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【艦これ】おねがい! 鎮守府目安箱 コミカライズの理想像がここに! 原作尊重+狂気という名の個性 #艦これ #kancolle
艦娘のキャラを崩さずギャグコミックに
電撃マオウで『艦隊これくしょん -艦これ-おねがい! 鎮守府目安箱』が絶賛連載中!謎の組織・目安箱委員会と艦娘たちが繰り広げる“鎮守府お悩み解決ギャグ”に注目です!公式サイトでは第1~2話+最新話を試し読み可能ですよ~! https://t.co/GlM9Ood9sI pic.twitter.com/irG8Ho9EEj
— 電撃マオウ編集部 (@dengeki_maoh) 2016年9月27日
『艦隊これくしょん -艦これ- おねがい! 鎮守府目安箱』は、種十号先生が電撃マオウで連載しているマンガ作品。
2018年に5周年を迎えた人気ゲーム『艦隊これくしょん -艦これ-』のコミカライズで、鎮守府に設置された「目安箱」への投書に記された艦娘たちの悩みを目安箱解決実行委員会が確認し、最も解決してくれそうな艦娘を派遣する……というお話です。
目安箱解決実行委員会は、提督に似てセコいけど男気がある「目出し帽」、長門のように毅然としているがどこか抜けてる「紙袋」、赤城と同格の胃袋を持つ「ひょっとこ」、島風と同じくらい速さにこだわる「うさぎ」、大淀並に進行役が上手い「黒頭巾」、明石同様にイベント後疲弊しきっている「包帯」……の6人。
その正体は謎に包まれている…ということになっています。
ストーリーは一話完結で、実行委員会の面々の話し合いと派遣された艦娘が問題解決に苦慮する姿が面白おかしく描かれています。
そんな本作の魅力は、艦娘のキャラを崩さず特徴をしっかり描写している点です。
ギャグ系のアンソロジーや二次創作(同人誌)の場合、どうしても面白いセリフや展開のために原作キャラの性格や言動をある程度崩して勢いとノリを優先させる作品が多く、艦これも例外ではありません。
でもこの『目安箱』の場合は「明らかに普通じゃない言動をしているのに艦娘のキャラにはブレがない」という、かなり難しいことをサラッとやってのけています。
「コミカライズとはかくあるべし」という見本のような作品であるのと同時に、作者の種十号先生の個性とセンスもキラリと光っていて、非の打ち所のないコミカライズ作品です!
明るい作風と可愛い絵柄からは想像もつかない“狂気”
本日発売の電撃マオウさんに-艦これ-おねがい!鎮守府目安箱の最新話掲載されております!夕立の投書に山城が派遣されるお話です
よろしくお願い致します!Webでの公開が開始したらまたおしらせさせていただきます
気に入っているコマはここ! pic.twitter.com/HkMz151M68— 種十号@鎮守府目安箱連載中 (@tane10go) 2016年12月27日
『目安箱』は稀に真面目なシーンもあるものの、基本的には明るくほのぼのとしたギャグコミックです。
その作風に見合った可愛い絵柄で、ギャグ作品らしくデフォルメも多用されています。
また、艦娘の特徴をしっかり捉え、そのキャラがいかにも言いそうなセリフを随所に散りばめています。
そんな優等生的コミカライズの本作なんですが……何故でしょう、時折“狂気”が垣間見えます。
狂気といっても、登場する艦娘が深海棲艦相手に血生臭いバトルを繰り広げる訳ではありません(そもそもこのマンガは日常モノなので戦いません)。
実行委員会の面々は派遣する艦娘を真面目に考えますし、派遣された艦娘も問題解決のためにがんばって行動します。
それなのに、本作を読んだ人の大半は狂気を感じ取ってしまいます。
何を書いているのかわからない……という人も、読めば恐らくわかります。
ぜひ片鱗を味わってください。