【SPY×FAMILY】アーニャは物語の鍵を握る!? 心を読める少女の未来を予想

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累計100万部突破の大ヒット作『SPY×FAMILY』より、メインキャラの1人・アーニャをピックアップ!
他人の心が読める超能力者の女の子が、これから本作でどのような立ち位置になっていくのかを徹底検証しました!

アーニャ キャラクター概要

『SPY×FAMILY』に登場する女性キャラクター。
肩まで伸ばしたセミロングの髪と円らな瞳、頭に付けた角のような飾りが特徴的。
推定年齢は4~5歳です。

一見すると普通の幼女ですが、実はとある組織の実験によって偶然生み出された超能力少女「被検体007」
他人の心を読むことができます。

まだ幼い身ながら組織から逃げ出し、保護を求め施設や里親を転々としていたところ、西国(ウェスタリス)のスパイである黄昏(たそがれ)の目に留まり、以降訳あって彼の子供として共に生活するようになります。
ただし自身が超能力者であることがバレるのはよくないと考えており、秘密にしている模様。

自身の能力を処世術として使用する一方、その気がなくても他者の思惑が頭の中に入ってくるため、悩まされることもしばしば。
それでも能力を隠しながら、明るく振る舞い直向きに生きています。

好きなものはピーナッツとスパイアニメ。
心の声が絶え間なく聞こえるため、人混みは苦手。

年齢の割に思考力は豊かですが、好奇心旺盛でにんじんが食べられないなど、年相応なところも多々あります。

変顔が得意なマスコットキャラ……だけじゃない存在

アーニャは『SPY×FAMILY』の第1話から登場するメインキャラであり、本作の要となる人物です。

彼女が黄昏と出会ったのは、縁組みを行っているアンダーグランド界隈と思われる孤児院。
そこで一番賢いと紹介されたのが、アーニャでした。

黄昏の目的は、大物政治家の不穏な動きを探るオペレーション〈梟〉の達成です。
この指令を果たすには、その政治家が唯一顔見せをするという名門イーデン校の懇親会に自然な形で参加できるようになる必要があり、子連れの親を演じなければならず、身寄りのない子供が必要でした。
孤児院を訪れたのはそのためです。

ただ、イーデン校の就学年齢は6歳から
4~5歳の彼女は条件に合わず、本来なら対象外となるところでしたが……アーニャはそんな黄昏の心の内を読み、自分は6歳だと告げます。
黄昏に引き取って欲しいという明確な意思表示です。

その理由は、彼女が娯楽に飢えていたからです。
黄昏の心を読み、彼がスパイであることを知ったアーニャはワクワクし、黄昏を「ちち」と呼ぶことに決めます。
好奇心旺盛で幼い故の即決ですが、それは同時に孤児院での暮らしが彼女にとってあまり心地良いものではなかった現れとも言えるでしょう。

かくして黄昏の養女となったアーニャですが、その矢先に黄昏の通信機を勝手に使用したことで、彼に恨みを持つ反社会組織に通信傍受され、捕らえられてしまいます。
しかし黄昏によって無事助け出され、その後イーデン校の受験にも無事合格。
母役として加わったヨル(正体は殺し屋)と3人で、かりそめの家族であるフォージャー家の子供として新生活を送るようになります。

そんなアーニャの作中における役割の1つは「マスコット」です。
『SPY×FAMILY』はシリアスな面もありますが、全体の作風としてはコメディ色が強く、その多くの部分をアーニャが担っています。
象徴的なのが「変顔」で、驚いた時や動揺した時など、様々な感情の揺れに伴い愛らしい変顔をしています。

特に読者の間でも人気なのが、よからぬ事を企んでいる時の変顔
見ていて思わずイラっとする気持ちと愛でたくなる気持ちが共存するような、絶妙な表情がクセになります。
彼女の愛らしさは作中だけでなく、更新を知らせるTwitterなど様々な所に登場し、連載開始当初から本作のマスコットキャラとして描かれています。

ただ、アーニャは単なるマスコット係ではありません。

黄昏とヨルは他の2人の素性を知らずに生活していますが、アーニャだけはそれぞれの職業や思惑を知っています。
当然、まだ小さな子供なので、幾ら心が読めるからといって全ての事情を理解できている訳ではありませんが、有事の際にはそれぞれの心情を汲み取った行動に出ます。

お互いに足りないものを補い支え合っていくのが家族だとしたら、アーニャは立派に家族の一員としての役割を果たしているのです。

【SPY×FAMILY】黄昏(ロイド)はスパイ失格!? 検証まとめ

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少年ジャンプ+の看板作品となった『SPY×FAMILY』より、メインキャラの1人・黄昏をピックアップ!
精神科医「ロイド・フォージャー」となって偽装家族を作り上げ、慣れない日々を過ごす彼の苦労とスパイとしての実力についてまとめました!

黄昏(ロイド・フォージャー)キャラクター概要

『SPY×FAMILY』に登場する男性キャラクター。
男性としては標準的な長さの短髪でブロンドヘアー。
周囲から「男前」「イケメン」と評価される顔立ちです。

一見すると優男な彼の正体は、東国(オスタニア)で諜報活動を行っているで西国(ウェスタリス)のスパイ
上からの指令に従い、「極悪テロ組織への潜入工作」「核爆弾発射の制止」など数々の難題をクリアしてきた凄腕です。

十数年前にスパイになった時点で本名は捨てており、通常時はコードネーム「黄昏」を使用。
任務の際には、達成のために身を置くべきシチュエーションに応じて偽名を用い、職業も偽装します。
作中ではオペレーション〈梟〉という指令を受け、精神科医のロイド・フォージャーなる人物に扮して任務に当たっています。

性格は冷静沈着で理知的、基本物腰柔らかな好青年。
任務に対しては冷徹に物事を運ぼうとする一方で、実は強い正義感を持ち感情に流されやすく、偽装とはいえ家族を持って以降はその傾向がより顕著になります。

料理など一通りの家事ができる上に、大抵のことはスマートにこなせる万能人。
戦闘力はヨルに及ばないものの、十分な身体能力と技術を持っています。

実力抜群のスパイ

黄昏のスパイとしての能力は極めて高く、西国でNo.1のスパイと謳われており、組織からもかなり頼りにされています。
特に優れているのは柔軟性と環境適応力
百の顔を使い分けるほど様々な人格・職業を演じ、任務の舞台となる地域になじむことで、周囲から怪しまれずに潜入捜査を行うことができます。

任務遂行に対する意識も人一倍高く、「一週間で子供をつくれ」という無理難題に対しても最適解を導き出し、人材不足のため任務が殺到しても見事に全てをこなしてみせます。
また、任務のためなら現地で恋人を作り、遂行後は即別れるなどの行為にも平気で及ぶなど、スパイ活動のために人間性を捨てることも厭わない姿勢で臨んでいます。

記憶力や情報処理能力も優れており、あらゆる局面において打開策を講じることができる逸材です。

そんな彼が新たに指令を受けた「オペレーション〈梟〉」で標的となるのは、国家統一党総裁ドノバン・デズモンド
東西平和を脅かす影響力を持つほどの大物政治家です。

彼は慎重で用心深い性格のため、表舞台に顔を出すことが滅多になく、接触の機会を作るだけでも困難。
それでも唯一、息子が通う名門イーデン校の懇親会にのみ姿を見せるため、この場に自然な形で潜入することが重要となってきます。

そこで黄昏に出された指令は「偽りの家族を形成して子供をイーデン校に入学させろ」というもの。
イーデン校に自分の子供が入学すれば、自然な形で懇親会に参加できるからです。
加えて、周囲から浮かないよう、親と子がいるごく普通の家庭環境を確立する必要があります。

イーデン校は名門とあって狭き門で、優秀な子供でなければ入学することはできません。
黄昏は孤児院を訪れ、その中で最も賢い少女アーニャを子供役に選び、彼女を養子として迎え入れます。
更に、弟に「恋人がいる」と嘘をついてしまい、恋人を演じてくれる相手を探していたヨル・ブライアを妻役として迎え入れ、偽装ファミリー「フォージャー家」の父として、3人で暮らしつつ任務に当たる日々を送ることになりました。

もちろん、スパイであることは彼女たちにも秘密。
ただし黄昏の方も、アーニャが他人の心を読める「超能力者」であること、ヨルが「殺し屋」であることは知らず、誰一人本当の自分を知らせないまま家族を演じていくことになります。

黄昏は「目立つことなく普通を演じることこそスパイの真髄」と考えており、そのためには子供や妻と良好な関係を築く必要があるため、理解を深めようとしますが……なかなか思い通りにはいきません。
あらゆるミッションを完璧にこなしてきた黄昏ですが、スパイになった日に人並の幸せを捨て去った彼にとって、普通の家族を築くのは何より難しいことだったようです。

かくして、オペレーション〈梟〉は黄昏にとって史上最難関の任務となりました。

【SPY×FAMILY】ヨルさんは殺し屋だけど純情かわいいヒロイン

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たった2巻で80万部を突破した大ヒット作『SPY×FAMILY』より、メインキャラの1人・ヨルさんをピックアップ!
殺し屋「いばら姫」として暗躍していた彼女がフォージャー家の母となった経緯、そして暗殺者ヒロインとしての魅力をまとめました!

ヨル・フォージャー(ヨル・ブライア)キャラクター概要

『SPY×FAMILY』に登場する女性キャラクターで、本名はヨル・ブライア
長く伸ばした黒髪をヘアバンドやカチューシャでまとめ、サイドを長く垂らした髪型です。
容姿は非常に整っているものの、本人には美人という自覚はない模様。

弟のユーリ・ブライアは表向きには外務省勤務の公務員ですが、正体は国家保安局の少尉
年齢は20歳で、27歳のヨルとは少し離れています。

まだ子供の頃に両親を亡くし、幼い弟を養うために殺し屋「いばら姫」となって、その身に叩き込まれた殺人術によって無数の標的を仕留めてきた人物。
仕事に関しては雇用主の命令に必ず従い、冷徹に汚れ仕事をこなしていますが、従来の性格は殺し屋とは相容れないほど真面目で優しく天然
ただし酒癖はあまり良くなく、酔っ払うと思考力が停止した状態で問題行動を起こすこともあります。

主人公のスパイ“黄昏(たそがれ)”ことロイド・フォージャーと、その養子のアーニャとは偶然知り合いになり、お互いにとって利益となる偽りの家庭「フォージャー家」を築くことに。
黄昏の妻ヨル・フォージャーとして、その穏やかさと優しさで2人を支え、「暗殺者」「一家の母」という二足のわらじを履く生活を送っています。

暗殺者としての技能は極めて優秀で、身体能力および個人の戦闘力は黄昏を上回っています。
一方で家事に関しては偏りがあり、片付けは得意ですが料理はあまりできません。

暗殺者ヒロインだけど正統派

暗殺者ヒロインであるヨルは、一見するとマニア受けしそうな属性の女性ですが、実はそうでもあります。
というのも近年、「暗殺者」という属性自体に風が吹いているのです。

2019年9月以降、日曜の朝に「暗殺ちゃん」という言葉がトレンド入りしているのを見た事がある人は多いかと思います。
これは特撮番組『仮面ライダーゼロワン』に出て来るキャラクターで、本当の固有名はなく公式サイトの表記では「暗殺ヒューマギア」となっていますが、作中の登場人物が「暗殺ちゃん」と呼んでいることから視聴者の間でも定着し、Twitterで盛んに呟かれるようになりました。
明らかに朝にはそぐわない不穏な言葉ですが、この「暗殺ちゃん」は人気ワードとして定着し、毎週トレンド上位に入っています。

暗殺ちゃん自体の人気、そして『仮面ライダーゼロワン』自体が近年の仮面ライダーシリーズの中でも特に高い評価を得ている作品になっていることも影響しているにせよ、それだけではこの不道徳ワードが人気を博すには至らなかったでしょう。
そこには「暗殺」という言葉の厨二的求心力、そして「暗殺」という不穏な言葉に「ちゃん」という可愛い敬称を付けることによって生まれるインパクトが大きく作用していると推察されます。

そしてこれは、暗殺者ヒロインにも言えることです。
「暗殺者」という厨二病を著しく刺激する属性は今の時代に向いていますし、暗殺という血生臭い職業に反して可憐な女性というギャップが生み出すタブー感とインパクトによって、暗殺者ヒロインは魅力的に感じられるのです。
現在かなり期待を集めている新進気鋭の属性と言えます。

暗殺者ヒロインで有名なのは『To LOVEる -とらぶる-』金色の闇です。
人気ヒロインが多い作品の中でも、際立って注目されているキャラですね。
彼女の他にも、『銀魂』今井信女、『ヨルムンガンド』リリアーヌ、『キルミーベイベー』ソーニャ、『Phantom ~Requiem for the Phantom~』エレンなどが該当します。

暗殺者ヒロインの範囲を「くノ一」にまで広げると、更に該当者は増えます。
『テイルズ オブ シンフォニア』藤林しいな『ファイナルファンタジーVII』ユフィなど、ゲームキャラに多く見られますね。

ヨルもまた、暗殺者ヒロインならではの魅力をたくさん持っているキャラです。
殺し屋としては常に忠実で冷徹。
でも容姿は可愛く、性格もクールとは程遠い天然系で、ドジっ子の要素すらあります。

少年漫画の暗殺ヒロインは、仕事に関しては割と濁すこともありますが、ヨルの場合は作中でも暗殺業を行っているシーンがたまに描写されており、暗殺ヒロインとしての魅力は全く損なわれていません。
ただし、ダーティな面は性格ではなく境遇によるところが全てなので、いわゆるダークヒロイン(アンチヒロイン)には属しません。
正統派のヒロインです。

【SPY×FAMILY】1巻から何故これほど大ヒットしたのか?その理由に迫る!

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少年ジャンプ+で連載中のマンガ『SPY×FAMILY』の第1巻が、発行部数30万部突破の大ヒットを記録中です!
何故ここまで爆発的なヒットになっているのか、その理由と背景、そして本作の魅力についてまとめました!

メリハリの利いたホームコメディ

『SPY×FAMILY』は、遠藤達哉先生が2019年3月より少年ジャンプ+で連載を開始したマンガ作品です。

第1話が掲載されると同時に話題となり、ジャンプ+史上初となる2000以上のコメント数を記録。
更にはトレンド入りを果たすなどSNS上で大反響を呼び、2019年7月に発売されたコミックスの第1巻は重版を繰り返し、僅か1ヶ月で発行部数30万部を突破するという異例の事態となりました。

Webマンガは紙媒体の連載作品と比べて読者の反応が早く、1巻から売れやすい傾向にはありますが、それでもたったの1ヶ月で30万部という数字は滅多に見られるものではありません。
ここまで爆発的なヒットになったのには複数の理由があると考えられます。

まずは、設定と作風のギャップです。

本作は、西国のスパイとして東国で活動する青年〈黄昏(たそがれ)〉が、任務中に出会った心の読める超能力少女アーニャを子供として引き取り、〈いばら姫〉のコードネームで殺し屋をやっている女性ヨル・ブライアを嫁に娶り、それぞれの素性を知らないまま家族として生活するホームコメディ。
任務のため、体裁のための偽りの家族でありながら、それぞれ相手を思いやれる心優しい性格のため非情になれず、危険な仕事と温かい家庭の二足のわらじを履く3人を、時に軽妙に、時にシリアスに描いています。
スパイ、読心術を持つ子供、殺し屋……といったキャラ設定であれば重いストーリーになりがちですが、本作の場合はアーニャに変顔をさせるなど、ちょくちょくギャグ描写を挟みつつメリハリの利いた読みやすい作風にしているため、幅広い層の読者に刺さったと思われます。

次に、キャラの魅力。

〈黄昏〉はカッコ良く、アーニャは可愛く、ヨルは美しく描かれていますが、それぞれにどこか抜けたところがあって、ストーリーだけでなくキャラにもメリハリが利いています。
その上でキメるところではしっかりキメてくれるので、高揚感やカタルシスを与えてくれるところもポイントです。

ストーリーも秀逸です。
一見温和そうなヨルの弟・ユーリが実はシスコンで〈黄昏〉を追っている秘密警察で、本性と素性を隠しながら接触してくる……など、コメディであっても常に緊張感を伴う刺激物を投与してくるのが本作の特徴であり魅力といえます。

これらの魅力が多くの読者に受け入れられたことで、早々に人気作の仲間入りを果たしたと思われます。