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30

May

【のぞみぞ】『リズと青い鳥』希美は本当にみぞれが好きなのか?!考察してみた! #リズと青い鳥

では希美にとってみぞれはただの嫉妬の対象なのか?

個人的な見解に過ぎませんが、希美はみぞれを愛している!と主張したいです!

大好きのハグにおいて、みぞれはたくさんの”好き”を希美にぶつけます。
笑い声が好き、話し方が好き、足音が好き、髪が好き、希美の全部が好き

ただどの言葉も希美には刺さりません。
希美のこだわり、楽器についての言及は一つもなかったのですから。

逆に希美の口から出てきた言葉は「みぞれのオーボエが好き」

この一言は衝撃でした。
一体この言葉を希美はどんな心境で口にしたのか?

これは希美の本心でありながらも、自身の嫉妬を認めてしまうような、一番言いたくなったことであり、そして同時に希美自身が一番言って欲しかった言葉。
無意識に感じていたものをしっかりと把握したような、それでいて何かを諦めたような、羨望と絶望が混ざった究極の告白のような言葉でした。
ただ、この言葉の真意をみぞれが理解できるか、というと…、どこまでも噛み合わない二人なんですね。

この大好きのハグの前(合奏の前)に希美は自身がみぞれを閉じ込める鳥かごであることを自覚し、その上で童話のリズのセリフに被せてこのように発言しています。

「どうして私にカゴの開け方を教えたのですか」

つまり希美はカゴの開け方、青い鳥であるみぞれがどうすれば自由にはばたいていけるかを理解した、ということです。
その方法の1つがこの「みぞれのオーボエが好き」という発言でしょう。
そう言えばみぞれが殻を破ってはばたくことを希美はわかっていたのでしょう。
でも、それは同時に自分自身の軽蔑すべき部分を認めること、自身の否定にも繋がりかねない言葉でした。
さらにみぞれの楽譜に「はばたけ」と書いたこともカゴの開け方の1つではないかと思われます。

では、何故希美はカゴを開けたのか?

『リズと青い鳥』という作品は同名の楽曲とシンクロしながら物語が進んでいく作品です。
物語の中で何故リズは青い鳥をカゴから出したのか?何故別れを告げたのか?

それは3楽章のテーマにもなっていますが、「愛ゆえの決断」なのです。

リズは青い鳥を愛していたからこそカゴから出した
のであれば、みぞれという青い鳥をカゴから出した希美もまた、みぞれを愛していた、と…解釈できる、否、解釈したい!わけです!!

コメント

  1. ほし より:

    これほどの考察を書くのにはどれくらい映画を見直しましたか?
    自分は難しい作品になるとあまり理解できずに考察されている方が書いた文などを読んで理解を深めています。
    自分で考察できるくらい物語を理解するにはどうしたらいいでしょうか?
    考察に関係ないコメントですみません。
    考察素晴らしかったです、尊敬します。

  2. ひたってぃー。 より:

    天才か。

  3. より:

    自分は、リズと青い鳥の第三楽章のテーマが「愛ゆえの決断」だとしても希美がみぞれに対して愛していない方が凄い良い、語彙が足りないので説明しがたいけど希美が言った「みぞれのオーボエが好き」と言うセリフが凄いモヤモヤをかき立てて心を揺さぶるのです。みぞれ自信が好きではないと言った所が好きなのです。武田綾乃さんがどう思って書いたのかはわからないですがリズと青い鳥を作ってくださってありがとうございます。以上です。

  4. aaa より:

    「みぞれのオーボエが好き」が好きというセリフの希美自身の気持ちの考察が刺さりました。

    あのシーン見てた時「それだけ?」と思いましたけど、それは自分はみぞれ側の感覚だったんでしょうね。

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