メイドインアビス

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2017年夏に放送された、キネマシトラス制作・小島正幸監督によるアニメ。
原作はつくしあきひと先生がWEBコミックガンマで連載している同名のマンガ作品です。
完全新作の映画『劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明』の制作も発表されています。

本作の舞台は「アビス」と呼ばれる直径約1000メートルの縦穴。
約1900年前に南ベオルスカの孤島で発見されたこのアビスは「人類最後の秘境」と呼ばれていて、最深部の記録は未だになし。
本作は、探窟家見習いの少女・リコとロボットの少年・レグがアビスの深層を目指す物語です。

絵柄は朗らかで可愛らしく、一見低年齢層向けという印象を受けますが、その設定はかなりシビア。
アビスは独自の生態系を構築しており、棲息する生物たちは非常に凶暴で、命を落とす探窟家は数知れず。
リコたちの探窟も常に死と紙一重です。
また、不意打ちでホラーや若干グロテスクな表現が描写され、ほのぼのとしたシーンとのギャップがかなり激しいのも特徴です。

東京喰種トーキョーグール

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2014年夏に1期、2015年冬に2期、2018年春に3期、2018年秋に4期が放送された、studioぴえろ制作によるテレビアニメ。
森田修平監督が第1期・第2期、渡部穏寛監督が第3期・第4期をそれぞれ指揮しています。
原作は石田スイ先生が週刊ヤングジャンプで連載していた同名のマンガ作品です。

人の姿で人間社会に紛れ込んで人肉を喰らう怪人・喰種（グール）が存在する東京を舞台とした物語。
自分を襲った喰種の臓器を移植されたことで一命を取り留めた代わりに「半喰種」という存在になってしまった青年・カネキの苦悩と葛藤に満ちた人生が、人間と喰種の壮大な争いを通して描かれています。

序盤は「人間と同じ外見の人喰いが人間社会に紛れ込んでいる」という恐怖が前景に立つ作品ですが、徐々に「人間とは何か」「命とは何か」「善悪の基準とは何か」といった哲学的な内容になり、様々な立場の者たちがそれぞれの視点と言葉で正義を貫く姿が血生臭く描写され、独自の魅力を構築しています。

黒執事

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2008年秋～2009年冬に1期、2010年夏に2期、2014年夏に3期が放送された、A-1 Pictures制作によるアニメ。
篠原俊哉監督が第1期、小倉宏文監督が第2期、阿部記之監督が第3期をそれぞれ指揮しています。
原作は枢やな先生が月刊Gファンタジーで連載している同名のマンガ作品です。

本作の舞台は、19世紀末期のイギリスをモチーフとした世界。
名門貴族「ファントムハイヴ伯爵家」の当主で、若干12歳ながら高度な知能と経営力、そして逆境に屈しない強さを備えたシエル・ファントムハイヴと、彼の執事で全てにおいて完璧な能力を有する毒舌家のセバスチャン・ミカエリスを中心とした物語です。

未読・未視聴の人の中にはスタイリッシュな作品というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、意外とグロい描写もあります。
ファントムハイヴ家は代々裏家業を営んでいる家系で、シエルもまた女王の番犬として闇の仕事を請け負っているので、ダークファンタジーらしいストーリーが展開されます。
ただしコメディ要素も結構あり、全体的にはエンターテイメント性の高い作品になっている為、幅広いファンに愛されているアニメです。

CLAYMORE

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2007年春～夏に放送された、マッドハウス制作・田中洋之監督によるテレビアニメ。
原作は八木教広先生が月刊少年ジャンプおよびジャンプスクエアで連載していた同名のマンガ作品です。

本作は、人間を捕食する「妖魔」という存在と、妖魔を倒すために生み出された半人半妖の女戦士「クレイモア」との壮絶な戦いを描いた物語です。
クレイモアには常人を遥かに凌駕する運動能力を有しており、妖力を解放することによって更なる向上も可能ですが、妖力を解放すればするほど妖魔に近付き、やがて完全な妖魔へと変貌してしまうという存在。
主人公・クレアは妖魔ではなくNo.1のクレイモア「テレサ」の血肉を取り込んだ更に特殊な存在で、彼女の生き様が本作の根幹となっています。

グロテスクな描写も多めですが、それ以上に世界観の重厚さが際立つ一作です。