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May

【冴えカノ】霞ヶ丘詩羽が自分から告白できない理由まとめ

英梨々への想い

出典 : Amazon.co.jp

詩羽先輩と英梨々と言えば、倫也を巡る恋のライバルであり、いつも言い争いをする仲で、作中でも幾度となくお互いを「嫌い」と断言しています。
しかしアニメ2期や『冴えない彼女の育てかた Girls Side』で描かれているように、この2人はお互いの技術とセンスについては認めており、尊敬すらしています。
英梨々は詩羽先輩の『恋するメトロノーム』を何度も読み直すほどのファンですし、詩羽先輩は英梨々の絵に一目惚れしており、仕事面においてはまさに相思相愛ですね。

特に詩羽先輩の英梨々愛は凄まじく、ある意味では倫也への想い以上かもしれません。

「フィールズ・クロニクルXIII」への誘いを受けた詩羽先輩ですが、その立ち位置は「英梨々のオマケ」。
紅坂朱音は英梨々の絵を高く評価しており、詩羽先輩の文才に関してはそこまでの高評価ではなく、あくまで英梨々を引き立てる為の存在と考えていました。

この時、詩羽先輩はヒット作を手がけたプロで、英梨々はまだ商業デビューさえしていない同人作家。
詩羽先輩の受けた屈辱は相当なものだったはずです。

それでも、英梨々ともう一度組めるならと、倫也に不義理を働いてまで「フィールズ・クロニクルXIII」に関わる選択をします。
メンタルの弱い英梨々が紅坂朱音に潰されないかと心配し、彼女の保護者的な役割まで買って出ようとしていました。

そして、『冴えない彼女の育てかた Girls Side 3』では詩羽先輩にとっての英梨々をこう表現しています。

「詩羽にとって澤村・スペンサー・英梨々という人間は……そんな、最高に冴えないヒロイン……いや、主人公だった。」

同じものに惹かれる感性を持ち、同じ相手を好きになり、同じ「女の子としては見られない存在」になってしまった、憐れでかけがえのない生涯の同志。
詩羽先輩にとって、英梨々はそんな存在であり続けるのでしょう。

作家・霞詩子のレア過ぎる経歴

「霞詩子」としての詩羽先輩は、かなりとんでもない経歴の持ち主です。

高校1年生で不死川書店の主催するライトノベルを対象とした文学賞で大賞を受賞。
高校2年生の際にデビュー作となる『恋するメトロノーム』を書き上げ、不死川ファンタスティック文庫から刊行されました。
この『恋するメトロノーム』、1巻発売時には全く重版がかからず、3巻で終了予定と目されていたものの、2巻発売時に倫也が「TAKI」名義で運営しているファンサイトで紹介されたのをきっかけに火が点き、最終的には全5巻が発売され、その売上は50万部に達しています。

まず高校生で文学賞を受賞するケースが極めて稀です。
それに加えて高校生のうちにヒット作を出すとなると、現実ではほぼ前例がないと言ってもいいでしょう。
霞詩子はそれだけスペシャルでファンタジックな存在なのです。

では、デビュー作で50万部(巻割10万部)を売り上げた前例があるかというと……これは決して珍しくありません。

上遠野浩平先生の『ブギーポップシリーズ』、時雨沢恵一先生の『キノの旅』、谷川流先生の『涼宮ハルヒ』シリーズ、鎌池和馬先生の『とある魔術の禁書目録』、川原礫先生の『アクセル・ワールド』、暁なつめ先生の『この素晴らしい世界に祝福を!』、長月達平先生の『Re:ゼロから始める異世界生活』、伏瀬先生の『転生したらスライムだった件』……など、ラノベを代表する作品の中にはデビュー作も多数あります。
不死川ファンタスティック文庫の元ネタ、富士見ファンタジア文庫でも木村心一先生の『これはゾンビですか?』などがそうですね。(ちなみに冴えカノも一応デビュー作です)

ただ、アニメ化せずに平均10万部を売り上げるのはかなりレアです。
しかも『恋するメトロノーム』は恋愛小説。
このジャンルでデビュー作がいきなり大ヒットするのは激レアと言っても過言ではないでしょう。

そしてもう一つ、これだけ売れた作品が全5巻で終わり、しかもアニメ化されていないというのも相当珍しいです。
詩羽先輩は1巻の時点で5巻までのプロットを町田さんに提出しており、それをそのまま引き延ばしせずに完結まで執筆したようですね。

この規模のヒットでも予定を変えないところに詩羽先輩の作家としての信念が表れています……と締め括りたいところですが、前述したように本作は最後の最後に主人公と結ばれるヒロインが変更されているので、初志貫徹とは言い難いかもしれません。
結末を私情で変えてしまう作家……実はこれが一番レアかもしれません。

まとめ

アニメ2期で高校を卒業してサークルからも離れた詩羽先輩ですが、それ以降もしっかり出番や見せ場はあります!
劇場版でも彼女の活躍には十分期待できると思うので、楽しみですね!

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