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Jun

【はめふら】メアリ・ハントは本当に百合に目覚めたの? 検証まとめ

興味があるのはカタリナだけ?

出典 : © 山口悟・一迅社/はめふら製作委員会 : TVアニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』公式サイト

臆病な性格だった幼少期のメアリは、カタリナとお茶会で知り合い、カタリナからガーデニングの才能を「緑の手」と称賛されたことで人生に希望を見出します。

それだけではありません。
ダンスが苦手だったメアリは、努力することで克服しようと試みますが、姉たちからは嘲笑され、心を痛めていました。
しかしそんなある日、カタリナからその努力を肯定され、尊敬するとまで言われたことで、自分の進むべき道をはっきりと自覚しました。

カタリナの隣に並ぶ令嬢として、恥ずかしくない人物になる。
その決意が、メアリを更に努力させる原動力となり、ダンスは特技になるほど上達し、人付き合いや社交界での立ち振る舞いも完璧になりました。
努力の方向性が定まり、目的が明確になったことで、彼女の本質であり長所でもある粘り強さが最大限活かされた結果と言えるでしょう。

ただ、この成功体験はメアリの人格を大きく変化させることにも繋がりました。

FORTUNE LOVERにおけるメアリは、アランを恋い慕う貴族令嬢として登場します。
それは、彼がメアリのガーデニングの才能を見出し、「緑の手」と称賛したからです。
ちなみに、カタリナはこのアランのセリフを親友の佐々木敦子(ささき あつこ)が書いたネタバレノートで見ており、記憶の片隅に入れていたため、無意識にパクってしまったようです。

そのため、FORTUNE LOVERのアランルートにおけるメアリは、カタリナに対する感謝や恩義と同等の気持ちをアランに抱いており、それが恋愛感情へと発展していきました。
しかしメアリはゲーム主人公のマリアに嫌がらせすることなく、素晴らしい令嬢としてマリアの前に立ちはだかります。
そして、マリアがアランと結ばれるアランENDでは涙しながらも潔く身を引き、バッドENDでは無事に婚約者のアランと結ばれています。

このことから、メアリは大切に想う人ができたとしても、決してあくどい真似はしない人物であるとわかります。
けれどカタリナに救われたメアリは、そのゲーム版メアリとは異なる人物像になっています。
優れた令嬢に成長した点は同じですが、こちらのメアリはカタリナを独占するためにジオルドと水面下でバチバチ争っており、カタリナに王族の大変さを吹き込んで彼女がソルシエ王国の第三王子であるジオルドと結ばれないよう仕向けるほど腹黒くなっているのです。

メアリのこの変化は、大切に想う相手がアランからカタリナになったことで、恋敵がマリアからジオルドになったことに起因します。
マリアは優しく謙虚な性格だったのに対し、ジオルドはドS腹黒王子
彼もカタリナに影響されたことでゲーム版ほど捻くれてはいないものの、腹黒い一面は持ち合わせています。

よって、そのジオルドに対抗しなければならなくなったメアリは、自然と奸智に長けた逞しい女性に成長せざるを得なかったのです。

そしてもう一つの要因は、カタリナへの依存です。
カタリナと接点のないFORTUNE LOVERのアランは、ジオルドの双子の弟であり、王族でもあります。
そんな彼に依存することはできず、自分がアランを支えなければならないという意識が強かったのでしょう。

しかしカタリナの場合は気の置けない友人であり、寄りかかっても問題ない相手。
まして彼女は男女問わず多くの人を惹き付けているため、独占欲も強くなります。
その結果、カタリナへの依存が強くなり、カタリナの一番でありたいという気持ちを前面に出すようになったのでしょう。

このプロセスを考慮すると、メアリのカタリナへの想いは友情以上とは言えますが、いわゆる百合とは少し異なるように推察されます。
女性に対する友愛ではなく、カタリナ個人に対する友愛であり、スキンシップの多さも子供の頃からの習慣に加え「カタリナと一番親しいのは私」というアピールが主な理由と思われます。

まとめ

結論をいうと、メアリは百合に目覚めた訳ではなく、自分の人生に光を与えてくれたカタリナを愛するあまり、ちょっと独占欲が強くなっているだけですね。
ただし、カタリナに対する愛情は友愛の粋を超えつつあるので、今後どうなるかは不透明。
メアリENDというのも、もしかしたらあるかも?

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