【知っておきたい！】魔法が使える異世界での常識【注意：ネタバレ含む】

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魔物化

動物が魔力を帯びて凶暴化したものを指す。羊や猪などでも突如魔物化するものはおり、このため羊飼いはそこそこに腕に自身があるものが担う。獅子などが魔物化すると普通の兵士の手にはあまり、「災害級」と呼ばれる。決して、シンのように10歳で魔物化した熊を倒す、といったことはありえない話だ。魔物化したものはいずれも自我がなく、身体能力が極端に上がり荒々しい気性で攻撃してくる。

魔人

人間が魔物化したものを魔人と呼ぶ。過去には魔人化した者に国命を揺るがされ、その際は賢者：マーリンと、導師：メリダのおかげで鎮静。本来、魔人は存在しないものであるがシンが魔法学院に入学する時期に、シュトロームの手により人工的に増えていく。本来魔人や魔物というのは自我を失っているものだが、シュトロームが成功させた人工魔人に関しては「強い目的意識」を持っていれば自我を保つことができる。

諸国

シンが在国しているのはアールスハイド王国であるが、近隣諸国には「ブルースフィア帝国」「スイード王国」「エルス自由商業連合」「イース神聖国」「クルト王国」等、数多くの国が存在する。現在、シュトロームによって帝国は国落ちしているが、魔人の住みかとなっているためもっとも巨大な力を持つ組織と考えられる。これに対してシンたちは無駄死にを出さないために各国に世界連合を呼びかけている。

魔法詠唱

シンや、シンのクラスメイトであるSクラス（魔法学院はその魔術レベルでランク分けされ、もっとも優秀なのがSクラスである）は無詠唱で魔術を使用するが、大抵のものは詠唱を必要とし、詠唱は大概が中二病である。「全てを焼き尽くす炎よ！この手に集いて敵を打て！ファイヤーボール！」と言った具合なので、生前の日本人成人男性としての記憶を持つシンには到底耐えられず、幼少期時点で無詠唱を習得した。

付与魔法

洋服や武具に予め備えられている魔法。付与できる文字数は付与対象物で決まっており、20文字以内など極めて少ない。そこでシンは日本文字に置き換えて独自の付与魔法を使うことが多く、学院の洋服も早々付与魔法の上書きでオリジナルを作っている。しかし、本来「付与魔法を消せる」ということ自体が異様であり、独自の言語すら操るシンに国王も賢者マーリンもたじたじである。

魔法への認識

シンの中には日本で培った知識や魔法へのイメージがあるが、それは異世界には存在しない概念であることが多い。空間移動を可能にするゲートや、光学迷彩を活用し姿を消す魔法、浮遊魔法と風魔法を合わせて空中を自在に移動する魔法…などは異世界では考えつかない発想であり、シンが想像をはるかに超えた魔法を可能にすることから超次元魔法だと周りは度肝を抜かれている。ちなみに、糸電話を活用した連絡ツールを生み出すなど、シンの発想は国に大いに役立っている。

騎士と魔法使い

騎士と魔法使いは将来的に連携プレーが必要不可欠とされる組み合わせであるが、2組の間の溝は深い。特に騎士学院と魔法学院は、片や脳筋とバカにし、片やモヤシとバカにし合っている。このため、魔人対策に向けて急遽行われることになった合同訓練でも足並みが揃わず、いざこざを起こすチームも出てきた。