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25

Aug

月刊少年ガンガン大特集! 黄金期はいつ? ビッグガンガンやガンガンONLINEとの関係は?


(画像引用 : Amazon)

20年以上の歴史を持つ少年誌、月刊少年ガンガンを大特集!
創刊時の連載陣や『鋼の錬金術師』をはじめとしたヒット作の数々、そして現在の連載陣や増刊・姉妹誌の代表作など、ガンガンの歴史を全て繙きます!

『ドラゴンクエスト』のスクウェアが創刊した漫画雑誌


(画像引用 :『まんだらけ』公式サイト https://order.mandarake.co.jp/order/

太古より神話・伝説が世界中の人々を夢中にさせてきたように、空想的な世界観を描いた「ファンタジー」という分野は、いつの時代も二次元エンタメにおいて主流でした。
それは漫画においても例外ではなく、『ドラゴンボール』をはじめとした数々のファンタジー作品がたくさんの人達の心を掴み、現代においても無数のヒット作を生み出しています。
特に近年は、異世界ファンタジーを主軸とした「小説家になろう」の投稿作品を原作としたアニメが数多く作られ、あらためてファンタジーの求心力が証明されている状況です。

月刊少年ガンガンは、それよりも遥か以前にファンタジー作品の価値を高め、世の少年少女にその面白さを伝えた漫画雑誌です。

このガンガンが創刊されたのは1991年
当時既に週刊少年ジャンプなどでファンタジー漫画は世に出ていましたが、いわゆる「剣と魔法の世界」に代表されるコテコテのハイファンタジー漫画は意外と少なく、そういった世界観はゲームの専売特許でした。
特に当時は『ドラゴンクエスト』の影響が大きく、この作品の世界観が子供達の間で人気を博しつつも、それと同じようなファンタジー世界を描いた漫画はそれほど多くはなかったのです。

そういった状況の中で人気を博していたのが『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場』というアンソロジーコミックでした。
ドラクエ作品の世界を4コマ漫画で描いたこの公式二次創作アンソロジーは大ヒットを記録し、ドラクエ人気の向上に留まらず多くの人気作家を輩出するほどの反響を呼びました。

そのドラクエを制作していたゲーム会社エニックスが、本格的に漫画業界へと進出する際に創刊したのが月刊少年ガンガンです。
よって必然的に、創刊時の連載陣はドラクエに関連する作品が多く見受けられます。

・月刊少年ガンガン 1991年4月号(創刊号)連載陣

ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章(藤原カムイ・川又千秋・小柳順治)
ドラゴンクエスト4コママンガ劇場(すずや那智・栗本和博・石田和明・柴田亜美)
タケルの誓い(高橋三千綱・のだしげる)
ドッジファイター翔(石塚かつみ・西岡たかし)
ハーメルンのバイオリン弾き(渡辺道明)
突撃!パッパラ隊(松沢夏樹)
激闘!!一番(峰岸とおる)
密竜の門(牛次郎・高橋わたる)
ガンガンヒューマン・コミュニケーション劇場 おとこ(露崎和子・武論尊)
南国少年パプワくん(柴田亜美)
ストップ! 小夏ちゃん(伊藤伸平)
輝竜戦鬼ナーガス(増田晴彦)
大日本中学すもう部 アライ先生(ぼうりゅう♥りき)
EBE(原案・監修:矢追純一、作画:こやま拓)

 

目玉となったのは、表紙と巻頭カラーを飾った『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』です。
ドラクエのタイトルを冠しているように、本作はドラクエの世界観で描かれた漫画作品。
ジャンプで連載されていた『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』と差別化が図られ、こちらはよりシリアスなファンタジー作品となっています。

一方で、少年誌という事もあってギャグ・コメディ路線の作品も多く、実際そういった作品が人気を博していきます。
その筆頭となったのが、4コママンガ劇場出身の柴田亜美先生による『南国少年パプワくん』です。
本作はドラクエのような世界観は一切なく、4コママンガ劇場でも見せていた独特なセンスのギャグを中心に描き、多くの子供達に支持されました。

この『ロトの紋章』と『パプワくん』を主軸に、『ハーメルンのバイオリン弾き』『突撃!パッパラ隊』といった漫画が読者に受けた事で雑誌は軌道に乗り、創刊後間もなく人気雑誌となりました。
当時は新たな月刊少年誌が中々定着しない状況が続いていた為、このガンガンの快進撃は漫画業界においても快挙と称えられました。

魔法陣グルグルの大ヒットで黄金期突入


(画像引用 :『まんだらけ』公式サイト https://order.mandarake.co.jp/order/

早々に人気漫画雑誌として定着したガンガンは、その後も快進撃を続けます。
『パプワくん』のアニメが放送された1992年には、早くも増刊号として季刊誌「フレッシュガンガン(のちの月刊ガンガンWING)」を刊行。
更に1993年には「月刊ガンガンファンタジー(のちの月刊Gファンタジー)」も誕生し、「ガンガン」の名前は順調に広まっていきました。

そんな中、本誌のガンガンには新たな看板作品が誕生します。
1992年8月号より連載を開始した『魔法陣グルグル』です。

本作を手掛けるのは、4コママンガ劇場出身の衛藤ヒロユキ先生。
シュールでユルい作風を得意とし、様々な才能が集まっていた4コママンガ劇場においても異彩を放っていた人気作家でした。

ただし、この魔法陣グルグルは大々的な扱いでスタートした訳ではありません。

通常、新連載作品は表紙&巻頭カラーで送り出される事が多く、多少扱いが悪くても表紙の片隅&巻中カラーで第1話を飾るもの。
しかし本作は表紙に絵が載る事もなければ、カラーも貰えていませんでした。
当時のガンガンは「4コママンガ劇場で貢献してくれた作家にチャンスを与える場」という役割もあった為、ある意味ではお試しに近い形での連載だったのかもしれません。

そんな地味なスタートを切ったグルグルですが、ドラクエのような世界観で描かれるキレキレのシュールギャグが読者のハートを一瞬で掴み、早々に掲載順も上位に食い込むなどメキメキと頭角を現わしていきます。
1993年3月号では新連載時に貰えなかった表紙&巻頭カラーをゲットし、1994年にはテレビアニメ化。
ロト紋&パプワに勝るとも劣らない人気作となり、長らくガンガンの看板を担う事になりました。

グルグルの人気もあってガンガンは発行部数を順調に伸ばし、1995年には40万部を突破。
黄金期へと突入していきました。

・月刊少年ガンガン 1995年1月号連載陣

風の騎士団(増田晴彦)
魔法陣グルグル(衛藤ヒロユキ)
ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章(藤原カムイ・川又千秋・小柳順治)
突撃!パッパラ隊(松沢夏樹)
ハーメルンのバイオリン弾き(渡辺道明)
ドラゴンクエスト4コママンガ劇場(浅野りん・幸宮チノ・牧野博幸・夜麻みゆき etc)
南国少年パプワくん(柴田亜美)
TWIN SIGNAL(大清水さち)
妖怪人間ベムRETURNS(剣名舞・津島直人)
ハッピーストライク(池田匠)
ライオンハート(ゆでたまご)
夢幻街(水沢勇介)
電撃ドクターモアイくん(岩村俊哉)
Z MAN(西川秀明)
ハラショーボンバー(岩佐明子)
MAGICAL KIDタオ(渡辺広之)
はるまげドン(広内秀昭)

 

隔週化~混迷~お家騒動


(画像引用 :『まんだらけ』公式サイト https://order.mandarake.co.jp/order/

創刊以降ずっと快進撃を続け、誌名の由来にもなった作戦名「ガンガンいこうぜ」を体現してきたガンガンですが、1990年代後半に突入するタイミングで風向きが変わり始めます。

更なる人気拡大を狙い、1996年4月より月1の刊行から月2の刊行へと変更。
隔週で発売されるようになりました。

月刊から隔週刊への移行は、読者により多く掲載作品を読んで貰えるというメリットがありますが、連載作家のペースが乱れるというデメリットもあります。
その結果、ハーメルンは(御本人の意向ですが)隔週でも毎話40ページを超えるボリュームで掲載される一方、グルグルは12~16ページまで減ってしまう等、作品毎のページ数格差が顕著になり、読者に困惑をもたらしました。

また、隔週化に伴い掲載作品の数も急増。
月刊時代は16~18作品くらいの掲載数でしたが、隔週になってからは常に20作品以上が掲載されるようになりました。

勿論、掲載される漫画が増えるのは雑誌を購入している読者にとって喜ばしい事です。
とはいえ、隔週化に伴い読者層を広げる目的もあった為か、新連載の作風やジャンルがそれまでのガンガンのカラーと異なるケースが多くなり、「ガンガンらしさ」も徐々に失われていきました。

そういった誌上の混乱は読者にも伝わったのか、隔週化以降は発行部数が急激に落ち込み、1997年には20万部を割ってしまいます。
この低迷を受け、1998年には再び月刊へと戻す事になりました

とはいえ、隔週化はマイナスばかりではありませんでした。
新連載を増やした事で、やや固定化されつつあった連載陣に新陳代謝が生じ、『まもって守護月天!』『刻の大地』『ジャングルはいつもハレのちグゥ』といった作品が定着。
ドラクエ以外のゲームを題材とした『スターオーシャン セカンドストーリー』も読者に受け入れられ、その後も『東京アンダーグラウンド』『新撰組異聞PEACE MAKER』『スパイラル ~推理の絆~』といった人気作も誕生し、新たな黄金期の息吹を感じさせました。

・月刊少年ガンガン 1999年9月号連載陣

スパイラル ~推理の絆~(城平京・水野英多)
ジャングルはいつもハレのちグゥ(金田一蓮十郎)
PON!とキマイラ(浅野りん)
アークザラッド2~炎のエルク~(西川秀明)
魔法陣グルグル(衛藤ヒロユキ)
モンスターファーム ~円盤石の秘密~(幸宮チノ)
突撃!パッパラ隊(松沢夏樹)
ワルサースルー(たかなし霧香)
ドラゴンクエスト 幻の大地(神崎まさおみ)
魔探偵ロキ(木下さくら)
東京アンダーグラウンド(有楽彰展)
ハーメルンのバイオリン弾き(渡辺道明)
里見☆八犬伝(よしむらなつき)
ドラゴンクエスト4コママンガ劇場(神田達志・白鳥ハト・山崎渉)
ムジナトラックス(衛藤ヒロユキ)※読み切り
新撰組異聞PEACE MAKER(黒乃奈々絵)
まもって守護月天!(桜野みねね)
スターオーシャン セカンドストーリー(東まゆみ)
徒爾少々(山祗晶緋呂)※読み切り
TWIN SIGNAL(大清水さち)
コウノトリの仕事(MINAMO)※読み切り
刻の大地(夜麻みゆき)
GOGO!ぷりん帝国(くぼたまこと)
コインランドリー(魔神ぐり子)

 

しかしこの後、編集部内で意見の相違が生まれ、内部分裂に発展。
編集長経験者を含む一部の編集者が退社・独立し、ガンガン系列の雑誌から多数の連載陣を引き抜くという事態となり、その作者が手掛けていた連載作品がこぞって半ば打ち切りのような形で終了するなど、混迷を極めました。
2001年に勃発したこの件は「エニックスお家騒動」と呼ばれ、その影響もあって再び発行部数は20万以下まで落ち込む事になりました。

ハガレン旋風でファンタジー漫画雑誌の王者へ帰還


(画像引用 : Amazon)

エニックスお家騒動の影響を受け、2000~2001年の期間に『まもって守護月天!』『魔探偵ロキ』『新撰組異聞PEACE MAKER』『スターオーシャン セカンドストーリー』と言った人気作が次々と完結。
その多くは移籍先でリスタートし、ガンガンは多くの主力作品および主力作家を失う事になりました。

その穴埋めという事もあって多くの新連載を立ち上げる事になりましたが……新たに加わった作品の中にとてつもない輝きを放つ金塊が潜んでいました。
2001年に連載開始となった“ハガレン”こと『鋼の錬金術師』です。

本作を手掛ける荒川弘先生は1999年に第9回エニックス21世紀マンガ大賞で大賞を受賞した期待の新人で、本作が初連載作品。
当時は当然まだ無名だったものの、鋼の錬金術師は第1話の時点で既に圧倒的な完成度を誇り、新人離れした画力と綿密に練られた設定にガンガンの読者は総じて度肝を抜かれました。

その後も爽快なアクションや読者の心を抉るようなダークな展開でファンを魅了し続け、2003年には早々にアニメ化を果たしました。
ボンズが制作したこのアニメも国内外で爆発的な人気となり、その影響で低迷していたガンガンの部数もV字回復し、2004年には全盛時に迫る37万部を記録。
ハガレンはガンガンの枠をも飛び越え、日本を代表するダークファンタジー作品となったのです。

この時期のガンガンは余りにもハガレンの知名度が高過ぎて、暫くの間「ハガレンが載っている雑誌」という印象を持たれるほどでした。
しかし実際にはハガレン以外にも人気作はあり、『円盤皇女ワるきゅーレ』『ながされて藍蘭島』『ソウルイーター』『屍姫』はアニメ化もされています。
特にソウルイーターはアニメ化後に部数を急激に伸ばし、最終的にはシリーズ累計1600万部のメガヒットを記録しました。

2000年代のガンガンを牽引したのは間違いなくハガレンですが、ソウルイーターをはじめその他の作品も粒揃いで、この時期のガンガンはファンタジー漫画雑誌の王者に恥じないラインナップを誇っていました。

・月刊少年ガンガン 2006年12月号連載陣

鋼の錬金術師(荒川弘)
屍姫(赤人義一)
ハレグゥ(金田一蓮十郎)
シューピアリア 外伝(ichtys)※ガンガンパワードからの出張
ながされて藍蘭島(藤代健)
ソウルイーター(大久保篤)
PAPUWA(柴田亜美)
キングダム ハーツII(天野シロ)
SUPPLEMENT MARTYR(殿馬大)※読み切り
スパイラル・アライヴ(城平京・水野英多)
新体操舞技 -TUMBLING BOYS-(宍戸道子)
鬼切様の箱入娘(有楽彰展)
はじめての甲子園(火村正紀)
王様の耳はオコノミミ(夏海ケイ)
ヴァンパイア十字界(城平京・木村有里)
666~サタン~(岸本聖史)
円盤皇女ワるきゅーレ(介錯)
マテリアル・パズル(土塚理弘)
真・ケモノ道(水沢充)

 

実はアニメ化作品が多い2010~2020年代


(画像引用 : Amazon)

全世界シリーズ累計発行部数8000万部を記録し、ガンガン史上ダントツの人気・知名度を誇ったハガレンも2010年で連載を終了。
荒川先生はこの後、週刊少年サンデーや別冊少年マガジンで連載を持ち、2021年に『黄泉のツガイ』を開始するまでガンガンを留守にしていた為、2010年代のガンガンは王なき状態での出版を余儀なくされました。

大看板を失った2010年以降のガンガンは一気に存在感がなくなってしまい、出版不況も重なって発行部数は激減。
全盛期を知らない若い世代からは、メジャーな雑誌という認識を持たれていないのが現状です。

ただ、この10数年の間ずっとマイナーな連載陣だったかというと、実はそうではありません。
何気にたくさんの人気作やアニメ化作品を生み出しています。

2007年に連載を開始した『とある魔術の禁書目録』は、人気ライトノベルのコミカライズというガンガンとしては異色の作品でした。
電撃文庫のコミカライズは角川系列の雑誌で掲載する事が殆どで、当時は今のようにラノベのコミカライズ作品がヒットするケースも滅多になかった為、連載開始当初はあまり注目を集めてはいませんでした。

しかしアニメ化を経て知名度が格段に向上し、売上も大きく上昇。
ハガレン完結後はソウルイーターに次ぐ看板作品として、表紙を飾る機会も増えました。

禁書コミカライズのヒットで柔軟性を得たガンガン編集部はその後、様々な試みを行うようになります。
ソウルイーターの連載中にもかからわず、同作者によるスピンオフ『ソウルイーターノット!』をスタート。
姉妹誌であるヤングガンガンの看板作品『咲-Saki-』のスピンオフである『咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A』を本誌で連載するという珍しいケースも同時期に実現しています。

また、いち早くWeb漫画に注目し、2008年よりウェブコミック配信サイト「ガンガンONLINE」を始動。
当初はガンガン系列の連載作品の外伝などをメインにしていましたが、徐々にオリジナル作品の連載も増え、先にこちらでデビューした新人を本誌に迎えるというケースも出て来ました。
アニメ化も果たしたヒット作『ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。』のmatoba先生もそのパターンです。

『無能なナナ』はPCゲームのシナリオライター、るーすぼーいさんを原作に招いた作品。
本作もアニメ化を果たす人気作となっています。
『戦×恋』『不徳のギルド』のような、全盛期には殆ど見られなかったお色気要素満載の漫画も掲載するようになりました。

このように、現在のガンガンは1990年代や2000年代と比べて、かなり様変わりしています。
今後もより柔軟に時代の流れに即しつつも「ファンタジーを世に広める」という役割は変わらず続けていく事でしょう。

・月刊少年ガンガン 2023年8月号連載陣

英雄教室(新木伸・岸田こあら・森沢晴行)
異世界チートブレイカーズ(天那光汰・ささきゆうちゃん)
おじさまと猫(桜井海)
ワンルーム、日当たり普通、天使つき。(matoba)
千万社異世界通商部(極楽院櫻子)
黄泉のツガイ(荒川弘)
不徳のギルド(河添太一)
オウルナイト(高津カリノ)
ばらかもん(ヨシノサツキ)
僕の呪いの吸血姫(金井千咲貴)
社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。(有田イマリ)
戦隊レッド 異世界で冒険者になる(中吉虎吉)
とある魔術の禁書目録(鎌池和馬・近木野中哉・はいむらきよたか)
裏世界ピクニック(宮澤伊織・水野英多・shirakaba)
ながされて藍蘭島(藤代健)
金装のヴェルメイユ ~崖っぷち魔術師は最強の厄災と魔法世界を突き進む~(天那光汰・梅津葉子)
無能なナナ(るーすぼーい・古屋庵)
FINAL FANTASY LOST STRANGER(水瀬葉月・亀屋樹)
傭兵と小説家(南海遊・村山なちよ・TAKOLEGS)
サークルクラッシャークラッシャー(高木無限・鈴屋瑛茉)

 

増刊、姉妹誌などの有名作品を紹介


(画像引用 : Amazon)

最後に、増刊や姉妹誌などのガンガン系列の雑誌・配信サイトで人気を博した有名な漫画を紹介していきます。

ガンガン初の増刊となったフレッシュガンガンは1992~1996年に刊行され、その後「月刊ガンガンWING」と改名して2009年まで発行されていました。
この雑誌から生まれた人気作家は多く、浅野りん先生はフレッシュガンガン、藤原ここあ先生、中村光先生、カザマアヤミ先生はガンガンWINGでデビューしています。

1993年に刊行され、本誌と同等の知名度を誇る雑誌となった月刊Gファンタジーはヒット作の宝庫。
特に女性をターゲットとしたファンタジー作品の立ち上げが上手く、『最遊記シリーズ』『黒執事』は爆発的なヒットとなりました。

2011~2021年に連載された『ホリミヤ』も大ヒットし、アニメも海外で大人気となっています。
その他にも『ぱにぽに』『ZOMBIE-LOAN』『青春×機関銃』『地縛少年花子くん』など人気作は多く、2010年以降に関してはガンガン本誌よりもヒット作が多いかもしれません。

スタイリッシュな作品が多かったGファンタジーとは対照的に、コミカルなコメディを中心に構成していたのが月刊少年ギャグ王。
「ガンガン」という名称を入れていなかった為か、軌道に乗る事は出来ませんでしたが、4コママンガ劇場出身の作家が手掛けたオリジナル漫画を多数輩出した貴重な雑誌でした。

1999年にはGファンタジーの増刊として、「男子でも読める少女誌」というコンセプトのもと月刊ステンシルを創刊。
連載作品の大半を失ったWING同様、お家騒動の影響を大きく受け休刊となってしまいましたが、天野こずえ先生の『AQUA』はその後月刊コミックブレイドで『ARIA』としてリブートし、大人気作品となりました。

2000年代に入ると更に系列雑誌が増え、2001年に「ガンガンパワード」、2004年に「ヤングガンガン」、2009年に「月刊ガンガンJOKER」が刊行されました。
ヤングガンガンは創刊時から『荒川アンダー ザ ブリッジ』『セキレイ』『BAMBOO BLADE』『黒神』『すもももももも 地上最強のヨメ』『ユーベルブラット』『天体戦士サンレッド』と人気作の宝庫で、その後も『WORKING!!』『はなまる幼稚園』などアニメ化作品を定期的に輩出。
近年でも『その着せ替え人形は恋をする』が大ヒットを記録しており、2000年以降に立ち上げた中では最も成功した漫画雑誌かもしれません。

2011年にはヤングガンガンの増刊号として不定期に発行されていたビッグガンガンを月刊化。
こちらは『ハイスコアガール』『クズの本懐』などの恋愛作品、『薬屋のひとりごと』『ゴブリンスレイヤー』などのコミカライズ作品が人気です。
近年は『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』がグイグイ来ていますね。

ガンガンONLINEも多くの人気作を生み出しています。

2009~2019年に連載された『ばらかもん』は五島列島を舞台とした日常モノでアニメ化も成功し、2023年にはドラマ化が行われた影響で期間限定ながら復活。
2011年にスタートした『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』は何故か国内よりも海外で先に人気を博し、その後国内でもネットを中心に広がりを見せ、「わたモテ」の愛称で現在も親しまれています。

特に大きなヒットとなったのは『月刊少女野崎くん』
2011年に連載を開始した本作は、普通の高校生活を送る少女漫画家の野崎くんと彼に恋するヒロインの佐倉千代、その周囲にいる「ラブ未満」なカップル達の日常を描き、累計発行部数800万部を越える大ヒットを記録。
2014年放送のアニメも大人気でしたが続編が作られず、10年近く「何故か2期が作られないアニメ」の筆頭となっています。

まとめ

創刊当時は「あのドラクエのエニックスが漫画雑誌を出した!」と話題で、少年漫画の可能性を広げてくれた雑誌でした。
これからもファンタジー漫画の第一人者として面白い作品をたくさん輩出して欲しいですね!

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