ＦＦ＆ドラクエとは？

出典 : Amazon.co.jp

共にスクウェア・エニックスの両作品ですが、スクウェア・エニックスはもともとは「スクウェア」と「エニックス」と会社が分かれていて、2社はライバル関係にありました。
2003年の合併まで、共に切磋琢磨しRPG界の最前線で業界を引っ張ってきました。
「FF=スクウェア」「ドラクエ=エニックス」と世間には認識されていたのです。
初代ドラクエは1986年に、初代FFは1987年に、共にファミリーコンピュータ用ソフトとして発売されたのですが、期待値の高かった初代ドラクエに比べて、当時スクウェアは業績がイマイチで、初代FFは苦肉の策で開発されたと言われています。
今は華々しい両シリーズですが、初代はライバル関係にもならなかったほどに、両作品の間には大きな壁があったと言えます。

ＦＦ＆ドラクエ基本的な比較

ではここで簡単に比較してみましょう。

・シナリオ
FF→「中世をイメージしたファンタジー」を前面に押し出していて、子供向けと言うよりは、中高生から大人をターゲット。
ドラクエ→子供受けしそうな「童話的」な内容が多く、キャラクターデザインにも表れている。

・ゲームシステム
FF→新作の度に「新しいシステム」を導入し、シリーズを通しての一貫性があまりないが、SFCから導入された「アクティブタイムバトルシステム」は、後のRPGに大きな影響を与えた。
ドラクエ→初代から一貫して基本的なゲームシステムを継承、それにプラスアルファーとして、時代に合ったシステムを追加。

・ミニゲーム
FF→PS『FFⅦ』から豊富なミニゲームが採用され、Ⅶの「スノーボード」、Ⅹの「チョコボレース」など、ストーリー以外でも楽しめる要素が盛り込まれている。
ドラクエ→始まりはドラクエⅢの「闘技場」。本格的なミニゲームが採用されたのは、ドラクエⅣからの「カジノ」で、ドラクエシリーズのミニゲームの代表と言える。
当初は「ポーカー」「スロットマシーン」が主な内容だったが、後に「スライムレース」や、ハイスペックなスロットマシーンが導入され、充実度が増した。

・開発コンセプト
FF→テーマは「進化と挑戦」
ドラクエ→テーマは「馴染みやすさと懐かしさ」