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10

Aug

【HUNTER×HUNTER】ちょっと特殊な連載事情…?今からだって追いつける!HUNTER×HUNTERのススメ

昨年から『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』などのダークファンタジーの要素が詰まった漫画が大ヒットし、社会現象となりました。実は「週刊少年ジャンプ」の連載作品で、他にも長く愛されている「ダークファンタジー」の漫画があるのはご存知でしょうか。それが『HUNTER×HUNTER』です。
長期連載ゆえの「追いつけそうにないから読んでない」はもったいない!
今からでも追いつけます!今回はそんな作品の概要と魅力をまとめてみました。
また何かと話題に上る、ちょっと特殊な連載事情も解説します!

HUNTER×HUNTERとは


引用:amazon.com

『週刊少年ジャンプ』で1998年から連載している漫画です。
作者は『幽遊白書』の著者としても有名な冨樫義博先生です。
現在ジャンプで連載されている作品の中では『ONE PIECE』に次ぐ長期連載作品となっています。コミックは36巻まで刊行されており、累計発行部数は7800万部を突破しています。1999年にはアニメ化もされました。

物語は島で暮らす少年のゴン・フリークスが、一度も会ったことのない父親、ジンと同じ「ハンター」になるために、ハンター試験を受けに行くところから始まります。その後、同じくハンターを志す仲間に出会い、新たな冒険を展開していきます。
ストーリーは主に8つの章に分かれています。
1、ハンター試験編 (単行本1巻〜5巻)
2、ゾルディック家編(単行本5巻)
3、天空闘技場編(単行本5巻〜7巻)
4、ヨークシン編(単行本8巻〜13巻)
5、グリードアイランド編(13巻〜18巻)
6、キメラ=アント編(18巻〜30巻)
7、会長選挙・アルカ編(30巻〜32巻)
8、暗黒大陸・王位継承編(32巻〜)

どの話も繋がっているので、1巻から順当に読み進めましょう!

伝説級に人気がある理由!

連載開始から23年経過した今も、HUNTER×HUNTERの人気は絶大で、人気テレビ番組『アメトーーク』で特集を組まれるほど。完結前にして、すでに伝説的な人気を誇っています。
多くのファンに支持されている作品の魅力をご紹介します。

冒険心をくすぐる!圧倒的な世界観

物語の舞台は架空の国々で、架空のアイテムや職業が存在します。
ハンターライセンスカード、ホームコード、電脳ページ、などのITアイテムは
「こういうの、本当にありそう!」と思わせ、想像を掻き立ててくれます
作者、冨樫先生は作り込みが細かい事が有名で、作品に紹介されないところまで設定が出来ているそうです。
出だしのハンター試験編からその世界観が垣間見え、圧巻の面白さです。
少年漫画において、何らかの「試験」を受ける展開はお馴染みになっていますが、それをどれだけ魅力的に描けるかは、作品の力量がうかがえるところです。
本作は数多くある漫画界の「試験編」の最高峰が描かれている!と言っていいでしょう!
まず、試験会場に辿り着くまでに、クリアしないといけない、ユニークな難題が複数用意されています。それらをクリアして試験会場の入り口に案内されるも、そこはただの定食家で…この辺りは「これから始まる壮大な冒険感」に誰もがワクワクさせられたシーンです。隅々まで作り込まれている、徹底した世界観に冒険心を刺激させられるはずです!

念が奥深くて面白い!

天空闘技場編では「念」という能力を習得し、主人公たちは大幅に戦闘能力を上げることになります。
「念」は、生命エネルギーを自在に操る能力で、修行により習得する事が出来ます。
念能力は「強化系」「放出系」「操作系」「特質系」「具現化系」「変化系」の6つの系統に分かれています。自分が何の系統に属するかは、「水見式」と呼ばれる儀式で知る事が出来ます。
「念」に関しては複雑で作中の説明文も膨大になりがちですが、矛盾がなく説得力があります。細部まで考えて作り込まれた念能力に魅せられて、実際にコップの水に葉を浮かべる「水見式」をやってみた、というファンも少なくないのでは…。
念能力を習得してからは、個人の能力が差別化されていき、ストーリーにさらに奥行きが出てきます。放出系の派手なバトルから、回復系などの補佐的能力まで幅広く、時にはかなり複雑な条件を付けた能力も。頭を使って読み進めることになりますが、その分、何度読んでも楽しめるはずです。

インパクト絶大!強靱&狂人なキャラが続出

HUNTER×HUNTERには魅力的なキャラクターが惜しげもなく登場します。
主人公ゴンをはじめとする、ハンター仲間はもちろんですが、狂気的な曲者キャラクターも作品に欠かせない存在となっています。
絶大な人気を誇るのは1巻から登場する、奇術師のヒソカです。
天才的な格闘センスを持ち、並のプロハンターでは束になっても敵わないほどの強さです。強敵と戦うことに喜びと興奮を得るという、性癖があり、少年漫画ギリギリの描写にヒヤヒヤさせられることも。嘘つきで極めて冷酷な危険人物ですが、初期から、ゴンを気に入っており、時には味方のようなポジションで活躍することがあります。気まぐれに立場を変えるヒソカは、物語のキーパーソンと言えるでしょう。
また、好々爺のような見た目だけど、圧倒的な強さと冷酷さを秘めるハンター協会の会長ネテロや、盗賊集団のカリスマ団長で、能力が未知数のクロロなど…
強靭で狂気的なキャラクターに多く出会えるというのが、この作品の大きな魅力となっています。


引用:prcm.jp

極上の「闇」に大人も引きつけられる!

「恐怖」や「不気味さ」などの闇をしっかり描ける漫画家は、そう多くないように思います。
画力はもちろん、心理描写、見せ方など、高い技術が必要になってくるからです。冨樫先生は間違いなく闇部分をしっかり描ける漫画家です。
圧巻の画力とセンスで、グロテスクな流血シーンはもちろん、未知なるものに出会った時の底知れぬ不気味さまで、あらゆる角度から読者に不安を与えます。
例えば、キメラ=アント編では、ハンター協会の精鋭たちを凌ぐ、段違いに戦闘能力の高いキャラクターが出てきます。決して敵わない相手のオーラに近づいただけで憔悴していく人物の過程を丁寧に描き、嫌というほどの「恐怖」を読者に伝えました。
表向きは明るい冒険ストーリーですが、しっかりダーク部分も楽しめる事が、この作品が大人からも支持されている、大きな理由の一つです。
天才漫画家、冨樫先生が描く、極上の「闇」を是非味わってみて下さい!


引用:amazon.com

少年漫画らしい「友情」が熱くて泣ける!

HUNTER×HUNTERは、狂気的なキャラクターの登場やダークな部分が多い作品なので、青年漫画寄りの少年漫画という印象があります。しかし、それでも『週刊少年ジャンプ』の超人気作品であり続けているのは、ジャンプのモットーである「熱い友情」がしっかり描かれているからでは無いでしょうか。
殺し屋の一族に生まれて、一流の殺し屋になるように育てられたキルアが、ゴンと友達になるために変わろうとする姿には、胸が打たれます。特に「ゴンと友達になりたい」と兄イルミに話すシーンは涙してしまう人も多いはずです!
その他にも、クラピカや、レオリオの初期メンバーとの絆は深く、物語を明るい方向へ盛り上げてくれます。

善悪とは?!考えさせられる、新しい敵のカタチ

冒険とバトルがメインなので、もちろん章ごとに敵対するキャラクターが現れますが、その「敵」のあり方が今までの少年漫画とは一線を画すところがあります。
特に注目すべきは、キメラ=アント編です。
ここでは特殊な生態を持つ蟻達が、地上の生き物を統一しようとするため、主人公達と敵対することになります。王であるメルエムは人間を家畜としか思っていない冷酷な独裁者でしたが、コムギという少女と出会い、人間の存在価値を考えるようになります。
キメラ=アント編は今までの王道少年漫画のような「敵は悪である」というお決まりパターンでは簡単に片付けられない、複雑な話となっています。そもそも「特殊な蟻」として産まれた時点で、善も悪もなかったのかもしれません。
また、人種問題、戦争、原爆を思わす描写が多々あり、「人間」について深く考えさせられる内容です。
その他の章でも、ヒソカ、旅団のメンバー、ゾルディック家のように一括りに「敵」と言い難いキャラクターが多くみられます。どのキャラも冷酷な殺戮者であり、凶悪には違いありませんが、仲間や家族と過ごす側面があり、話の流れによって敵対したり協同したりと流動的に変化します。予測不可能な関係性が、ストーリーをより奥行きがある、面白いものにしています。
また、それによって敵味方関係なく、様々なキャラクターに多くファンがついているのも作品の特徴です!

今から追いつける最大の理由は「訳アリ」な連載事情

ここまで魅力に関して前記した通り、HUNTER×HUNTERは面白すぎて、一気に読んでしまえる作品です。そういった意味でも今すぐ最新話に追いつくのは容易いのですが、「冨樫先生の連載事情」により、大変追いつき易い作品となっているのです。
実は、HUNTER×HUNTERは現在連載を休載中です。
最後に掲載されたのは2018年の12月で、暗黒大陸に入る前の船の中、カキン王国の王位継承権をめぐるバトルが繰り広げられている最中で止まっています。
作者の冨樫先生は腰痛がひどく、以前から休載を繰り返しながら作品を進めてきました。休載期間は年々長くなり、現在最長の3年目に突破しています。
超人気作品というだけあって、休載を悲しむ声も多いですが、それでもファンが離れないのは、本作にどれほどの魅力があるのかを物語っていますね。
最近のSNSでは、
「果たして現世でHUNTER×HUNTERの最終回は読めるのか」
「冨樫先生、頼むから長生きして」
など不安や、作者を労う声が上がっています。
新章の暗黒大陸は壮大なテーマが用意されていそうですが、まだ暗黒大陸の手前にある島にも入れていない状況です。冨樫先生の体調が安定し、続きが読めるのを祈るばかりです…!

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