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7

May

シャアの恋愛観、そして最後まで忘れられなかったララァの存在 〜『逆襲のシャア』を中心に〜

「人の心の光」を感じられなかったシャアにとってのララァ

『逆襲のシャア』のクライマックス、アムロにこう言葉を投げかけられます。

シャア「そうか、しかしこのあたたかさの持った人間が地球さえ破壊するんだ。それをわかるんだよ、アムロ」
アムロ「わかってるよ。だから、世界に人の心の光を見せなきゃならないんだろ」
(引用元:『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』)

人間に失望し、自分の思い通りに行く世界を創るため、地球にアクシズを落とそうとしたシャアに対し、アムロは「人の心の光を見せる」と意気込んでいました。
同じような場面が『UC』にもあり、フロンタルの中に生き続けたシャアの残留思念は諦めがつき、残留思念は消えていきました。

『逆襲のシャア』まで分かることのできなかった「人の心の光」は、まさにララァとアムロの関係にありました。直感で分かり合う2人には、奥深い心理で通じ合い、ララァは最後に「刻が見える」と言い残しました。
実際どのようなものが見えたのか分かりませんが、ニュータイプのアムロに投げかけた言葉ですから、「人の心の光」なのかもしれません。

シャアはこの「人の心の光」を『逆襲のシャア』で経験しました。それらがアクシズが軌道を変え、地球に新たな選択肢を与えた。
そこまでは経験しましたが、残念ながらシャアの心に響くことはありませんでした。それは、残留思念として生き続けたシャアが宿ったフル・フロンタルの行動から分かると思います。
先ほども言った通り、フロンタルは『逆襲のシャア』でのシャアのように「人の心の光」に可能性を感じずにいました。つまり、シャアは最後まで「人の心の光」を理解できずにいたのです。

そんなシャアにとってララァは唯一無二の存在でした。自分を理解してくれるララァを希望のように感じ、大切にしてきましたが、失うことになってしまった。それはシャアにとってトラウマにほかなりません。

まとめ

ララァを最後まで忘れられなかったシャア。運命的な出会いと衝撃的な別れがシャアを追い詰め、憎しみがアムロに向きました。
「割り切った」関係を多くの女性を持ったのも、全てはララァを失った無念を晴らすため。一途な思いがシャアにはあったのでしょう。
一見冷徹で恋には無関心のように思えるシャアですが、その内には何年経っても最愛の人を忘れられない恋愛観を持っていたのでした。

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