【イエスタデイをうたって】森ノ目榀子が地雷女と言われている理由とは? 徹底検証

出典 : ©冬目景/集英社・イエスタデイをうたって製作委員会 : TVアニメ『イエスタデイをうたって』公式サイト

2020年4月より放送を開始した『イエスタデイをうたって』のヒロイン、森ノ目榀子についてまとめました!
主人公が学生時代から想いを寄せるマドンナでありながら、作者からもファンからも「地雷女」と言われている理由に迫ります!

森ノ目榀子(もりのめ しなこ)キャラクター紹介

出典 : ©冬目景/集英社・イエスタデイをうたって製作委員会 : TVアニメ『イエスタデイをうたって』公式サイト

『イエスタデイをうたって』に登場する女性キャラクターで、本作のヒロインの1人。
主人公・魚住陸生(うおずみ りくお)の大学時代からの同級生です。
卒業後は一旦地元の金沢に帰って非常勤講師を勤め、現在は東京に戻って化学の教師として働いています。

東京でリクオと再会した頃までは髪を伸ばしていましたが、リクオに告白された直後にバッサリと切り、ショートヘアになりました。
化学教師ということで、赴任している高校では白衣を着ています。
容姿も雰囲気も落ち着いていて、私服も派手な物は一切着用していません。

物語当初は積極的にリクオに声をかけるなどしていましたが、元来は保守的な性格で、あまり自分から行動を起こすことはありません。
昔のことを引きずってしまうところがあり、過去の出来事が原因で現在の行動が縛られるタイプ
そのために、煮え切らない態度を見せることがしばしばあります。

担当声優は花澤香菜(はなざわ かな)さん。

リクオ、ハル、浪との関係

出典 : ©冬目景/集英社・イエスタデイをうたって製作委員会 : TVアニメ『イエスタデイをうたって』公式サイト

『イエスタデイをうたって』には2人のヒロインがいて、「ヒロインその1」はハルこと野中晴(のなか はる)、そして「ヒロインその2」は榀子です。
榀子は大学時代にリクオと知り合い、その頃からリクオに想いを寄せられていましたが、そのことには気付いておらず、彼のことは気の置けない友達と思っていたようです。

しかし物語序盤、大学を卒業してフリーターになったリクオと再会し、彼から告白されたことで、彼への意識は少しずつ変化していきます。
リクオに対しては学生時代から好感を持ってはいたようですが、彼女はとある理由で恋愛から遠ざかっており、リクオの告白もやんわりと断ります。

ただ、そこで関係が切れることはなく、榀子が「友達のままでいたい」と伝え、リクオがそれを拒絶しなかったことで、2人の関係はしばらくなあなあのままとなります。

榀子とハルの関係も少し複雑です。

ハルは中学生の時、リクオが高校受験のため急いでいた道中で落としてしまった受験票を拾ったのをきっかけに彼に一目惚れし、それから5年間も片想いを続けていました。
その後、卒業後にコンビニでバイトをしているリクオを偶然見かけたことで意を決し、好意を伝るも、彼に好きな人がいると知ってしまいます。

つまり、ハルにとって榀子は恋敵なのですが……2人の関係はそれだけに留まりません。
榀子はハルの中学時代の恩師だったのです。
しかも榀子が担任だった時、ハルは学校を辞めてしまっており、そのことを榀子はずっと気に病んでいました。

ハルが中退した理由は、表向きはバイトをやっていたことがバレたからですが、実際には人間関係に辟易してエスケープしたのが理由。
しかしそれをハルが明かすことはなかったため、榀子は自分がもっと力になれていたら……と悔やんでいたようです。

その後、ハルが「中退したのは先生のせいじゃない」と断言し、この件は一定の区切りを迎えましたが、同時にハルが榀子に対し宣戦布告したため、彼女の中でリクオは「元教え子が好きな人」となり、余計にややこしくなってしまいました。

もう1人の主要登場人物である早川浪(はやかわ ろう)との関係は、最も明確で、最も厄介です。

彼は榀子の幼なじみだった早川湧(はやかわ ゆう)の弟
榀子はずっと湧のことが好きでしたが、彼は生まれつき体が弱く、6年前に死んでしまいました
榀子がリクオの告白を断った理由は、今もなお彼女の心の中に湧がいるからです。

浪はそんな榀子と7つも年下ながら、彼女をずっと好きだったようですが……自分の兄には敵わないとも思っていて、彼が亡くなったことでその苦悩は更に深くなります。
それでも諦めず、不器用な性格なりにアピールを続けていますが報われず、一応ライバル候補のリクオに対して何かと突っかかっています。

【イエスタデイをうたって】ハル(野中晴)はどうしてここまで一途なのか? 徹底検証

出典 : ©冬目景/集英社・イエスタデイをうたって製作委員会 : TVアニメ『イエスタデイをうたって』公式サイト

2020年4月よりスタートした『イエスタデイをうたって』のメインヒロイン“ハル”こと野中晴についてまとめました!
カラスを連れたミステリアスな少女と思いきや、一途に主人公を想う乙女な彼女の魅力、恋愛が苦手な理由を徹底検証します!

野中晴(のなか はる)キャラクター紹介

出典 : ©冬目景/集英社・イエスタデイをうたって製作委員会 : TVアニメ『イエスタデイをうたって』公式サイト

『イエスタデイをうたって』に登場する女性キャラクターで、本作のメインヒロインの1人。
主人公・魚住陸生(うおずみ りくお)を一途に想い続けている女の子で、リクオからは「ハル」と呼ばれています。
両親は離婚し、母親は旧姓の「秋本」となりましたが、自身は「野中」姓を名乗り続けています。

身長は148~150cmくらいで、母に似ず小柄。
鳥が羽を広げたような外ハネの黒髪が特徴的で、カジュアルな服装を好み、エンジニアブーツを愛用しています。
年齢は推定18歳前後で、原作では喫煙者。(のちに禁煙)

幼稚園児の頃に両親が離婚し、中学教師の母親と一緒に暮らしていたものの、母の再婚を機に亡くなった祖父の家で一人暮らしを開始。
ただし母親との仲はそれなりに良好のようです。
高校を中退し、現在はミルクホールというバータイム有りの喫茶店でウエイトレスとして働いており、仕事中はメイド服風の制服で接客しています。

かなりの甘党で、赤福などのあんこを使ったお菓子を特に好んでいます。
その嗜好がこじれたのか、料理を作る際にはおにぎりにあんこやチョコレートを入れるなど、かなり奇抜な物を生成してしまう模様。

脚が悪いカラスのカンスケを飼っています。(実際に飼ったら鳥獣保護法違反なので注意)

担当声優は宮本侑芽(みやもと ゆめ)さん

ミステリアスな少女ではなく距離感を弁えた一途な女の子

出典 : ©冬目景/集英社・イエスタデイをうたって製作委員会 : TVアニメ『イエスタデイをうたって』公式サイト

ハルは初登場時、かなりミステリアスな子でした。
カラスを手懐け、格好はいつも黒ずくめで、常に微笑みを絶やさない少女
妙に人懐っこく、それでいてアウトローな雰囲気を持つエキセントリックな彼女に、リクオは戸惑いを覚えながらも話し相手になっていました。

そんなハルがリクオと出会ったのは、5年前の雪の日に遡ります。

当時中学生だったハルは現在と全く違った見た目で、メガネをかけた三つ編み少女
大学受験当日、リクオの落とした受験票をハルが拾い、それを手渡しただけの接点でした。
リクオは当時のことを最初は覚えていませんでしたが、それも無理のない話です。

しかしハルの方は、その日を境にリクオのことを忘れられなくなったようです。
自身いわく「あたしの頭の中に何かのスイッチが入ったんだと思う」とのこと。
どうやらリクオに一目惚れした模様。

それから5年もの間、ハルはリクオの影を探し続けます。
大学行きのバス停でリクオが並んでいる姿を見かけると常に気にかけ、その姿が見えなくなっても忘れられず、大学の学祭に行って捜したこともあったようです。

のちに本人が述懐していますが、彼女の想いはかなり重く、それ故に一途
もし心の制御ができない人物がここまでの恋心を持ったなら、それこそストーカー行為にまで発展しそうですが、幸いにもハルは人の心の機微に敏感なので、そういった迷惑行為に及ぶことはありません。
むしろ、常にリクオの迷惑にならないかを心配しながら行動しており、だからこそ5年もの間ずっと彼の前に現れず、遠くから見守り続けていました。

その後、リクオがコンビニでバイトしていることを知り、半年ほど悩んだ挙げ句ついに話しかけることができましたが……彼にはずっと想い続けている女性がいました。
かつてハルの所属していたクラスで副担任をしていた女性、森ノ目榀子(もりのめ しなこ)です。
折角勇気を出して話しかけたというのに、待っていたのは辛い現実だった訳です。

それでもハルは諦めず、かといってリクオの邪魔をすることもせず、一定の節度を保ちながらリクオへの接近を試みます
報われることのない恋に何度も打ちのめされ、時に涙しながらも、彼女の健気なアタックは続き、次第にリクオの心を揺るがすほどの存在になっていきました。

【イエスタデイをうたって】まさかのアニメ化! 幼馴染2組の不器用な恋愛を描いた物語

出典 : Amazon.co.jp

2015年に完結した冬目景先生のマンガ『イエスタデイをうたって』がテレビアニメ化されることを記念し、本作についてまとめました!
18年間という長期にわたって連載された、独特の空気感が漂う静かな人間関係を描いた恋愛物語を紐解きます!

「大人だけど子供で、子供だけど大人」な4人の物語

出展 : Amazon.co.jp

『イエスタデイをうたって』は、冬目景先生が1997年~2015年にビジネスジャンプおよびグランドジャンプで連載していたマンガ作品です。
連載時期は約18年と非常に長いものの、コミックスは全11巻で読みやすい長さの物語になっています。

本作のメインキャラクターは、“リクオ”こと魚住陸生(うおずみ りくお)“ハル”こと野中晴(のなか はる)森ノ目榀子(もりのめ しなこ)早川浪(はやかわ ろう)の4名。
この4人の人間関係を軸に描かれている恋愛ストーリーです。

主人公のリクオはカメラと写真が好きな男性で、大学卒業後にも就職することなく、漠然とカメラに関わる仕事に就きたいと考えつつコンビニでバイトする、学生気分の抜けないフリーター。
基本的に優柔不断で、自分の気持ちを正直に言うことをあまり得意としないためウジウジと考えて前に進めないことが多く、中々大人になりきれない……そんな人物です。

そのリクオの前に突然現れたハルは、カラスのカンスケを連れて歩く不思議な少女。
5年前、リクオが本命の大学を受験する日にたまたま落とした受験票を拾って手渡したのをきっかけに、彼の姿を追いかけるようになったようです。
当時は三つ編み&メガネの地味な見た目でしたが、現在は外ハネの髪型でメガネも掛けていません。

性格はフリーダムで、リクオを幾度となく振り回しますが、恋愛に関してはとことん一途。
高校は中退し、MILK HALLという喫茶店(兼バー)でウェイトレスとして働いています。

ハルの高校時代の教師で、リクオが学生時代から想いを寄せていた榀子は、リクオと似たところがある女性です。
彼女の場合は、かつて好きだった幼馴染みの早川湧(はやかわ ゆう)が亡くなったことで恋愛に対して酷く疲弊してしまい、前に進むことができなくなりました。
作中でリクオから告白されるものの湧のことが忘れられず、高校で化学の教師をしながらリクオとの関係をどうするべきか葛藤しています。

榀子にはもう1人、葛藤の対象がいます。
湧の弟で、昔からの付き合いの浪です。

安全ピンをピアス代わりにする独特の感性を持った彼は、幼い頃から絵が上手く、美術予備校に通う高校生男子。(のちに美大に進学)
榀子の変わらない兄への想いを知りつつ、昔から榀子に好意を寄せており、同世代の女子からモテていながら目もくれません。

この4人に共通しているのは、大人でありながら子供のように臆病で、子供でありながら大人のように配慮ができるところです。
リクオは榀子に告白しながらもハルの好意を無碍にできず、ハルはリクオに好きな人がいると知りつつ彼を一途に想い続け、榀子はリクオに申し訳ないと思いながらも踏み出せず、浪も榀子から兄の面影を重ねられてしまうことに遠慮して強引になりきれません。

この作品は、そんな不器用で仕方ない4人の織りなす恋物語です。