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Apr

【五等分の花嫁】アニメ2期決定!なぜここまで売れたのか徹底検証

原作コミック躍進の要因は「続きを読みたい」と思わせる力

出展 : Amazon.co.jp

アニメ『五等分の花嫁』の成功は、円盤セールスだけに留まりません。
原作への影響という観点でも、かなり大きな成果をあげました。

アニメの放送が始まる直前の2018年12月、『五等分の花嫁』の原作コミックス1~7巻の総発行部数は100万部でした。
それがアニメ放送開始前後にみるみる上昇し、2019年1月には150万部に到達。
8巻が発売された翌2月には270万部となり、3月には300万部を突破しました。
アニメが終わった4月以降も全巻が伸び続けています。

ここまで原作が伸びたのは、当然ながらアニメの成功が最大の理由として挙げられますが、それだけではありません。
こちらも複数の要因があると考えられます。

大きな要因の1つが「続きを読みたい」と思わせる力です。
本作は複数のヒロインが存在し、かつその中の1人と結ばれるのが確定しているため、「誰が勝ちヒロインになるか」「誰が脱落するか」という観点で関心を持つ読者・視聴者も多く、各ヒロインの最新の状況を一刻も早く掴みたいという心情になりやすいのです。
アニメ化された話だけでなく、その先にも興味を抱かせる作品ということですね。

そして、そういった新規ファンに対し当時の最新巻である8巻およびマガジン誌上で大きな展開があったのもプラス材料です。
8巻では二乃が風太郎に告白し、アニメ放送中のマガジン誌上では一花が闇堕ちのような状態になっていました。
そのため、アニメから入ったファンに「このラブコメは展開が面白い」「どんどん話が進む」と思わせることに成功し、原作の購買に繋がったのでしょう。

ラブコメの常識を打ち破る主人公

出展 : ©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁」製作委員会 : TVアニメ「五等分の花嫁」公式ホームページ|TBSテレビ

ラブコメはヒロインの魅力や可愛さが重要なのは当然ですが、主人公の性格も非常に大事。
あまり共感を得られない主人公だと、次第に作品の評価も下がっていきます。

『五等分の花嫁』がこれだけ多くのファンを獲得できた理由の1つに、風太郎の好感度の高さを挙げない訳にはいかないでしょう。

複数のヒロインを登場させているハーレム系のラブコメは、どうしてもどっちつかずの展開をしていかなければなりません。
主人公がヒロインたちの好意に気付くと結論が出てしまうため、その結果「女の子の気持ちに気付かない鈍感主人公」が生まれてしまいます。
それでも告白や好意を示す強い言葉をヒロインが発しなければラブコメとしての魅力が落ちるため、「難聴主人公」の誕生も免れません。

しかし風太郎はこういったラブコメの必要悪とも言える負の財産をかなり払拭した主人公です。
初期から好かれていた三玖に対しては、彼女が告白するより前にその好意に気付いており、鈍くないことを証明。
難聴に関しては二乃の告白の際に一度発動しましたが(バイクの2人乗りだったため仕方ないですが)、その直後に二乃が再度告白することで「主人公が聞いてなかった」というテンプレート展開を逆手に取った名シーンを生み出しました。

感情に任せた身勝手な行動や読者・視聴者をイライラさせるような発言・説教も滅多になく、他者を過度に軽んじたりスカした態度を取ることも少なく、優秀な成績も本人の努力の賜物でチート感もないため、不快に思う場面はまずありません。
ラブコメの主人公でここまで嫌われる要素が少ないキャラも珍しいのではないでしょうか。

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