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Feb

【ドラクエ】ビアンカvsフローラの論争が廃れない理由を徹底検証!

結婚までの流れ

出展 : Amazon.co.jp

「ビアンカとフローラのどっちを選ぶか」という論争は知っていても、どうして主人公が花嫁を選ぶ展開になったのかは覚えていない……という人は意外と多いのではないでしょうか。
そこで、ビアンカフローラ論争が廃れない理由を検証する前に、主人公の結婚までの流れをざっとおさらいしていきます。

主人公とビアンカとの出会いは、主人公が6歳、ビアンカが8歳の時。
アルカパの町で宿屋を営むダンカン夫婦に育てられていたビアンカは、父の薬を取りに母と共にアルカパの近くにあるサンタローズの村へと出かけ、そこで主人公と出会います。

その後、アルカパの町で主人公と再会し、町中でベビーパンサーが子供に虐められている場面を目撃。
ベビーパンサーを助ける条件として、レヌール城に出ると噂されておるおばけを退治することになり、主人公と一緒にレヌール城に行くことになります。
無事おばけ(おやぶんゴースト)を退治した2人はここで一旦別れ、主人公は父・パパスと共に冒険の旅を続けます。

一方、フローラもこの時期に主人公と遭遇。(PS2版以降の追加エピソード
サンタローズに向かう途中、ビスタ港ですれ違う形で出会っています。
ただしビアンカのような冒険エピソードはなく、顔見せ程度の登場です。

その後、しばらく両ヒロインとも主人公と再会することなくストーリーは進み、約10年の月日が流れます。

パパスを魔物に殺され、光の教団の総本山「大神殿」で奴隷として過ごした主人公は、苦労しながらも脱出に成功。
その後訪れたサンタローズの洞窟で安置されていたパパスの手紙に従い「天空の武器と防具を身につけた伝説の勇者」を探す旅に出ます。

天空の防具の1つ「天空の盾」がサラボナの町の大富豪・ルドマン家の家宝と知った主人公は、彼の元を訪れます。
すると、天空の盾はルドマンの養女であるフローラと結婚した者が貰えると判明。
主人公はフローラの花婿に立候補し、婿となる条件として「ほのおのリング」「みずのリング」を手に入れるよう指示されます。

その中の「みずのリング」を手に入れる際、主人公は立ち寄った山奥の村で成長したビアンカと再会
幼少期、別れる際に交わした「またいつかいっしょに冒険しましょうね!」という約束を果たすべく、ビアンカは主人公を手伝い「みずのリング」を無事手に入れます。

2つのリングを入手した後、主人公とビアンカはルドマンとフローラの待つサラボナに行き、いよいよフローラと婚約……と思いきや、そこでフローラが「ビアンカと主人公は両思いなのでは」と気付いたことで事態は一変。
主人公は一晩考えたのち、フローラとビアンカのどちらかを花嫁に選ぶのでした……

ポイントは「本命ビアンカ 対抗フローラ」の構図

出展 : Amazon.co.jp

このビアンカフローラ論争が25年以上経っても廃れない最大の理由は「既に結論は出ているから」に尽きます。
つまり、結論を出すための論争ではなく、楽しむための論争なのです。
これは「きのこたけのこ論争」とも共通しています。

「ビアンカとフローラのどちらと結婚したか?」というアンケートは、ドラクエVのオリジナル版が発売された1992年以降、至るところで行われています。
さすがにスクウェア・エニックス(当時はエニックス)自らが公式でアンケートをとったことはないようですが、ファミ通やVジャンプといった雑誌が行ったアンケートではどちらもビアンカの圧勝
2011年に行われた「誕生25周年記念 ドラゴンクエスト展」内覧会で発表されたアンケートでもビアンカが74.4%を記録し、フローラを圧倒しています。
その放送時に生みの親・堀井雄二さん「ほとんどの人がビアンカを選ぶだろうと思って作った」と発言したのも有名ですね。

では、何故ここまでビアンカが強いのか。
最大の理由は設定およびストーリーでしょう。
堀井さんの仰る通り、ドラクエVのストーリーはビアンカを妻にすることが自然であるような流れになっています。

オリジナルのSFC版は幼少期にフローラが登場しないので、主人公と子供の頃の思い出を共有しているのはビアンカのみ
加えて、フローラには彼女を一途に想う幼なじみの青年・アンディという存在もいて、主人公と結ばれなかった場合はこのアンディと結婚することになります。
選ばれなかった場合は独身を貫き悲壮感を漂わせるビアンカとは対照的に、彼女には選ばれなかった後にも「幸せな未来」が用意されているのです。

また、SFC版発売時にはフローラの存在は隠されており、パッケージにも登場していませんでした
当時はメインキャラというよりゲストキャラのような存在だったのです。

そして、決定的なのはフローラとビアンカの境遇の差
ビアンカは幼少期に主人公と別れた後、育ての父親・ダンカンの療養のためアルカパの宿屋を売り払い、家族全員で山奥の村へと移住していました。
しかし育ての母が病気で亡くなってしまい、ビアンカは1人で父の看病をしながら日々の生活を営んでいたのです。

そんなビアンカの人生を目の当りにしながらも彼女を選ばなければ、まるで見捨てたかのような罪悪感を抱いてしまうのは必定。
設定とストーリーにかなりのバイアスがかかっているのです。

このように、ビアンカフローラ論争とは言っても現実にはビアンカが圧倒的に多く選ばれおり、そもそもスタッフがそうなるようにと狙って作っているため、結論は既に出ています。

ただし、その事実が却ってフローラ派の情熱に火を灯している一面もあります。
作り手に優遇されているキャラよりも不遇なキャラを好む人は結構いて、実際メインヒロインよりもサブヒロインの方が人気の高い作品はたくさん存在しています。
「不人気だからではなく不遇だから選ぶ人が少ない」という思いがフローラ派の原動力になっているのではないでしょうか。

そして同時に、フローラ派には反撃の余地が多分に残されています。

まず戦闘面
ドラクエVはRPGであり、ビアンカもフローラもパーティキャラクターなので、戦力としてどうなのかという観点は決して無視できません。
フローラは最大MPの成長が早く、またベホイミイオナズンといったビアンカが覚えない呪文を覚えるため、賢者的な立ち回りをさせる場合はやや優れています。
ビアンカはフローラの装備できないメタルキングヘルムを装備できますが、フローラは身の守りがビアンカよりかなり高めなので、あまりデメリットにはなりません。

また、フローラを花嫁にすると旅の道中で有用なアイテムが貰えます。
特に「みずのはごろも」は守備力・耐性ともに優秀で、中盤に入手すれば破格の性能を持った防具として重宝することになるでしょう。

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