宝くじで現実で40億当てるのは可能？

出典 : Amazon.co.jp

本作において主人公・カズラが40億をゲットした宝くじは「ロト6」です。
商業化した際に「ロコ7」という架空の宝くじに変更されましたが、原作ではロト6となっています。

もちろん、この作品はフィクションなので「ロト6で本当に40億円も当たるの？」という疑問は野暮というもの。
ただ、それはそれとして、現実の宝くじでこれだけの莫大な当選金が発生した事例があるかどうかは興味を引かれるトピックですよね。
果たして、現実で40億円をゲットした人は存在するのでしょうか？

結論から言えば、宝くじ当選金額の単独での史上最高記録は40億円どころか約1700億円（15億3700万ドル）なので、実在します。
ただしこれはアメリカでの話。
「メガ・ミリオンズ（Mega Millions）」という、日本国内では購入ができない宝くじでの当選金額でした。

日本における宝くじ当選金の最高額はというと……toto BIGで2014年に出た10億2円です。
つまり、日本では一度の宝くじで40億円以上を当てた人は存在しません。

では、今後ロトで40億円当てる人が出る可能性はあるのでしょうか？

ロトは「数字選択式全国自治宝くじ」というタイプの宝くじで、ロト6の場合は1から43までの数字の中から異なる6個を、ロト7は1から37までの数字の中から7個を選び、一致した数に割り当てられた当選金額が得られるというもの。
当選金額は宝くじの売上の45.6％から配分されるので一定ではなく、更にそこから当選した数字への申込口数の分だけ配分されます。
また、1口あたりの当選金額には上限が設けられていて、ロト7の1等は最大で6億円となってます。

これでは40億円には到底届きませんが、ロトにはキャリーオーバーがあります。

主に1等が出なかった場合ですが、宝くじ開催時に配当金が余った場合、その配当金は次回の1等の当選金に繰り越されます。
ロト6は週に2回、ロト7は週に1回行われていますが、もし何度も1等が出なかった場合、凄まじい金額が繰り越されることになるのです。
また、キャリーオーバーが発生している場合は当選金額の上限が変わり、ロト7の1等は最大で10億円となります。

よって、仮にキャリーオーバーが40億円まで膨らんだとしても、1口当たりでは10億円が最大です。
しかし同じ数字を4口購入していた場合は、1口10億円×4口で40億円をゲットできます。

ただし、他に当選者がいないという条件付き。
キャリーオーバー発生時には購入者が増えるので、ただでさえ天文学的な確率の1位を1人で独占するとなると、小数点以下に0が無数に並ぶ確率になりそうですが……一応理論上は可能なのです。

2019年6月現在、ロト6のキャリーオーバーの最高額は14億8604万3254円で、ロト7は35億3175万6965円。
ロト6では難しいかもしれませんが、ロト7なら現実でもキャリーオーバーが40億円を越える可能性はありそうです。

ちなみに、原作においてカズラはキャリーオーバーが42億円の状態のロト6を10口購入し、キャリーオーバー時の1口当たりの最大当選金4億円（連載当時）×10口で40億円をゲットしました。

まとめ

キャリーオーバーが42億円の状況だと、仮に10人当選者がいても上限（当時）の4億円をゲットできるのに、敢えて40億円を狙って10口買うのは相当クレイジーです。
でも、これくらい強欲で強運な人間でなければ異世界という未知の世界は見つけられないのかもしれませんね。
そういう意味では、カズラは異世界ものの主人公に相応しいと言えます！