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2期が始まる前にチェック!!スリリングな政治的戦いから目が離せない!【86-エイティシックス-】 #エイティシックス

出典 公式Twitter

今回は『86 -エイティシックス-(以下、86)』の記事です。最近のアニメには中々ないジャンルの作品となっていて、もしかしたら敷居が高い作品かもしれません。

しかし、本作は電撃小説大賞の大賞を受賞しているということで、ライトノベル界でもアニメ界でも多くの注目を浴びている作品です。現代的な演出がたっぷり施されている作品でもあるため、未視聴はもったいない!

ここからは『86』の魅力について徹底解説していきます。『86』を視聴している方も未視聴の方も、ぜひ参考にしてみてください。

『86』とは?

『86』は安里アサト先生によるライトノベルが原作です。イラストはしらび先生、メカニックデザインはI-HV先生が担当しています。イラストのしらび先生といえば、『りゅうおうのおしごと』や『無彩限のファントムワールド』のような人気作のイラストを務めた凄腕イラストレーターです。『このライトノベルがすごい!』では2019年版・2020年版でのイラストレーター部門で1位を獲得しています。

一方の安里アサト先生はデビューして間もないライトノベル作家ではありましたが、初めての商業作品が『86』。しかもそれが電撃小説大賞の大賞を受賞したということで、凄腕イラストレーターのしらび先生とタッグを組むことになったと思われます!

『86』は近年のライトノベルでは数が少ないミリタリー系の作品です。ライトノベルではありますが、全然ライトではなく、かなりヘビーな内容です。

2017年から電撃文庫によって刊行がスタートした『86』でしたが、2021年からTVアニメが放送されます。アニメ制作会社はA-1 Pictures。安定して高クオリティのアニメを制作することで有名な会社で『SAOシリーズ』や『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』が代表作です。
2021年4月に第1クールが放送され、同年10月には第2クールも放送されます。放送当初から2クール製作が決まっていたようなので、とても気合が入っていることが伺えます。

『86』の魅力

『86』の魅力は以下の通りです。

・政治・戦争を用いた設定
・洋画らしい演出
・作画のクオリティの高さ
・楽曲のクオリティの高さ

それぞれ解説していきます。

政治・戦争を用いた設定

『86』はミリタリー系の作品ということで政治・戦争が用いられています。『86』のあらすじは以下の通りです。

ギアーデ帝国が開発した
完全自立無人戦闘機械<レギオン>の侵攻に対応すべく、
その隣国であるサンマグノリア共和国が開発した無人戦闘機械<ジャガーノート>。
だが、無人機とは名ばかりであり、そこには”人”として認められていない者たちーー
エイティシックスーーが搭乗し、道具のように扱われていたのである。

エイティシックスで編成された部隊<スピアヘッド>の隊長である少年・シンは、
ただ死を待つような絶望的な戦場の中で、ある目的のために戦いを続けていた。
そこに新たな指揮統制官<ハンドラー>として、
共和国軍人のエリート・レーナが着任する。
彼女はエイティシックスたちの犠牲の元に成り立つ共和国の体制を嫌悪しており、
“人型の豚”として蔑まれていた彼らに人間として接しようとしていた。

死と隣り合わせに最前線に立ち続けるエイティシックスの少年と、
将来を嘱望されるエリートの才女。
決して交わることがなかったはずのふたりが、
激しい戦いの中で未来を見るーー。

『86ーエイティシックスー』公式サイトより引用

ギアーデ帝国、サンマグノリア共和国といったように政治的要素が強く反映されている点が『86』の設定の特徴です。そして最大の特徴は人間として扱われていないエイティシックスの存在であり、これが『86』の肝となります。エイティシックスとして戦い続けるシンと、エイティシックスを守ろうと考えているレーナ、2人のそれぞれの葛藤を描いた作品です。

近年はハーレム系や主人公最強みたいな『ザ・ライトノベル』にような内容が人気ですが、その真逆のスタイルを貫く設定となっています。

近未来的な要素もミックス ※ネタバレあり

出典 公式Twitter

そして、政治的な作風に加えて近未来的な要素がミックスされている点にも注目です。『コードギアス』や『ガンダムシリーズ』のように、政治的概念を取り込みつつロボットがメインとなっている作品はいくつもありました。『86』もこの類の作品ではありますが、AIの要素が設定に取り込まれている点に注目です。

先程紹介したあらすじにもあった通り、『86』では無人戦闘機が活用されています。「しかし、この無人戦闘機には実は人間が用いられている」という設定が『86』の肝になります。これがどこか、我々のAIに対する接し方について考えさせられているような気がしてくるのです。

また、ギアーデ帝国が開発したレギオンには、死者の脳を取り込んでCPU代わりにする仕掛けが施されています。これもテクノロジーの恐怖を煽っているかのようです。こんな感じに近未来についても少し考えさせられるのが『86』の魅力です。

洋画らしい演出

『86』の演出にはどこか洋画らしさがあります。

通常、アニメの時系列は真っ直ぐ進むのが普通ですが、『86』は1話の中で時系列をバラバラにすることがあります。時系列をバラバラにすることで強調したい部分を強調することができるのですが、時系列をバラバラにする演出はアニメでやるにはあまりにも難しいのです。なぜならアニメは絵コンテを元に計画的に制作する必要があるので、とっさの思いつきで時系列をバラバラにすることは不可能に近いからです。

ハリウッド映画とかだと、一旦撮影をして映像材料を確保してから監督が編集を行います。この際に時系列をあえて崩すこともあるそうです。

『86』を見ていると、実写の映画を思わせるようなレイアウトや構成を意識していることが分かります。そうすることで、政治・戦争の恐怖をよりリアルに演出しているのでしょう。

また、音楽の入れ方も独特で、洋楽調の音楽の入れ方が非常に巧みで、視聴者の感情を揺さぶってきます。『86』を視聴する際にはこういった演出の部分を楽しむといいでしょう。

作画のクオリティの高さ

『86』の作画はクオリティが非常に高いです。アニメ制作を担当しているA-1 Picturesは高クオリティのアニメを数多く制作することで有名なアニメ制作会社。そんなA-1 Picuturesの中でも特にクオリティが高く制作されている印象があります。

『86』はロボットがたくさん登場する作品で、本作に置いては3DCGが用いられています。その3DCGのレベルが非常に高く、細部まで動きがコントロールされています。それでいてダイナミックな動きとなっており、視聴していて飽きません。

キャラクターのデザインも崩れることはほとんどなく、感情表現も秀逸です。キャラクター本人の戦闘描写は少ないので、2Dによる戦闘シーンもあまりありません。その分のリソースを3DCGに投下したということでしょう。

楽曲のクオリティの高さ

『86』は楽曲のクオリティが非常に高いです。

OPテーマの『3分29秒』は現代的なメロディーが特徴的です。アーティストはヒトリエです。ここ最近のJ-POPは夜好性を代表するように、電子的な音を混ぜつつも都会の夜を表現したかのようなメロディーが流行中です。『3分29秒』は激しいロック調のメロディーをベースに適宣電子音を組み込んでおり、スピーディーな歌が印象に残ります。『86』の荒廃した世界観にピッタリの曲です。

EDテーマは2種類。『Avid』『Hands Up to the Sky』です。どちらもSawanoHiroyuki[nZk]がアーティストです。どちらも洋楽調のメロディーとなっています。歌詞は日本語も入っているのですが、ちょっと英語っぽく聞こえるのが印象的です。特に『Hands Up to the SKy』の評価が非常に高く、これが『86』の洋画らしさを生んでいます。演出含めて非常に素晴らしい曲なので、ぜひ今一度、聴いてみてください。

まとめ

それでは本記事をまとめていきます。

・『86』は電撃小説大賞の大賞作
・『86』はミリタリー系のヘビーな設定
・『86』は全体的にクオリティが高い

2021年10月からは第2クールが放送されます。第1クール終盤は衝撃的な展開の連続でしたが、第2クールもさらに面白くなる予感がしています。現代版ミリタリー系アニメの傑作ともいえる『86』。未視聴の方はぜひ視聴してみてください。

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