出典 : アスキーメディアワークス　伏見 つかさ (著), かんざき ひろ (イラスト) : Amazon.co.jp

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』は、伏見つかさ氏によるライトノベルが原作の作品で公式略称は「俺妹（おれいも）」です。
「電撃文庫（アスキー・メディアワークス）」より、2008年8月～2013年6月まで刊行され、原作ライトノベル全12巻完結済みです。

さらに『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』を原作とする漫画やゲーム、テレビアニメなどのさまざまなメディアミックス展開が行われるほどの超人気作品です。

ストーリー

ごく普通の人生を送っている高校生の高坂京介は、スポーツ万能で成績優秀、雑誌モデルをするほどの容姿端麗な妹・高坂桐乃がいます。
幼いころは仲が良かった二人ですが、今は全く口も利かないほど険悪な関係になっていました。

そんなある日、京介は自宅の玄関でアニメのDVDケースが落ちているのを発見します。
しかもそのケースの中には妹を題材にしたアダルトゲームが入っていました。
その瞬間にこの持ち主が桐乃であることに確信を抱いた京介は何も言わずにそのまま桐乃に返します。
そしてその晩、就寝中の京介の部屋に教習した桐乃はいきなりビンタをします。その後の開口一番「人生相談がある」と言われます。

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の魅力は？

高坂桐乃

スポーツ万能で容姿端麗、さらに成績優秀と見事に三拍子揃った完璧な人間であるはずの高坂桐乃の唯一の汚点は「ヲタク」であることです。
普段周囲に見せる表情や仕草とはまた別の素顔に思わず驚愕しますが、見進めると自然と「可愛い」と思うようになります。

アダルトゲームをプレイしている桐乃の姿はもはや「おっさん」そのもので、キャラの可愛さ故に顔がとろけるほどニコニコしながらプレイしています。
普段は完璧超人の桐乃だからこそ「ギャップ萌え」を感じることができるのでしょう。

そして桐乃は典型的なツンデレで、アニメ界を代表するほどツンデレに定評のあるキャラクターです。
桐乃の声優役を務めている竹達彩奈さんの可愛らしい声質も相まって素晴らしいほどの「可愛いツンデレキャラ」に仕上がっています。

魅力的な女性キャラクター

当然のことながら、本作に登場する女性キャラは桐乃だけではなく、京介の幼馴染で和菓子屋「田村屋」の娘・田村麻奈実や、桐乃の同級生で同じく雑誌モデルの仕事仲間でもある新垣あやせ、後の桐乃のヲタク仲間になる黒猫など、京介にとってはまさにハーレム状態です。

こんなハーレム状態はアニメの中だからこそですが、ついつい羨望の眼差しを向けてしまいます。
登場する女性キャラは個性的でクセのあるキャラ達ばかりですが、どのキャラも好感を持ちやすいのが本作の魅力です。

兄弟愛

この物語は基本的に、兄である高坂京介と妹の高坂桐乃を主軸に進んでいきます。
最初は仲の悪かった二人も徐々に心を開いていくようになりますが、ライトノベルやアニメのお決まりの展開からいくとそう簡単にことは上手く進みません。

現実に兄妹がいるという方もひょっとすると些細な喧嘩が原因で、今でも口を利かない状況が続いているという方も中にはいるでしょう。
そんなときには『俺妹』を見てください。
たとえ憎いとは思っていたとしても、血の繋がった兄妹の絆は切っても切れません。
どのようにして京介と桐乃は仲良くなっていったのか、何かヒントがあるかもしれません。

見たことがない方は見るべき名作

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』を見たことがない、或いは読んだことがない方は一度ご覧になることを強くおすすめします。
異色の兄妹愛を描いた作品ということで、現実に兄や妹を持つ方にとっては気持ち悪いと感じる可能性もありますが、一つのエンターテイメント作品として面白いのは間違いなく事実です。

アニメではその面白さがさらに際立っています。第1期、第2期どちらも非常に内容が濃く、見ていて飽きる余裕すら感じさせません。
口も利かないほど仲の悪い兄妹の京介と桐乃ですが、なぜそうなってしまったのか。そして今後どうなるのか驚きの結末に目が離せません。

妹モノの作品の代表的存在となった『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』、アニメも原作ライトノベルのどちらも非常におすすめです。
気になった方はぜひご覧になってみてください。