通常のゲーム化とは違い原作サイドとの連携がかなり密になっていて、2019年以降はダンメモの制作を行うWFSの親会社グリーがアニメの製作委員会に入っています。
つまり、ゲームで得た利益をアニメ制作の為に出資している状態です。

アニメが続けばコンテンツとしての現役感を確保できるため、原作やゲームにとっても大きなメリットがあります。
よって、今後も原作とゲームが好調である限り、アニメ化の可能性は常にある状態と言えるでしょう。

更にもう一つの資金源として、ダンまちは2018年と2022年にパチスロおよびパチンコにもなっています。
いわゆる「パチマネー」をゲットできた訳ですね。
このパチマネーはアニメ化における有力な資金源として知られていて、ダンまちの2~4期はこの点も大きく影響していたと思われます。

今後5期を占う上では、円盤売上などの直接的な利益よりもむしろ、これらの資金を出してくれる企業や制作陣に対してどれだけの宣伝効果をアニメで示せるかが重要です。
その点、ダンまちのアニメには明確なセールスポイントがあります。
配信が好調な点です。

各配信サイトの順位でポイントを算出しているサイト「ランキングストーカー(仮)」によると、2期はクール内3位、3期は7位、4期は4位と全て上位にランクインしています。
配信コンテンツを利用して視聴する層と、ゲームアプリであるダンメモとの相性は非常に良く、今後もグリーがアニメ製作に関わるメリットは十分にあると言えるでしょう。

ストックは十分! 5期はどこまで?


(画像引用 : Amazon)

ダンまちは通常のラノベ原作アニメと比較して、原作消化のスピードがかなり早い方です。
これには明確な理由があって、原作者の大森先生が制作スタッフに加わっている為、切るところはバッサリ切るという大胆な構成変更を行いやすい環境下で制作されているからです。

その為、1期では1~5巻という超ハイペースで映像化され、2期は6~8巻、3期は9~11巻と多少ペースを落としつつも多めに消化されています。
一方、4期はかなりペースを落とし、2クール(22話)で12~14巻をじっくり映像化しました。

2023年5月現在、原作小説は18巻まで発売されています。
4冊分のストックがあるという事になりますね。
4期と同じペースであれば、2クール分作る事が可能です。

ただし、15巻は各主要キャラの短編エピソードを詰め込んだ短編集なので、この巻からスタートするのは難しいかも知れません。
15巻はOVAなどの別枠で消化して、5期は16~18巻を2クールで映像化するのが妥当だと思われます。

つまり、現時点でストックはちょうど溜まっている状態と言えるでしょう。
よって原作サイドに関しては全く支障はありません。
アニメを制作するJ.C.STAFFは生産能力の高い会社で、毎年5~10作品は作っている為、こちらも問題はないと思われます。

放送時期に関しては、2023年がダンまち原作10周年である事、2025年がアニメ放送開始10周年である事を考えると、2023年後半に5期告知&2025年に放送というのが本命になりそうです。
2024年にOVAもしくは10周年を迎えるソードオラトリアの新作アニメ、2025年に5期放送……となれば、ダンまちファンにとってこれ以上ないアニバーサリーとなるでしょう。

まとめ

円盤売上だけを見ると、どうして3期や4期が作られたのか(しかも4期は2クール)不思議に思っていた人もいるかもしれませんが、ダンまちにはアニメを作る資金を得る為のルートが沢山あるんです!
4期も配信は好調でしたし、原作やダンメモも人気を維持している事を考えると、5期は間違いなく射程内と言えます。
4期で圧倒的ヒロイン力を発揮していたリューさんの今後を見届けたいと願うファンの皆さん、共に5期を待ちましょう!

【推しの子】第1話がバズった理由を徹底検証! 「起」に込めた90分間の起承転結


(画像引用 : Amazon)

2023年春クールの話題作として、今最も注目を集めているアニメ【推しの子】。その第1話および主題歌が大々的にバズった理由を、様々な角度から検証!
あの90分間に込められた制作陣の狙いと想いに迫ります!

実は意外と少ない「1話が神回」


(画像引用 : TVアニメ【推しの子】公式サイト https://ichigoproduction.com/

2023年4月12日にアニメ第1話「Mother and Children」が放送され、Twitterの世界トレンド1位を獲得するなど爆発的な広がりを見せている【推しの子】。
原作人気の高さと圧倒的な宣伝量から、2023春アニメの目玉として前評判の高い作品でしたが、想像以上のバスり方でした。

というのも、例えどれほどの人気作であっても、1話でここまで火が点くケースは稀だからです。
のちに社会現象となった『鬼滅の刃』も、本格的に人気爆発となったのは第19話「ヒノカミ」が放送されてから。
1話が「神回」と呼ばれるほど大好評だったケースは決して多くありません。

これには相応の理由があります。
第1話というのは基本、人気エピソードにはなり辛い要素が多数あるからです。

まず情報量の多さ

特にオリジナル作品や原作やあらすじに目を通していない人の場合、その作品がどんな物語でどのような方向性なのか、主人公の目的は何なのか、どんなキャラが出てくるのか、人間関係はどうなっているのか……など、非常に多くの情報を頭に入れなければなりません。
原作組はストーリーやキャラを既に知っている状態ですが、それでも作画や声がどんな感じか、演出はどうか、原作と比べて何処が違うか……など、作品に愛着がある事で別の心配事が増え、結局は情報過多になってしまいます。
これを億劫に感じてしまい、なかなか新しいアニメを観始める事が出来ない(一度観始めると2話目以降はスイスイ観られる)という人は沢山いると思われます。

次に物語の導入という点。
1話というのは作品の世界観や主人公の人となりなど、紹介をしなければならない事が沢山あります。
なので、物語に引き込むよりもキャラの顔見せや舞台の説明を優先するようなケースも多く、純粋な面白さが出難いのです。

更に、原作ありのアニメの場合は単純に「作者がまだ手探り状態」というパターンもあります。
特に初連載作品の場合は、まだ作者が成長前で1話目の時点ではそれほど面白くなく、連載をこなしていく内に力を付けて作品のパワーが増していく……という事例が多々あります。
当然その場合は1話が神回にはなり得ません。

このように、第1話はスタッフ側もユーザー側も余裕がない状態なので、1話目でバズる難易度は非常に高いと言えます。
しかし【推しの子】はこれらの問題点を全てクリアし、スタートダッシュに成功しました。

ここからは、そのクリアした要因を検証していきます。

90分の中に詰め込んだ「起承転結」と「起」


(画像引用 : TVアニメ【推しの子】公式サイト https://ichigoproduction.com/

「情報量の多さ」と「物語の導入」をクリアできた最大の要因は、1話を90分拡大版という異例の放送枠にした事です。
これは通常の約4話分に相当する放送時間。
その為、視聴者もじっくり腰を据えて各種情報を受け止める事が出来たのです。

何より重要なのは、この1話だけで「起承転結」を表現できている点です。
アクアの前世ゴローとアイの出会いに始まり、ゴローの死と転生を「起」、アイと双子の生活を「承」、アイの死を「転」、そしてアイのビデオレターが「結」
90分という潤沢な時間を用いて起伏の激しいストーリーをじっくりと見せる事が出来た為、単なる導入や顔見せでは終わらず、一つの物語を見届けたという満足感や感動が視聴者に提供され、1話でありながら「神回」になり得たのです。

しかも、この1話は【推しの子】という物語における「起」でもあります。

本作は「転生もの」「アイドル・芸能もの」「ラブコメ」といった様々なジャンルを内包している作品ですが、物語の本筋となるのは「復讐」です。
その復讐心がアクアに芽生えるまでの過程を、1話ではじっくりと描いています。
つまり、「起承転結」と「起」を兼ね備えたエピソードという表現が出来るのです。

プロローグを長く書く事で、読み応えのある「起」になっている作品は沢山あります。
しかし、「起」の中にシリアスとコメディを大きな振れ幅で収め、かつサプライズ展開を幾つも用意している作品となると、滅多にお目にかかれません。
【推しの子】の1話は単なる起承転結のストーリーではなく、興味を惹いて、笑えて、驚かされて、泣けるという「感情のジェットコースター」を作るレベルの起承転結が設けられているのです。

ちなみに、この作品の原作を手掛けているのは『かぐや様は告らせたい』でも知られる赤坂アカ先生です。
既に『かぐや様』で成功を収めている作者とあって、その実力は折り紙付き。
1話が神回になり辛い理由として挙げた三つめの「作者がまだ未熟」が本作に当てはまらないのは、言うまでもない事でしょう。

初回90分放送は、話題性というメリットこそあるものの、一歩間違えばダレて離脱する視聴者が大勢出てくるリスクもあり、必ずしも有効な手法とは限りません。
しかし【推しの子】に限って言えば、最高の選択だったと断言できます。

大胆な物語に「丁寧さ」を上乗せ


(画像引用 : TVアニメ【推しの子】公式サイト https://ichigoproduction.com/)

【推しの子】の1話がバズった理由は他にもあります。
アニメ制作スタッフによる「丁寧な作品作り」です。

本作の1話は、アニメ独自のオリジナル要素はほとんどありません
一部セリフの変更、場面の順番の入れ換え、重曹を嘗めるシーン等の追加、ゴローの本名や黒川あかね等の今後登場するキャラの顔見せ……など細かい部分の追加はありますが、それ以外は概ね原作通りです。
また、絵柄に関しても原作の作画担当である横槍メンゴ先生の絵を完璧に踏襲しており、独自のクセはないに等しいと言えます。

総じて言えるのは、アニメ【推しの子】は余計な味付けを一切せず、原作のブラッシュアップに徹しているという事です。
苺プロの事務所に原作ではいなかった男性職員を追加していましたが、その人物も帰宅のセリフのみで個性となるような言動はさせず、「苺プロにはミヤコ以外にもちゃんと事務職を行っているスタッフがいる」という情報を提示するだけ。
原作の補足・補強を行ってはいても、そこが目立つようにはしていません。

この事から見えるのは、原作ファンにとってノイズとなる要素を徹底的に排除するというアニメ制作スタッフの姿勢です。

原作ファンの大半はアニメ化された事を喜び、純粋にアニメを楽しみたいという気持ちを持っていますが、同時に原作を蔑ろにするようなアニメ化だったら許せないという愛ゆえの過激さも孕んでいます。
人気作でありながら、原作ファンを落胆させ成功に至らなかったアニメは数知れず。
原作知名度が高ければ高いほど、原作との乖離は大きなノイズとなって作品評価に直結します。

その影響を最も受けるのが第1話なのは言うまでもないでしょう。
2話以降は離脱と慣れで徐々に不評は減っていきますが、1話の段階では物語の出来そのものよりも原作との違いを指摘する声の方が大きいケースがままあります。

もし、推しの子の1話にオリジナルエピソードがあったり、絵柄が原作と大きく違っていたりしたら、それらがノイズとなって純粋に楽しめず不満に思う原作ファンが大勢いたかもしれません。
それを完全に排除したのも、1話がバズった大きな理由と言えます。

ただ、一つだけ原作と大きく違う点があります。
インタビューのカットです。

アニメ1話で映像化された原作1巻では、各話の冒頭に「数年後の各主要キャラが誰かからインタビューを受けている場面」が挿入されています。
しかしそのインタビューは、アイを除いて全てカットされました。
このインタビューのシーンは本作のその後を示唆する明確な伏線であり、多くの考察と議論を生みました。

しかし、このカットに関して文句を言う原作ファンは殆ど見受けられません。
理由は主に「原作通りにインタビューを毎回挿入するとアニメだとテンポが悪くなる」「1話で必ず映像化しなければならないシーンではない」の二つだと思われます。
今後の回で挿入されるかもしれませんし、仮にされなくても物語は問題なく成立するので、不満を訴える必要がないのです。

この事からも、平牧大輔監督をはじめとしたアニメ制作陣の取捨選択、作品解像度の精度はかなり高い事が窺えます。
単に原作をなぞるのではなく、原作が大胆かつ起伏の激しいストーリーなので、アニメは敢えて丁寧さに徹して原作の魅力をよりクリアにする事を心掛けた……という狙いがあったのだと推察できます。

主題歌「アイドル」に込められたものとは?


(画像引用 : Amazon)

本作のOPテーマ曲は、YOASOBIの「アイドル」です。
この曲、とんでもない事になっています。

第1話放送直後にYoutubeで公開されたMVは、僅か13日で4000万再生を突破。
400万じゃなく4000万です。
ストリーミングやダウンロードでも驚異的な数字を叩き出しており、2023年度のNo.1ヒットソングになる可能性が極めて高い情勢です。

この曲の歌詞は、赤坂先生の書き下ろし小説「45510」が元になっています。
小説の内容は、かつてB小町に所属していたアイの同僚が、結成当初に自分達だけで作った動画を見ながら当時を振り返る……というもの。
アイに対して抱いていた複雑な心境が「その他大勢の一人」の視点から綴られています。

「アイドル」の歌詞は1番が「ファン」、2番が小説で描かれた「その他大勢の一人」、3番が「アイ本人」の視点になっています。
周囲から見た「偶像のアイ」と、内面から見た「等身大のアイ」の対比が描かれている……という構造です。
言うなれば、アニメ1話(原作1巻)では描ききれなかったB小町内の軋轢やアイに向けられていた感情を補完し、アイの生涯を表現した楽曲なのです。

曲が流れたのはラストなので、この「アイドル」が大ヒットした事自体は、1話がバズった事と直接関係はありません。
しかし、これだけのヒットを記録する楽曲が生み出されるだけの魅力をアイというキャラが持っていた、と言う事は出来ます。
何故なら、「アイドル」はアイそのものを歌った歌だからです。

アイをイメージして作られたこの曲は、ファンとの一体感を打ち出したアイドルソングのようでもあり、聞き手の内面を抉るタイプのボカロPが作った曲のようでもあります。
現実のアイドルと架空のアイドル、その両方を内包しているかのようです。

この多面性、それでいてアイドルという一つの「道」を貫いている楽曲は、問答無用でアイのテーマソングであり、彼女の魅力が残酷なまでに詰まっています。

・YOASOBI「アイドル」 Official Music Video
https://www.youtube.com/watch?v=ZRtdQ81jPUQ

・【推しの子】ノンクレジットオープニング|YOASOBI「アイドル」
https://www.youtube.com/watch?v=PgBvV9ofjmA

まとめ

本当に凄い1話でしたね!
原作を読んでストーリーは全て頭に入っている筈なのに、思わず心が震えました。

何より嬉しいのが、動画工房がこれだけの作品を作ってくれた事。
この作品に賭ける意気込みや熱意、一世を風靡した制作会社の意地とプライドがあの1話に詰まってた気がします。
2話も作画、演出ともに素晴らしく、今後も安心して楽しめそうです!

声優事務所格付けチェック! 最大手のプロダクションはどこ?


(画像引用 : Amazon)

今や子供達の間でも人気の職業となっている声優。その声優の皆さんが所属している「声優事務所」をピックアップ!
有名声優さんが何人いるのか、どの程度の規模でどれくらいの歴史があるのか……などから各プロダクションの格付けを行います!

青二プロダクション


(画像引用 : Amazon)

・設立年:1969年
・所属声優人数:436名

主な所属声優

古谷徹 … アムロ・レイ(機動戦士ガンダム)、安室透(名探偵コナン)、ヤムチャ(ドラゴンボール)
古川登志夫 … ピッコロ(ドラゴンボール)、あたる(うる星やつら)、シン(北斗の拳)
緑川光 … 流川(SLAM DUNK)、海馬(遊戯王)、恭介(リトルバスターズ!)
置鮎龍太郎 … 沖矢(名探偵コナン)、手塚(テニプリ)、三井(スラムダンク)
神谷浩史 … リヴァイ(進撃)、阿良々木暦(物語シリーズ)、ロー(ワンピ)
島﨑信長 … 七瀬遙(Free)、藤丸(FGO)、ユージオ(SAO)
中井和哉 … ゾロ(ワンピ)、土方(銀魂)
野島健児 … 宜野座伸元(PSYCHO-PASS)、逆先夏目(あんスタ)
阿座上洋平 … グエル(ガンダム水星の魔女)

野沢雅子 … 悟空、悟飯、悟天(ドラゴンボール)
田中真弓 … ルフィ(ワンピ)、クリリン(ドラゴンボール)、パズー(ラピュタ)
佐倉綾音 … ココア(ごちうさ)、お茶子(ヒロアカ)、いろは(俺ガイル)
沢城みゆき … クラピカ(ハンター)シノン(SAO)、神原(物語シリーズ)、
悠木碧 … まどか(まどマギ)、アイリス(ポケモンBW)、タツマキ(ワンパンマン)
皆口裕子 … ビーデル(ドラゴンボール)、柔(YAWARA!)、ほたる(セーラームーン)
佐藤聡美 … える(氷菓)、律(けいおん)、千夜(ごちうさ)
井上麻里奈 … アルミン(進撃)、ヨーコ(天元突破グレンラガン)、夜空(僕は友達が少ない)
三上枝織 … あかり(ゆるゆり)、クリスタ(進撃)
高野麻里佳 … サイレンススズカ(ウマ娘)、まひろ(おにまい)

1969年に有限会社として設立し、1976年に株式会社へと改組しました。
東京俳優生活協同組合(俳協)のマネージャーだった久保進さんによって設立された、日本初の声優専門事務所です。

現在の規模、歴史、そして有名声優の所属する数と、どれをとっても業界最高峰。
大ベテランから若手まで幅も広く、業界内で最も隙が無い事務所と言えるでしょう。

規模 ★★★★★
歴史 ★★★★★
勢い ★★★★

総合 ★★★★★

81プロデュース


(画像引用 : Amazon)

・設立年:1981年
・所属声優人数:350人

主な所属声優

江口拓也 … ロイド(SPY×FAMILY)、八幡(俺ガイル)、六弥ナギ(アイナナ)
関俊彦 … 無惨(鬼滅)、ラウ・ル・クルーゼ/レイ・ザ・バレル(ガンダムSEED)、松田耕作(YAWARA!)
千葉繁 … メガネ(うる星やつら)、一堂零(奇面組)、桑原(幽遊白書)
三木眞一郎 … コジロウ(ポケモン)、坂本辰馬(銀魂)、土方歳三(薄桜鬼)
三宅健太 … オールマイト(ヒロアカ)、スカー(ハガレン)、アヴドゥル(ジョジョシリーズ)
斉藤壮馬 … 鶴丸国永(刀剣乱舞)、九条天(アイナナ)、夢野幻太郎(ヒプマイ)
伊東健人 … 観音坂独歩 (ヒプマイ)、硲道夫(Mマス)
羽多野渉 … 八乙女楽(アイナナ)、乙狩アドニス(あんスタ)
中島ヨシキ … 山下次郎(Mマス)、南雲鉄虎(あんスタ)
西山宏太朗 … 棗巳波(アイナナ)、深海奏汰(あんスタ)

高山みなみ … 江戸川コナン(名探偵コナン)、乱太郎(忍たま乱太郎)、なびき(らんま1/2)
高橋李依 … めぐみん(このすば)、エミリア(リゼロ)、高木さん(からかい上手の高木さん)
上田麗奈 … カナヲ(鬼滅)、アカネ(グリッドマン)、マオ(ポケモンSM)
阿澄佳奈 … ゆの(ひだまり)、ぽぷら(WORKING!!)、ニャル子(ニャル子さん)
豊口めぐみ … ヒカリ(ポケモンDP)、西野(いちご100%)、大賢者(転スラ)
柚木涼香 … エルルゥ(うたわれ)、いの(NARUTO)、平塚先生(俺ガイル)
大久保瑠美 … ちなつ(ゆるゆり)、アストルフォ(Fateシリーズ)、MEMちょ(推しの子)
久保田未夢 … 果林(ラブライブ虹ヶ咲)、そふぃ(プリパラ)、えも(プリチャン)
古賀葵 … 四宮かぐや(かぐや様)
田中美海 … リリィ(ゾンサガ)、のん(プリパラ)
青山吉能 … ぼっち(ぼざろ)

青二、ぷろだくしょんバオバブから独立する形で設立された会社で、当初は番組や舞台の制作を主に行っていました。
小学館や集英社との繋がりが強い事で有名です。

ベテラン層が厚く、若手もしっかり育っているバランスの良いプロダクションです。
特に男性声優の層はかなり厚く、業界最高峰と言えるでしょう。

規模 ★★★★★
歴史 ★★★★
勢い ★★★★★

総合 ★★★★★

アイムエンタープライズ


(画像引用 : Amazon)

・設立年:1993年
・所属声優人数:103人

主な所属声優

松岡禎丞 … キリト(SAO)、伊之助(鬼滅)、ベル(ダンまち)
下野紘 … 善逸(鬼滅)、来栖翔(うたプリ)、荼毘(ヒロアカ)
天﨑滉平 … 山田三郎(ヒプマイ)、物間寧人(ヒロアカ)、白鳥藍良(あんスタ)
間島淳司 … 竜児(とらドラ)
大塚剛央 … 星野アクア(推しの子)、眉見鋭心(Mマス)
佐藤元 … クロム(Dr.STONE)、夜守コウ(よふかしのうた)
鈴木達央 … 高尾和成(黒バス)、バン(七つの大罪)、黒崎蘭丸(うたプリ)

釘宮理恵 … 神楽(銀魂)、ルイズ(ゼロ魔)、大河(とらドラ)
早見沙織 … しのぶ(鬼滅)、雪乃(俺ガイル)、深雪(劣等生)
本渡楓 … さくら(ゾンサガ)、メイプル(防振り)、イレイナ(魔女の旅々)
中原麻衣 … レナ(ひぐらし)、渚(CLANNAD)、鹿島(野崎くん)
植田佳奈 … 遠坂凛(Fateシリーズ)、宮永咲(咲-Saki-)、はやて(なのはシリーズ)
内田真礼 … カタリナ(はめふら)、神崎蘭子(デレマス)、シャロ(ごちうさ)
大西沙織 … メジロマックイーン(ウマ娘)、英梨々(冴えカノ)、アイズ(ダンまち)
斎藤千和 … ほむら(まどマギ)、戦場ヶ原(物語シリーズ)、藍華(ARIA)
長縄まりあ … カンナ(メイドラゴン)、血小板(はたらく細胞)
矢作紗友里 … 春菜(To LOVEる)、スズ(生徒会役員共)、美智留(冴えカノ)

アーツビジョンのグループ会社として設立され、その後徐々に勢力を拡大し、現在では親会社的な存在のアーツビジョンを上回り業界三大プロダクションの一角を担うまでに成長しました。
規模は青二、81には及ばないものの、男女ともに大エースを揃え、業界トップクラスの強力な陣容になっています。

規模 ★★★★
歴史 ★★★
勢い ★★★★★

総合 ★★★★★

大沢事務所


(画像引用 : Amazon)

・設立年:1984年
・所属声優人数:171人

主な所属声優

立木文彦 … ゲンドウ(エヴァ)、マダオ(銀魂)
茶風林 … 目暮警部(名探偵コナン)、永沢くん(ちびまる子)
中田譲治 … 言峰綺礼(Fateシリーズ)、ギロロ伍長(ケロロ軍曹)、土方歳三(ゴールデンカムイ)
山下誠一郎 … 石川透(ホリミヤ)、薬研藤四郎、愛染国俊(刀剣乱舞)
木内秀信 … 忍足侑士(テニプリ)、笹川良平(リボーン)、本城蓮(NANA)、

花澤香菜 … 朱(PSYCHO-PASS)、撫子(物語シリーズ)、甘露寺(鬼滅)
茅野愛衣 … 切歌(シンフォギア)、めんま(あの花)、詩羽(冴えカノ)
川澄綾子 … セイバー(Fateシリーズ)、のだめ(のだめカンタービレ)、神岸あかり(To Heart)
能登麻美子 … 爽子(君に届け)、ことみ(CLANNAD)、八雲(スクラン)
種田梨沙 … リゼ(ごちうさ)、雪菜(ストライク・ザ・ブラッド)、水野愛(ゾンサガ)
小原好美 … シャミ子(まちカドまぞく)、藤原書記(かぐや様)、ロキシー(無職転生)
井口裕香 … インデックス(とあるシリーズ)、あおい(ヤマノススメ)、日向(よりもい)
内山夕実 … ルーデウス(無職転生)、 陽子(きんモザ)、パック(リゼロ)
石上静香 … 郁魅(ソーマ)、イクノ(ダリフラ)、シル(ダンまち)
久野美咲 … 市原仁奈(デレマス)、川本モモ(3月のライオン)、ホーク(七つの大罪)

ナレーションやアニメ以外のお仕事を抱えるタレントも多数所属しているプロダクションです。

女性声優の層の厚さは業界随一。
常に主役級を射止める人材が育ち、若手からベテランまで隙の無い陣容になっています。
一方、男性陣はややベテランに偏っている印象です。

規模 ★★★★
歴史 ★★★★
勢い ★★★★

総合 ★★★★

アーツビジョン


(画像引用 : Amazon)

・設立年:1984年
・所属声優人数:187人

主な所属声優

山下大輝 … デク(ヒロアカ)、ナランチャ(ジョジョシリーズ)、坂道(弱虫ペダル)
保志総一朗 … キラ(ガンダムSEED)、孫悟空(最遊記)、百(アイナナ)
檜山修之 … 飛影(幽遊白書)、京極真(名探偵コナン)、獅子王凱(勇者王ガオガイガー)
前野智昭 … 白血球(はたらく細胞)、カミュ(うたプリ)、山姥切国広(刀剣乱舞)
梅原裕一郎 … ゴブリンスレイヤー(ゴブスレ)、紅野(フルバ)、蓮巳敬人(あんスタ)
高木渉 … 高木渉(名探偵コナン)、億泰(ジョジョシリーズ)、オビト(NARUTO)
鳥海浩輔 … 三日月宗近(刀剣乱舞)、愛島セシル(うたプリ)、ユーリ(テイルズ オブ ヴェスペリア)
福島潤 … カズマ(このすば)、鳴子(弱虫ペダル)

沼倉愛美 … 藤堂ユリカ(アイカツ)、我那覇響(アイマス)、ピーク(進撃)
水橋かおり … マミ(まどマギ)、宮子(ひだまり)、扇(物語シリーズ)
藤田咲 … 初音ミク、伊波(WORKING!!)、ユミル(進撃)
Lynn … 真冬先生(ぼく勉)、マルゼンスキー(ウマ娘)、桜良(キミスイ)
原由実 … 四条貴音(アイマス)、アルベド(オバロ)
藤原夏海 … ダミアン(SPY×FAMILY)、大吾(メジャーセカンド)
河瀬茉希 … 紺野純子(ゾンサガ)、ウィル(最果てのパラディン)
鈴代紗弓 … 伊地知虹夏(ぼざろ)、うるか(ぼく勉)

長い歴史を持ち、長期にわたって業界最大手の一角を担ってきた声優事務所です。
2000年代半ばに色々あって離籍者が増え、以前より有名声優の数は減少しました。
とはいえ、未だ業界上位の規模を誇り、特に男性陣は層の厚さをキープしています。

規模 ★★★★
歴史 ★★★★
勢い ★★★★

総合 ★★★★

マウスプロモーション


(画像引用 : Amazon)

・設立年:1974年
・所属声優人数:172人

主な所属声優

大塚明夫 … ブラック・ジャック(ブラック・ジャック)、ライダー(Fate/Zero)、バトー(攻殻機動隊)
河西健吾 … 無一郎(鬼滅)、三日月(ガンダム 鉄血のオルフェンズ)、乙夜影汰(ブルーロック)
大川透 … マスタング大佐(ハガレン)、近藤勇(薄桜鬼)、徳川家康(戦国BASARA)
伊藤健太郎 … 恋次(BLEACH)、白石(ゴールデンカムイ)、チョウジ(NARUTO)
田丸篤志 … 国見(ハイキュー)、一期一振(刀剣乱舞)、もち蔵(たまこまーけっと)
市来光弘 … 大和守安定(刀剣乱舞)、アオイ=カズヤ(フリージング)
木島隆一 … 伊弉冉一二三(ヒプマイ)、ミツキ(BORUTO)

大谷育江 … ピカチュウ(ポケモン)、光彦(名探偵コナン)、チョッパー(ONE PIECE)
岡村明美 … ナミ(ONE PIECE)、フィオ(紅の豚)
田中敦子 … 草薙素子(攻殻機動隊)、メアリー・世良(名探偵コナン)、リサリサ(ジョジョシリーズ)
加隈亜衣 … エリス(無職転生)、いすず(甘城ブリリアントパーク)、ひかり(ブレイブウィッチーズ)
高田憂希 … 青葉(NEW GAME)、小糸侑(やが君)、エルマ(メイドラゴン)
桑原由気 … トール(メイドラゴン)、ユエ(ありふれ)
大橋歩夕 … エイラ(スト魔女)
五十嵐裕美 … 双葉杏(デレマス)、ヴィルヘルミーナ(はいふり)
松嵜麗 … 諸星きらり(デレマス)

1974年に有限会社江崎プロダクションという名称で設立されました。
2000年に現社名になり、特に吹き替えでは大手にも負けないほど強い事務所として知られています。
ベテラン、中堅ともに層が厚い一方で、女性声優陣の新人発掘が今後の課題となっています。

規模 ★★★★
歴史 ★★★★★
勢い ★★

総合 ★★★★

俳協(東京俳優生活協同組合)


(画像引用 : Amazon)

・設立年:1960年
・所属タレント人数:320人

主な所属声優

池田秀一 … シャア(機動戦士ガンダム)、赤井秀一(名探偵コナン)
諏訪部順一 … 跡部景吾(テニプリ)、アーチャー(Fateシリーズ)、神宮寺レン(うたプリ)

種﨑敦美 … アーニャ(SPY×FAMILY)、ダイ(ダイ大)、鎧塚みぞれ(ユーフォ)
佐藤利奈 … 美琴(とあるシリーズ)、新島真(ペルソナ5)、ネギ(魔法先生ネギま)
髙橋ミナミ … エルコンドルパサー(ウマ娘)、山田エルフ(エロマンガ先生)、ご先祖(まちカドまぞく)
大原さやか … エルザ(FAIRY TAIL)、アリシア(ARIA)、アイリ(Fate/Zero)
皆川純子 … リョーマ(テニプリ)、晃(ARIA)、コーネリア(コードギアス)
和氣あず未 … スペシャルウィーク(ウマ娘)、桜ノ宮苺香(ブレンド・S)、片桐早苗(デレマス)
山村響 … キュアトゥインクル(プリキュアシリーズ)、ハルナ(アルペジオ)、アニエス(ゲゲゲの鬼太郎)
木村珠莉 … みゃーもり(SHIROBAKO)、相葉夕美(デレマス)、レフィーヤ(ダンまち)

俳優の生活協同組合として設立された、いわば俳優ギルド。
設立は1960年と、声優専門ではないもの声優が所属する事務所としては最古参で、声優事務所のルーツとなった組織でもあります。
多くの大手声優事務所が、ここから独立して誕生しています。

所属タレントの数は多いものの、声優を専門としている人は最大手ほど多くはありません。
種﨑敦美さんが新たな絶対的エースとして奮闘する一方、男女とも新人声優の発掘が今後の課題となっています。

規模 ★★★★
歴史 ★★★★★
勢い ★★

総合 ★★★★

賢プロダクション


(画像引用 : Amazon)

・設立年:1984年
・所属声優人数:192人

主な所属声優

小西克幸 … 宇髄天元(鬼滅)、アメリカ(ヘタリア)、ディアボロ(ジョジョシリーズ)
阿部敦 … 上条(とあるシリーズ)、サイコー(バクマン)、ユウキ(プリコネ)
谷山紀章 … 中原中也(文スト)、四ノ宮那月(うたプリ)、ジャン(進撃)
佐藤拓也 … シーザー(ジョジョシリーズ)、十龍之介(アイナナ)、燭台切光忠(刀剣乱舞)
畠中祐 … 上鳴電気(ヒロアカ)、生駒(カバネリ)、九十九遊馬(遊戯王ZEXAL)
代永翼 … 三橋(おお振り)、和泉三月(アイナナ)、葉月渚(Free)、
林勇 … マイキー(東リベ)

伊藤静 … ヒナギク(ハヤテのごとく)、六合塚弥生(PSYCHO-PASS)、イリーナ(暗殺教室)
かないみか … 北条沙都子(ひぐらし)、わぴこ(きんぎょ注意報)、ヤダモン(ヤダモン)
生天目仁美 … アルクェイド(月姫)、キュアハート(プリキュアシリーズ)、エリカ(ガルパン)
藤田茜 … 紗霧(エロマンガ先生)、水本ゆかり(デレマス)、セリア(精霊幻想記)
藤村歩 … ピトー(ハンター)、影山輝(イナイレ)
逢田梨香子 … 桜内梨子(ラブライブ!サンシャイン!!)

ラオウや則巻千兵衛などで知られる声優の内海賢二さん(故人)が設立した事務所です。
現在は息子さんが社長を勤めていらっしゃいます。
確かな実績を持つベテラン勢が構えつつ、若手も順調に伸びていて、中堅では最も堅実な会社と言えるでしょう。

規模 ★★★★
歴史 ★★★★
勢い ★★★★

総合 ★★★★

ラクーンドッグ


(画像引用 : Amazon)

・設立年:2022年
・所属声優人数:24人

主な所属声優

岡本信彦 … 爆豪(ヒロアカ)、一方通行(とあるシリーズ)、西谷(ハイキュー)
塩屋翼 … ツェペリ(ジョジョシリーズ)、宮城(スラムダンク)、マイルズ(カウボーイビバップ)
堀江瞬 … 市川(僕ヤバ)、ピエール(Mマス)

鬼頭明里 … 禰豆子(鬼滅)、近江彼方(ラブライブ虹ヶ咲)、セイウンスカイ(ウマ娘)
ファイルーズあい … 徐倫(ジョジョシリーズ)、パワー(チェンソーマン)、ひびき(ダンベル何キロ持てる)
石見舞菜香 … ライスシャワー(ウマ娘)、黒川あかね(推しの子)、透(フルバ)
長谷川育美 … 喜多郁代(ぼざろ)、ミホノブルボン(ウマ娘)、レーナ(86)
長妻樹里 … 七宮智音(中二恋)、かんな(たまこまーけっと)
高森奈津美 … 前川みく(デレマス)
三宅麻理恵 … 安部菜々(デレマス)、アキ(銀の匙)
高柳知葉 … ミカン(まちカドまぞく)、みら(恋する小惑星)

プロ・フィットの事業廃止に伴い、同事務所に所属していた岡本信彦さんが新たに立ち上げた新規のプロダクションです。
歴史は非常に浅いながら、プロ・フィットの声優の受け皿になった事で、多くの有名声優が所属しています。
特に女性陣は非常に勢いがあり、規模では大きくリードされている大手にも匹敵するほどです。

規模 ★★
歴史 ★
勢い ★★★★★

総合 ★★★★

ヴィムス


(画像引用 : Amazon)

・設立年:2007年
・所属声優人数:44人

主な所属声優

梶裕貴 … エレン(進撃の巨人)、轟(ヒロアカ)、西片(からかい上手の高木さん)
村瀬歩 … 日向(ハイキュー)、入間(入間くん)
八代拓 … 柏木翼(Mマス)、結城すばる(アイカツスターズ)、相楽左之助(るろうに剣心)
浦和希 … 潔世一(ブルーロック)、土井翔太(終末のハーレム)
野上翔 … 伊瀬谷四季(Mマス)

堀江由衣 … 羽川(物語シリーズ)、あゆ(Kanon)、沢近(スクラン)
山本希望 … 城ヶ崎莉嘉(デレマス)、幸村(はがない)
大地葉 … 綾波(アズールレーン)、燈路(フルバ)、ジュジュ(グルグル)
幸村恵理 … 帝襟アンリ(ブルーロック)、黛冬優子(シャニマス)

アイムエンタープライズの子会社として設立されました。
元々は当時シグマ・セブンに所属していた森久保祥太郎さんの個人事務所として設置されましたが、堀江由衣さんをはじめ多数の声優を受け入れた事で分社化する運びとなり、男女ともにエースを抱え中堅に位置する規模まで拡大しています。
尚、森久保さんは2018年に独立し、株式会社アドナインスを設立しています。

規模 ★★★
歴史 ★★
勢い ★★★★

総合 ★★★★

アトミックモンキー


(画像引用 : Amazon)

・設立年:2000年
・所属声優人数:83人

主な所属声優

関智一 … スネ夫(ドラえもん)、不死川実弥(鬼滅)、ギルガメッシュ(Fateシリーズ)
榎木淳弥 … 虎杖悠仁(呪術)、舞田類(Mマス)、蓬(SSSS.DYNAZENON)
木村昴 … ジャイアン(ドラえもん)、桜木(スラムダンク)、山田一郎(ヒプマイ)

折笠富美子 … ルキア(BLEACH)、九兵衛(銀魂)、リザ(ハガレン)
潘めぐみ … 重曹(推しの子)、キュアプリンセス(プリキュアシリーズ)、紅葉(フルバ)
長沢美樹 … 伊吹マヤ(エヴァ)、マキ・イズミ(ナデシコ)
藍原ことみ … 一ノ瀬志希(デレマス)
青木瑠璃子 … 多田李衣菜(デレマス)

俳協からの独立によって誕生。
ベテランと若手が充実している一方、中堅層がやや薄いようです。

規模 ★★★
歴史 ★★★
勢い ★★★★

総合 ★★★

アクセルワン


(画像引用 : Amazon)

・設立年:2011年
・所属声優人数:34人

主な所属声優

森川智之 … 波風ミナト(NARUTO)、吉良吉影(ジョジョシリーズ)、羽田秀吉(名探偵コナン)
日野聡 … 煉獄(鬼滅)、アインズ(オバロ)、神威(銀魂)
寺島拓篤 … 一十木音也(うたプリ)、シロエ(ログホラ)、天ヶ瀬冬馬 (Mマス)
黒田崇矢 … 桐生一馬(龍が如く)、天谷奴零(ヒプマイ)、サリバン(入間くん)
福原かつみ … 望月冬夜(異世界スマホ)、キクル・マダン(不徳のギルド)

水瀬いのり … チノ(ごちうさ)、レム(リゼロ)、ヘスティア(ダンまち)
折笠愛 … 魎呼(天地無用)、あやめ(サクラ大戦)、K・K(血界戦線)
三瓶由布子 … キュアドリーム(プリキュアシリーズ)、彷徨(だぁ!だぁ!だぁ!)、うずまきボルト(BORUTO)
中村千絵 … サクラ(NARUTO)、綾里千尋(逆転裁判)
後藤邑子 … みくる(ハルヒシリーズ)、ヒロ(ひだまり)
真堂圭 … 耳郎響香(ヒロアカ)、リーリエ(ポケモンSM)、劉備玄徳(一騎当千)

アーツビジョンに所属していた森川智之さんが福山潤さんと合流して設立した会社です。
福山さんは2018年に離れ、立花慎之介さんと共に新事務所「BLACK SHIP」を設立しています。

当時、福山さんが所属していたぷろだくしょんバオバブからの移籍組が多く、歴史が浅い割に多くの有名声優が所属している会社です。
声優養成所「アクセルゼロ」を構えるなど、若手育成にも力を注いでいます。

規模 ★★★
歴史 ★★
勢い ★★★★

総合 ★★★

アクロスエンタテインメント


(画像引用 : Amazon)

・設立年:2008年
・所属声優人数:94人

主な所属声優

山寺宏一 … 加持(エヴァ)、良牙(らんま1/2)、吉田松陽(銀魂)
花江夏樹 … 炭治郎(鬼滅)、カネキ(東京喰種)、網代慎平(サマータイムレンダ)
仲村宗悟 … リョータ(スラムダンク)、我牙丸吟(ブルーロック)、天道輝(Mマス)

飯塚雅弓 … カスミ(ポケモン)、真琴(Kanon)
伊瀬茉莉也 … キルア(ハンター)、キュアレモネード(プリキュアシリーズ)、姫野先輩(チェンソーマン)
内田彩 … 南ことり(ラブライブ)、かばん(けもフレ)、服部静夏(スト魔女)
福原綾香 … 渋谷凛(デレマス)、岬太郎(キャプ翼)
降幡愛 … 黒澤ルビィ(ラブライブサンシャイン)、ゴメちゃん(ダイ大)
金田朋子 … ちよちゃん(あずまんが)、田楽マン(ボーボボ)

俳協から独立する形で設立された会社です。
俳協からの移籍者が多い為、歴史が浅いにもかかわらずレジェンド級のベテランが所属しています。
中堅・若手も育っていて、バランスの良い陣容です。

規模 ★★★
歴史 ★★
勢い ★★★

総合 ★★★

ステイラック


(画像引用 : Amazon)

・設立年:2012年
・所属声優人数:59人

主な所属声優

浪川大輔 … 風早翔太(君に届け)、ヒソカ(ハンター)、イタリア(ヘタリア)
石川界人 … 影山飛雄(ハイキュー)、咲太(青ブタ)、ジェノス (ワンパンマン)
杉山紀彰 … サスケ(NARUTO)、衛宮士郎(Fateシリーズ)

久保ユリカ … 小泉花陽(ラブライブ)、梓川花楓(青ブタ)、櫛田桔梗(よう実)
田中ちえ美 … 天王寺璃奈(ラブライブ虹ヶ咲)、織部凛々子(サクラクエスト)
前田玲奈 … グラスワンダー(ウマ娘)、マチ(ハンター)
村川梨衣 … ラム(リゼロ)、ほたるん(のんのん)、メグ(ごちうさ)

・業務提携

中島愛 … ランカ(マクロスF)、キュアラブリー(プリキュアシリーズ)、トゥーリ(本好き)
諏訪ななか … 松浦果南(ラブライブサンシャイン)、ユイ(防振り)

当時アクロスエンタテインメントに所属していた浪川大輔さんが独立し、設立した会社です。
若手の育成にとても力を入れていて、ワークショップの開校や養成所の設立、更にはパーソナルオンライントレーニングシステムの導入など、様々な試みを行っています。
今後に期待できる事務所です。

規模 ★★★
歴史 ★★
勢い ★★★

総合 ★★★

シグマ・セブン


(画像引用 : Amazon)

・設立年:1988年
・所属声優人数:94人

主な所属声優

松本保典 … ノリスケ(サザエさん)、ガウリイ(スレイヤーズ)、のび太パパ(ドラえもん)
若本規夫 … セル(ドラゴンボール)、穴子(サザエさん)、松平片栗虎(銀魂)
安元洋貴 … 鬼灯(鬼灯の冷徹)、ドイツ(ヘタリア)、チャド(BLEACH)

ゆかな … C.C.(コードギアス)、キュアホワイト(プリキュアシリーズ)、テッサ(フルメタ)
渡辺久美子 … ケロロ軍曹(ケロロ軍曹)、カテジナ(Vガンダム)、母(あたしンち)
小林沙苗 … アレン・ウォーカー(D.Gray-man)、塔矢アキラ(ヒカルの碁)、北大路さつき(いちご100%)
市ノ瀬加那 … スレッタ(ガンダム 水星の魔女)、イチゴ(ダリフラ)
西明日香 … 大宮忍(きんモザ)

俳協からの独立で誕生した声優事務所です。
実力派揃いの会社として知られ、かなり真面目な事務所という印象があります。
そのため所属声優もベテランが多めですが、若手の育成にも注力していて、オーディション合格者や別会社の受け入れ先としてシグマ・セブンeという子会社も設立しています。

規模 ★★★
歴史 ★★★★
勢い ★★

総合 ★★★

ミュージックレイン


(画像引用 : Amazon)

・設立年:2005年
・所属声優人数:12人

主な所属声優

戸松遥 … アスナ(SAO)、あなる(あの花)、堀京子(ホリミヤ)
豊崎愛生 … 唯(けいおん)、犬山あおい(ゆるキャン)、初春(レールガン)
寿美菜子 … 紬(けいおん)、あすか先輩(ユーフォ)、七海燈子(やが君)
高垣彩陽 … クリス(シンフォギア)、藤波竜之介(うる星やつら)、リズベット(SAO)
雨宮天 … アクア(このすば)、エリザベス(七つの大罪)、トーカ(東京喰種)
麻倉もも … 環いろは(マギレコ)、歩未(Charlotte)、箱崎星梨花(ミリマス)
夏川椎菜 … 望月杏奈(ミリマス)、明乃(はいふり)、雪(亜人ちゃんは語りたい)

ソニー・ミュージックエンタテインメントの子会社ですが、実質的には内部レーベルとなっています。
声優のアーティストマネジメントも同時に行っていて、スフィアやTrySailのメンバーが所属しています。
男性は所属していません。

人数は少ないものの、ソニーの傘下とあって弱小とは程遠い陣容です。
ユニット活動をしている面々が所属する為、レーベル単位でのファンも沢山いるようです。

規模 ★★★
歴史 ★★
勢い ★★★

総合 ★★★

劇団ひまわり


(画像引用 : Amazon)

・設立年:1952年
・所属タレント人数:1070人

主な所属声優

宮野真守 … オカリン(シュタゲ)、松岡凛(Free)、刹那(ガンダム00)
内山昂輝 … 糸師凛(ブルーロック)、狗巻棘(呪術)、桐嶋郁弥(Free)、
木村良平 … 黄瀬涼太(黒バス)、木兎光太郎(ハイキュー)、日向(Angel Beats)

諸星すみれ … 星宮いちご(アイカツ)、エマ(ネバラン)、泉鏡花(文スト)
若山詩音 … たきな(リコリコ)、夢芽(SSSS.DYNAZENON)、相生あおい(空の青さを知る人よ)
宮本侑芽 … 六花(グリッドマンシリーズ)、ハル(イエスタデイをうたって)、ニカ(ガンダム 水星の魔女)
國立幸 … チビ太(おそ松さん)、レイジ(ガンダムBF)
山口愛 … ひふみ(NEW GAME)、真中あお(恋する小惑星)

1952年に設立された劇団で、日本一有名な子役の芸能事務所です。
その為、声優事務所という括りにして良いかは微妙なところですが、声優部門には近年かなり力を入れており、多くの声優を抱えています
劇団という事で、声優業を専門としている人よりも舞台やドラマでも活躍する人が多いようです。

この劇団ひまわりから羽ばたいて、現在は声優専門事務所に所属している元子役の方も沢山います。

規模 ★★
歴史 ★★★★★
勢い ★★

総合 ★★★

ぷろだくしょんバオバブ


(画像引用 : Amazon)

・設立年:1979年
・所属声優人数:128人

主な所属声優

石丸博也 … 兜甲児(マジンガーZ)、光月おでん(ONE PIECE)
海渡翼 … 蜂楽廻(ブルーロック)、桜河こはく(あんスタ)
水中雅章 … 場地圭介(東リベ)

金元寿子 … キュアピース(プリキュアシリーズ)、イカ娘(イカ娘)、カチューシャ(ガルパン)
松岡由貴 … 織姫(BLEACH)、鶴屋さん(ハルヒシリーズ)、大阪(あずまんが)
こおろぎさとみ … ひまわり(クレしん)、ゴマちゃん(少年アシベ)、汐(CLANNAD)
真柴摩利 …風間くん、シロ(クレしん)、カラ松、ハタ坊(おそ松くん)
堀絢子 … ミイ(ムーミン)、Q太郎(新オバQ)、ハットリくん(忍者ハットリくん)
田中真奈美 … アリス(きんモザ)

1979年に青二から独立する形で誕生した、古参の声優専門プロダクションです。
老舗という事で大ベテランの所属が目立ちますが、女性声優には中堅~若手の有名声優も所属していて、「昔の事務所」という感じではありません。
近年も、この事務所に所属している声優さんの演技に魅了され、その門戸を叩いた若い人達が少なからずいます。

規模 ★★★★
歴史 ★★★★★
勢い ★

総合 ★★★

スタイルキューブ


(画像引用 : Amazon)

・設立年:1999年
・所属声優人数:21人

主な所属声優

伊藤美来 … 三玖(五等分)、コッコロ(プリコネ)、こころ(バンドリ)
石原夏織 … アラジン(マギ)、みはり(おにまい)、音城セイラ(アイカツ)
Machico … トウカイテイオー(ウマ娘)、伊吹翼(ミリマス)
小倉唯 … ここな(ヤマノススメ)、女神官(ゴブスレ)、ひなた(ロウきゅーぶ)
豊田萌絵 … 川島緑輝(ユーフォ)

1999年に有限会社スタジオキューブとして設立。
2011年に組織の体制変更を行い、現在の社名となりました。
男性声優も所属していますが、女性の層が厚めです。

規模 ★
歴史 ★★★
勢い ★★★

総合 ★★

ボイスキット


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・設立年:2020年
・所属声優人数:4人

主な所属声優

井澤詩織 … ナナチ(メイドインアビス)、ポチタ(チェンソーマン)、そど子、ゴモヨ、パゾ美(ガルパン)
上坂すみれ … キュアコスモ(プリキュアシリーズ)、アナスタシア(デレマス)、凸守早苗(中二恋)
椎名へきる … 光(魔法騎士レイアース)、桂(YAT安心!宇宙旅行)
南條愛乃 … 絢瀬絵里(ラブライブ)、月読調(シンフォギア)、月島小恋(ダカーポII)

2020年に元カプコンの作曲家でモストカンパニーの社長、立石孝さんが新たに設立した声優事務所です。
現時点で4名しか所属声優はいませんが、その4人が全員有名声優という、まさに少数精鋭の陣容となっています。

規模 ★
歴史 ★
勢い ★★★

総合 ★★

響/HiBiKi


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・設立年:2009年
・所属声優人数:22人

主な所属声優

三森すずこ … 園田海未(ラブライブ)、キュアアース(プリキュアシリーズ)、東郷美森/鷲尾須美(ゆゆゆ)
橘田いずみ … もこっち(わたモテ)、コーデリア(ミルキィホームズ)
愛美 … 香澄(バンドリ)、山手響子(D4DJ)
相羽あいな … 友希那(バンドリ)

ブシロードの子会社「ブシロードムーブ」が運営しているプロダクションです。
その為、ブシロードのメディアミックス作品でお馴染みの面々が所属しています。
イベントで同じステージに立つ事も多いため、ファミリーのような雰囲気です。

女性声優陣は「響」、男性声優陣は「HiBiKi」のブランド名が使用されています。
インターネットラジオ事業も展開している為、ラジオの印象も強いですね。

規模 ★★
歴史 ★★
勢い ★★

総合 ★★

インテンション


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・設立年:2009年
・所属声優人数:11人

主な所属声優

鈴村健一 … 沖田(銀魂)、シン・アスカ(ガンダムSEED DESTINY)、イヤミ(おそ松さん)
中村悠一 … 五条(呪術)、司波達也(劣等生)、アルト(マクロスF)
内田雄馬 … 伏黒(呪術)、夾(フルバ)、ハヤテ(マクロスΔ)

東山奈央 … 由比ヶ浜(俺ガイル)、志摩リン(ゆるキャン)、千棘(ニセコイ)
朝井彩加 … 加藤葉月(ユーフォ)、澪(新妹魔王の契約者)

当時アーツビジョンに所属していた鈴村健一さんが独立して設立した会社です。
当初は新しい声優をほとんど入れず、鈴村さん御本人及び親しい声優だけで運営するような会社でしたが、移籍者を迎える形で徐々に所属声優が増えています。

少数精鋭といった印象の事務所で、男女ともにかなり有名な声優がいます
ただ、大エースだった櫻井孝宏さんが諸々の事情で離れる事になってしまい、かなりの痛手を被りました。

規模 ★
歴史 ★★
勢い ★★

総合 ★★

まとめ

ここで紹介した声優事務所の他にも、アミューズ、スターダストプロモーション、エイベックスピクチャーズ、トイズファクトリー、ホリプロなどの有名芸能事務所や音楽レーベルが声優部門を設けていて、そこに所属している声優さんも沢山います。
移籍も多い業界なので、この勢力図も5年後には大きく変わっているかもしれませんね!

【やはり俺の青春ラブコメはまちがっている】4期の可能性を徹底検証! 俺ガイル結のアニメ化は?


(画像引用 : Amazon)

2019年に原作、2020年にアニメが完結を迎え、惜しまれつつも一旦物語の幕を閉じた『俺ガイル』ですが、「俺ガイル結」の刊行やゲーム発売など、現在も展開は続いている様子。
そんな俺ガイルのアニメ4期の可能性を徹底検証します!

大団円で完結した筈が……?


(画像引用 : Amazon)

2020年夏に放送された俺ガイル3期は、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完』と銘打たれているように、原作の最終巻となる14巻ラストまでを映像化しました。
つまり問答無用の大団円
これで俺ガイルのアニメ展開は終了だと、ファンの誰もが思った事でしょう。

しかしその後、完結後のエピソードを纏めた14.5巻を発売し、更に新シリーズとして『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。結』をスタート。
更に3作目となるゲームの発売もあって、俺ガイルはまだまだ現役タイトルという印象を強く与えました。

となると、気になるのはアニメ展開です。
3期で終了だと思われましたが、4期の可能性が否定できない状況になっています。

その4期の実現について検証を行う前に、『俺ガイル』がこれまで歩んで来た足跡を振り返ります。

2010年前後、アニメ業界では『とらドラ!』『バカとテストと召喚獣』『僕は友達が少ない』などラノベを原作としたラブコメ作品のヒットが相次ぎました。
また、この時期はラノベが過渡期に突入していて、埋もれないように少しでも内容をわかりやすく伝えるべく『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』など文章系の長いタイトルが流行り始めていた頃でもあります。

そんな中、2011年3月に当時の流行を取り入れた新たな恋愛ラノベとして発売されたのが『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』です。
作者の渡航先生は本作が2作目、イラストのぽんかん⑧先生は本作が商業デビュー作
まだ実績のないコンビによって生み出された事もあって、当時既に同ジャンルでヒットしていた『はがない』の作者、平坂読先生が帯のメッセージを担当していました。

その効果もあってか発売直後から反響を呼び、僅か1週間で重版が決定。
以降も続々と重版がかかり、2巻が発売されるまでに4度の重版(5刷)を達成しました。

更に2巻も発売から2日後に重版がかかり、流行に乗った勢いで1巻だけ売れる「出オチ」的な人気ではない事を証明します。
3巻発売時点で20万部を突破し、この勢いに乗って翌2012年からは複数の雑誌でコミカライズも開始。
そして2012年7月、5巻発売のタイミングでテレビアニメ化が発表されました。

そのアニメも好評を博し、1期放送から1年後の2014年4月に2期制作が発表されファンは大喜び。
2期放送後、更に原作完結後も人気は一向に衰えず、シリーズ累計発行部数1000万部という大記録を打ち立て、アニメ3期をもって有終の美を飾った……筈でした。

・『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』シリーズ累計発行部数の推移

2011年11月 **20万部(原作小説③発売)
2012年02月 **30万部(原④)
2013年05月 *100万部(原⑦、漫画版妄言録①、漫画版@comic①)
2013年08月 *140万部(原⑦→7.5、妄②、@①)
2014年04月 *250万部(原⑨、妄③、@②)
2014年07月 *300万部(原⑨→6.5、妄④、@③)
2014年11月 *350万部(原⑩、妄⑤、@④)
2015年06月 *400万部(原⑪、妄⑦、@⑤)
2018年09月 *700万部(原⑫、妄⑫、@⑪)
2018年11月 *800万部(原⑬、妄⑫、@⑫)
2019年11月 *900万部(原⑭、妄⑮、@⑭)
2019年11月 *900万部(原⑭、妄⑮、@⑭)
2021年09月 1000万部(原⑭、原作結①、妄⑲、@⑱)

にも関わらず、前述したように俺ガイルは現在も歩みを止めていません。
そういう訳なので、ここからは4期の可能性について徹底検証していきます!

アニメは1~3期全て大ヒット! 続編に死角なし


(画像引用 : Amazon)

『俺ガイル』のアニメ1期はブレインズ・ベースが制作しました。
当時『夏目友人帳』が絶好調で、ラノベ原作アニメも『狼と香辛料』の2期や『デュラララ!!』でヒットを記録するなど、勢いに乗っていた会社です。
キャラクターデザインは、のちに『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』『マクロスΔ』『フルーツバスケット』『ブルーロック』を手掛ける進藤優さんが担当しています。

2期は制作会社をfeel.に変更。
それに伴い、監督は1期の吉村愛監督から、のちに『ウマ娘 プリティーダービー』を手掛ける及川啓監督へと変更されました。
また、キャラデザも『とあるシリーズ』の田中雄一さんに変わり、各キャラのデザインはかなり様変わりしています。

この劇的なまでの変更は、2期以降の範囲がコメディ色薄めになり、より青春モノっぽくなっていく作風の変化を考慮しての事と思われます。
とはいえ、1期から2期でここまで大胆に変えてくるケースは稀です。

3期は制作会社、監督、キャラデザ全て2期から継続となりましたが、助監督およびシリーズ構成が変更となっています。
1~3期でこれだけスタッフが変わるアニメは珍しいかもしれません。
また、2期から3期まで5年以上のブランクがありました。

このように、2期および3期はファンが離れてもおかしくない要素が幾つかありましたが、俺ガイルのBlu-ray・DVD(円盤)売上は総じて安定しています。
1期の平均セールスは約1.0万枚、2期は1.1万枚と微増。
そして円盤が売れない時代になった2020年に放送された3期は、更に売上を伸ばし1.2万枚を記録しました。

この好調な売上の背景には、もちろん作品の人気の高さが根底にありますが、もう一つ『特典小説』という強みがあります。
というのも、俺ガイルの円盤には原作者・渡航先生による書き下ろしの短編小説が特典として毎巻付いてきます(1期は1・3・5巻のみ)。
それ自体はラノベ原作アニメではよくある特典ですが、原作自体の人気が凄まじい事、ボリュームもかなりある事から強力な特典になっています。

近年は必ずしも円盤売上が続編制作の絶対的な指標という訳ではありませんが、高い円盤セールスを見込める作品が最も出資を得やすいのは今も同じ。
加えて、俺ガイルはキャラ人気が際立って高い作品なので、急にファンが離れる心配も不要。
続編を作る上でこれほどノーリスクな作品はそうそうありません。

加えて、本作には「グッズ売上」という強みもあります。
水着や入浴などのサービスシーンがほぼ皆無で、ラブコメのラノベとしては異例なくらい露出が少ない俺ガイルですが、公式グッズがやたらヒロイン達を脱がせる事でも知られています。
本編とのギャップもあってか、それらのグッズは売上が非常に好調で、各ショップの予約ランキングでも常に上位に入っています。

このように、売上面においてはあらゆる点で死角がなく、4期を否定する理由は何もないと言って良いでしょう。

海外でも大人気! ラブコメは国境を越える


(画像引用 : Amazon)

円盤やグッズといった昔ながらの売上指標において強さを見せる俺ガイルですが、実は海外でも高い人気を誇っています
中国の動画共有サービス「ビリビリ動画」の再生数は、1期が1.1億再生、2期が1.6億再生、3期が9870万再生
驚異的な安定感を誇っています。

また、アメリカのアニメファンからの評価もかなり高いようです。
アメリカのメディアが主催するアニメアワード「Anime Trending Awards」において、2期がAnime of the Year、すなわち年間最優秀賞を受賞
3期でもBest in Voice Cast(最優秀声優賞)およびRomance Anime of the Year(最優秀ロマンス作品賞)を受賞しています。

日本のラブコメ作品は海外でも一定以上の需要があり、近年も『かぐや様は告らせたい』『トニカクカワイイ』『ホリミヤ』などの作品が高い評価を得ています。
これらの作品に共通しているのは、「好き」という表現を強めに打ち出している点。
主人公とヒロインの微妙な距離感を楽しみ、2人が結ばれるとピークを過ぎたと思う人が多い日本のアニメファンとは少し傾向が異なり、海外ではラブラブな2人のイチャイチャな描写が人気を集めている印象です。

その点でいうと、3期ラストで八幡と雪乃が結ばれ決着が付いた俺ガイルですが、今後も海外で高い需要が見込めます。
これも、もしかしたら4期制作を行う上での追い風になるかもしれません。

4期は「俺ガイル結」のアニメ化?


(画像引用 : Amazon)

人気面においては国内外を問わず文句なしの俺ガイルですが、4期を制作する上では他にも問題となる事項が幾つかあります。

まず、最も重要なのが原作のストック。
前述したように、3期で本編のラストシーンまで映像化されているので、ストックに関しては潤沢とは言えません。
本編でカットされたエピソードに関しても、短編作品ならともかく長編作品において今更抽出するのは難しいでしょう。

ですが、本作には新シリーズの『俺ガイル結』があります。

このシリーズは2巻帯に記された「もうひとつの俺ガイル」「由比ヶ浜結衣の物語」が示しているように、八幡と雪乃が恋人同士になった本編とは異なる世界線で、結衣をメインとしたストーリーが展開されています。
順当に考えれば、4期はこの俺ガイル結のアニメ化という事になるでしょう。

2023年4月現在、俺ガイル結は2巻まで刊行されています。
1期や2期は飛ばし気味だったので5~6冊分が映像化されましたが、3期では3冊分(最終巻は厚めですが)だった事を考えると、3巻まで発売されればストックは十分溜まったと言って良いでしょう。
つまり、次巻が出た時点で4期を制作可能な状態になります。

俺ガイルのリリースペースは11巻以降かなり不安定になっています。
それまでは年間3冊ペースで定期的に発売していましたが、11巻から12巻まで2年3ヶ月も空いてしまいました。
そこからは年1冊のペースになりましたが、俺ガイル結は1巻から2巻まで1年半空いています。

ただ、このペースダウンは円盤特典の小説執筆や『やはりゲームでも俺の青春ラブコメはまちがっている。』シリーズ付属OVAの脚本、ゲームの監修を行っていたのが主な原因です。
よって、渡先生の筆が遅くなったという訳ではないと思われます。

2巻が発売されたのは2023年2月。
この後に大きな仕事がなければ、次巻は半年~1年後になると思われます。
あくまで予想ですが、早ければ2023年夏、遅くとも2024年冬にはストックが溜まると推察されます。

ちなみに、俺ガイル結は2期円盤特典小説の「俺ガイルanother」がベースになっていると思われます。
この俺ガイルanotherは、いわば「由比ヶ浜ルート」であり、本編で結ばれなかった八幡と結衣がこちらでは……といった内容でした。
よって、展開こそ変えていますが、最終的には俺ガイル結もanother同様の結末に向かっていくと思われます。

ここで重要なのは、既に特典として書き上げた物語を、何故あらためて新章としてシリーズ化したのか。

シリーズ累計1000万部以上を売り上げている作家が、生活の為に完結したヒット作に縋り付く必要はありません。
小説は漫画と比べて単価が高く、俺ガイルの売上は原作小説が大半を占めているので、一生食べていくのに困らないだけの印税が既に入っている筈です。

では何故かというと……やはりアニメ化の為ではないかと思われます。
俺ガイルanotherは文庫本2冊分程度の量なので、アニメ化するにはちょっと足りない。
ならその足りない分を補う意味も込めて、物語を再構築して『俺ガイル結』を発足したと考えれば納得も出来ます。

俺ガイル1期放送から10周年を迎えた2023年、既に「俺ガイル10周年記念プロジェクト」と称した様々な企画が立ち上がっています。
その最後に「俺ガイル4期制作決定」というニュースが発表される可能性は、十分にあると言って良いでしょう。

まとめ

正直、3期で綺麗に終わったし原作も完結したから、これ以上のアニメ化はないと思っていました。
でも2023年になって『五等分の花嫁』が新アニメを作るというニュースが流れた時、「だったら俺ガイルもありでは?」と思い、4期に可能性を見出しました。
というのも、『五等分』も既に映画で本編最終回まで映像化していたからです。

ちなみに『五等分』はアニメ1~2期および劇場版でやっていなかった原作エピソードを映像化するそうです。
俺ガイルも映像化していない短編がかなりある為、その方式で4期をやる事も十分可能。
いずれにしても、4期がグッと現実味を帯びてきたように思います!

【アイドルマスター シンデレラガールズ U149】これまでのアニメとはどう違う? 徹底検証


(画像引用 : Amazon)

2023年4月よりスタートした『アイドルマスター シンデレラガールズ U149』を徹底解剖!
「U149」の意味、これまでのアイマス・デレマスのアニメとはどう違うのか、何故「ロリマス」と呼ばれているのか等、本作の特徴や魅力について纏めました!

U149=身長149cm未満のメンバーによるユニット


(画像引用 : TVアニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ U149』公式サイト https://cinderella-u149-anime.idolmaster-official.jp/

2005年にスタートし、これまで様々なメディアミックを行い、数多くのアイドルとユニットを生み出してきた『アイドルマスター』
そのタイトルは知っていても、この名前を冠するゲームやアニメが多過ぎてよくわかっていない……という人は多いはず。
そんな方々の為に、簡単にアイマス関連の現状をご紹介します。

アイマスは元々アーケードゲームで始まった企画で、その後もゲームがコンテンツの中心となっています。
その中でも特にメインとなっているのがソーシャルゲーム。
中でも2011年から11年以上稼働し続けた『アイドルマスター シンデレラガールズ』が最も有名ですね。

このデレマスは2023年3月をもって終了しましたが、現在も『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ(デレステ)』『アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ(ミリシタ)』『アイドルマスター シャイニーカラーズ(シャニマス)』の3つが稼働しています。
ゲームのジャンルはそれぞれ微妙に異なりますが、ユーザーがプロデューサーとなってアイドルを育成し、成功へ導いていくという点は共通しています。
これはアイマスシリーズの特徴の一つと言えます。

もう一つの大きな特徴は、アイドルの多さ
このシリーズは、他のアイドルコンテンツが太刀打ちできないくらい沢山のアイドルがいます。

既に終了したシリーズも含めると、これまでに登場したアイドルの総数は男女合わせて300人以上!
女性アイドルだけでも約200人という、とてつもない規模のキャラコンテンツになっています。
オリジナル楽曲は2023年4月現在で1400を超え、一コンテンツが扱う楽曲数としては恐らく世界でも類を見ないのではないかと思われます。

また、ゲーム以外もアニメやコミカライズなど、様々なメディアミックスが行われています。
本作のアイドル達は様々なユニットを組んでいますが、そのユニット単位で作品が作られている点も大きな特徴と言えるでしょう。

前置きが長くなりました。

2023年春にアニメの放送がスタートした『アイドルマスター シンデレラガールズ U149』は、デレマスの公式コミカライズ作品の一つとしてWebコミックサイト「サイコミ」で連載している漫画を原作としています。
U149は「UNDER 149」の略で、デレマスの中で身長149cm未満の小学生アイドルにスポットを当て、彼女達が芸能プロダクション内のユニット「第3芸能課」に所属し、アイドルデビューを目指す……という物語になっています。

アイマス関連のアニメは、過去に4つのシリーズが映像化されています。
その4つとは、765プロ所属のアイドルをメインに描いた『THE IDOLM@STER』、765プロのアイドルを用いて独自の設定やストーリーで描いたスピンオフロボットアニメ『アイドルマスター XENOGLOSSIA』、346プロのアイドルが「シンデレラプロジェクト」に挑む『アイドルマスター シンデレラガールズ』、315プロの男性アイドルの活動を描いた『アイドルマスター SideM』です。
今回のU149はシンデレラガールズの派生作品と言う事が出来るでしょう。

ただ、本作は過去のアニメシリーズとは傾向が異なります。
ここからは、その傾向の違い、すなわちU149独自の魅力について検証していきます。

メインのアイドルが全員「小学生」


(画像引用 : Amazon)

「U149」は本作の略称としても用いられていますが、同時に本作にメインとして登場するアイドル達のユニット名でもあります。
ここが若干わかり辛い点ですが、「第3芸能課」というユニットのメンバーから更に9人に絞って生まれたのが「U149」です。
具体的には、このようなメンバー構成になっています。

・U149
橘ありす(CV:佐藤亜美菜 141cm 12歳)
櫻井桃華(CV:照井春佳  145cm 12歳)
赤城みりあ(CV:黒沢ともよ 140cm 11歳)
的場梨沙(CV:集貝はな  143cm 12歳)
結城晴(CV:小市眞琴  140cm 12歳)
佐々木千枝(CV:今井麻夏  139cm 11歳)
龍崎薫(CV:柳瀬なつみ 132cm 09歳)
市原仁奈(CV:久野美咲  128cm 09歳)
古賀小春(CV:小森結梨  140cm 12歳)

・第3芸能課
U149の9名
横山千佳(127cm 09歳)
福山舞(132cm 10歳)
佐城雪美(CV:中澤ミナ 137cm 10歳)
遊佐こずえ(CV:花谷麻妃 130cm、11歳)

U149は第3芸能課のオリジナルメンバーで構成されていて、結成後に他の4人が段階的に合流しています。
ただ、その4人の中には担当声優がいないアイドルもいる為、アニメに登場する可能性は低いと思われ、基本的にはU149の9名の活動を描く物語になると思われます。

上記のリストからもわかる通り、第3芸能課のメンバーは全員小学生です。
アイマスシリーズのアニメにおいて、メインキャラ全て小学生というのは初の試み。
過去のあらゆるアイドルアニメを見渡しても、小学生と中学生の混合はあるものの、全員が小学生というケースは殆ど前例がありません。

そういった事もあって、本作は一部のファンから「ロリマス」という愛称を用いられています。
ただし一般的な略称ではないので、使用の際には十分に気を付けましょう。

ストーリーとPV的演出のミックス


(画像引用 : Amazon)

「アイドルアニメ」というジャンルは、単にアイドルを題材としたアニメという訳ではありません。
各作品、アイドルの描き方は大きく異なります。

最も多いケースは、アイドルの成長物語です。
主人公がアイドルの卵で、その主人公や他のアイドル候補生が様々な苦境に立たされながらもアイドルとして大成する為に頑張って目標に邁進するという王道ストーリーですね。
中には『ゾンビランドサガ』のように、捻った設定やストーリーに主軸を置いた作品もありますが、大半のアイドルアニメがこのパターンです。

過去のアイマスシリーズも、ゼノグラシアを除けば全てこの系統と言えます。
特にデレマスのアニメは、U149の1話でも中吊り広告という形で登場していた“ニュージェネ”ことニュージェネレーションズの3人を中心とした面々の成長と挫折をドラマティックに描いていました。

U149も、基本的にはその路線で間違いありません。
第1話「鏡でも見ることができない自分の顔って、なに?」はありすのメイン回でしたが、そこでありすが両親と少し距離がある様子を描いており、小学生ならではのドラマ性が付随した内容になっていました。

ただその一方で、本作の場合はデレマスほど強いドラマ性を持たせるというよりは、ユニット活動を通して各アイドルの魅力を視聴者に伝えるスタンスで描いているようです。
言うなればPV的アニメですね。

その最たる部分が、第2話「おでかけなのにただいまをするもの、なに?」で描かれていました。
1話は原作をベースにオリジナル展開を取り入れる形でしたが、2話は完全オリジナルの仁奈回。
彼女が大事にしているニワトリの着ぐるみを紛失してしまい、米内Pやありすと共に街中を探す……というストーリーが展開されました。

原作でも仁奈回はちゃんとありますし、原作通りに作れば各アイドル満遍なく見せ場を作る事は可能。
にもかかわらず、あえてオリジナルの物語を用意した理由は二つあると思われます。

一つは、1話まるごと一人のアイドルにスポットを当てたかったという事。

仁奈回に関しても、原作通りのアニメ化だと尺的にAパートもしくはBパートのどちらかのみという形になったと思われます。
かといって、原作のエピソードを倍に膨らませるとなると、様々な皺寄せが生じるのは想像に難くありません。
そこで思い切って全編アニオリにしたのでしょう。

もう一つは、原作ファンにもそうでない視聴者にも同じように楽しんで貰える事。
原作通りのアニメ化だと、どうしても原作組は一度見た物語をなぞる事になりますし、アニメ初視聴組はネタバレを恐れてしまいます。
しかしオリジナルストーリーなら、どちらもフラットに楽しむ事が出来ます。

こういった所からも、本作が「視聴者がアイドルの魅力を感じる事に集中できるアニメ」を意識している事が窺えます

U149ならではの「ストレスフリーなシリアス」


(画像引用 : Amazon)

原作とは異なるストーリーを用意してきたU149のアニメですが、作風そのものは原作と大きな食い違いはありません。
アイマスやデレマスのコミカライズというと、アニメ化された『ぷちます!』や『シンデレラガールズ劇場』のようなユルい雰囲気のスピンオフを想像しがちですが、本作はコミカルな中にもドラマ性の高いシリアス要素を含む起承転結のエピソードが描かれています。
各アイドルが浮き沈みしながら、時にケンカして仲直りし、皆でアイドル活動を続けていくアイドル成長記です。

ただ、アニメのアイマスやデレマスと全く同じ路線という訳ではありません。
特にデレマスのアニメはギスギスとした鬱展開がファンの間で物議を醸し、賛否両論真っ二つといった作品でしたが、本作はアイドル同士がギスギスするような場面は殆どなく、ケンカしてもすぐに仲直りするストレスフリーなシリアス展開が用意されています。

U149のアイドルは小学生なので、基本的には精神面も幼いです。
しかし、アイドルという夢を持っている彼女達は、同時に芯の強さと大人顔負けのしっかりした考えを持っています。
これは年少組の仁奈や薫も例外ではありません。

アイドルは自分をアピールしなければならない職業なので、我を通そうとする子も当然います。
一方で彼女達も同じ夢を追う他のメンバーを尊重し、強い仲間意識を持っています。
小学生なので自分を制御しきれない面も確かにありますが、それ以上に小学生だからこそピュアにアイドルや仲間と向き合っているのです。

原作ではそういった空気感を程良いバランスで表現していますが、アニメでもその空気感を大事にしているようなので、オリジナルのストーリーでも険悪な雰囲気が長く続く事はないでしょう。
監督の岡本学さんは『無職転生』を手掛けている方で、人間関係の複雑な本作において高い評価を得ています。
なので、U149でも絶妙なバランス感覚を発揮してくれるに違いありません。

まとめ

暗すぎず、平和すぎず、いい感じのアニメに仕上がっていると思います!
動きや細部の表現も行き届いていて、各アイドルがとても可愛く描かれている点が好印象です。
この感じなら、最後まで楽しませて貰えそうですね!

【世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する】2期の可能性を徹底検証! 国内外で人気のなろうアニメ


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2021年秋に放送され、日本だけでなく海外でも高い注目を集めた『暗殺貴族』の2期があるかどうかを大検証!
1期の円盤売上、配信実績、国内外のアニメファンからの評価、制作会社の現状などから続編の可能性を徹底的に分析・予想します!

『回復術士のやり直し』の作者が手掛けた異世界サスペンス


(画像引用 : Amazon)

次々となろうアニメの2期が決まっていく「なろうバブル」のアニメ業界ですが、次に2期が決まる作品として最も名前が挙がっているタイトルと言えば『暗殺貴族』でしょう。
正式タイトルは『世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する』で、その本作が放送されたのは2021年秋。
このクールは実に5作品(無職転生の第2クールを含めると6作品)ものなろうアニメが放送される大激戦区でしたが、その中でもこの『暗殺貴族』は非常に高い評価を得ました。

本作は、地球上で「世界一」と称された初老の暗殺者が、異世界の「暗殺貴族」トウアハーデ家の長男に転生し、生前の技術や経験と転生時に得たスキルを用いて第二の人生を歩むお話。
ジャンルは異世界サスペンスですが、可愛いヒロインが複数登場し、色っぽいシーンも多々あります。
設定やビジュアルで殺伐としたアニメのように思われがちですが、割と気楽に楽しめるタイプの作品です。

そんな暗殺貴族の2期検証を行う前に、本作がアニメ化に至るまで辿ってきた足跡を振り返ります。

暗殺貴族は2018年7月、小説家になろうにて連載を開始しました。
投稿者は月夜涙先生
当時既に『回復術士のやり直し』をはじめ7作品もの書籍化を果たしている売れっ子だった事を考えると、この新連載も当初から書籍化前提で進められていた企画だと思われ、連載開始から半年後の2019年2月に角川スニーカー文庫から書籍版(イラスト:れい亜先生)がリリースされました。

同時期には皇ハマオ先生によるコミカライズもスタート。
小説3巻、漫画1巻が発売されていた2019年11月にはシリーズ累計15万部を突破し、ドラマCDの制作も決まりました(小説4巻特装版に付属)。

ヒット作となった後も順調に部数を伸ばし続け、40万部を突破した2021年2月にTVアニメ化を発表
当時ちょうど回復術士のアニメが放送されていたタイミングだった事もあり、その放送中のCMで暗殺貴族の紹介がされるというプチコラボも実現しています。

キャストはドラマCDで演じた面々がそのまま継続となり、ファンを喜ばせました。

・『暗殺貴族』シリーズ累計発行部数推移

2019年11月 015万部(小説③巻、漫画①巻発売)
2020年08月 030万部(小説④巻、漫画②巻)
2020年11月 040万部(小説⑤巻、漫画③巻)
2022年01月 100万部(小説⑥巻、漫画④巻、アニメ放送終了)

国内配信&ビリビリ動画で絶好調!


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暗殺貴族のBlu-ray・DVD(円盤)売上は1000枚弱で、決して大きな数字ではありません。
その為、3000枚以上を売り上げた回復術士の方が人気という印象を持たれるかもしれませんが……実際にはそうではなく、視聴者層の差と言う事が出来ます。

近年、若年層のアニメファンは円盤よりも配信を利用してアニメを見返す習慣が定着しています。
よって近年のなろう作品は円盤売上が高いケースは少なく、回復術士の方が異例。
回復術士はエロ描写が多い作品なので、同じ作者でも暗殺貴族や他のなろう作品とは根本的に視聴者層が異なる為と思われます。

その証拠に、配信実績は暗殺貴族の方が好調です。
各配信サイトの順位でポイントを算出しているサイト「ランキングストーカー(仮)」によると、本作は2021年春アニメ内でクール2位を記録(1位は『鬼滅の刃 無限列車編』)。
ABEMAアニメチャンネルが発表した同クール累計視聴数部門でも鬼滅に続いて2位と、無職転生(第2クール)を上回る結果を残しており、多くの視聴者が配信を利用して本作を観ていた事がわかります。

この好調の要因は、離脱者の少なさです。
ABEMAの各話再生数を見てもそれは明らかで、常時無料の1話を除いた2~12話の再生数が非常に安定している事がわかります。

・『暗殺貴族』各話のABEMA視聴数(2023年4月6日現在)

第01話 141万視聴(常時無料)
第02話 44.1万視聴
第03話 40.9万視聴
第04話 40.6万視聴
第05話 38.4万視聴
第06話 38.2万視聴
第07話 37.5万視聴
第08話 36.0万視聴
第09話 34.2万視聴
第10話 35.6万視聴
第11話 33.8万視聴
第12話 37.8万視聴

2~12話の最低と最高の差が10万以下で、しかも最終回に上げている作品はそれほど多くはなく、如何に本作が飽きられなかったかを示すデータと言えます。
これは2期を占う上で非常に重要な事で、製作委員会に「この作品なら2期をやっても一定の利益を確保できる」と思って貰える材料になり得ます。

また、本作の好調さを示すもう一つの指標として、海外における人気の高さが挙げられます。

『オバロ』や『リゼロ』の影響もあって、中国を中心としたアジア圏ではなろうアニメの人気が高く、なろうアニメの2期が多い理由の一つになっています。
一方、近年はその人気の高さから供給過多の傾向が強く、なろうアニメが多過ぎて各タイトルの再生数が伸び悩む状況になっています。

その中にあって暗殺貴族の再生数はかなり高く、1.5億再生を記録。
これはなろうアニメに限らず、2021年以降に配信された日本の全アニメの中でも上位に入る数字です。

既に2期が決まっているなろうアニメと比較しても『暗殺貴族』の中国人気はかなり高く、国内での配信の強さもあって、2期を十分に狙える位置にいると言って良いでしょう。

・2期決定済なろうアニメのビリビリ動画再生数(2020年~)

2.70億再生 痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。
1.10億再生 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
0.50億再生 くま クマ 熊 ベアー
0.48億再生 神達に拾われた男
0.94億再生 スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました
0.36億再生 聖女の魔力は万能です
0.82億再生 精霊幻想記
0.80億再生 月が導く異世界道中
0.55億再生 進化の実

評価は上々! フォロワー数も2期ライン上


(画像引用 : Amazon)

配信実績が非常に高い暗殺貴族ですが、dアニメが実施した2021秋アニメのアンケート「今期で燃えたアニメは?」で2位「今期で萌えたアニメは?」で4位を獲得するなど評価も高め。
世界観の良さ、女性キャラの可愛さ、主人公の強さなどが好評を博した理由になっています。

また、公式Twitterのフォロワー数に関しても良好な数字を記録しています。

2023年4月現在、暗殺貴族の公式アカウントのフォロワー数は3.3万人。
これは、既に2期が決定または放送されている『異世界スマホ』『くまクマ熊ベアー』『神拾』『ツキミチ』とほぼ同じ数字です。

・2期決定済なろうアニメの公式フォロワー数(2023年4月現在)

61.8万 Re:ゼロから始める異世界生活
37.5万 この素晴らしい世界に祝福を!
33.4万 転生したらスライムだった件
23.9万 魔法科高校の劣等生
22.1万 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
21.5万 無職転生
19.2万 オーバーロード
12.4万 魔王学院の不適合者
11.6万 陰の実力者になりたくて
11.2万 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
10.4万 痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。
*9.8万 盾の勇者の成り上がり
*8.9万 ありふれた職業で世界最強
*6.1万 スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました
*5.1万 本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません
*4.2万 精霊幻想記
*3.8万 転生したら剣でした
*3.5万 異世界はスマートフォンとともに。
*3.4万 くま クマ 熊 ベアー
*3.3万 神達に拾われた男
*3.2万 月が導く異世界道中
*2.6万 進化の実
*2.6万 異世界食堂
*2.5万 聖女の魔力は万能です
*1.6万 真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました

一定数のファンが付いているのは、2期を企画する上での判断材料になる筈。
その点においても暗殺貴族は条件をクリアしていると言えます。

ストックはそろそろOK! 制作会社は大ピンチ!?


(画像引用 : Amazon)

暗殺貴族の1期は、1クール全12話で原作小説の1巻、漫画版の3巻途中(第9話)まで消化しました。
原作のストックに関しては問題ありません。

ただ、なろうアニメの場合は原作小説より寧ろ漫画版の進行具合の方が重要です。
というのも、近年のなろう関連作品の場合、コミカライズの売上がシリーズ累計発行部数の多くを占めるケースが圧倒的に多いからです。
なろうアニメはコミカライズの部数を増やす為の宣伝、と言う事も出来ます。

その点で言うと、2023年4月時点で漫画版は5巻までリリースされているので、ストックとしてはギリギリです。
6巻が発売されれば、間違いなく2期までのストックが溜まったと言う事が出来るでしょう。

5巻の発売が2022年9月で、漫画版は大体8ヶ月前後の間隔でリリースされている為、6巻の発売は2023年の初夏頃と予想されます。
よってストックについては「ほぼ溜まっている」と言う事が出来るでしょう。

問題は制作会社です。

暗殺貴族はSILVER LINK.とstudioぱれっとの共同制作という形で作られています。
この内、SILVER LINK.はかなりマズい状況です。

近年なろう作品のアニメ化に力を入れているSILVER LINK.は、2023年冬に魔王学院と防振りの2期(+あやかしトライアングル)を手掛けましたが、その全てで万策尽きてしまい放送延期……という、かなりしょっぱい状況になっています。
恐らく海外のスタジオに頑張って貰って作る予定だったのが、コロナの影響で稼働できなくなった為、収拾がつかず制作が困難になったものと思われます。

studioぱれっとも決して大きい会社ではなく、既に2024年までの予定が入っているので、現状の両スタジオの生産力では2期実現は困難かもしれません。
アニメ制作は常に先々の予定を入れながら行っているので、コロナの影響がなくなれば問題ない、という訳にもいきません。
一旦状況が悪化した場合、その皺寄せで一気にスケジュールがガタガタになってしまい、新しい予定を入れる余裕がなくなってしまうのです。

はっきり申し上げて、暗殺貴族2期の最大のネックはこの点です。

もし2期が実現するなら、制作会社が変わる可能性もあります。
ただ、「作る会社を変えてでも2期をやる!」となると、出版社であるKADOKAWAは他にも沢山のアニメ化待ち作品を抱えているだけに、ハードルは高くなってしまいます。

暗殺貴族は2期をやれるだけの実績は残しました。
しかし、上記の理由で必ず2期が実現するとまでは言えないのが現状です。

まとめ

シルバーリンクもかなり予定を詰め込んでいるみたいで、まだ放送時期すら決まっていない作品が多々あります。
その為、このスケジュールの中に暗殺貴族の2期を入れるのは容易じゃなさそうです。

ちょっと思わしくない点もありますが、2期を出来るだけのポテンシャルを示した作品なので、なんとか実現して欲しいですね!

アニメ制作会社ランキングTOP40! 2023年現在の人気アニメスタジオを格付けチェック!


(画像引用 : Amazon)

現役で活動を続けているアニメ制作会社の中から、現在特に人気と知名度の高い会社をランク付けして発表!
近年の実績を重視しつつ、これまで残してきた数々の名作や評価を考慮した上で、独断と偏見によるTOP40をご紹介します!

40位:カラー


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2006年設立の株式会社。
英語の綴りは「khara」です。

エヴァを制作していたガイナックスから庵野秀明監督が独立し、新たなアニメスタジオを設立。
以降、 長期にわたって『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの制作を行ってきましたが、2021年公開の『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』でエヴァは完結を迎えました。

2014年にはエヴァの版権を移管している為、「エヴァを作っている会社」というだけでなく「エヴァ作品の管理を行っている会社」でもあります。
なのでエヴァだけを作っているという印象が強いですが、実際には元請以外で数多くのアニメ制作に携わっています。

『怪獣8号』では怪獣デザイン&ワークスを担当する予定です。

39位:サンジゲン


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2006年にウルトラスーパーピクチャーズの子会社として設立された株式会社。
3DCGアニメーション制作を行っています。

当初は3DCG制作をメインに他社作品のCGパートやアニメーションMVなどを制作していましたが、2012年に『ブラック★ロックシューター』でOrdetとの共同ながら元請制作を行い、2013年には『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』を手掛けヒットを記録しました。
その後は『バンドリ』『D4DJ』といったブシロードの人気コンテンツを映像化しています。
2023年にはバンドリ最新作『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』の制作も発表しました。

38位:ティー・エヌ・ケー


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1999年に有限会社として設立。
2006年に株式会社となりました。
社名の由来は「Total Network」です。

設立翌年の2000年から元請制作を開始し、スマッシュヒットした『円盤皇女ワるきゅーレ』など、ちょっとエッチな描写のある作品を中心に手掛けていきます。
2007年には話題のエロゲー『School Days』をアニメ化し、その凄惨な内容が物議を醸しました。

2012年には『ハイスクールD×D』がヒットし、シリーズ化。
その後もエロ路線を追及し続け、規制が厳しくなった近年も『回復術士のやり直し』『不徳のギルド』 といった作品で男性アニメファンに夢を与え続けています。

37位:ブレインズ・ベース


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1996年設立の株式会社。
テレビアニメの元請制作は2002年からですが、それ以前からOVAや劇場向けアニメで元請を行っています。

2008年に手掛けた『夏目友人帳』が人気を博して軌道に乗り、以降は『狼と香辛料(2期)』『デュラララ!!』『俺ガイル(1期)』などラノベ作品のアニメ化で成功を収めます。
少女漫画や女性向けコンテンツのアニメ化も得意とし、『BROTHERS CONFLICT』などのヒット作を生み出しました。

36位:Seven Arcs


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2000年に「有限会社アークトゥールス」として設立。
2002年に「株式会社セブン・アークス」となり、2019年に現在の社名になっています。

2004年に初めてのテレビアニメとして手掛けた『魔法少女リリカルなのは』がスマッシュヒットを記録。
これを受け、翌年には続編となる第2期を発表し、クール1位のDVD(円盤)売上を達成しました。
2007年放送の3期は更に売上を大幅に伸ばし、「なのはの会社」としてアニメファンから周知されるようになりました。

なのは以外では、同じ都築真紀さん原作の『DOG DAYS』がヒットしシリーズ化。
その他にも『セキレイ』『トニカクカワイイ』などが人気を集めています。

35位:キネマシトラス


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2008年設立の株式会社。
社名の由来は「キネマ(シネマの古い呼び方)+創業メンバーの名前」との事です。

2013年に発表した『ゆゆ式』、2014年の『ばらかもん』で高評価を得て、2015年には『ごちうさ』2期をWHITE FOXと共同で制作。
その後も『メイドインアビス』『盾の勇者の成り上がり』などのヒット作を生み出し、国外でも人気を博しています。

2023年には『わたしの幸せな結婚』を発表予定です。

34位:スタジオ雲雀


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1979年設立の株式会社。
2006年に3DCG部門を「株式会社ラークスエンタテインメント」として分社化、2011年に新ブランドのLerche(ラルケ)を設立しています。

約20年ほど下請けをメインに行っていましたが、2000年前後から元請制作を積極的に行うようになり、2004~2007年にはNHKで放送された『メジャー』を制作。
2010年代に入ってからはラルケが制作の主体となり、『ダンガンロンパ』『暗殺教室』『がっこうぐらし!』『ようこそ実力至上主義の教室へ』など、一癖ある作品の映像化を担っています。

33位:SILVER LINK.


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2007年設立の株式会社。
2012年に子会社『CONNECT』の設立も行いましたが、2020年に吸収合併し一社での活動を行っています。

設立から1年半で元請制作作品の放送までこぎ着け、2作目の『バカとテストと召喚獣』で早々にヒットを記録。
以降も『プリヤ』『のんのんびより』『防振り』『魔王学院の不適合者』などのヒット作を輩出しています。
『ストライク・ザ・ブラッド』では近年珍しいOVAでのシリーズ化を行い成功を収めました。

2010年代は日常アニメの印象が強い会社でしたが、近年は小説家になろうに投稿されている「なろう作品」のアニメ化を数多く手掛けています。

32位:亜細亜堂


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1978年にシンエイ動画からの独立という形で、有限会社として設立。
1987年に株式会社となりました。

当初は下請けとして活動し、OVA等の制作を経て1993年よりテレビアニメでの制作元請を開始。
その1作目となった『忍たま乱太郎』が子供に人気となり、30年以上続く定番作品となりました。

また、1990年にスタートした『ちびまる子ちゃん』でも実制作を担当(クレジットは日本アニメーション)。
元請ではないものの、国民的アニメを作るスタジオとして確かな信頼を築きました。
また、人気児童書シリーズ『かいけつゾロリ』のアニメも制作しています。

31位:日本アニメーション


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1975年設立の株式会社。
設立前後から現在に至るまで、元請として数多くのアニメを手掛けています。

代表作は設立元年の1975年からスタートした世界名作劇場です。
世界中で親しまれている童話や小説を原作としたファミリー向けのアニメシリーズで、『フランダースの犬』『小公女セーラ』『あらいぐまラスカル』など数多くの人気作を生み出しました。
1990年からは国民的アニメとなった『ちびまる子ちゃん』を手掛けています。

90年代には『南国少年パプワくん』『魔法陣グルグル』などガンガン原作のアニメ化も担当していました。

30位:オレンジ


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2004年設立の株式会社。
3DCGアニメーション制作を行っています。

当初は他社作品のCGパート担当、或いは他社との共同制作という形でアニメに携わっていましたが、2017年に放送された『宝石の国』で初めて単独元請制作に臨み、フルCGアニメとして非常に高い評価を得ます。
その後も『BEASTARS』『ゴジラ S.P(ボンズとの共同制作)』で好評を博し、2023年には『TRIGUN STAMPEDE』を発表しました。

国内の3DCG制作会社では特に高い評価を得ているスタジオです。

29位:タツノコプロ


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1962年に「株式会社竜の子プロダクション」の名称で設立。
2013年に現在の名称へ変更されました。

1965年から単独での元請制作を行っている老舗で、『ハクション大魔王』『いなかっぺ大将』などのギャグ作品で人気を得て、1972年放送の『科学忍者隊ガッチャマン』で人気爆発。
以降SFアクションヒーロー物を多く手掛けるようになり、『ヤッターマン』などのタイムボカンシリーズが子供達の間で流行となりました。

タイムボカンシリーズが終了した1980年代以降は『超時空要塞マクロス』『天空戦記シュラト』などSFや変身モノをより近代的なデザインで描き好評を博すも、90年代に入ると過去作品のリメイクが目立つようになります。
2010年代に入ってからは『プリパラ』などのプリティーシリーズが人気を博しています。

28位:david production


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2007年設立の株式会社。
2009年より元請制作を開始しています。

2012年に放送された『妖狐×僕SS』がヒット作となり、同年秋より『ジョジョの奇妙な冒険』のアニメ化を開始。
ジョジョシリーズがネット上で再評価されていた事もあって、国内外で高い評価を獲得しました。
以降、全てのジョジョシリーズのアニメを制作しています。

ジョジョの印象が非常に強い制作会社ですが、それ以外にも『はたらく細胞』『あんスタ』などで好評を博し、ヒット作を多く抱える人気スタジオになっています。
2023年には『アンデッドアンラック』のアニメ化を行う予定です。

27位:動画工房


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1973年に有限会社として設立。
2006年に株式会社となっています。

設立から30年以上ずっと下請けを行っていましたが、2000年代中盤から元請制作を始め、2011年より放送された『ゆるゆり』のヒットを契機に日常系アニメを数多く手掛けるようになります。
特に2014~2016年は『未確認で進行形』『月刊少女野崎くん』『干物妹!うまるちゃん』『NEW GAME!』と毎年ヒット作を輩出し、「日常アニメと言えば動画工房」と言われるくらいの存在になりました。

2023年春からは注目作【推しの子】の放送が行われています。

26位:TRIGGER


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2011年設立の株式会社。
『天元突破グレンラガン』の今石洋之監督および大塚雅彦副監督、プロデューサーの舛本和也さんの3人がガイナックスから独立して誕生した会社です。

グレンラガンチームで手掛けた処女作『キルラキル』がヒットし、以降もオリジナル作品をメインに手掛け存在感を発揮。
2018年には昔の特撮作品「電光超人グリッドマン」を原作とした『SSSS.GRIDMAN』が人気を博し、アニメの新たな可能性を示しました。

2023年にはその『SSSS.GRIDMAN』の続編で、2021年放送『SSSS.DYNAZENON』のキャラも登場する映画『グリッドマン ユニバース』を公開。
ファンから非常に高い評価を得ています。

作風は一貫していて、どの作品も「熱血」を前面に出した熱い物語が展開されます。
そのイメージは完全に定着していて、アニメ制作会社の中でも特にブランディングが成功している例と言えそうです。

25位:エイトビット


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2008年設立の株式会社。
由来はファミコンのCPU「8ビット」です。

2011年に初の元請作品となる『IS 〈インフィニット・ストラトス〉』でいきなり大ヒットを記録。
以降も『ヤマノススメ』『グリザイアシリーズ』などで人気を博し、2018年よりスタートした『転スラ』で知名度を大幅に向上させました。
近年も『ブルーロック』が人気作品になっています。

円盤売上で大きな数字を出したのはIS以降ありませんが、転スラやブルーロックは配信で大人気となり、その効果で原作の売上を大幅に伸ばしています。
近年ならではのヒット作を生み出している会社と言えるでしょう。

24位:サテライト


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1995年設立の株式会社。
社名の綴りは「SATELIGHT」で、由来は「Sapporo」「Animate」「Technology」「Entertainment」です。

マクロスシリーズで知られる河森正治監督と組み、2005年に『創聖のアクエリオン』を発表。
そして2008年にはマクロスシリーズ久々のテレビアニメとして制作した『マクロスF』を放送し、マクロス再ブームを巻き起こす大ヒットとなりました。
以降、マクロスシリーズやアクエリオンシリーズを含む殆どの河森作品はこのサテライトで制作されています。

マクロスシリーズで培った技術と発想を活かし、2012年から手掛ける『シンフォギア』シリーズはライブシーンを前面に出して大人気作品に成長。
担当声優がステージに立つリアルライブはドームを埋めるほどの人気イベントになっています。

23位:ぎゃろっぷ


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1978年に有限会社として設立。
2001年に株式会社となりました。

1980年代に元請制作を始め、1988年より『キテレツ大百科』の制作を開始。
藤子不二雄作品と言えばシンエイ動画が有名ですが、このキテレツはぎゃろっぷの制作で人気作となり、長寿アニメとなりました。

90年代は『姫ちゃんのリボン』『こどものおもちゃ』などの少女漫画や、『るろうに剣心』『こち亀』といったジャンプ作品のアニメ化を手掛け、1998年からは『おじゃる丸』もスタート。
おじゃる丸は現在も続く超長寿番組となっています。
2000年代には『遊戯王』の2作目を担当し、現在に至るまでシリーズ作品を手掛け続けています。

いずれの年代でも長期にわたって続くアニメを手掛けている点が最大の特徴です。

22位:P.A.WORKS


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2000年に「越中動画本舗株式会社」の名称で設立。
2002年に現在の会社名になっています。
由来は「Progressive Animation Works」の略です。

2008年に『true tears』で初の元請作品制作を行い、以降はオリジナル作品に強いこだわりを持つアニメスタジオとして周知されていきます。
2010年に放送した『Angel Beats!』ではKeyの麻枝准さんと組み大ヒットを記録。
その後も「お仕事シリーズ」と称した『花咲くいろは』『SHIROBAKO』が人気を博し、アニメファンの間で非常に高い評価を得ました。

21位:ぴえろ


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1977年創業、1979年に「株式会社スタジオぴえろ」の名称で設立。
2002年より現在の会社名になりました。

1981年に「うる星やつら」を手掛け、高視聴率を記録した事で一気に知れ渡り、人気アニメスタジオの仲間入りを果たします。
その後は『魔法の天使クリィミーマミ』などの魔法少女シリーズ、『きまぐれオレンジロード』『幽遊白書』『NARUTO』『BLEACH』などのジャンプ作品を手掛け、多くの人気アニメを生み出しています。
2014~2018年に放送された『東京喰種トーキョーグール』は海外で高い評価を得ました。

2015~2016年に発表した『おそ松さん』は、かつて一世を風靡した『おそ松くん』を六つ子メインの作品としてリメイクし大ヒット。
老舗ながら長年にわたって時代のニーズに合った作品を生み出し続けています。

20位:スタジオディーン


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1975年に有限会社として設立。
1982年より制作業務を開始し、1994年に株式会社となっています。

1984年よりスタジオぴえろ(現ぴえろ)が手掛けていた『うる星やつら』を引き継ぎ、その縁で『めぞん一刻』『らんま1/2』といった高橋留美子作品のアニメ化を任されるようになります。
人気作品を長期的に手掛けた事で信頼を獲得し、1997年にはスタジオぎゃろっぷから『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の制作も引き継ぎました。

2000年代に入っても高い生産力を保持し、殆どの年で年間5~10作品を手掛ける大手スタジオとして名を馳せています。
一大百合ブームを巻き起こした『マリア様がみてる』や女性向けアニメの金字塔『薄桜鬼』、なろうアニメの決定版となった『この素晴らしい世界に祝福を!』と、アニメ史に燦然と輝く作品を幾つも手掛けている点も特徴です。

19位:WHITE FOX


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2007年設立の株式会社。
2009年より元請制作を開始しています。

2011年に手掛けた『STEINS;GATE』が大ヒットとなり、以降も『はたらく魔王さま!』『ご注文はうさぎですか?』『Re:ゼロから始める異世界生活』『ゴブリンスレイヤー』『ありふれた職業で世界最強』などヒット作を量産しています。
扱った作品に対してヒット率が非常に高く、業界でもトップクラスのアベレージを誇っています。

2018年には『無職転生』制作の為にEGG FIRMと共同で制作会社「スタジオバインド」を設立しており、『無職転生』も実質的にこのWHITE FOXの作品と言って良いでしょう。
本作も国内外で高い人気を得ています。

18位:ウィットスタジオ


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2012年設立の株式会社。
Production I.G制作6課のスタッフが中心となり、グループ会社の設立と移籍という形で実現しました。

当初はあくまで制作に集中できる環境を整える為の設立だったようですが、処女作があの『進撃の巨人』だった為、国内外で物凄い注目を集める事になり、以降は完全に一ブランドとしての地位を確立しました。
『進撃』以降も『甲鉄城のカバネリ』『魔法使いの嫁』といったヒット作、中国で人気作となった『王様ランキング』などを手掛け、圧倒的な映像美と高い演出力で存在感を発揮しています。

そして2022年よりCloverWorksと共同で『SPY×FAMILY』の制作を開始。
日本国内だけでなく海外でも高い評価を受け、子供から大人までたくさんの人から愛される作品になっています。

17位:OLM


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1994年設立の株式会社。
社名の由来は「Oriental Light & Magic Inc.」の略です。

1997年より放送を開始した『ポケットモンスター』のアニメ制作に着手し、以降は「アニポケの会社」として周知されるようになります。
一方で『剣風伝奇ベルセルク』のような硬派な作品、『To Heart』『こみっくパーティー』のような人気ギャルゲームのアニメ化なども手掛けていました。

2008年に『イナズマイレブン』を手掛けてからは『ダンボール戦機』『妖怪ウォッチ』などレベルファイブ作品の映像化も任されるようになり、これ以降はよりキッズ向けのアニメに特化した制作会社になっています。

16位:CloverWorks


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2018年にA-1 Picturesの高円寺スタジオをブランド化する形で設立。
A-1時代には『アイマス』『冴えカノ』『四月は君の嘘』『あの花』などを手掛けていました。

A-1の子会社のようなイメージを持たれがちですが実際には分社化で、アニプレックスの制作部門の新たな柱として設立されました。
既に稼働中のスタジオに名前を付けただけなので、設立元年から多くの作品を手掛けていて、2018年秋放送の『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』で早々にヒットを記録しました。

その後も安定した生産力でアニプレの作品を支えて来ましたが、2022年に『その着せ替え人形は恋をする』『SPY×FAMILY(WIT STUDIOと共同)』『ぼっち・ざ・ろっく!』を立て続けにヒットさせた事で一気に名を馳せました。
原作解像度の高さは随一で、今やA-1と同等の知名度を得ています。

15位:J.C.STAFF


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1986年設立の株式会社。
創業開始以降しばらくOVAや映画の制作を行い、1994年よりテレビアニメの元請制作を始めました。

1997年放送の『少女革命ウテナ』が耽美な世界観で話題となったものの、基本的にはバトルものやコミカルな作風の日常ものを得意としています。
ラノベ作品にいち早く着目し、2000年代には『灼眼のシャナ』『ゼロの使い魔』『とらドラ!』とヒットを連発。
そして2008年に『とある魔術の禁書目録』、翌2009年に『とある科学の超電磁砲』を手掛け、このとあるシリーズの大ヒットによって一気に業界トップクラスの知名度に上り詰めました。

近年もファンタジーバトル路線と日常コメディ路線が主で、『リトルバスターズ!』『ダンまち』『まちカドまぞく』などのヒット作を輩出しています。

14位:シャフト


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1975年に有限会社として設立。
仕上→グロス請け→元請制作→自社企画・元請制作とステップアップし、2015年に株式会社となりました。

非常に長い歴史を持つ制作会社ですが、メジャーな存在になったのは2000年代になってから。
『まほろまてぃっく』『ぱにぽにだっしゅ!』『ひだまりスケッチ』『さよなら絶望先生』とヒット作を続々と生み出し、2009年に放送された『化物語』が深夜アニメの売上記録を塗り替えるベストセラーとなった事で、一気に時代の寵児となりました。

そして2011年放送の『魔法少女まどか☆マギカ』でその人気は最高潮へと達します。
実写や字幕や切り絵などを用い、不思議な角度でキャラを描くその独特で尖った演出は「シャフト演出」と呼ばれ、一世を風靡しました。

アニメスタジオの独自色が色濃く出たのはこの時期のシャフトが最後かもしれません。
尚、近年の作品はこういった手法はあまり用いていないようです。

13位:ボンズ


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1998年にサンライズ第2スタジオが独立する形で設立。
サンライズ時代には『機動武闘伝Gガンダム』『カウボーイビバップ』などを手掛けていました。

サンライズと違ってロボットアニメはあまり手掛けず、ハードな世界観のファンタジー作品を主に制作。
連載序盤にアニメ化された『鋼の錬金術師』は後半を完全オリジナル展開にする英断で高評価を獲得し、後年あらためて原作準拠の映像化を行い再度ヒットさせました。
他にも『DARKER THAN BLACK』『血界戦線』『モブサイコ100』『文豪ストレイドッグス』など多数のヒット作を生み出し、特にバトル描写では国外からも高い評価を得ています。

近年は『僕のヒーローアカデミア』の制作で有名ですね。
既に7期の制作も発表されています。

12位:コミックス・ウェーブ・フィルム


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2007年に設立された株式会社。
コミックス・ウェーブのマーチャンダイジング事業部が独立し、現在の名称および形態となりました。

コミックス・ウェーブ時代から「才能ある若手作家を支援する」というコンセプトで活動し、2002年より新海誠監督のマネジメントを開始。
以降、全ての新海作品の制作を行っています。

新海監督の商業デビュー作『ほしのこえ』は単館上映作品ながら口コミで広がりDVDがヒットし、様々な賞を受賞。
続く『雲のむこう、約束の場所』『秒速5センチメートル』『星を追う子ども』『言の葉の庭』も商業的な大ヒットではないものの高い評価を得ました。

そして2016年に公開された『君の名は。』が大ブームを巻き起こし、興行収入251億円を記録。
その後の『天気の子』『すずめの戸締まり』も国内外で大ヒットを記録するなど、名実共に「新海作品の制作会社」として大きな実績を残しています。

国内は勿論、海外のマーケティングにおいても秀でています。
『すずめの戸締まり』は中国で111億円を突破し、『君の名は。』を抜いて中国で公開された日本アニメ映画史上最大のヒットになりました。

11位:Production I.G


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1987年に竜の子プロダクション(現タツノコプロ)から独立し「有限会社アイジータツノコ」の名称で設立。
1993年に現社名になり、1998年より株式会社となっています。
以降、二度の大きな改組が行われ現在に至ります。

1993年公開の『機動警察パトレイバー 2 the Movie』、1995年公開の『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』が国内だけでなく海外でも人気を博し、当時は寧ろ海外人気の方が目立っていました。
2000年代になってテレビアニメの元請にも本格的に参加し、攻殻機動隊シリーズを軸に様々な作品を手掛け、『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズなどのヒット作を輩出しました。
90年代から硬派な世界観を描く事が得意な会社ですが、『君に届け』のようなラブコメ作品も手掛けています。

また女性に人気の高い作品を得意とし、『新テニスの王子様』『黒子のバスケ』『ハイキュー!!』といったジャンプ作品を担当。
2024年には『怪獣8号』のアニメ化を行います。

10位:マッドハウス


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1972年に有限会社マッドハウスとして設立。
1999年に株式会社パオハウスへ業務を全面移管し、株式会社マッドハウスとなりました。

70~80年代は劇場向け作品やOVAを中心に制作していましたが、1989年に『YAWARA!』の制作を手掛け人気アニメになった事で軌道に乗り、テレビシリーズの自社元請制作を本格的に開始。
1998年から放送を開始した『カードキャプターさくら』は子供だけでなく大人にも絶大な支持を集め、いわゆる「萌えアニメ」の先駆けとなりました。

業界で最も扱うジャンルが幅広いアニメスタジオで、2000年代は『DEATH NOTE』『BLACK LAGOON』『CLAYMORE』のようなダークな世界観のアニメで人気を博し、2010年代に入ってからは『魔法科高校の劣等生』『ノーゲーム・ノーライフ』『オーバーロード』などのラノベ作品でヒット作を量産しています。
2015年に放送された『ワンパンマン』は圧倒的なバトルシーンの描写で世界的な人気を獲得しました。
『電脳コイル』『宇宙よりも遠い場所』などのオリジナル作品も高く評価されています。

9位:MAPPA

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2011年設立の株式会社。
社名の由来は「Maruyama Animation Produce Project Association」です。

ジャンルや作風へのこだわりはなく、「面白さを追求する」というシンプルなテーマで様々な作品を生み出し、2016年に公開された映画『この世界の片隅に』で世界的な注目を集めます。
更に2018年放送のオリジナルアニメ『ゾンビランドサガ』が大ヒットし、2020年にはジャンプの大ヒット作『呪術廻戦』を手掛けた上、WIT STUDIOから『進撃の巨人』の制作を受け継いだ事で、一気に日本有数のアニメ制作会社へと駆け上がりました。
特に海外からの人気はかなり高いようです。

2022年からは『チェンソーマン』の放送もスタート。
現在最もホットなアニメスタジオとなっています。

8位:スタジオジブリ


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『風の谷のナウシカ』を制作したトップクラフトの改組という形で1985年に設立された株式会社。
その為、ナウシカは厳密にはジブリ作品ではないという見方をされる事もありますが、ジブリの公式サイトでは「スタジオジブリの作品」としてナウシカが紹介されています。

日本で最も有名なアニメスタジオで、日本で最も有名なアニメ映画監督である宮崎駿さんが所属する会社。
『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『魔女の宅急便』『耳をすませば』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』……など、日本人なら大抵は知っている大ヒット映画を多数制作してきた事で知られています。
テレビシリーズは手掛けていませんが、公開された映画はその後金曜ロードショーで繰り返し放送されている為、「ジブリ作品」という言葉はお茶の間でもお馴染みです。

宮崎監督の新作『君たちはどう生きるか』が2023年7月に公開予定となっています。

7位:ufotable


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2000年設立の有限会社。
制作の大半を自社で行う大規模なアニメスタジオです。

2005年放送の『フタコイ オルタナティブ』をきっかけに「TYPE-MOON×ufotableプロジェクト」がスタート。
その流れで2007年より手掛けた『劇場版 空の境界』、2011~2012年放送の『Fate/Zero』が大ヒットし、月型のファンから絶大な支持を受けた事で「Fateシリーズのアニメスタジオ」というイメージが定着します。

そんな中、2019年に放送された『鬼滅の刃』が日本全国に大ブームを巻き起こす爆発的ヒットとなり、今度は「鬼滅のアニメを作っている会社」へとイメージが変革されました。

圧倒的な映像美が特徴で、特にバトルシーンにおける迫力と幻想的な美しさは国内随一。
ファンタジー系アクションバトルを作らせたら世界No.1と言っても過言ではありません。

6位:シンエイ動画


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1965年にAプロダクションとして事業を開始。
当時は東京ムービー(現トムス・エンタテインメント)の制作部門という形で活動し、1976年に提携を完了して現社名で再出発しました。

Aプロダクション時代から『オバケのQ太郎』『パーマン』『怪物くん』などの藤子不二雄作品を手掛け、シンエイ動画になってからもその縁は継続し、1979年に『ドラえもん』のアニメ化を行います。
ドラえもんは1973年に一度、別の会社が作ったものの半年で終了しており、シンエイ動画が制作したテレ朝版によって児童向けアニメの代表格となりました。
この実績によって、以降は殆どの藤子不二雄作品のアニメ化を担当する事になります。

藤子不二雄作品以外でも日常系の作品を主に手掛け、1992年にスタートした『クレヨンしんちゃん』は子供達の間で大ブームとなりました。
ドラえもんとクレしんは毎年映画が公開され、どちらも国民的アニメとして時代を超え愛され続けています。

近年では『からかい上手の高木さん』が人気作となり、3期および映画まで制作されました。
ラブコメ作品で実績を残した事もあり、新たに2023年春放送『僕の心のヤバイやつ』も手掛けています。

5位:京都アニメーション


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1981年に事業を開始し、1985年に京都アニメーションとして法人化。
当時は有限会社でしたが、1999年に株式会社となりました。

長らく下請け会社として稼働していましたが、2000年代に入って元請制作に挑戦。
2006年に放送された『涼宮ハルヒの憂鬱』が当時マイナーだった深夜アニメのイメージを改革する大人気作品となり、一気にメジャーな制作会社となりました。

以降も『CLANNAD』『けいおん!』『氷菓』『響け! ユーフォニアム』などヒット作を連発。
近年は自社の文庫レーベルからのアニメ化がメインとなっており、『Free!』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』などのヒット作を輩出しました。

登場人物の息遣いまで聞こえてくるようなエモーショナルな作風を得意とし、多くのファンを抱えています。
2019年に第1スタジオで起こった放火事件によって大きなダメージを受けましたが、現在は制作体制も整い、継続して作品を世に送り続けています。

4位:サンライズ


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1972年に「有限会社サンライズスタジオ」の名称で創業。
1976年に日本サンライズとして再出発し、1987年に現在の社名となりました。

1979年に制作した『機動戦士ガンダム』がガンプラの影響もあって子供の間で絶大な支持を得て、以降は「ロボットアニメといえばサンライズ」という地位を確立。
ガンダムはその後40年以上続く大人気シリーズとなり、現在も最新作『機動戦士ガンダム 水星の魔女』を展開中です。

ガンダム以外でも、『シティーハンター』『勇者シリーズ』『スクライド』『コードギアス 反逆のルルーシュ』など多数の人気作を輩出。
そして2013年より放送を開始した『ラブライブ!』はアイドルアニメの金字塔となり、10年以上続く人気シリーズとして現在も多くのファンを魅了し続けています。

なお、『銀魂』『タイバニ』『アイカツ!』『ケロロ軍曹』といった人気シリーズは2015年に設立したバンダイナムコピクチャーズへと移管しました。

3位:トムス・エンタテインメント


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元々は1946年に「アサヒ手袋製造株式会社」として出発した会社で、アニメ事業を始めたのは1964年に設立した東京ムービーから。
その後「東京ムービー新社」「キョクイチ東京ムービー」を経て、2000年に現在の名称となりました。
1975年には子会社のテレコム・アニメーションフィルムも設立しています。

東京ムービー時代の前半はAプロダクション(現シンエイ動画)と組み、製作の役割も担いつつ数多くの作品を世に送り出します。
1971年より放送された『ルパン三世』はその後50年以上愛され続ける作品となりました。

東京ムービー新社となってからも『あしたのジョー2』『キャッツ・アイ』などの人気作を輩出し、1988年からは『それいけ!アンパンマン』を制作。
更に1996年からは『名探偵コナン』を作っています。

『ルパン』『アンパンマン』『コナン』という3つの国民的アニメを数十年手掛けつつ、毎年多数のアニメを生み続けており、その生産力は業界最高峰。
国内最大級の規模を誇るアニメ制作会社です。

2位:A-1 Pictures


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2005年設立の株式会社。
名前の由来は「Aniplex」「Animation」「Asagaya」+「アニメーションで1番になりたい」との事です。

ソニー傘下の製作会社アニプレックスが設立した会社で、2007年に初の単独元請となる『おおきく振りかぶって』を手掛けると、本作がヒットを記録。
以降も『黒執事』『WORKING!!』など毎年のようにヒット作を量産し、2012年より手掛けている『ソードアート・オンライン』は10年以上続く人気シリーズとなりました。
その後も『ペルソナ5』『かぐや様』などを手掛け、継続的にヒットを続けています。

ラブコメ、SF、ギャグ、アイドル、伝奇、スポーツ……など、ありとあらゆるジャンルを手掛けており、設立から約20年間、ヒット作のなかった時期は殆どありません。
令和に入ってからもオリジナル作品『リコリス・リコイル』で大ヒットを記録し、その存在感を示しました。

規模、歴史の長さ共にトップという訳ではありませんが、純粋なヒット作の数で言えばこのスタジオがNo.1と言えるでしょう。

1位:東映アニメーション


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1948年に東映の子会社として「日本動画株式会社」の名称で設立。
1952年に「日動映画株式会社」と名称を改め、1998年に現在の名称となりました。
現存するアニメ制作会社では最も歴史が古く、当初は短編映画を数多く手掛け、1963年からテレビアニメ制作を行っています。

1968年に放送を開始した『ゲゲゲの鬼太郎』は、その後50年以上続く人気シリーズとなり、『デビルマン』『マジンガーZ』『キューティーハニー』などの永井豪作品でも人気を博します。
1981~1986年に放送された『Dr.スランプ アラレちゃん』は最高視聴率36.9%を記録するなど社会現象となり、この実績によって『キン肉マン』『北斗の拳』などジャンプ作品を多数任されるようになりました。

そして1986年に『ドラゴンボール』の制作を開始。
日本だけでなく全世界で歴史的なヒットを記録し、現在も国内最大規模のIPとして莫大な利益をあげています。
その後も『スラムダンク』『ONE PIECE』など、90年代までのジャンプアニメと言えば大抵この東映が手掛けています。

ダンデライオンアニメーションスタジオとの共同制作で2022年に公開された『THE FIRST SLAM DUNK』は国内外で大ヒットとなりました。
老若男女、国内外を問わず、全世界のあらゆる人達に向けて「ジャパニメーション」を長年届け続けています。

順位まとめ

*1位 東映アニメーション
*2位 A-1 Pictures
*3位 トムス・エンタテインメント
*4位 サンライズ
*5位 京都アニメーション
*6位 シンエイ動画
*7位 ufotable
*8位 スタジオジブリ
*9位 MAPPA
10位 マッドハウス
11位 Production I.G
12位 コミックス・ウェーブ・フィルム
13位 ボンズ
14位 シャフト
15位 J.C.STAFF
16位 CloverWorks
17位 OLM
18位 ウィットスタジオ
19位 WHITE FOX
20位 スタジオディーン
21位 ぴえろ
22位 P.A.WORKS
23位 ぎゃろっぷ
24位 サテライト
25位 エイトビット
26位 TRIGGER
27位 動画工房
28位 david production
29位 タツノコプロ
30位 オレンジ
31位 日本アニメーション
32位 亜細亜堂
33位 SILVER LINK.
34位 スタジオ雲雀
35位 キネマシトラス
36位 Seven Arcs
37位 ブレインズ・ベース
38位 ティー・エヌ・ケー
39位 サンジゲン
40位 カラー

まとめ

ランキングの基準は

①近年の実績

②過去の実績と歴史的価値

③ヒット作の多彩さ

④根強いファンの多さ……です。

勿論これが正解という事は決してありませんし、「あの会社がそんな低い訳ない」「この会社高過ぎ」といったご意見も多々あるかと思いますが、いずれも錚々たる面々なのは間違いありません。
この中にもし余り知らないという制作会社があれば、この機会に是非どんな作品を出している会社か調べてみてください!

【この素晴らしい世界に爆焔を!】アニメ放送開始! めぐみんの過去を描いたこのすばスピンオフ


(画像引用 : Amazon)

『このすば』のスピンオフ作品で、めぐみんを主人公とした『この素晴らしい世界に爆焔を!』のアニメがついにスタート!
『このすば爆焔』がどんな内容なのか、本編との違いがあるのか、スピンオフならではの魅力は……など、見所をたっぷり纏めました!

原作はこのすば作者・暁なつめ先生によるスピンオフ小説!


(画像引用 : Amazon)

『この素晴らしい世界に爆焔を!』は、2016年にアニメ化され予想外の大ヒットとなり今やなろうを代表する人気作となった“このすば”こと『この素晴らしい世界に祝福を!』のスピンオフ作品です。

ところで、スピンオフに対しては「大当たりした作品で少しでも長く稼ぎたい関係者各位による水増し企画だ」という偏見を抱いている人もごく一部にいるようです。
しかし、スピンオフにはスピンオフならではの価値がちゃんとあります。

第一に「推しキャラが主人公になれる」という点。
主人公と言えば作品の中心であり、その人物の視点で物語が動いていく特別な存在。
自分の好きなキャラがそのポジションにつく事で、単純に出番が増えるのは勿論、推しが出世して大きく羽ばたいたような誇らしい気持ちになれます。

第二に「作品の幅と世界観が広がる」点。
本編では触れられていても深く掘り下げる事が難しいエピソードや設定、各キャラの過去や人間関係など、本編とは違った角度で作品を楽しむ事が出来ます。
作品によっては、本編とは全く違う作風にする事で違った味わいを持たせたり、エロ描写を増やして同人誌っぽくしたりする事で、全く違う魅力を生み出すケースもあります。

第三に「なんとなく作品の格が上がったような気がする」点。
スピンオフの連載が始まる事で、この作品はそれくらい大きな需要がある、すなわち人気があると世間に思わせる事ができます
たまに一つの雑誌に本編だけでなく三つも四つもスピンオフ作品を掲載しているケースがありますが、そうなるともうその作品が雑誌を占拠しているような状態になり、一作品の枠を飛び越え一大コンテンツになったような印象を与えます。

このように、スピンオフには多くのメリットがありますが……同時に不安要素もあります。
スピンオフの評判が悪いと、本編まで足を引っ張られてしまうという懸念です。

せっかく本編が上手くいっているのに、スピンオフが微妙な出来で評判がイマイチだと、本編までイメージダウンしてしまう場合があります。
勿論、そこまで極端な例は極めて稀ですが、全くない訳ではありません。

こういった状況が生まれやすいのは、原作者以外がスピンオフのストーリーを手掛けるケースです。

例えばコミカライズであれば、原作小説の内容をなぞって描く為、そこまで大きく乖離する事はありません。
しかしスピンオフは原作との関係がまちまちで、原作者がストーリー原案として関わる場合もあれば、監修程度の場合もあります。
後者だと当然、本編のクオリティに遠く及ばないスピンオフが生まれてしまうリスクは否定できません。

前置きが長くなりましたが、『このすば爆焔』はこのすばファンが何も心配せずに楽しめるスピンオフです。
というのも、この作品の原作小説を手掛けたのは、このすばの作者である暁なつめ先生。
イラストも本編同様に三嶋くろね先生が担当していて、このすばとほぼ同じ作風(若干真面目なシーンが多いですが)になっています。

つまり、このすばを楽しめた人なら間違いなく本作も楽しめる訳です!

このすば1~2期とは制作会社が違うけど主要スタッフは同じ!

原作者が手がけたスピンオフとあって、本編とほぼ同じ作風の『このすば爆焔』ですが……「果たしてアニメも本編と同じテイストに仕上がっているのか?」と不安がる人も、もしかしたらいるかもしれません。
というのも、このすば1期および2期と本作とでは、制作会社が異なるからです。
1~2期はスタジオディーンが作っていましたが、本作はドライブという会社が制作しています。

スタジオディーンはアニメ業界において老舗と言って良い歴史ある会社で、その設立は1975年
過去に『うる星やつら』『めぞん一刻』『らんま1/2』といった高橋留美子作品をはじめ、『マリア様がみてる』『Fate/stay night(1作目)』『ひぐらしのなく頃に』など数多くの話題作を手掛けてきた実績があります。
一方、ドライブは2015年に設立された新しい会社で、元請制作を始めたのは2019年からとあって、実績に乏しい点は否めません。

このすばのアニメは決して作画面で高く評価された訳ではありませんが、原作のユルい世界観の再現や掛け合いのテンポの良さ、ブッ飛んだ各キャラに対する的確なディレクションなど、原作の良さを上手く落とし込んだ模範例として高い評価を得ています。
続編で制作体制が変わって評価を落としたアニメは少なからず存在しており、幾ら原作者が同じでもアニメになると別物になってしまう可能性はあります。

しかし、結論から言えばこちらも心配は要りません。
というのも、このすば爆焔の主要スタッフは本編1~2期にかなり近い陣容なのです。

監督こそ金崎貴臣さんから安部祐二郎さんにチェンジしていますが、金崎さんは総監修という立場で参加しています。
シリーズ構成、キャラクターデザイン、音響監督、音楽などのメインスタッフは全て続投で、このすばの良さをしっかり理解している方々によって作られている為、作風が変わる事はあり得ません。
よって、繰返しになりますが本編を楽しめた人なら間違いなく楽しめるスピンオフになっています!

ちなみに安部監督は今回が初監督作品ですが、アニメファンの間で評判の良かった『スーパーカブ』第1話の演出を担当していた実力派。
そんな逸材がこのすばをどのような映像作品に仕上げてくれるかも見所と言えるでしょう。

また、このすば3期は基本的に爆焔と同じスタッフによって制作される予定の為、3期の予習としても最適なアニメです。
制作会社の変更もあって、3期が1~2期と同じテイストで作られるかどうかが心配な全国のこのすばファンの皆さん、爆焔を観れば自ずと答えがわかりますよ!

主役はめぐみん! 彼女の過去をガッツリ掘り下げ


(画像引用 : Amazon)

タイトルからも想像がつくように、『このすば爆焔』の主人公はめぐみんです。
彼女が抜擢された理由も言うまでもありません。
人気No.1キャラだからです。

2019年に公式サイトで実施された人気投票「『この素晴らしい世界に祝福を!』キャラクター総選挙」では、アクアが2位のめぐみんに4倍以上の差を付けて1位に輝きました。
しかしあれは、アクアだけ公式にドーピングが認められるという前代未聞の不正が行われた紛いものの結果で(勿論そういうノリのおふざけ企画ですが)、実際にはめぐみんが最も人気者です。

その人気もあって、原作では巻が進むにつれてヒロインポジションを担っていく事になる彼女ですが……アニメ1~2期の範囲では人気に見合うだけの出番はなかったのが実際のところ。
めぐみんファンにとってこのすば爆焔は、不足していためぐみん成分を適量まで補給できるバランス栄養調整食品のようなアニメです。

本作で描かれるのは、そのめぐみんの過去。
彼女がカズマ達に声をかけてパーティーに加わる1年前、紅魔の里で暮らしていた頃のエピソードが補完されています。
具体的には「めぐみんがどんな経緯で爆裂魔法に興味を持ったのか」「めぐみんがどんな学園生活を送っていたのか」「ゆんゆんとのライバル対決はどんな感じだったのか」「どんな経緯で冒険者になったのか」などのお話が描かれています。

ここで声を大にして言いたいのが、このスピンオフは単にめぐみん人気にあやかってめぐみん主人公の日常学園コメディとして書いているのではなく、ちゃんと本編の前日譚として描かれている……という事。
めぐみんというキャラがどんな過程を経て今のような人物像になったのか、どんな思いで爆裂魔法に入れ込み冒険者になったのかが丁寧に描写されているので、めぐみんファンには必読&必視の作品と言えます。

脇役の充実! 紅魔族はやっぱり変人しかいない


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『このすば爆焔』はめぐみんの過去編なので、まだ出会っていないカズマ、アクア、ダクネスは当然出番がありません。
もしかしたら最終回に1期に繋がるような形で顔見せするかもしれませんが、物語に絡む事はないでしょう。
なので、めぐみんファン以外にとっては少々物足りなく感じるかもしれません。

しかし、本作には紅魔族がいます!
紅魔族と言えば、里の人間の大半が重度の中二病を患っている問題児集団という、このすばの世界観ならではの種族。
当然、めぐみんの周囲の面々も御多分に漏れず変人ばかりです。

めぐみんにとって最も近しい紅魔族というと、やはりファミリー。
めぐみんがカズマ達を連れて里帰りをする原作5巻のエピソードは『映画 この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説』で映像化されていますが、そこでも登場した妹のこめっこ、父のひょいざぶろー、母のゆいゆいは本作でもしっかり出番があります。
特にこめっこの出番はかなり多く、メインキャラの1人となっている為、ロリっ子マニアには堪らない作品になっています。

魔法学園レッドプリズンの仲間達も個性派揃いです。
作家志望で「紅魔族随一の発育」を名乗るあるえ、いつもコンビで活動しているふにふら&どどんこは紅伝説でも登場していますが、本作では更に居酒屋の女将を目指すねりまき、校長の座を狙う担任のぷっちんなどが登場。
他にも「紅魔族随一の美人」と称されるそけっと、そんな彼女に恋するニートのぶっころりーなど、次から次に色んなタイプのキャラが出て来て場を盛り上げてくれます。

基本的には変人しかいない里なので、多少真面目な話になってもコメディ感が薄れる事はありません。
その点は本編と同じなので、安心して最後までこのすばを楽しむ事が出来ます。

そして、忘れてはいけないのがめぐみんにとって重要な存在であり生涯のライバル、ゆいゆい
本編でも結構出番が多いキャラですが、このすば爆焔ではめぐみんに次ぐ2番手のポジションで、めぐみんとの絡みが非常に多い事もあって、ある意味ではメインヒロインのような存在として描かれています。
なので当然、ゆいゆいのファンにとってもこの作品は必視です!

まとめ

3期&爆焔のアニメ化が発表されてから約1年、ついに爆焔の放送が始まりましたね!
このすばのアニメ自体がかなり久々でしたが、1話で実家のような安心感を抱かせてくれました。
めぐみんファンにとっては教典となるような作品なので、最低三回はリピートしたいです!

海外で人気のアニメ40選! 意外な「億超え」アニメを紹介


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海外で多くのアニメファンを魅了している日本のアニメを40作品ピックアップ!
ビリビリ動画で1億再生以上を記録している作品だけをチョイス。海外ファン選出のアワードを制したアニメや、日本で余り価されていないけど海外で人気の作品などを集めました!

サマータイムレンダ


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2022年に放送されたOLM TEAM KOJIMA制作のテレビアニメ。
主人公・網代慎平の故郷である離島を舞台に繰り広げられるループ系サスペンスです。

日本では「5ch民が選ぶ2022年ベストアニメランキング」8位、アニメ!アニメ!主宰「2022年一番好きなTVアニメは?」10位と高い評価を得たものの、Blu-ray・DVD(円盤)の売上では目立った成績は残せていません。
また、配信も当初Disney+とTVerのみだった為、利用者はかなり限られてしまいました。

一方で中国の動画共有サービス「ビリビリ動画」では再生数が高く、2023年3月現在(以下全て同様)2億再生を記録しています
近年、ビリビリ動画で日本のアニメが1億再生を超える事が少なくなってきた中での2億超えとあって(2クールとは言え)かなりのヒットと言う事が出来るでしょう。

世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する


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2021年に放送されたSILVER LINK&studioぱれっと共作によるテレビアニメ。
世界最高の暗殺者と称された中年が異世界に転生し、新たな若い肉体を得て活躍する「なろうアニメ」です。
日本では配信で好成績を収めていて、各配信サイトの順位でポイントを算出しているサイト「ランキングストーカー(仮)」によると2021年秋アニメ の2位に付けています。

ビリビリ動画では1.5億再生を記録し、2021年を代表するアニメの一つになっています。
なろうアニメはビリビリ動画で非常に好評を博していますが、本作はその中でも近年トップクラスの数字を残しました。

不滅のあなたへ


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2021年にスタートしたブレインズ・ベース(1期)およびドライブ(2期)制作のテレビアニメ。
何らかの刺激を受けるとその性質を記憶・模倣する不死身の「フシ」の長い長い旅路を描いたヒューマンドラマです。
NHKで放送され、第3シリーズの制作まで決まっています。

日本では特別大きな売上や配信成績を収めている訳ではありませんが、ビリビリ動画では好調で、第1シーズンが1.4億再生を記録しています。
第2シーズンは舞台や物語が大きく変化した事もあってか、再生数は伸び悩んでいるようです。

ホリミヤ


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2021年にスタートしたCloverWorks制作のテレビアニメ。
ギャルっぽい見た目の割に苦労人で家庭的な堀京子と、陰キャのような雰囲気で実際はピアス開けまくりの男子・宮村伊澄の恋模様を描いたお話です。
原作コミックスは大ヒットしていましたが、連載開始から10年でのアニメ化、しかも原作は完結していた事もあり、日本ではあまり話題になりませんでした。

一方、アジア圏ではかなりの人気を獲得し、ビリビリ動画では2.5億再生を記録。
更にアメリカのアニメ賞「クランチロール・アニメアワード」でベスト・ロマンス賞、アメリカのメディアが主催するアニメアワード「Anime Trending Awards」でベストキャラクターデザイン賞およびロマンス部門1位を獲得しました。

この海外人気の高さから、2023年に第2期の制作・放送が決定しています。

蜘蛛ですが、なにか?


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2021年に放送されたミルパンセ制作のテレビアニメ。
蜘蛛に転生した主人公「私」をはじめ複数の主人公と時間軸による群像劇が描かれています。
日本では円盤セールスがあまり伸びなかった事から不調だったという声もありますが、なろうアニメらしく配信では一定の成績を収めています。

ビリビリ動画では2クールと有利ながら、3.9億再生という非常に大きな数字を記録しました。
1クール換算でも2億近い数字を残しており、アジア圏でかなり受けた作品の一つに数えられます。

アクダマドライブ


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2020年に放送されたstudioぴえろ制作のオリジナルアニメ。
犯罪者「アクダマ」が蔓延る世界を舞台に、様々な事情を抱えたアクダマ達が結託して大金のかかった任務を遂行する物語です。
日本ではあまり話題にならず、円盤売上は不調、配信もFOD独占のため目立った成績を残せていませんでした。

しかしビリビリ動画では1億再生を突破しヒットを記録。
更に本作はAnime Trending Awardsにおいて年間最優秀賞を受賞しました。
アジア圏だけでなくアメリカでも高い評価を得た作品です。

トニカクカワイイ


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2020年にスタートしたSeven Arcs制作のテレビアニメ。
『かぐや姫』の登場人物をベースに、一組の極めて特殊な夫婦の新婚生活を描いたラブコメディです。
日本では目立ったヒット作にはなっておらず、円盤売上も配信も大きな数字にはなっていません。

一方でビリビリ動画では1.7億再生と大きな数字を記録。
当時、ビリビリ動画ではラブコメが人気を博していた為、その流れに乗って多くの視聴者を獲得したようです。
またクランチロール・アニメアワードでベストカップル賞を受賞するなど、メイン二人の愛情をハッキリ表現する日本のアニメらしくないイチャイチャが人気を集めました。

これらの好評を受けて、2023年春より2期の放送が行われます。

虚構推理


(画像引用 : Amazon)

2020および2023年に放送されたブレインズ・ベース制作のテレビアニメ。
怪異たちの知恵の神になった「おひいさま」こと岩永琴子が、恋人の桜川九郎と共に怪異に関する事件を解決を導くミステリです。
日本ではおひいさまが人気キャラになったものの、アニメ自体は目立ったヒットにはなりませんでした。

しかしビリビリ動画では1期が1.1億再生を記録しヒット。
2期は3年開いた影響で大きく再生数を落としましたが、日本での評価だけではその2期を作る事も難しかったでしょう。
アジア圏で人気を博した事で続編が作られた、近年ならではのケースと言えます。

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。


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2020年にスタートしたSILVER LINK.制作のテレビアニメ。
ゲームの知識がないままVRMMO「NewWorld Online」を始めた主人公メイプルが、運営の想定を悉く外れたプレイによって驚異的な力を得て無双するお話です。
日本では円盤セールス3000枚以上、配信クール内2位と好結果を残しています。

そしてビリビリ動画では、アジア圏におけるなろうアニメ全盛時に当たった事もあり、1期は2.7億再生と大ヒットを記録。
その1期から3年が経過しての2期だった為、2期は1期ほど大きくは伸びていませんが、それでも第6話の時点で6000万再生を突破し、1億超えのペースを保っています。

ID:INVADED イド:インヴェイデッド


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2020年に放送されたNAZ制作のオリジナルアニメ。
数多くの殺人が発生している世界を舞台に、組織「蔵」に所属する元警官の殺人犯・鳴瓢秋人が「名探偵・酒井戸」となり、犯人の深層心理に入り込む装置を用いて犯行を曝くストーリー。
日本では「5ch民が選ぶ2020年ベストアニメランキング」2位と高い評価を得た一方、円盤セールスおよび配信では全く振るいませんでした。

ビリビリ動画ではその高評価が数字に反映されていて、1.3億再生を記録。
アジア圏では本作や『Fate/Zero』を手掛けたあおきえい監督の人気がかなり高いようです。

魔入りました!入間くん


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2019年にスタートしたバンダイナムコピクチャーズ制作のテレビアニメ。
悪魔学校バビルスに入学した人間界出身の主人公・鈴木入間の奇想天外な学園生活を描いたコメディです。
日本ではNHK Eテレで放送されている事もあって大人から子供まで幅広い世代にファンを抱えていますが、ヒットアニメという括りに入れられる事は余りありません。

一方、ビリビリ動画では好評で1期は1.5億再生、2期は1億再生をそれぞれ突破しています。
どちらも2クールではあるものの、十分高い数字です。

炎炎ノ消防隊


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2019年にスタートしたdavid production制作のテレビアニメ。
突然人間が燃えてしまう人体発火現象「焔ビト」に皆が恐怖する世界を舞台に、焔ビトの脅威から市民を守る為に戦う「特殊消防隊」の活躍を描いたSFアクションです。
原作はヒットしているもののアニメの円盤は全く売れず、失敗と言われる事が多いアニメの一つですね。

実際には国内の配信で好成績を収めており、ビリビリ動画でも1期の再生数は1.1億と好調。
2期はやや落として7500万再生です。

また、OPに起用されたMrs.GREEN APPLEのインフェルノがSpotifyだけで2億再生以上を記録しており、海外ファンからも人気を博しています。

かぐや様は告らせたい


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2019年に放送をスタートしたA-1 Pictures制作のテレビアニメ。
秀知院学園の生徒会長・白銀御行と副会長・四宮かぐやによる、「意中の相手に告白させる」という一風変わった恋愛劇と生徒会の日常を描いたラブコメディです。
日本では円盤セールスこそ5000枚程度ですが、1~3期いずれも配信でクール内TOP3に入るほどの人気を獲得しています。

ビリビリ動画でもその人気は凄まじく、1期は2.8億、2期は2.2億、2022年放送・配信の3期でも1.1億再生を記録しています。
ラブコメ作品としては頭一つ抜けたヒット作となっており、アジア圏ではラブコメの決定版と言えるポジションを確立しました。

五等分の花嫁


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2019~2021年に放送された手塚プロダクション(1期)およびバイブリーアニメーションスタジオ(2期・映画)制作のアニメ。
五つ子のヒロイン達と、その家庭教師をする主人公・上杉風太郎との恋愛を描いたラブコメディです。

日本では人気声優陣を揃えた事もあって、イベントのチケット優先販売申込券を封入した1期1巻の円盤セールスは1万枚を突破。
原作コミックスの売上も大きく上昇し、現在は全14巻で2000万部という驚異的なヒットになっています。

2022年公開の映画は興行収入22億円以上と、深夜アニメのラブコメとしては異例のヒットとなりました。
アジア圏でも本作の人気は高く、1期はビリビリ動画で1.3億再生を記録しています。
2期も8000万再生と健闘を見せました。

更に2023年、新作アニメの制作も告知されています。

盾の勇者の成り上がり


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2019年にスタートしたキネマシトラス(1期)およびDR MOVIE (2期・映画)制作のアニメ。
四聖勇者の一人「盾の勇者」として異世界に召喚された主人公ナオフミが、酷い裏切りに遭いながらもヒロイン達の献身で立ち直り、様々な謀略や敵に立ち向かう物語です。

円盤セールスは振るわず2000枚程度だった為、当初は失敗の烙印を押されていましたが、配信で非常に好調だった事で原作やコミカライズの売上も伸び、2期および3期の制作が決まりました。

もう一つの続編の決め手となったのが海外人気で、ビリビリ動画では2クールながら2.9億再生を記録し大ヒットとなりました。
3年以上が経過した2期も1クールで8300万以上と好調な成績を残しています。

どろろ


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2019年に放送されたMAPPAおよび手塚プロダクション共作のテレビアニメ。
48体の魔物の生贄とされ、48箇所を欠損して生まれた百鬼丸が、彼を「あにき」と慕うどろろと共に体を取り戻す旅に出る物語です。

手塚治虫先生の有名作を50年ぶりにアニメ化するという事で話題になり、内容も高い評価を得ましたが、ヒットには至りませんでした。
一方、海外での評価は結果にも表れていて、ビリビリ動画では1.9億再生を記録し、クランチロール・アニメアワードで最優秀キャラクターデザイン賞を受賞。
国外でその知名度に相応しいだけの成果を獲得しました。

転生したらスライムだった件


(画像引用 : Amazon)

2018年にスタートしたエイトビット制作のテレビアニメ。
スライムに転生した主人公リムルが国を興し、世界をに名を轟かすほどの存在となっていく異世界ファンタジーです。

小説家になろうに投稿された小説が原作で、コミカライズの成功で大ヒット作となり、アニメも円盤セールスこそ6000枚前後ながら配信で大ヒットを記録。
現在はシリーズ累計発行部数4000万部のモンスターヒットとなりました。

ビリビリ動画でもその人気は絶大で、1期の再生数は4.5億(2クール)を記録しています。
2期も4.1億と一向に衰えず、シリアス要素が殆どないスピンオフ作品『転スラ日記』まで1億を突破。
今や国内外を問わず大人気となっていて、なろうの枠を飛び越え日本を代表するアニメの一つに数えられるところまで来ています。

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない


(画像引用 : Amazon)

2018年に放送されたCloverWorks制作のテレビアニメ。
思春期症候群という思春期に起こるオカルト的な現象に振り回される少年少女の苦悩と青春を描いた物語です。
日本では円盤が8000枚前後のヒットを記録し、以降は映画でのメディア展開が続いています。

ビリビリ動画でも本作は非常に好調で、2.3億再生と大ヒットを記録。
ただの恋愛作品ではなくSF的な要素がより多くのファンの獲得に繋がったと思われます。

はたらく細胞


(画像引用 : Amazon)

2018および2021年に放送されたdavid production制作のテレビアニメ。
とある人間の体内にある細胞を擬人化し、細胞が普段どのような働きをしているかを描いたサイエンスコメディです。

原作コミックスが大ヒットし、鳴り物入りでアニメ化。
そのアニメも話題になりましたが、1期の円盤セールスは5000枚に届かず、2期は全8話と短かった事もあって目立ちませんでした。
一方で凄まじい数のスピンオフ作品が生まれ、その中の『はたらく細胞BLACK』はアニメ化まで果たしています。

海外では息の長いヒットになり、ビリビリ動画では1期が2.4億再生と大ヒット。
2期も7600万再生とまずまずの数字を残しました。
海外人気の高さから原作コミックスのバイリンガル版が発売されています。

ぐらんぶる


(画像引用 : Amazon)

2018年に放送されたゼロジー制作のテレビアニメ。
ダイビングショップ「グランブルー」に居候する大学生の北原伊織を中心に、酒と恋愛と酒と筋肉と酒とダイビングと酒に彩られた変人たちの日常を描いています。

日本ではコメディ色が強いアニメはセールスが芳しくない事が多く、本作もその例に漏れず大きな数字は残していません。
その一方で、ビリビリ動画ではいつの間にか再生数を伸ばし1.6億の大ヒット。
理由はわかりませんが元々原作は大ヒットしている漫画なので、ポテンシャルに見合った数字をようやくゲットしたと言えるかもしれません。

同じくゼロジーが制作した『理系が恋に落ちたので証明してみた。』も海外人気の高さで2期まで作られたので、本作もまだチャンスはありそうです。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン


(画像引用 : Amazon)

2018年に放送された京都アニメーション制作のテレビアニメ。
戦争で両腕を失い、義手を付け代筆屋として新たな人生を歩む事になった少女ヴァイオレットの出会いと別れを描いたヒューマンドラマです。

京アニのアニメとあって放送前から注目され、好評を博しヒットを記録。
その後も驚異的なロングセラーとなり、円盤売上は3万枚に迫るところまで伸びました。
尚、配信はNetflix独占となっています。

京アニ作品はアジア圏でも人気が高く、本作もビリビリ動画で1.8億再生を記録しています。
今や京アニの代表作になっていますね。

りゅうおうのおしごと!


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2018年に放送されたproject No.9制作のテレビアニメ。
16歳の若さで竜王のタイトルを獲りながらスランプに陥った棋士の九頭竜八一が、小学生の雛鶴あいを内弟子に迎え、再起していく物語です。

放送当時は『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『ゆるキャン△』『宇宙よりも遠い場所』など話題作目白押しのクールだった事であまり目立てませんでしたが、藤井聡太さんの活躍によって「あり得ないラノベだったのに現実に超えられた作品」として注目を集めました。

日本文化の将棋を題材にした作品でありながら、ビリビリ動画では1.2億再生を記録するヒット作になりました。
中国は銀髪好きのアニメファンが多く、ヒロインの空銀子が彼等の嗜好に刺さったのかもしれません。

ようこそ実力至上主義の教室へ


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2017年にスタートしたLerche制作のテレビアニメ。
実力次第で天国にも地獄にもなる東京都高度育成高等学校を舞台に、問題児揃いのDクラスに所属する主人公・綾小路清隆が狡猾に暗躍するストーリーが描かれています。

原作はシリーズ累計800万部の大ヒットラノベですが、アニメの円盤セールスはあまり伸びず、当時は失敗扱いされていました。
ただ、ビリビリ動画では非常に好調で、1期の再生数は2.4億とかなり大きなヒットになっています。
この実績もあって2022年には2期が放送され、2023年には3期の放送も決まっています。

2期の1巻には原作者による書き下ろし小説『ようこそ実力至上主義の教室へ0』が付属され、2万枚近い売上を記録しています。
2巻以降は2000枚前後に落ち着いたものの、1期よりは高い数字でファン自体も増えているようです。

徒然チルドレン


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2017年に放送されたStudio五組制作のテレビアニメ。
複数の恋人未満カップルの高校生達による日常を、同時進行のオムニバス形式で描いた学園ラブコメディです。
円盤は単独での発売はなく、原作コミックスの9~11巻の特装版として全3巻がリリースされています。

日本ではあまり話題になっていませんでしたが、ビリビリ動画では1.6億再生と大健闘。
当時のラブコメブームに乗って注目を集めたようです。
「Anime Trending Awards」のShort Anime of the Yearを受賞しており、アメリカでも高い評価を得ました。

エロマンガ先生


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2017年に放送されたA-1 Pictures制作のテレビアニメ。
ライトノベル作家の和泉正宗と、その妹でイラストレーター「エロマンガ先生」でもある紗霧をはじめとしたヒロイン達の恋を描いたラブコメディです。
円盤セールスは平均7500枚と十分なヒットになり、その後発売されたOVAも同等のセールスを記録しました。

そしてビリビリ動画でも大きなヒットになっていて、2.3億再生を記録。
なのに何故か2期は制作されていません。
尚、原作は2022年に全13巻で完結を迎えています。

Re:CREATORS


(画像引用 : Amazon)

2017年に放送されたTROYCA制作のオリジナルアニメ。
創造主(クリエイター)たちの想像するキャラクターが現実に出現する世界を舞台に繰り広げられる戦いを描いたアクション作品です。
主人公の性格に賛否あった為、評価も大きく割れ、円盤売上はあまり伸びませんでした。

一方、ビリビリ動画では1.1億再生を記録。
2クール(全22話)だった事もありますが、日本よりも海外で人気を得た作品と言えるでしょう。

小林さんちのメイドラゴン


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2017年にスタートした京都アニメーション制作のテレビアニメ。
OLの小林さんと彼女に助けられた異世界のドラゴン・トールの同居生活をメインに、周囲の騒がしい面々との日常や騒動をコメディタッチで描いています。
京アニ制作とあって注目されましたが、円盤セールスは3000枚強と京アニ作品としては余り振るいませんでした。

しかしこの作品、中国で絶大な人気となり、ビリビリ動画では1クールでありながら3.4億再生を記録。
この驚異的なヒットもあって、2期制作が実現しました。
その2期も4年半ぶりという不利な条件ながら1.2億再生を記録しています。

モブサイコ100

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2016年にスタートしたボンズ制作のテレビアニメ。
超能力者の主人公・モブが幼なじみの高嶺ツボミから振り向いてもらえるように自分を変えるべく奮闘するコメディです。
1期は円盤セールスが6000枚以上を記録しましたが、2期はそれから2年半が経過した事もあって1/3まで落ち込みました。

ただしクオリティは大きく向上しており、クランチロール・アニメアワードで最優秀アニメーション賞に選ばれるなど、超能力アクション系のアニメとしては最高峰の映像との評価を得ています。
実際、ビリビリ動画では1期・2期ともに1.3億再生を記録。
全くファンが離れていません。

この評価もあって2022年には3期が制作されました。
この3期もビリビリ動画では8800万再生まで伸びており、全シリーズ億超えも視野に入っています。

坂本ですが?


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2016年に放送されたスタジオディーン制作のテレビアニメ。
あらゆる挙動がクールでスタイリッシュな主人公・坂本の一挙手一投足を描いた異色コメディです。
全4巻で発行部数350万部という大ヒット作ですが、アニメはあまり話題にならず、円盤セールスも不振に終わりました。

しかしビリビリ動画では配信開始直後から人気を集め、2.2億再生を記録。
クランチロール・アニメアワードの最優秀コメディ作品賞も受賞しています。
シュールなギャグ作品で人を選ぶ作風ですが、海外でこれだけ高い評価を得たのは快挙と言えるでしょう。

Re:ゼロから始める異世界生活


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2016年にスタートしたWHITE FOX制作のテレビアニメ。
異世界に召喚され、「死に戻り」という死ぬ事で過去に戻れる能力を武器に様々な困難に立ち向かい、何度も絶望し醜態を晒しながらも理想の未来へ向かって進むナツキ・スバルと、彼を支えるヒロイン達の物語です。

なろう系アニメ全盛時の象徴とも言える作品で、円盤セールスは1万枚を突破。
特にヒロインの1人、レムの人気は圧倒的でした。

アジア圏でも大いに受け、ビリビリ動画では2億再生を突破。
その後日本で2020年に放送された新編集版に差し替えられましたが、こちらでも8600万再生を記録し、累計で3億再生を突破しています。

日本ではやや影が薄いと揶揄された2期も前半クールが1.4億、後半クールが1億を突破しており、勢いは持続中。
この海外人気もあって、2023年に3期制作が決定しました。

Charlotte


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2015年に放送されたP.A.WORKS制作のテレビアニメ。
思春期になると特殊能力に目覚める子供が稀に出てくる世界を舞台に、他人の体を5秒だけ乗っ取れる力を持つ主人公・乙坂有宇の愉快な日常とその崩壊、そして再生を描いた物語です。

『AIR』『CLANNAD』などで知られる麻枝准さんが手掛け大ヒットした『Angel Beats!』に続く第2弾のオリジナルアニメとあって大きな注目を集めましたが、放送開始直後から賛否両論が巻き起こり、否定的な意見も多く見られました。

一方、ビリビリ動画では1.8億再生を記録。
1クールのアニメとしてはかなり大きな数字です。
アジア圏ではかなり好評だった事が窺えます。

干物妹!うまるちゃん


(画像引用 : Amazon)

2015および2017年に放送された動画工房制作のテレビアニメ。
外では才色兼備の美少女、家ではぐーたらの二等身キャラ・うまるの日常を描いたコメディです。
うまるのマスコット的キャラが人気を呼び、ねんどろいどをはじめとしたグッズがかなり売れ、それが決め手となり2期の制作が決まりました。

日本では2期の頃になるとさすがに勢いにも陰りが見えましたが、ビリビリ動画では1期1.9億、2期1.5億再生と大ヒットを継続。
中国語吹替版はもちろん、大人気作にしか作られない広東語吹替版まで作られています。

オーバーロード


(画像引用 : Amazon)

2015年にスタートしたマッドハウス制作のテレビアニメ。
自分がプレイしていたゲームとそっくりの異世界に転移した主人公が「アインズ・ウール・ゴウン」と名乗り、世界征服のため配下達と進軍を続ける物語です。

なろう系アニメの黎明期~全盛時の間に始まった作品で、円盤セールスは1万枚を突破する大ヒット。
2期以降も安定したセールスを記録し、配信でもクール内トップクラスの数字を残しています。

そんな日本国内での好評を更に上回るのがアジア圏での人気で、ビリビリ動画では1期の再生数が4.5億を記録。
更に2期は4.1億、3期は4.3億と1クールながら爆発的な再生数になっています。
ビリビリ動画内においては日本最高のコンテンツと言っても過言ではありません。

終わりのセラフ


(画像引用 : Amazon)

2015年に放送されたWIT STUDIO制作のテレビアニメ。
ウイルスによって崩壊した世界を舞台に、吸血鬼達のテリトリーから逃れた主人公・百夜優一郎が復讐の道へと突き進む物語です。
1巻の円盤売上はまずまずでしたが2巻以降急落してしまい、それもあって日本ではややネガティブな意見が目立ちました。

一方、ビリビリ動画では1クール目が1.5億再生、2クール目が1.1億再生といずれも億超えを達成。
かなり好調な数字を残しました。

冴えない彼女の育てかた


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2015および2017年に放送されたA-1 Pictures制作のテレビアニメ。
オタク主人公の安芸倫也が、影が薄いクラスメイトの加藤恵をモデルに同人ゲームを作りつつ、ヒロイン達と交流を深めるストーリーが描かれています。
1期、2期、完結編の映画すべて成功を収めた人気ラブコメです。

日本的なハーレム系ラブコメでは珍しくビリビリ動画でもヒットしていて、1期は1.5億再生を記録。
一方で2期はあまり伸びていません。

四月は君の嘘


(画像引用 : Amazon)

2014年に放送されたA-1 Pictures制作のテレビアニメ。
かつて天才ピアニストと称された有馬公生と、奔放なヴァイオリニストの宮園かをりの出会いと交流、そして別れを描いた美しくも儚い物語です。
最終回の展開は物議を醸しましたが殆どのファンが受け入れ、円盤も約1万枚のヒットとなりました。

ハッピーエンドではないにもかかわらず、ビリビリ動画でも1.9億再生(2クール)と好調。
惜しむらくは、絶対に続編を作られる事がない点でしょうか。

ノラガミ


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2014年に放送されたボンズ制作のテレビアニメ。
八百万の神ながら祀られる社を持たない無名神・夜トが、何でも屋「デリバリーゴッド」として活動する中で様々な縁や因縁と向き合うストーリーが描かれています。

女性人気は高かったものの円盤セールスはあまり伸びず、1期が4000枚強、2期が1700枚程度でした。

ビリビリ動画では1期は6800万再生に留まっていますが、2期は1.3億再生を記録。
2クールという訳でもなく、2期が1期の倍まで伸びている例はかなり稀です。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。


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2013~2020年に放送された、ブレインズ・ベース(1期)およびfeel.制作のテレビアニメ。
学校の便利屋「奉仕部」に所属する三人、何事も斜に構える「ぼっち」な主人公・比企谷八幡、才色兼備の毒舌家・雪ノ下雪乃、明るく優しく繊細な女子・由比ヶ浜結衣の三角関係を軸にした学園ラブコメです。

1期から3期まで7年という長い期間がありましたが、最後まで人気は衰えず常時1万枚以上の円盤ヒットを記録しました。

ビリビリ動画でもその持続性は同じで、1期は1.1億、2期は1.6億、3期は9800万再生を記録
国内外で根強いファンを多数抱えている本作は、2023年にアニメ化10周年を迎えています。

氷菓


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2012年に放送された京都アニメーション制作のテレビアニメ。
古典部に入部した省エネ主義の折木奉太郎が、千反田えるに振り回されながら日常の謎を解くミステリ作品です。

それまでの京アニ作品とはテイストが異なりましたが、ヒロインのえるの人気が高く、作品自体も高評価を得て円盤セールス・評価ともに高水準をマーク。
今尚2期を心待ちにするファンが多数います。

ビリビリ動画では1.6億再生を記録。
2012年の作品としては異例のヒットとなりました。

カードキャプターさくら


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1998年にスタートしたマッドハウス 制作のテレビアニメ。
魔法のカードを回収する為に魔法少女となった木之本桜の活躍を描いています。
円盤も大ヒットしましたが、アニメのオタク文化を決定付けた作品として別格の評価を得ています。

かなり古めの作品ながら、ヒーローの李小狼が香港出身とあって中国では非常に人気が高く、ビリビリ動画では過去シリーズが1.3億再生されています。
また2018年に発表されたクリアカード編 も7800万再生を記録し、根強い人気を見せつけました。
その実績もあって、2023年にクリアカード編の続編制作が決まりました。

定番+最新の海外人気作品


(画像引用 : Amazon)

当然と言えば当然ですが、日本で爆発的にヒットしている作品は、ビリビリ動画でも高確率で人気を博しています。

特に顕著なのはジャンプ作品で、日本で歴史的ヒット作となった『鬼滅の刃』は1期が9.3億再生、2期が2.3億再生とやはり別格。
その他のジャンプ勢では『呪術廻戦』が7.7億『SPY×FAMILY』が7億と驚異的な数字を記録しています。
『ジョジョの奇妙な冒険』も5.2億の5部をはじめ、全シリーズで億超えと大ヒットしました。

ジャンプ以外のアニメでは『ソードアート・オンライン』シリーズ、『Fate』シリーズの強さが目立ちます。
SAOは第1期およびアリシゼーション編が全て1億以上、Fateは『Fate/Zero』『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』『Fate/Apocrypha 』『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』が億超えを果たしています。
『とある』シリーズも人気で、特にレールガンは3期が2.2億再生と最も高くなっています。

一方、アメリカでは動きの多いアクション系の作品が大人気。
特にダークファンタジーとヒーローものは非常にウケが良く、前述したジャンプ作品以外では『進撃の巨人』『チェンソーマン』『ワンパンマン』『僕のヒーローアカデミア』などが人気を集めています。

そんな中、近年大健闘を見せたのが『ぼっち・ざ・ろっく!』
2022年の第9回「Anime Trending Awards」において年間最優秀賞を受賞しました。
ビリビリ動画でも9000万再生を突破し、億超えが見えています。

まとめ

ビリビリ動画ではグロテスクな表現があるアニメや、お色気要素の強い作品は消去されてしまう傾向があります。
その為、日本やアメリカなどで人気の作品でもビリビリ動画には記録が残っていないケースがたくさんあります。
そういった事情も踏まえつつ、日本ではあまりヒットしていなくても海外では評価されている作品にあらためて目を向けるきっかけにして貰えると嬉しいです!