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18

May

【再熱!仙界バトル 封神演義】 #封神演義 #hoshinengi_tv

出典 : (c)安能務・藤崎竜/集英社・「覇穹 封神演義」製作委員会 : TVアニメ「覇穹 封神演義」公式サイト

今は懐かし『封神演義』。私が小学生の時にはまった漫画だ。
本作品は1996年-2000年「週刊少年ジャンプ」で連載。
累計発行部数2200万部を誇る人気漫画であったが、今の若者に「封神演義」といえばなじみがなく、良くて思い浮かべるのは中国明代の神怪小説だろう。
しかし、奇しくも2018年1月より『覇穹 封神演義』がアニメ放送を開始。
漫画連載時の1999年にも『仙界伝 封神演義』が放送されたが、仙界伝篇は原作になぞりつつ展開はオリジナルとなる。
これに対して今回の覇穹篇は原作漫画の中盤に位置する「仙界大戦」を中心に描かれおり原作重視だ。

脚本・声優も総入れ替えであるため、一度アニメを見たことがある人でも十分楽しめることが予想される『覇穹 封神演義』。
今回はそんなアニメを楽しむ前に封神演義について知ってもらいたい。

漫画 封神演義とは?

中国文献『封神演義(講談社文庫版)』に基づくが、翻案・改変もありSF要素も多い。

時は紀元前11世紀。古代中国、殷王朝の時代。
皇帝:紂王(ちゅうおう)は文武共に優れた名君であったが、悪しき仙女:妲己(だっき)を皇后に迎えて以来、彼女に惑わされ傀儡と化していた。
妲己の悪政「酒池肉林」(国政が傾くほどの贅沢。王宮内に酒で池を作り、肉をいくつも立てまるで林のようにした)で国は乱れに乱れた。
そこで仙人界崑崙山の教主:元始天尊(げんしてんそん)は人間界の混乱を収める為、弟子に当たる主人公:太公望(たいこうぼう)に「封神計画」を命じる。
封神の書に記された悪しき仙人たちを封神台に封じるため、太公望は類まれなる頭脳と人望さで仲間を集めて計画を遂行していく。

出典 : 講談社 安能 務 (翻訳) : Amazon.co.jp

封神演義の楽しみ方
その1 「封神演義」に触れる、もしくは中国史に触れる

封神演義は中国古文が題材のため、ゲームや書籍として全く別物の「封神演義」も多い。
故に本作品に触れて前でも後でも構わないが、関連付けて手を伸ばしてみる、深みが増して面白い。

例えば、学生時代に歴史が好きだった人は中国史を遡っても良いだろう。
今回の舞台「殷」は中国歴史上、最古の王朝といわれている。
封神演義は殷から周へ王朝が変わる間の時代小説だが、その後時代は、殷→周→春秋時代(韓、魏、趙)→春秋戦国時代(秦・楚・斉・燕・趙・魏・韓)と流れていく。
この一連の流れの中で歴史家:司馬 遷『史記』もあり歴史好きには馴染みが深いだろう。
また、SF小説で有名な『十二国記』は全くの異世界の話だが、政治形態が周王朝に類似しているといわれており、この時代背景が好きであればなかなかに面白い。
また、今現在注目を浴びている漫画『キングダム』は春秋戦国時代を描いているため、中国史を知るという上でどんどん掘り下げていくのもいいだろう。
枝葉が広がり、別作品で見た登場人物がその後どうなったのか、前後を辿るルーツにもなりなかなか乙である。

他にも、中国古文小説と関連付けるのもいいだろう。
日本でも馴染みの深い『西遊記』においては、封神演義で主要キャラクターとして登場する哪吒太子(なたたいし)や顕聖二郎真君(けんせいじろうしんくん)=楊戩(ようぜん)も出てくるため「あっ」と思わず思い入れで見てしまう。

古文『封神演義』を楽しむもよし、関連の話を楽しむもよし。広がりを見せるからこそ、作品への深みも増す。(もちろん外伝もおススメだ!)

その2 アニメと漫画は別物と捉える

楽しんでもらう上で…今期アニメ『覇穹 封神演義』と原作漫画は全く別物と思っていただきたい。
先ほど「大筋はなぞっている」と伝えたばかりだが、実は今期アニメは原作になぞってはいるがかなりの圧縮をしているのだ。

ここだけの話、漫画愛読者がアニメ1話を見て「なんだこれ」となり監督のツイッターが炎上した
確かに、1巻分を1話に詰め込んだような無理矢理圧縮は、太公望の類稀なる頭脳派シーンが見えずに「無能」に見えてしまうし、展開が速すぎてキャラの個性も立たない。
ファンそれぞれの「名シーン」と呼べるところもカットされている・・・。
誤解して頂きたくないが、アニメだって十分楽しい
懐かし漫画がフルカラーで動くだけでもファンは嬉しいし、声優キャストだってキャラクターにジャストフィットだ。
だが、アニメだけで「封神演義」を知った気にもなって欲しくないのだ
アニメから封神演義を知った人は何ら疑問もなかっただろうが、是非新たな目線で原作を読むことをおすすめする。是非、是非原作を読んで欲しい。(封神演義の完全版はかなり美しい!年代物だと舐めてはいけない!)

出典 : 集英社 藤崎 竜 (著) : Amazon.co.jp

ちなみに野次馬間隔で「原作クラッシャー 高橋ナツコ」と調べていただければ原作ファンの悲しみはご理解いただけるだろう。

その3 ブームが終わった作品であるからこそ

さて、今期アニメ化ということで再熱が見られる封神演義だが、連載は2000年に終わっている。
そのため逆に手に入れやすいグッズや二次創作は多いのだ。
私は作品を思い出すたびに振り返る性のため、一度はまれば折々に関連グッズを集めてしまうのだが・・・正直、封神演義を全巻揃えたい!と思えば中古本屋にかなり安値で出ているだろう(もちろん年季が入っているだろうが)し、グッズも二次創作同人誌も既にごろごろと転がっているのだ。
今や再ブームのためどうなるかはわからないところだが、今ならまだお手頃にファンとしてお金を費やしやすいし、逆の発想で断捨離をしたい方はフリマアプリで出品するのもいいだろう。(もちろん、今期に伴ったグッズだって可愛い!

出典 : (c)安能務・藤崎竜/集英社・「覇穹 封神演義」製作委員会 : TVアニメ「覇穹 封神演義」公式サイト

まとめ

さて、どうだっただろうか?
20年近く経っても愛される作品は、私の主観を抜いても「面白い」証拠だと思う。
是非ともこの機会に、アニメや漫画を見ていただきたい。

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