27Apr
出典 : Amazon.co.jp
2017年7月~9月に放送され、たくさんのアニメファンから喝采を浴びたオリジナルアニメ『プリンセス・プリンシパル』。
スタッフ&キャスト陣の豪華さも話題になりましたね。
そんな人気作のイベント「プリンセス・プリンシパル STAGE OF MISSION」が2018年4月29日(日)に開催されます。
そこであらためて、本作の魅力をおさらいしたいと思います!
スパイ×スチームパンク×女子高校生の“嘘つきエンターテインメント”
『プリンセス・プリンシパル』は、架空のロンドンを舞台に可憐な女の子たちが繰り広げるスパイ活動の日々を描いたスチームパンクです。
スチームパンクとはSFジャンルの一つで、蒸気機関が現実以上に発展した架空の世界線を描いた作品群を指します。
本作のメインキャラクターは皆、ロンドンの名門クイーンズ・メイフェア校に通う女子高校生。
しかしそれは隠れ蓑で、彼女たちの正体はアルビオン共和国の情報組織「コントロール」に所属するスパイチームのメンバーなんです。
スパイなので変装や潜入を駆使した諜報活動はお手のもの。
派手なカーチェイス、バトル、駆け引き、更にはお色気要素まである、極めてエンターテイメント性の高い作品に仕上がっています。
統一された唯一無二の世界観
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『プリンセス・プリンシパル』のロンドンは現実とは異なり、巨大な壁によって東と西が分断されているアルビオン王国の首都となっています。
ベルリンの壁崩壊前のドイツを髣髴とさせる設定ですね。
そんな本作における文明の象徴は「ケイバーライト」。
熱エネルギーによる物体の無重力化を実現する新物質で、この技術によって機器の浮遊移動が可能となり、飛行戦艦が頻繁に空を舞う世界が確立されています。
その独特な雰囲気を持つ世界観はビジュアル面でもいかんなく発揮されていて、ロンドンの街並みも昔のヨーロッパの風景に微かなファンタジー色が混じり唯一無二の雰囲気を醸し出しています。
また、設定やビジュアルだけでなく音楽面も「オシャレなビンテージ」といった雰囲気で統一されています。
OPテーマはVoid_Chords feat.MARUによるアッパーな「The Other Side of the Wall」、EDテーマはメインキャスト陣によるほのぼのとした「A Page of My Story」。
曲調は真逆ながら、どちらも英語歌詞で統一されています。
オリジナル作品&シャッフルならではの先が読めない展開
『プリンセス・プリンシパル』は原作のないオリジナル作品なので、原作を読んだりネタバレを見たりしてストーリーを先取りすることができません。
また放送順(ソフト収録順)と時系列が一致していない「シャッフル状態」なのも、次にどんなエピソードが来るのか予想がつかない要因となっています。
例えば本作の第1話は「case13 Wired Liar」で、放送順こそ1話目ですが、作中の時系列では13番目に該当するエピソードです。
その後も時系列通りに次の話が来ることもあれば未来の話や過去の話に飛ぶこともあり、それでいて大きな違和感なく続きが楽しめる構成になっています。
放送順とソフトの収録順が異なるエピソードもあります。
作中の物語やキャラクターだけでなく、エピソードの構成そのものが視聴者を騙す。
その緊張感が『プリンセス・プリンシパル』の魅力でもあります。
可愛い女の子たちによる“シビアな世界観”
本作のメインキャラクターとなる「コントロール」所属の5名は、いずれも可愛い女の子です。
5人が揃った一枚絵を切り取ってみたら、日常アニメと言われても違和感がないくらいですね。
ですが、このアニメはそんなほのぼのとした世界観ではありません。
スパイ活動には常に「裏切り」と「硝煙の香り」が付きもの。
『プリンセス・プリンシパル』も決して例外ではありません。
実際、メインキャラクターの1人であるアンジェは人を殺すことを躊躇しません。
その姿勢は第1話で早速描かれています。
また、エピソードの中には後味の悪いエンドを迎えるものもあります。
華やかな女の子たちがシビアな世界観で理不尽な現実と向き合う――――本作はそういう物語でもあります。
嘘つきの黒蜥蜴星人アンジェ
『プリンセス・プリンシパル』は群像劇で明確な主人公は存在しませんが、メインキャラクターの中で最もそれに近い立ち位置なのはアンジェです。
ピッキングなどの諜報技術、他の人物になりきる演技力、射撃や体術といった戦闘技術など、あらゆる面で秀でている天才スパイですね。
変装に関しては「カバー」という偽の身分や肩書きを完璧に演じる術を極めており、普段の無口で無愛想で冷静沈着な性格とはかけ離れた「ドジッ子」や「ヤンキー」にも全く問題なく対応し、ミッションを遂行します。
また個人携帯型ケイバーライト移動装置である「Cボール」の所持を許されており、物質や人間を無重力状態にする事で重い物を軽々運んだり華麗に宙を舞ったりもできます。
また、しばしば「黒蜥蜴星から来た黒蜥蜴星人」と自称するなど、日頃から嘘を散りばめることで自身を晒さないようにしている様子が窺えます。
かなりの変わり者ですがそれ以上に特殊な過去を持つ女の子で、それが原因でプリンセスにだけはやたら甘く、彼女と接する時はカバーとは違う意味で普段とは違う一面が垣間見えます。
担当声優は今村彩夏さん。
様々なカバーで異なる性格に変化するアンジェを器用に、そして可愛く演じています。
笑顔の裏にたくさんの涙を隠したプリンセス
『プリンセス・プリンシパル』におけるキーキャラクターはアンジェとこのプリンセス。それに異論を挟む人は少ないでしょう。それくらいの重要人物です。
作中においても同様で、「プリンセス」というのはコードネーム等ではなく、アルビオン王国王位継承権第4位のれっきとした王女様。そんな彼女が共和国のスパイとして活動する意味は果てしなく重いと言えます。
性格は柔和で愛想が良く、気品に溢れた所作と優しい笑顔で国民からの人気も上々ですが、彼女がそうなったのは決して「生まれながら」ではありません。
彼女もまたアンジェ同様に特殊な過去を持ち、その過去にも起因する出来事によって血の滲むような努力を強いられ、涙と嗚咽を繰り返し本物のプリンセスとなりました。
メインキャラクターの中で最も芯の強い女性。それがプリンセスです。
担当声優は関根明良さん。
明るく気さく、でもどこか陰のあるプリンセスを気高く演じています。
誰より女スパイらしく誰よりスパイらしくないドロシー
アンジェと同じスパイ養成所で学び、数少ない生き残り組となったアンジェの相棒・ドロシー。5人組の中では最年長者で仲間の信頼は厚く、連絡役や運転(カーチェイス)なども恙なくこなします。
特にその美貌とセクシーなボディラインを駆使した「色仕掛け」に関しては自信があるらしく、事あるごとに仕掛けようとします。ただし根が純情なので、いまいちセクシー担当に徹しきれないところも。20歳でありながら女子高生を演じていることをアンジェに弄られるなど、メンバー間の潤滑油も担っています。
担当声優は大地葉さん。
お色気担当でありながらポンコツなところもある彼女の可愛さと魅力を存分に引き出しています。
無限の声を持つプリンセスのお供ベアトリス
プリンセスお付きの侍女。プリンセスを崇拝しており、彼女とそっくりな顔立ちのアンジェに対し当初は「プリンセスと入れ替わるつもりだ」と強い警戒心を抱いていました。
そんなベアトリスには機械狂いの父親からムリヤリ声帯を改造された凄惨な過去があり、彼女の喉には無骨な発声装置が取り付けられています。
かつては「機械人間」と罵倒され苛められる原因となったこの喉ですが、スパイ活動においてはあらゆる人物の声帯を模写できる有用な能力となり、ベアトリス本人もプリンセスやチームの役に立てることを誇りに思っている様子が窺えます。
担当声優は影山灯さん。
更に模倣声として落合福嗣さん、清川元夢さん、玄田哲章さん、廣田行生さん、石丸博也さんといった面々が担当し、そしてアンジェ役の今村彩夏さんも演じています。
チーム最高の戦闘力を誇る日本人ちせ
『プリンセス・プリンシパル』の舞台であるアルビオン王国において、日本は極東の島国であり殆ど馴染みのない場所。ちせはそんな国からやって来た「サムライガール」です。
体躯こそ小さいものの剣術の腕は超一流で、銃弾を日本刀で弾き防ぐほど。戦闘能力に関してはチーム随一とアンジェも高く評価しています。
スパイとしての活動経験はないため、強襲任務以外では割と出番は少なめ。本人はそのことを気にしており、チームの力になりたいと懇願する場面も。
性格は実直ではっきりと物を言うタイプ。受けた恩は必ず返す義理堅さもあり、異国からの参入でありながらチーム内での信頼は厚いようです。
一方で西洋文化にはまるで疎く、礼儀作法に関してもなっていないため悉く失敗し、その都度トラブルを巻き起こしています。
担当声優は古木のぞみさん。
ちせはモノローグを担当する回もあり、彼女の生真面目な中にある愛嬌をほのぼのと演じています。
ズバリ!2期の可能性は?
『プリンセス・プリンシパル』はソフトの売上げも上々で、2期が制作される可能性は十分にあります。また、1期で放送されたエピソードは「case24」までにも関わらず12話のみ。2期を視野に入れた構成であることが窺えます。
制作を指揮した橘正紀監督も「あの世界の中でやり残したことはまだまだある」とインタビューで語っており、実際まだ回収されていない伏線もあります。2期をやる条件は整っていると言えるでしょう。
ただ、この『プリンセス・プリンシパル』はアニメだけでなくスマートフォン向けゲームも同時期にリリースされていて、元々メディアミックスプロジェクトとして立ち上げられた企画と思われます。
つまりゲームの売上も2期のゴーサインに影響してくると考えられ、そうなると「2期の確率100%!」とは言えないのが現状です。
尚、ゲーム自体は現在も配信中で、少なくとも絶不調ということはないようです。
アニメをゲームの宣伝の一つとして展開するメディアミックスの場合、OVAでのリリースの可能性はかなり低いと思われます。
2期か、劇場版か、それとも何もなしか。
昨年のトークショーにて「2期の話は来年4月のイベントで」という話があったので、恐らく4月29日のイベントで最終的な判断が発表されることになるでしょう。
2期、来い! お願いだから来て!
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追記 : 続編来た!! TVシリーズのその後を描く劇場版6作、2019年公開です!
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