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【ガルパン】アンチョビはなぜ人気キャラになれたのか? 検証まとめ
現代の「理想のリーダー像」を体現
出展 : Amazon.co.jp
アンチョビがガルパンファンから支持されている理由の1つとして、彼女が「現代における理想のリーダー像」という点が挙げられます。
ガルパンには数多くの隊長が登場し、それぞれの個性でリーダー像を発揮しています。
みほは発想力と優しさ、西住まほ(にしずみ まほ)は峻厳と威厳、ダージリンは品格と判断力、ケイはアグレッシブなスタイルと正義感、カチューシャはプライドと柔軟性、西絹代(にし きぬよ)は清廉さと生真面目さ、ミカは奔放さと戦術眼。
みんな優れた一面を持っています。
では、アンチョビはどんな隊長なのでしょう。
戦術面においては、みほと同じように奇策を講じることを得意としていますが、みほ程の実績はありません。
しかしモチベーターとしては極めて優秀で、アンツィオ高校特有の勢いとノリは彼女の協調性重視の姿勢とカリスマ性が生み出しています。
アンチョビは隊長という立場を横柄に使って生徒を束ねることは一切ありません。
良くも悪くも元気でやんちゃな生徒たちを、時に姉のような姿勢でたしなめ、時に同じ子供のようなノリで接し、全員で楽しさを共有しながらまとめようと尽力しています。
アンツィオ高校の生徒たちの特徴を捉えた上で、最良の方向へ導こうとしている印象です。
「ドゥーチェ」を唱和するシーンは、その象徴ですね。
自分がリーダーであることをしっかりと誇示する効果もありつつ、楽しさの共有によって士気を高め、自分も一緒に盛り上がることで一体感を生み出しています。
劇場版のラストでペパロニ、カルパッチョと並んで笑顔で歌いながら帰路に着くシーンからも、彼女のリーダー像が見て取れます。
このモチベーター気質なリーダー像は、現代におけるスポーツ界においても主流となっています。
以前のような規律と戦術を徹底させる指導者よりも、のびのびと選手にプレイさせる指導者の方が受け入れられているのです。
そんな現代の風潮と、アンチョビの指揮官としての方策は完全に一致しています。
だからこそ「理想の上司」として多くの人に受け入れられているのではないでしょうか。
また、アンチョビはガルパンの作風そのものとも言える存在です。
ガルパンというアニメは戦車戦を扱っているものの、リアリティは全く重要視しておらず、相手が主砲をガンガン撃ってる最中にもハッチから顔を出し、あまつさえ戦車の上で仁王立ちしたりします。
アニメファンに戦車の魅力を伝える上で、この大らかさが最適と判断してのことでしょう。
これと同じことをアンチョビもしているのです。
実質的な途中参戦組にもかかわらず、アンチョビが作中屈指の人気キャラになったのは、彼女にガルパンの魅力がそのまま詰まっているから……なのかもしれませんね。
まとめ
ドゥーチェが登場すると、一気に雰囲気が明るくなって会話もリズミカルになりますよね。
彼女の持つポジティブオーラが観ている側にも伝わってくる感じがします。
それはきっと、ファンの多くがガルパンに求めている雰囲気で、だからこそ彼女は人気キャラなのでしょう。
OVA、劇場版と見せ場が多かったドゥーチェですが、最終章でも何かやってくれそうですよね。
今後も目が離せません!