あまんちゅ！

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2016年夏に1期、2018年春に2期が放送された、佐藤順一総監督・J.C.STAFF制作によるテレビアニメ。
1期はカサヰケンイチさん、2期は佐山聖子さんがそれぞれ監督を務めています。
原作は天野こずえ先生が月刊コミックブレイドで連載している同名のマンガ作品です。

スキューバダイビングが趣味の明るくマイペースな女子高生“ぴかり”こと小日向光（こひなた ひかり）と、転校生で引っ込み思案な女子高生“てこ”こと大木双葉（おおき ふたば）の2人を主人公とした本作は、彼女たちがダイビングを通じて友情を育み、楽しい青春を過ごす日常を描いた優しい物語。
基本的には現代劇ですが、2期の学園祭回では主人公の2人が所属するダイビング部の先輩・二宮愛（にのみや あい）が夢の世界に迷い込み、そこで彼女の担任の学生時代の姿「ピーター」と出会う……というファンタジックなストーリーも描かれました。

この学園祭回は通常回とは世界観が違い異質な印象を受けますが、これらのエピソードにおける夢の世界はさながらネバーランドのような「永遠の青春」を示唆するものであり、ぴかりたちの日常を描いた通常回とは違った角度で青春というテーマにアプローチしたお話と見なすことができます。
そういう意味でも、本作は純度の高い青春アニメと言えるでしょう。

暗殺教室

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2015年冬～春に1期、2016年冬～春に2期が放送された、岸誠二監督・Lerche制作によるテレビアニメ。
原作は松井優征先生が週刊少年ジャンプで2016年まで連載していた同名のマンガ作品です。
2015年および2016年には嵐の二宮和也さんが殺せんせーの声を担当した実写映画も公開されています。

本作は、「1年後に地球を爆破する」と宣言する異形の生物・殺せんせー（ころせんせー）と、彼が担任となって指導する3年E組の生徒たちによる心と体のぶつかり合いを描いたコメディ。
殺せんせーは自らを暗殺させるべく生徒たちに暗殺のイロハを教え、それと同時に素行不良者ばかりの生徒たちを真っ直ぐにすべく熱心な教育を行い、生徒たちは戸惑いながらも彼の指導を仰ぎ、やがてクラス全体が強い信頼関係で結ばれていきます。
「暗殺」という物騒なタイトルとテーマとは裏腹に、生徒たちの成長と友情、殺せんせーと生徒たちの絆、そして熱いバトルが絶妙なバランスで描写された青春アニメの傑作です。

リトルバスターズ！

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2012年秋～2013年冬に1期、2013年秋に2期が放送された、山川吉樹監督・J.C.STAFF制作によるテレビアニメ。
原作はKeyから2007年に発売された同名のゲーム作品です。
2期のBlu-ray・DVDの初回特典として、ゲーム版の追加要素である朱鷺戸沙耶（ときど さや）・二木佳奈多（ふたき かなた）・笹瀬川佐々美（ささせがわ ささみ）のルートを映像化したOVA「リトルバスターズ！ EX 」が同梱されました。

本作は、子供の頃に「悪者を成敗する正義の味方」として結成した「リトルバスターズ」のメンバー・直枝理樹（なおえ りき）、棗恭介（なつめ きょうすけ）、棗鈴（なつめ りん）、井ノ原真人（いのはら まさと）、宮沢謙吾（みやざわ けんご）の5人が理樹の「昔みたいにみんなで何かしたい」という提案と恭介の思いつきから野球チームを結成し、理樹が集めた新メンバーと共に愉快な日々を送る物語。
新メンバーの女の子たちはそれぞれが問題を抱えており、理樹たちがその問題を解決するために奮闘する姿がコメディタッチで描かれています。
2期「リトルバスターズ! ～Refrain～」では、そんな理樹たちの生きている世界の謎が明らかにされ、それまでとは大きく異なる展開を見せ話題になりました。

同じKey原作アニメである『Kanon』『AIR』『CLANNAD』と比較し、この『リトルバスターズ！』は男性キャラが多いのが特徴。
カテゴリー的には恋愛アドベンチャーゲームではあるものの、男女交えた「友情」がテーマとなっている作品なので、過去の作品と比べると青春要素が非常に強くなっています。
原作に組み込まれている「野球ゲーム」と「バトルランキング」をアニメでもしっかりと描写している点も、より青春アニメらしさが際立つ要因ですね。

Angel Beats！

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2010年春に放送された、P.A.WORKS制作によるオリジナルアニメ。
『AIR』『CLANNAD』の麻枝准さんが原作・脚本を務め、『Persona4 the ANIMATION』『結城友奈は勇者である』の岸誠二さんが監督に就任。
Key所属のNa-Gaさんがキャラクター原案、『クイーンズブレイド』『ベン・トー』の平田雄三さんがキャラクターデザインを務めています。

本作は、現世でまともな青春を遅れず死んでしまい成仏できなかった若い男女が集う死後の世界を舞台に繰り広げられる学園ファンタジー。
主人公の音無結弦（おとなし ゆづる）は生前の記憶を失った状態で死後の世界へと迷い込み、なし崩しの内に仲村ゆり（なかむら ゆり）率いるSSS（死んだ世界戦線）に入隊することになり、そこで友情を育んでいきます。

「青春時代を満足に過ごせなかった子供たちのために用意された世界の物語」という第二の青春を描いた作品であり、設定こそ変化球ではあるものの内容は青春アニメのど真ん中。
剣や銃火器を用いたバトルやガールズバンドの演奏による音楽など、中二的な要素がこれでもかと詰め込まれている点も高ポイントです。

アニメ放送後、アニメ登場キャラのシナリオを描いたKey制作による全6巻構成のアドベンチャーゲームが発売予定と発表され、2015年には第1作となる『Angel Beats! -1st beat-』がリリースされました……が、2巻以降の発売はほぼ絶望的な状況。
用意されていた各シナリオについては、電撃G’sコミックで連載中の『Angel Beats! -The Last Operation-』で描かれていくことが麻枝さんのコメントで明らかになっています。