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Sep
【はたらく細胞】BLACKから細菌までスピンオフシリーズをまとめてみた #はたらく細胞
はたらく細胞BLACK
出展 : Amazon.co.jp
スピンオフ第3弾として、モーニングで2018年6月よりスタートした『はたらく細胞BLACK』は、本家とも他のスピンオフとも異なる雰囲気の作品です。
「BLACK」というタイトルは、いわゆる「ブラック企業」を表現したもので、本作では不健康・不摂生な人間の体内で起こる様々な現象を、本家以上に忙しく過酷な細胞の視点で描いています。
掲載が青年誌ということもあって、大人版『はたらく細胞』という作風ですね。
その本作、監修担当の清水先生だけでなく原作も付けています。
原作を担当するのは、かつて『ユリア100式』などを手掛けた、エロコメを得意とする原田重光先生。
作画は本作が初連載となる初嘉屋一生先生です。
主人公は本家同様に新米の赤血球（AA2153）ですが、こちらは女子ではなくメガネ男子。
逆に白血球は女性で、本家とはあべこべになっています。
内容同様、本家との差別化を図っている形ですね。
この『はたらく細胞BLACK』で描かれるのは、喫煙や飲酒、更にはEDや淋病など、本家では扱えないアダルトなトリガーによる体内の変化です。
女性キャラも露出が多く、またオッサンも多く、雰囲気も殺伐としていて、作品全体として大人向けの仕様になっています。
一方、作風そのものは本家と共通していて、体内の変化に基づき細胞がどのように働くかをしっかり描いています。
本家と同じカテゴリーの作品を読みたい、という人には最もオススメできるスピンオフタイトルですね。
連載開始から僅か1ヶ月で第1巻発売というブラック……もとい、ハイペースな刊行も話題に。
更にその2ヶ月後、9月21日には2巻が発売されます。
実は元々、本作は本家のアニメ放送を視野に入れた企画であり、この2巻収録分で連載終了の予定だったようです。
しかし1巻に続々と重版がかかるなど好評を博したことで一転、継続が決定。
10月より第2部がスタートすると発表されました。
小説 はたらく細胞
出展 : Amazon.co.jp
2018年7月10日に刊行された『はたらく細胞』の小説版です。
著者は『業多姫シリーズ』や数多くのノベライズを手掛けてきた時海結以先生。
イラストは清水先生が手掛けています。
基本的には原作に忠実なノベライズで、「すり傷」などのエピソードが小説化されています。
大きな変更点はなく、わかりやすさ重視の文章になっていて、細胞などの説明や登場人物の心境がより丁寧に描写されています。
難しい表現を極力排除して、小学生でも詰まらずに読めるよう配慮した小説という印象です。
番外1：はたらく細胞 特別編
出展 : （c） 清水茜／講談社・アニプレックス・davidproduction : TVアニメ『はたらく細胞』公式サイト
こちらはスピンオフ作品ではありませんが、本編とは異なる「特別編」ということで紹介致します。
『はたらく細胞 特別編』は、月刊少年シリウス2018年3月号に掲載された番外編で、清水先生御本人が執筆しています。
その内容は……一言で言えば「アニメ化のお祝い」。
アニメ化を祝して作者がマンガを描くこと自体は珍しくありませんが、この特別編は本編に勝るとも劣らない作画の気合いの入れようで、しかも白血球の照れる顔や雑菌たちの優しい笑顔が拝めるという、かなり貴重なエピソードになっています。
なお、この特別編はアニメ『はたらく細胞』公式サイトの「SPECIAL」内で見ることができます！
番外2：はたらけ！アニメ化見学
出展 : （c） 清水茜／講談社・アニプレックス・davidproduction : TVアニメ『はたらく細胞』公式サイト
こちらもアニメ公式サイトの「SPECIAL」内で閲覧できるコンテンツです。
月刊少年シリウスで期間限定連載中の『はたらく細胞』アニメ化応援レポートマンガで、『はたらかない細胞』の杉本先生が手掛けています。
内容は、アニメ制作の現場を『はたらかない細胞』のキャラが紹介するというもので、脚本打ち合わせの現場やアフレコの現場をマンガ化しています。
レポートということで説明中心の構成になっており、ネームが多めの分読み応えもあり、アニメ制作に興味がある人にもオススメです。
まとめ
ただスピンオフ作品が大量生産されているだけじゃなく、それぞれの掲載誌に応じた作風になっているのがポイントです！
『はたらく細胞』の土台となっている設定が万人受けするからこそできる芸当ですね。
もしかしたら週マガやヤンマガに登場する日が来るかも……？