恋のライバルに勝利できるか？

出展 : Amazon.co.jp

『ぼくたちは勉強ができない』には総勢5名のヒロインが登場します。
その中にあって、理珠は作中で最も早く登場したメインヒロインの1人。
同じくメインヒロインながら恋愛面では一歩引いたポジションにいる文乃、登場段階で既に成幸への好意を抱いており幼馴染のようなポジションにいるうるか、教師という立場上生徒である成幸と恋仲になるのは困難な真冬先生、出番が最も遅く読者の思い入れという点で不利な小美浪あすみ（こみなみ あすみ）と比較した場合、最初に「無関心 → 好意」という感情の揺れを見せた理珠はラブコメにおいてかなり有利な立場にあり、勝ちヒロインの有力候補と言えます。

しかし、好材料ばかりではありません。

前述したように、理珠は第1回キャラクター人気投票で4位。
真冬先生の他、文乃とうるかの後塵を拝しています。

また、エピソードの数や表紙でのメイン率も特別高いとは言えません。
特に表紙に関しては中々メインになる機会がなく、9巻では久々に大きく描かれたものの、メインヒロインの強みを発揮する頻度は決して高いとは言えない状態です。
化学部部長の関城紗和子（せきじょう さわこ）から過剰気味に好かれているのも、成幸絡みのエピソードの頻度低下に繋がりかねず、また「最終的に成幸とは結ばれなくても紗和子と仲良くなって幸せな大学生活を送る」という救済ENDの布石とも取れるため、やや不利に働きます。

ただ、理珠には7巻収録の問57「天才の変貌は時に[x]の盲目となる」で見せた“脱メガネ”という眼鏡キャラ特有のキラーコンテンツがあります。
理珠はまだまだ伸びしろがあるヒロインなので、最終的に成幸と結ばれるヒロインとなる可能性は十分にあります。

まとめ

序盤ややキツめな部分が強調されていたのも響いているかもしれませんが、理珠の魅力はまだまだファンに伝わりきれていないように思えます。
なので、アニメのようなきっかけがあれば一気に開花するかもしれません。
彼女を演じる富田美憂さんは『メイドインアビス』のリコなどを演じた声優さんで、演技力に定評がある方なので、声にも期待しましょう！