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Jun

【青ブタ】古賀朋絵が「ラプラスの小悪魔」な理由まとめ #青ブタ

「ラプラスの小悪魔」とは?

出典 : Amazon.co.jp

思春期症候群について咲太から毎回相談を受けている双葉いわく、朋絵は「ラプラスの悪魔」とのこと。
作中でも解説されているように、ラプラスの悪魔とは「この世界に存在する全ての原子の位置と運動量がわかれば未来の状況を計算によって導き出せる存在」です。
それは「未来を知ることができる存在」であり、同時に「最初から確定している未来を数式化できる存在」とも言えます。

この全知全能に限りなく近い存在が、なぜ朋絵の思春期症候群と重なるのでしょうか?

朋絵の思春期症候群は一見すると、「朋絵が回避したい出来事に遭遇した際、それを彼女自身の望む方向でクリアできるまで時を巻き戻す現象」のように見えます。
しかし過去に戻るというのは極めて困難であり、双葉は否定的。
それよりも「朋絵が未来予知を行っている」という可能性の方を支持します。

つまり、朋絵の思春期症候群は「ある時点で『こういう事が近々起こる』と予測し、自分のシミュレートした世界を作り出す現象」だということです。

ただし、ラプラスの悪魔はあくまで「全ての原子の位置と運動量」がわかれば未来を導き出せるというもの。
不確定要素がある場合、正しい未来は予知できません。

双葉は朋絵の起こしている現象を「自分の都合のいい未来が出るまでサイコロを振り続けている」と解釈しています。
「この未来は嘘で、不確定要素がどこかにあって、それが見つかれば別の未来(自分にとって都合の良い真の未来)に辿り着ける」と意識的・無意識的に察しているということですね。
自分にとって悪い結果が出た場合は再度シミュレートし直すため、それが巻き戻りやループのように感じられるのです。

もし本当にそうだとしたら、朋絵の思春期症候群は「自分に都合の良い未来が見えるまで何回でもシミュレーションを続け、当たりを引いたら未来を確定させる現象」ということになります。
しかしこれは、普通に考えたらあり得ません。
何故なら、そんな都合の良い現象だったら「咲太が麻衣と別れ自分の恋人になる」という未来を確定させられるからです。

よって、実際には「この未来は嘘で、不確定要素がどこかにあって、それが見つかれば別の未来(自分にとって都合の良い真の未来)に辿り着ける」と“思い込んでいる”というのが正解と思われます。
周囲の空気を読むこと、雰囲気を壊さないことが自分の保身に繋がると思い込んでいた朋絵は、未来を読むことが自分の安寧に繋がると思い込んでいたのです。
つまり「空気(未来)を読む呪縛」こそが思春期症候群だったのでしょう。

しかし咲太を好きになり、何度も最後の日のデートをシミュレートしても、彼が自分を選ぶ未来は見えませんでした。
同じ時間を何度重ねても咲太は変わらない、変わるのは自分自身でしかないと気付いた時、朋絵はようやく「彼女のいる咲太に告白する」という形で空気を読む呪縛から解放され、思春期症候群は発症しなくなりました。

最終的に、6月27日から始まっていた朋絵のシミュレーションは、ほぼ完璧だったことが咲太によって観測されました。
その意味で、彼女は限定的ながらラプラスの悪魔だったと言えます。
けれど、その力によって無意識とはいえ咲太を振り回していた彼女には「ラプラスの小悪魔」の方が相応しいでしょう。

まとめ

この朋絵のメインエピソード「青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない」はとても綺麗に完結したお話なので、これ以降朋絵の出番が少なくなってしまうのが少し残念です。
映画ではちょっとだけでも出番を増やして欲しいですね!

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