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18

Apr

【続・終物語】物語シリーズの詳細と作品の魅力

物語シリーズの魅力は個性と没個性

出展 : ©1997-2019 Kodansha Ltd. : 講談社BOX:西尾維新<物語シリーズ>

物語シリーズの魅力は、なんといってもそれぞれの強い個性がぶつかり合う登場人物の掛け合いと、言葉選びのセンスが挙げられると思います。

「何でもは知らないわよ。知ってることだけ」

「失礼。噛みました」

「僕はキメ顔でそう言った」

など、何人かのキャラクターには口癖があり、口癖を繰り返すことで定番を読者に意識させ、突然それを崩したりすることで、読者としては思わぬところで笑いをとられたりするのです。

この点は登場人物の掛け合いの魅力に通じますが、この他にも他作品のパロディネタや、漢字や文字の意味、ニュアンスを用いて言葉遊びをしてみたり、作品全体で地の文が存在しない漫才パート(登場人物のセリフのみのページ)なども特徴的で、いってしまえば常識破りな作風が作品自体に強い個性を与えています。

この個性は、登場人物の名前にも現れていますよね。

逆に、物語の展開はいわゆる王道、没個性的で、基本的に問題を抱えた少女を少年が助けるという展開が続きます。

そんな中、「友達は要らない。友達を作ると人間強度が下がるから」が持論だった物語の主人公である阿良々木暦が、段々と人間関係を広げて人として成長していく過程や、恋人となる戦場ヶ原ひたぎとの関係の進展、阿良々木に片思いする羽川翼の心情などが語られますが、これも三角関係モノとしては、没個性的な内容です。

しかし、言い換えれば没個性的な物語というのは、読者が理解しやすく感情移入できる物語であるということでもあります。

奇抜な登場人物に目が移りがちですが、ターゲットとなる読者層は広いので、万人にオススメ出来るシリーズ作品ではないでしょうか。

続・終物語では何が描かれるのか

出展 : ©1997-2019 Kodansha Ltd. : 講談社BOX:西尾維新<物語シリーズ>

本作『続・終物語』は、阿良々木暦が高校を卒業した翌日から物語が始まります。

収録エピソードは1話のみで、最初から最後まで「最終話・こよみリバース」が描かれます。

全ての存在が逆転している鏡の世界で、阿良々木暦が元の世界へ戻るために奔走するといった内容で、キャラクターとしての特徴が逆転してしまったサブキャラクターが登場し続け、永遠の五年生であった幽霊幼女「八九寺真宵(はちくじまよい)」が21歳で登場したり、無表情がデフォルトの「斧乃木余接(おののきよつぎ)」がキメ顔を披露したりと、いつも以上にコメディ色が強く、作者である西尾維新の得意技、言葉遊びやパロディネタとメタフィクションが炸裂するオールスター感謝祭り的な物語が描かれています。

これまで阿良々木暦の物語を楽しんできた物語シリーズファンに向けた、ファイナルシーズン最終巻に相応しい内容になっているので、物語シリーズファンにオススメの一冊です。

本作発売当初は、これで物語シリーズも終わりか・・・と、満足と虚しさの板挟みでしたが、これ以降の続刊がすでにされていますし、番外編扱いではありますが、まだまだシリーズは終わらないようなので、これから物語シリーズを読み始める方は、これで終わりではないので安心です。良かったですね!
続・終物語、テレビアニメ化するってよ!
2019年5月19日より放送予定。

全6話で構成されたテレビシリーズとして製作され、放送に先駆けて2018年11月10日に劇場で先行公開されました。

すでに放送済みのテレビシリーズや劇場版同様、アニメーション制作はシャフトが担当し、監督も変わらず新房昭之(しんぼうのりあき)が務めています。

劇場で先行公開された都合上、すでに上下巻でDVD/BDにて発売済みで、今回のアニメ化は、テレビ放映用に編集されたモノになります。

放送時間は土曜深夜の0:00~0:30なので、土日に休日が取れずとも、そこまで夜更かしせずに視聴出来るのが社会人のファンとしては嬉しい点ですね!

まとめ

今回は物語シリーズの18巻目『続・終物語』と、シリーズ自体の情報をまとめてみました。

終わる終わる詐欺がもはやネタになるほど物語シリーズはまだまだ続きますが、本作『続・終物語』で主人公の阿良々木暦の物語は完全完結となります。

シリーズはこれからも続刊予定ですから、物語シリーズファンは嬉しい限りですね!

本記事が誰かの参考になれば幸いです。

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