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16

Sep

【ホーリーランド】陰キャ少年の路上格闘ロマンを描いた名作漫画・電子書籍で全18巻が期間限定で無料配信中!

主要キャラクター
神代ユウ

「下北ヤンキー狩りボクサー」と呼ばれる陰気な少年で、イジメによる不登校や自殺未遂を経験した一見するとひ弱な少年です。「学校・親・友達」に恵まれなかったユウは、一人孤独にボクシングの「ワン・ツー」だけを練習する日々を送りました。

自分の居場所や存在を守るために街で拳を振るい始め、いつしか自分が「下北ヤンキー狩りボクサー」と噂されることになり、奇妙な高揚感を覚えるユウ。やがて、不良たちとの「タイマン」を通じて路上の格闘者としてユウは成長します。

伊沢マサキ

街でたむろする不良少年グループのリーダーで、空手とボクシングの経験者として、他の不良たちから「路上のカリスマ」と畏敬の念をこめて言われている青年です。「下北ヤンキー狩りボクサー」の噂を聞いたマサキは、ボクシング経験者としてユウに興味を持って探し始めます。

ユウに自分の過去と似たものを感じるマサキは、ユウの理解者であり師匠のような存在となりました。

金田シンイチ

ユウの同級生として街で出会った親友で、ケンカは弱いけれど誰とでも友達になれるコミュ力の高い性格の少年です。シンイチとの交流を通じて次第に自分の居場所を獲得していくユウは、かけがえのない存在としてシンイチをとらえるようになります。

ユウとの付き合いがある事で、不良グループに重傷を負わされる事件に巻き込まれますが、ユウとの友情は変わらずに維持している芯の強さも持ち合わせているイイやつ属性の持ち主です。

伊沢マイ

伊沢マサキの妹でユウの同級生として登場するこの作品のヒロインで、ユウに兄と同じような空気感を感じていたマイは、次第にユウに惹かれていきました。

ユウはかつての自分にコンプレックスを持っていたため、マイの好意を素直に受け入れられずに2人の関係はなかなか進展していかないのでヤキモキします。マサキの過去をユウに語る貴重なキャラクターで、ユウがマサキに親近感を覚えるエピソードなどがある重要なキャラクターです。

出典:Amazon.co.jp

ホーリーランドの面白さを分析
夜の街に居場所(ホーリーランド)を見つける世界観

「ホーリーランド」の見どころは陰キャで何も持たず、何処にも居場所が無かったユウが「ワン・ツー」というたった一つの武器をきっかけに「友人・自己肯定感・承認欲求」などを手に入れていく描写です。

路上で人を壊す技術でしか自分を表現できないユウは、自分の在り方について葛藤しながらもがき苦しみ、自分の居場所をかけて戦っていました。それは、読者自身も日々の生活の中で感じている事なのでユウに対する共感がしやすく、作中で表現されている、「大人と子供の境目に存在する夜の街」という世界観があまり抵抗なく受け入れられます。

ユウへの自己投影

「ひ弱な自分がワン・ツーを練習したら読者もユウみたいに強くなれるのではないか」という妄想も抱きやすいので、実際に真似をしたこともある読者も多かったと思います。

「長島☆自演乙☆雄一郎」というK1選手の試合で、「ホーリーランド」で描写のあった対戦相手のタックルへの膝蹴りが実際に決まったシーンがあり、当時は話題となりました。そうした格闘技でリアルに起こる事を筆者(作者)が解説するナレーションは、説得力があり、読者の人気を博していきます。

格闘技とナレーション

作品として特徴的なのは、ユウや不良たちの使う格闘技の説明や設定解説がナレーションベースである事。

最近の格闘技漫画だと技の説明が登場人物の会話やアクションなどで描写されたり、少年漫画では「必殺技だから強い」と割り切ってそもそも解説されなかったりしますが、この作品ではナレーションで解説が入ります。

まるで、白土三平先生の忍者漫画「カムイ外伝」の荒唐無稽な設定解説のような印象を受ける反面で、劇画タッチでリアルに描写されているせいか不思議と説得力があるのが面白いです。

格闘シーンで格闘技術が森恒二先生の実体験や、格闘技経験がベースとなっていると作中で記述されていることから「森恒二先生が何者なのか」というのも話題となっていました。

作品のユウのナイーブな描写から作者が格闘技マニアの陰キャ説がありましたが、著者の体格はプロレスラーと比べても遜色がないので払拭されています。

まとめ

陰キャ少年の路上格闘ロマン「ホーリーランド」についてご紹介してきました。「自己投影しやすい主人公」や、「総合格闘技という当時の時代性」や、「リアルな格闘描写」が「ホーリーランド」の面白さの秘訣です。

無料配信期間は限定的ですが、電子書籍で揃えてしまっても損をすることが無い格闘漫画の名作ではないでしょうか。ひょっとしたらあなたの居場所(ホーリーランド)を見つけるヒントがそこにはあるのかもしれません。

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