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モーニング・ツーで連載されている『とんがり帽子のアトリエ』をご存じでしょうか？
緻密な絵と設定によって紡がれる、魔法使いを題材とした王道＆本格ファンタジーです。
今回、この作品の魅力についてご紹介します！

美しい絵によって構築された王道ファンタジー

出典 : 講談社　白浜 鴎 : 『モーニング・ツー』公式サイト

『とんがり帽子のアトリエ』は月刊モーニング・ツーで連載中の白浜鴎先生によるマンガ作品。
魔法使いにあこがれる少女・ココが、「禁止魔法」と呼ばれる使用を封じられた魔法を知らずに使ってしまったことで起こった不幸な出来事を取り返すべく、自ら魔法使いとなるため奮闘する王道ファンタジーです。

作者の白浜先生はフリーのイラストレーターとしても活動していて、公式でも「精密な絵で魅せる」と謳っているように、凄まじい画力が1話目から堪能できます。
これだけの画力がありながら、ゴチャゴチャとしておらず見やすいのも魅力の一つ。
絵柄もクセのない万人受けするものになっています。

魔法やドラゴンなどファンタジーならではの表現は幻想的かつ立体的に描かれていて、情緒と現実感が入り交じった素敵な仕上がり。
絵一つをとってみても、幅広い層に受け入れられる作品と言えるのではないでしょうか。

老若男女が楽しめる「優しい世界」

本作の間口の広さは絵だけではありません。
魔法を題材としている作品はバトル中心のものが多いですが、この作品では「人を傷つける魔法」は基本的に禁じられているためバトルシーンは少なく、優しくてマイルドな世界になっています。
しかし、いわゆる日常モノという訳ではなく、ココをはじめとした魔法使い見習いの女の子たちが何度も危機に瀕し、それを乗り越えていく姿が真摯に描かれています。

また、ストーリーこそ王道ですが魔法の設定についてはかなりオリジナリティに富んでいて綿密に作り込まれています。
魔法を題材とした、魔法をより詳細かつ有機的に描いている作風が好みの人にはストライク間違いなし！

流れるようなコマ割りに注目

出典 : 講談社　白浜 鴎 : 『モーニング・ツー』公式サイト

絵の美しさだけでなく、コマ割りの妙も『とんがり帽子のアトリエ』の魅力。
例えば上記の画像はTwitterなどでも話題になった有名なシーンですが、繋がっているコマの中をキャラクターが移動していますね。
風景が固定されていることで、読者はキャラクターの一連の動きをアニメのワンシーンのような流動性のあるものとして捉えることができます。

こういったコマ割りの工夫によって、各キャラクターがよりいきいきと描写されているのもこの作品の特徴です。

アニメ化の確率＆時期は？

『とんがり帽子のアトリエ』は既に何度も重版が行われ、発行部数も1巻の時点で40万部を突破したと公称されるなど、かなり早い段階で人気作となりました。
この規模のヒットであればアニメ化の確率は極めて高く、作者の特別なこだわりで敢えて映像化をしないといった例外的なケースを除けば、まず間違いなく近い将来実現すると思われます。

ただ、2018年5月の段階では3巻までしか出ていない為、これからすぐにアニメ化というのは難しいかもしれません。
コミック原作のアニメの場合、大体1クールで4巻分くらいを消費することが多いので、4巻発売時にアニメ化が発表される可能性はありますが、それよりも先になることも考えられます。

原作コミックはほぼ半年に1冊のペースで刊行されていて、3巻発売日が2018年2月23日なので、早ければ今年中にアニメ化のニュースが流れるかもしれません。

まとめ

掲載誌のモーニング・ツーは『聖☆おにいさん』をはじめ、『ALL OUT!!』や『デビルズライン』と複数のヒット作を抱える月刊誌ですが、モーニングの増刊ということもあってか、そこまで知名度は高くありません。
また『とんがり帽子のアトリエ』自体も未だにWikiが作られていないなど、これだけヒットしているにもかかわらず知らない人はまだまだいるのではないでしょうか。
本作の絵・世界観・設定・キャラクターたちは確実に万人受けすると思うので、ぜひアニメ化して欲しいです！