坂本美緒の物語 ～ストライクウィッチーズ零～

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アニメ『ストライクウィッチーズ』の前日譚であり、第501統合戦闘航空団、通称“501JFW”の戦闘隊長・坂本美緒（さかもと みお）がウィッチになる成長過程を描いたマンガ『ストライクウィッチーズ零 1937 扶桑海事変』。
501JFWが結成される8年前の1936年からスタートする物語なので、501JFWの歴史と言えるかどうかは微妙ですが、501の魂とも言える美緒の原点ということで、ストパンファンなら決して見逃せない作品です。
なお、アニメ化はされておらず、単行本全2巻での展開となっています（続編の『ストライクウィッチーズ零 1939 皇国の魔女』は事実上の連載中止）。

この『ストライクウィッチーズ零』の注目点は、若かりし日の美緒の泣き虫なところ。
“サムライ”と形容するに相応しい勇ましさを備えたアニメ『ストライクウィッチーズ』の彼女からは想像も付かないような可愛さに、思わず目が点になるほど驚くこと請け合いです。

また、『ストライクウィッチーズ』でも存在が語られていた皇国近海におけるネウロイ襲撃事件「扶桑海事変」に関する詳細な描写や、ウィッチの在り方、ネウロイと人類の死闘など、『ワールドウィッチーズ』全体における歴史と世界観を知る上でも欠かせない作品と言えます。

501JFW結成のきっかけとなる物語 ～スオムスいらん子中隊シリーズ～

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『スオムスいらん子中隊シリーズ』は、ヤマグチノボル先生が執筆したライトノベル作品です。
扶桑海事変で活躍を見せた穴拭智子（あなぶき ともこ）を中心とした、実力もやる気も半人前のウィッチの寄せ集め集団「いらん子中隊」の活躍を描いた作品で、501JFWとは直接関係のない物語です。
ただ、このいらん子中隊の活躍によって各国から優秀なウィッチを集め統合戦闘航空団を編成するという発想が生まれ、その第一弾として第501統合戦闘航空団が結成されたという経緯があるので、501JFW結成のきっかけとなった物語として読んでおいて損はないでしょう。

アニメ放送が始まる前のメディアミックス作品ながら高い評価を得て、放送後には更に大きな注目を集めた人気ノベルだったんですが、作者のヤマグチノボル先生が病気を患い帰らぬ人となったことで未完のまま全3巻で絶筆となってしまいました。

しかし2018年、『ストライクウィッチーズ』アニメ放送10周年の記念企画の一つとして、本作のフルリメイク作品『サイレントウィッチーズ スオムスいらん子中隊ReBOOT!』の制作を発表。
いらん子中隊が再び空を駆けます！