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23

Apr

【ガンダム】だけが主役じゃない【ガンキャノン】進化の軌跡

出展 : Amazon.co.jp

1979年の放送から今も愛され続けている国民的人気ロボットアニメ『機動戦士ガンダム』その主役機はガンダムですが、今回は横でいつも援護射撃ばかりしている名脇役ガンキャノンをメインに取り上げ、ガンダムシリーズにおけるガンキャノンの魅力や進化の軌跡を詳しく掘り下げて紹介します。

ガンキャノンの基本情報

ガノタ(ガンダムオタク)でなくても、ガンダムならば何となく知っている人も多いでしょうが、ガンキャノンとなると、いささか怪しい部分も出てくるので、おさらいも兼ねて基本的な情報を見ていきましょう。

● 型番:RX-77-2
● 全長:18.1m
● 重さ:51t
● 素材:超硬合金ルナ・チタニウム(ガンダリウム合金)

以上の基本スペックに加えて、肩に240mmキャノン砲×2、頭に60mmバルカン砲×2が標準搭載されている装備です。

ガンダムを中距離から援護するコンセプトで作られた機体なので、多様な兵装を装備できる設計で作られており、肩のキャノン砲は状況に合わせて12連装ロケット弾ポッドや、スプレーミサイルランチャーなどに換装が可能です。腕にはよくビームライフルを持ち、足にはハンドグレネードやミサイルポッドを装備することもあります。

メインのパイロットはカイ・シデンですが、アムロやリュウなど色々な人が乗り込むこともありました。劇場版ガンダムⅢではガンキャノンがもう1機ホワイトベースに配備されますが、その機体にはハヤト・コバヤシがメインのパイロットで搭乗しました。

ジムキャノンでも良いんじゃね?

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ガンダムやガンキャノンは劇中ではハイスペックで高コストの兵器です。戦争時だと言うことから考えると、安価な量産期のジムにキャノンを装備したMSV(モビルスーツバリエーション)ジムキャノンの方が得策ではないかと推測されます。

ジムキャノンは装甲が薄くて、ザクマシンガンやドムのバズーカーの直撃で大破してしまいますが、ガンキャノンはそれらの被弾にも耐えて運用ができました。そのため、最前線の少数精鋭で戦うホワイトベースにはガンキャノンが向いていると言えるでしょう。

ジムキャノンも確かにカッコいいデザインですが、肩のキャノン砲が1門か2門かが大きな違いです。

ザクキャノンについて

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敵のジオン公国にも量産機にキャノン砲を装備したMSVザクキャノンとゲルググキャノンがあります。ですが、こちらも残念なことに肩のキャノン砲は1門装備なので、いい機体ですがガンキャノン好きには少し違います。

その後のガンキャン

一番最初のガンダム、いわゆるファーストガンダムが終了した後に放映された、ガンダムシリーズの続編やOVAなど、初期の宇宙世紀物の作品でのガンキャノンの遺伝子を受け継いだ機体を時代を追って見ていきましょう。

機動戦士Zガンダム

ファーストの直接の続編Zガンダムは、メカニックデザインの人が変わり可変型モビルスーツがメインになりました。ガンキャノンタイプの機体はガンキャノン重装型が少し登場した程度でしたが、キャノン砲が実弾兵器からビーム砲にしたテスト機で、時代の節目となる機体です。

機動戦士ガンダムZZ

次の続編ZZガンダムではシュツルム・ディアスが登場して、両肩のグラインド・バインダーからメガ粒子砲を発射してくれました。このバインダーの中にはスラスター、プロペラント・タンク、ジェネレーターも入っており巨大化した羽のようなデザインとなった機体です。

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

ファンネルなどの兵器を装備したモビルスーツが多く、キャノン系のモビルスーツは一切登場しません。

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争

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ファーストの一年戦争末期を描いたOVA作品で、実弾兵器も大活躍量産型ガンキャノンにケンプファーが登場しました。

量産型ガンキャノンは、背面にキャノン砲をしまえる機能的なデザインが印象的でした。性能もホワイトベースのガンキャノンと遜色ない程のポテンシャルを持っている良い機体です。

ケンプファーは、正確にはキャノン砲を装備しているわけではなくバズーカー砲を両肩に装備しています。男らしい無骨なジオニックデザインで、いまだに人気の高いモビルスーツです。後の『ガンダムビルドファイターズ』でケンプファーアメイジングとして、アレンジされた機体が登場しており、その際にはバズーカーはキャノン砲になっていました。

機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY

この作品ではジム・キャノンが発展したジム・キャノンⅡが登場します。前述の華奢なジム・キャノンとは違いⅡになり、全身の装甲を覆い強化した一回り大きな機体デザインが印象的でした。

機動戦士ガンダムF91

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F91ではG・キャノンとガンタンクR-44の2機が登場します。G・キャノンは従来よりスッキリしたフォルムで正当なる進化を果たして、肩のキャノン砲も換装できます。また、設定資料上や外伝作品でMSVも多数展開されています。

ガンタンクR-44は戦車形体からモビルスーツ形体へと変形できる優れもので、ガンキャノンのアイデンティティーを奪いにきました。

機動戦士Vガンダム

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Vガンダムになると、F91以上にガンキャノンの地位を脅かす存在Vダッシュガンダムが登場して、もはやキャノンはガンダムで間に合わせる時代に突入します。

後継機のV2ガンダムを換装した、バスターやアサルトバスターは、武装がテンコ盛りになり、キャノンの使い道も片方だけ遠距離用で砲身が伸びました。V2アサルトバスターガンダムは人気も高く、宇宙世紀のモビルスーツの一つの完成された形のデザインですが、ガンキャノン要素はほぼゼロになってしまいました。

ガンキャノン不遇の時代

ガンダムをサポートする役割で作られたガンキャノンの進化の果ては、自らがガンダムになってしまう結果となり、自らの存在意義を自身で否定する形になりました。

Vガンダム以降のガンダムシリーズは一度宇宙世紀を離れ、他の年号を使った世界観の違う作品へと展開していきます。

それにともないモビルスーツデザインも変更されて、2つの肩に砲門を輝かせるデザインのモビルスーツの出番はグッと減り不遇の時代に突入します。

機動武闘伝Gガンダム

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Gガンダムでは敵のデビルガンダム軍団の獅王争覇(ししおうそうは)グランドガンダムがキャノンタイプとして登場します。強大な体で突進したり、押しつぶしたりできる化け物ガンダムで、両肩にある2本の角で突進や電撃攻撃を得意としてます。肩部パーツから生えている4門の砲台グランドキャノンは長距離攻撃と、換装して手をワイヤで飛ばし攻撃する近・中距離の戦闘もこなせる隙のない機体です。

新機動戦記ガンダムW

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ガンダムWで登場したガンダムヘビーアームズこの機体がガンキャノンの不遇をより強くしました。全身火力のこの機体はフルオープンアタック攻撃で、腕に持ったガドリング砲と、機体のあちこちに潜ましたロケット弾を一斉に発射します。この大規模火力による制圧のカタルシスと動画映えするド派手攻撃方法で、後の支援タイプはこの手のデザインが多くなります。

その後のガンダム作品

へービーアームズにお株を奪われましたが、支援機としてではなくガンダムタイプでは、両肩に2つの砲門を搭載した機体がたまに登場します。代表的なのは

● ガンダムXX
● ガンダムガンダムヴェルデバスター
● ガンダムヴァーチェ
● リボーンズガンダム
● ガンダムAGE3 フォートレス

などがあり、他にもゲームや設定資料などMSVの機体も少しづつ増えました。停滞期が長く続きますが、滅びずに無事にこの時期を乗り越えます。

宇宙世紀物が増えて返り咲く

2005年頃から、ファーストをリメイクした『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』やZガンダムのリメイクした映画3部作、さらに逆襲のシャアの後の世界を描いた『機動戦士ガンダム U.C.』などの宇宙世紀を舞台にした作品が次々と制作されるようになりました。それに伴い必然的にガンキャノンも復権して、再び活躍の機会が増えました。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN

本作のガンキャノンは、ファーストよりもより兵器としての側面を掘り下げられて、ガンキャノン最初期型、ガンキャノン機動試験型などの開発過程も楽しめます。

機動戦士ガンダム U.C.

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ガンダムU.C.で登場したガンキャノン・ディテクターは、Zガンダムの時代に設定されたMSVですが、この時代になりやっと映像化されました。メタスのムーバルフレームを流用して作成されたので、正確にはガンキャノンではないのですが、その形からそう呼ばれるようになりました。ガンキャノンタイプで変形して空を飛べるのは、この機体だけです。

ジェスタ・キャノン、スタークジェガンも量産機ながら、洗練されたデザインで脇役ながら燻し銀の活躍を見せてくれました。

その他作品

『機動戦士ガンダムサンダーボルト』でガンキャノンアクアや、『ガンダムビルドファイターズトライ』でパワードジムカーディガンなど発展系の機体も登場して活躍してくれます。

まとめ

さまざまな遍歴を経て現代も愛され続けるガンキャノン。その魅力は攻撃するとき2つの砲門が火を噴く瞬間にあり、これからも両肩に大砲を乗せた機体は滅びることはなく砲撃を撃ち続けて活躍してくれるでしょう。

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