引用:anime.eiga.com
古くは、勇者王誕生!(勇者王ガオガイガーOP)から、最近だと戦姫絶唱シンフォギアのOP曲(1〜4期+XD)なんかが特に顕著ですが、Bメロで独特のタメがある楽曲は、これぞアニソン!という感じで盛り上がりますよね。今回はサビに行く直前、Bメロについて書き上げてみました!
盛り上がるアニソンの秘密その1!Bメロの後半は、サビがはみ出していたりする?
Aメロから徐々に盛り上がって行き、サビで最高潮に持って行く曲、オーソドックスですが聴いているとやはりグッと来ます。
「the everlasting guilty crown」(ギルティクラウンOP2)、を例に出しますが、この曲のサビの歌い出し「こーのー」と1小節分まるまるブレイクと歌のみ。
しかも、譜割りで言えばBメロにあたるこの部分が本当のサビの歌い出し部分と相まって最高潮の盛り上がりを見せます。
コード進行で言うと、Bメロの最後はE、しかもキーはBマイナーキーです。
ここから同主調長調に転調するのですが、これまたBメロに秘密あり。
Bメロの「その手は大事な」の部分で部分転調しておき、サビへのつなぎとなっています。
しかもブレイクする事により、さらにどこで転調したか分かりにくくするという脱帽テクニック。
ここのエモーショナルがギルティクラウンの退廃した世界の一筋の希望という感じをガッチリ表しているように思いますね。
引用:amazon.com
盛り上がるアニソンの秘密その2!Bメロを引っ張る!
普通のJ-popだと、もうとっくにサビに入ってるはずなのに…!というくらい尺を使って期待感を煽るパターン。冒頭でも紹介したアニメ、戦姫絶唱シンフォギアの3期にあたる戦姫絶唱シンフォギアGXのOP「Exerminate」を例に挙げていきます。
この曲のBメロは、転調と代理コードを駆使した非常に危ういコード進行になっており、シンフォギアの設定上、歌を歌う事=命懸けというギリギリ感を表しているような気がします。
さらにBメロの最後、「奇跡(あす)を作るから」の部分から徐々に上がって行くコード進行でそのままサビに行きそうな雰囲気を出しつつ、一度あえてブレイクして「君の為に歌いたいよ」を挟む事により、葛藤と決意を感じられるような作りになっており、待ってました!のサビの解放感に繋がり、かつ転調の違和感も拭い去る大技は一流マジシャンのマジックを見ているかのよう。
引用:amazon.com
挙げていけばキリがないけど…
上記以外にも沢山の楽曲で、サビに隠れた盛り上がりどころのBメロが隠されている事が多い、アニソン。是非他のBメロが特徴的な楽曲も探してみてください!

Kamiyama Yasuhiro

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