【見所】

出展 : Amazon.co.jp

独特の世界観

エイジの住む世界は大空の下に何処までも広がる地上世界ですが、完全に規律によって支配された自由のないディストピア。
その一方で、パテマの住む世界は自由こそあれど、鬱屈な雰囲気を漂わせる狭い狭い地下世界。
それぞれの世界に住む二人が力を合わせて可能性を広げていくさまは見ていてワクワクさせられます。

散りばめられた伏線

この作品の最も素晴らしい点は、散りばめられた伏線とそれが回収されていくことによるドンデン返しです。
空に落ちていってしまう罪人や地下世界の構造、物語が進んで行くにつれて明らかになるアイガの正体などなど。
それらを上手に活かし、綿密に構成されたストーリーはグイグイと視聴者を物語に引き込んでいく力強さがあります。
ラストシーン、全ての伏線が回収された際に得られるカタルシスはこの作品ならではと言えるでしょう。

【まとめ】

「イヴの時間」であっという間にその知名度を上げた吉浦監督の劇場アニメ第二弾です。
ストーリーも作画も演出も、どれをとっても文句なしの出来に仕上がっています。
残念ながら続編が作られそうな終わり方ではありませんが、非常に良い余韻を残して終わってくれるので、サクッと面白いアニメが見たい方に特におすすめの作品です。

もしもこの作品が気に入ったのであれば、是非とも他の吉浦監督作品にも食指を伸ばしてみてください。