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Apr

【SHIROBAKO】劇場版の予習復習を20分で出来る! 最新情報&テレビシリーズ名場面まとめ

制作進行・宮森あおいの積極性が生んだ奇跡

出展 : Amazon.co.jp

最初の名場面は、1クール目のラストとなる第12話「えくそだす・クリスマス」内のエピソードです。

『SHIROBAKO』は群像劇ですが、基本的にはアニメーション制作会社「武蔵野アニメーション(ムサニ)」に勤める制作進行の新人であるみゃーもりの視点でアニメ制作の過程が描かれます。
特に、ムサニ7年ぶりとなる元請作品『えくそだすっ!』の制作過程を描いた1クール目においては、みゃーもりの奮闘が作品の主軸となっています。

みゃーもりは『えくそだすっ!』に制作進行として参加するものの、新人のため要領が掴めず大苦戦
スタッフ同士の諍いや木下誠一(きのした せいいち)監督の絵コンテの後れなども重なり、何度もピンチに陥りますが……それでも上司や先輩の矢野エリカ(やの えりか)らのサポート、そしてみゃーもり自身の能力や適性もあって無事危機を乗り越え、なんとか放送終盤まで辿り着きます。

しかし最終回の絵コンテを納得できずにいた木下監督が、急遽ストーリーを変更
100頭の馬を登場させ、作画カロリーが物凄いことになってしまいます。
先輩の落合達也(おちあい たつや)が突然退社したため最終話を担当することになったみゃーもりは、その変更による影響をモロに受けることになってしまいました。

制作進行は、アニメの制作を行う上での進行管理を行います。
テレビシリーズにおいてはそれぞれ担当する回を割り当てられ、その担当話数において責任を負う形です。

例えば、1話内において必要な原画枚数から各アニメーターへの発注枚数の割り振りを決めて、それを各人にオーダーし、完成品を回収する……といった仕事を行いますが、これはあくまで制作進行の数ある業務の中の1つ。
アニメ制作の現場には作画、背景美術、仕上、撮影、編集など様々な部署がありますが、その全ての部署の橋渡し役を担い、各部署から素材を回収しては他の部署に配ります。
社内に限らず、フリーランスのアニメーターへの発注なども当然行います。

つまりみゃーもりは、ただでさえ絵コンテが遅れてスケジュールが押している中、作画カロリーが高い上、正確に描ける人がそう多くない「馬」の絵を描けるアニメーターを相当数確保しなければならなくなりました。

多方面に声をかけるもツテは途絶え、万策尽きかけたその時、みゃーもりは一人のアニメーターを紹介されます。
『新世代アヴァンギャルドン』の菅野光明(かんの みつあき)
庵野秀明監督そのまんまのキャラです。

そんな大物相手に原画を任せることは勿論あり得ないのですが、他にアテのないみゃーもりは腹を括り、紹介された菅野氏の家へ直行します。
そこで彼女は、自分が子供の頃大好きでこの業界に入るきっかけにもなったアニメ『山はりねずみアンデスチャッキー』のOPをムサニ所属の大ベテランアニメーター・杉江茂(すぎえ しげる)が1人で描いたと菅野から教わり、杉江さんに依頼することを決意。
杉江さんは今時の絵を描けずメインの仕事からはずっと離れており、「ムサニのお荷物」と自認する状態でしたが、絵の基礎は社内の誰よりも出来ており、エース格の“ゴスロリ様”こと小笠原綸子(おがさわら りんこ)も尊敬しているほどの人物だったのです。

みゃーもりに頼まれた杉江さんはその場で快諾し、見事『えくそだすっ!』を完成に導きました。
その確かな画力と経験、そして的確な指導に若いアニメーターは感銘を受け、杉江さんはムサニの戦力として輝きを取り戻したのです。

庵野監督そっくりのキャラが登場したことも大きな話題になりましたが、この12話の見所はなんと言っても杉江さんの活躍に尽きます。
もうすっかり老け込んでしまい、周囲からも過去の人と認識されていた杉江さんが最終兵器としてムサニの危機を救う展開には多くの視聴者が胸を高鳴らせ、感動しました。

そんな名場面を生み出したのも、みゃーもりの勇気と決断力、そして最後まで諦めない粘り強さがあってこそですね。

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