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Apr

【アイドルマスター シンデレラガールズ U149】これまでのアニメとはどう違う? 徹底検証


(画像引用 : Amazon)

2023年4月よりスタートした『アイドルマスター シンデレラガールズ U149』を徹底解剖!
「U149」の意味、これまでのアイマス・デレマスのアニメとはどう違うのか、何故「ロリマス」と呼ばれているのか等、本作の特徴や魅力について纏めました!

U149=身長149cm未満のメンバーによるユニット


(画像引用 : TVアニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ U149』公式サイト https://cinderella-u149-anime.idolmaster-official.jp/

2005年にスタートし、これまで様々なメディアミックを行い、数多くのアイドルとユニットを生み出してきた『アイドルマスター』
そのタイトルは知っていても、この名前を冠するゲームやアニメが多過ぎてよくわかっていない……という人は多いはず。
そんな方々の為に、簡単にアイマス関連の現状をご紹介します。

アイマスは元々アーケードゲームで始まった企画で、その後もゲームがコンテンツの中心となっています。
その中でも特にメインとなっているのがソーシャルゲーム。
中でも2011年から11年以上稼働し続けた『アイドルマスター シンデレラガールズ』が最も有名ですね。

このデレマスは2023年3月をもって終了しましたが、現在も『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ(デレステ)』『アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ(ミリシタ)』『アイドルマスター シャイニーカラーズ(シャニマス)』の3つが稼働しています。
ゲームのジャンルはそれぞれ微妙に異なりますが、ユーザーがプロデューサーとなってアイドルを育成し、成功へ導いていくという点は共通しています。
これはアイマスシリーズの特徴の一つと言えます。

もう一つの大きな特徴は、アイドルの多さ
このシリーズは、他のアイドルコンテンツが太刀打ちできないくらい沢山のアイドルがいます。

既に終了したシリーズも含めると、これまでに登場したアイドルの総数は男女合わせて300人以上!
女性アイドルだけでも約200人という、とてつもない規模のキャラコンテンツになっています。
オリジナル楽曲は2023年4月現在で1400を超え、一コンテンツが扱う楽曲数としては恐らく世界でも類を見ないのではないかと思われます。

また、ゲーム以外もアニメやコミカライズなど、様々なメディアミックスが行われています。
本作のアイドル達は様々なユニットを組んでいますが、そのユニット単位で作品が作られている点も大きな特徴と言えるでしょう。

前置きが長くなりました。

2023年春にアニメの放送がスタートした『アイドルマスター シンデレラガールズ U149』は、デレマスの公式コミカライズ作品の一つとしてWebコミックサイト「サイコミ」で連載している漫画を原作としています。
U149は「UNDER 149」の略で、デレマスの中で身長149cm未満の小学生アイドルにスポットを当て、彼女達が芸能プロダクション内のユニット「第3芸能課」に所属し、アイドルデビューを目指す……という物語になっています。

アイマス関連のアニメは、過去に4つのシリーズが映像化されています。
その4つとは、765プロ所属のアイドルをメインに描いた『THE IDOLM@STER』、765プロのアイドルを用いて独自の設定やストーリーで描いたスピンオフロボットアニメ『アイドルマスター XENOGLOSSIA』、346プロのアイドルが「シンデレラプロジェクト」に挑む『アイドルマスター シンデレラガールズ』、315プロの男性アイドルの活動を描いた『アイドルマスター SideM』です。
今回のU149はシンデレラガールズの派生作品と言う事が出来るでしょう。

ただ、本作は過去のアニメシリーズとは傾向が異なります。
ここからは、その傾向の違い、すなわちU149独自の魅力について検証していきます。

メインのアイドルが全員「小学生」


(画像引用 : Amazon)

「U149」は本作の略称としても用いられていますが、同時に本作にメインとして登場するアイドル達のユニット名でもあります。
ここが若干わかり辛い点ですが、「第3芸能課」というユニットのメンバーから更に9人に絞って生まれたのが「U149」です。
具体的には、このようなメンバー構成になっています。

・U149
橘ありす(CV:佐藤亜美菜 141cm 12歳)
櫻井桃華(CV:照井春佳  145cm 12歳)
赤城みりあ(CV:黒沢ともよ 140cm 11歳)
的場梨沙(CV:集貝はな  143cm 12歳)
結城晴(CV:小市眞琴  140cm 12歳)
佐々木千枝(CV:今井麻夏  139cm 11歳)
龍崎薫(CV:柳瀬なつみ 132cm 09歳)
市原仁奈(CV:久野美咲  128cm 09歳)
古賀小春(CV:小森結梨  140cm 12歳)

・第3芸能課
U149の9名
横山千佳(127cm 09歳)
福山舞(132cm 10歳)
佐城雪美(CV:中澤ミナ 137cm 10歳)
遊佐こずえ(CV:花谷麻妃 130cm、11歳)

U149は第3芸能課のオリジナルメンバーで構成されていて、結成後に他の4人が段階的に合流しています。
ただ、その4人の中には担当声優がいないアイドルもいる為、アニメに登場する可能性は低いと思われ、基本的にはU149の9名の活動を描く物語になると思われます。

上記のリストからもわかる通り、第3芸能課のメンバーは全員小学生です。
アイマスシリーズのアニメにおいて、メインキャラ全て小学生というのは初の試み。
過去のあらゆるアイドルアニメを見渡しても、小学生と中学生の混合はあるものの、全員が小学生というケースは殆ど前例がありません。

そういった事もあって、本作は一部のファンから「ロリマス」という愛称を用いられています。
ただし一般的な略称ではないので、使用の際には十分に気を付けましょう。

ストーリーとPV的演出のミックス


(画像引用 : Amazon)

「アイドルアニメ」というジャンルは、単にアイドルを題材としたアニメという訳ではありません。
各作品、アイドルの描き方は大きく異なります。

最も多いケースは、アイドルの成長物語です。
主人公がアイドルの卵で、その主人公や他のアイドル候補生が様々な苦境に立たされながらもアイドルとして大成する為に頑張って目標に邁進するという王道ストーリーですね。
中には『ゾンビランドサガ』のように、捻った設定やストーリーに主軸を置いた作品もありますが、大半のアイドルアニメがこのパターンです。

過去のアイマスシリーズも、ゼノグラシアを除けば全てこの系統と言えます。
特にデレマスのアニメは、U149の1話でも中吊り広告という形で登場していた“ニュージェネ”ことニュージェネレーションズの3人を中心とした面々の成長と挫折をドラマティックに描いていました。

U149も、基本的にはその路線で間違いありません。
第1話「鏡でも見ることができない自分の顔って、なに?」はありすのメイン回でしたが、そこでありすが両親と少し距離がある様子を描いており、小学生ならではのドラマ性が付随した内容になっていました。

ただその一方で、本作の場合はデレマスほど強いドラマ性を持たせるというよりは、ユニット活動を通して各アイドルの魅力を視聴者に伝えるスタンスで描いているようです。
言うなればPV的アニメですね。

その最たる部分が、第2話「おでかけなのにただいまをするもの、なに?」で描かれていました。
1話は原作をベースにオリジナル展開を取り入れる形でしたが、2話は完全オリジナルの仁奈回。
彼女が大事にしているニワトリの着ぐるみを紛失してしまい、米内Pやありすと共に街中を探す……というストーリーが展開されました。

原作でも仁奈回はちゃんとありますし、原作通りに作れば各アイドル満遍なく見せ場を作る事は可能。
にもかかわらず、あえてオリジナルの物語を用意した理由は二つあると思われます。

一つは、1話まるごと一人のアイドルにスポットを当てたかったという事。

仁奈回に関しても、原作通りのアニメ化だと尺的にAパートもしくはBパートのどちらかのみという形になったと思われます。
かといって、原作のエピソードを倍に膨らませるとなると、様々な皺寄せが生じるのは想像に難くありません。
そこで思い切って全編アニオリにしたのでしょう。

もう一つは、原作ファンにもそうでない視聴者にも同じように楽しんで貰える事。
原作通りのアニメ化だと、どうしても原作組は一度見た物語をなぞる事になりますし、アニメ初視聴組はネタバレを恐れてしまいます。
しかしオリジナルストーリーなら、どちらもフラットに楽しむ事が出来ます。

こういった所からも、本作が「視聴者がアイドルの魅力を感じる事に集中できるアニメ」を意識している事が窺えます

U149ならではの「ストレスフリーなシリアス」


(画像引用 : Amazon)

原作とは異なるストーリーを用意してきたU149のアニメですが、作風そのものは原作と大きな食い違いはありません。
アイマスやデレマスのコミカライズというと、アニメ化された『ぷちます!』や『シンデレラガールズ劇場』のようなユルい雰囲気のスピンオフを想像しがちですが、本作はコミカルな中にもドラマ性の高いシリアス要素を含む起承転結のエピソードが描かれています。
各アイドルが浮き沈みしながら、時にケンカして仲直りし、皆でアイドル活動を続けていくアイドル成長記です。

ただ、アニメのアイマスやデレマスと全く同じ路線という訳ではありません。
特にデレマスのアニメはギスギスとした鬱展開がファンの間で物議を醸し、賛否両論真っ二つといった作品でしたが、本作はアイドル同士がギスギスするような場面は殆どなく、ケンカしてもすぐに仲直りするストレスフリーなシリアス展開が用意されています。

U149のアイドルは小学生なので、基本的には精神面も幼いです。
しかし、アイドルという夢を持っている彼女達は、同時に芯の強さと大人顔負けのしっかりした考えを持っています。
これは年少組の仁奈や薫も例外ではありません。

アイドルは自分をアピールしなければならない職業なので、我を通そうとする子も当然います。
一方で彼女達も同じ夢を追う他のメンバーを尊重し、強い仲間意識を持っています。
小学生なので自分を制御しきれない面も確かにありますが、それ以上に小学生だからこそピュアにアイドルや仲間と向き合っているのです。

原作ではそういった空気感を程良いバランスで表現していますが、アニメでもその空気感を大事にしているようなので、オリジナルのストーリーでも険悪な雰囲気が長く続く事はないでしょう。
監督の岡本学さんは『無職転生』を手掛けている方で、人間関係の複雑な本作において高い評価を得ています。
なので、U149でも絶妙なバランス感覚を発揮してくれるに違いありません。

まとめ

暗すぎず、平和すぎず、いい感じのアニメに仕上がっていると思います!
動きや細部の表現も行き届いていて、各アイドルがとても可愛く描かれている点が好印象です。
この感じなら、最後まで楽しませて貰えそうですね!

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