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14

Sep

【ぼくたちは勉強ができない】真冬先生はなぜ人気No.1キャラになったのか!?検証まとめ #ぼくたちは勉強ができない #ぼく勉

底知れないヒロイン

登場する度に掘り下げられ、「酔うと褒め上戸になる」「ハンドルを握るとヤバい人になる」など様々な事実が判明する真冬先生ですが、それでも核心的な謎は幾つか残っています。

例えば、理珠&文乃の教育係を辞めた件
真冬先生の性格であれば、例え主義に反するとしても、生徒から怖がられたとしても、最後まで面倒を見ようとするように思えてなりません。
しかし実際には、新たな教育係となった成幸にさえ当初は否定的でした。

不器用ながら本来は優しくて生徒思いの真冬先生が、教育係という立場を放棄し、理珠と文乃を手放さざるを得なかった理由。
それは作中ではまだ語られていませんが、原因は学生時代のフィギュアスケートにあったのではないかと推察されます。

問22において、真冬先生はフィギュアスケートに明け暮れていた過去を「選手寿命が短いフィギュアを選んだことで大切な時間を無駄に過ごした」と自嘲していました。
当然ながら、これが本心とは到底思えません。

6巻収録の問45「彼女の[x]は前任者にとって青天霹靂である」および問46「彼女はかくも妖姿媚態に彼を[x]する」では、真冬先生の妹・美春(みはる)が登場し、真冬先生がかつて天才的なフィギュア選手だったことを示唆します。
美春自身が、テレビで放送される規模の大会で絶賛されるほどの有力なフィギュア選手であり、その彼女をもって「天才」と言わしめる真冬先生は、或いはオリンピック代表クラスの素質を持っていたのかもしれません。

しかし真冬先生はその話をする美春を真顔で制するなど、フィギュアの話は完全にタブーの模様。
その制する直前に美春が言った「姉さまがこっちの道に戻ってくればきっと父さま母さまだって…」というセリフにヒントがあると思われます。

この美春の言葉から、現在真冬先生は両親と疎遠になっているのは明らか。
恐らく、両親の反対を押し切ってフィギュアを辞めたのだと推察されます。

では、何故そこまでしてフィギュアの道を諦めたのでしょうか。

以前本人が言っていた「競技期間が短いから」という理由とは到底思えず、8巻収録の問63「その姿に想起するは[x]どもが夢のあとである」で、水泳の大会を控え緊張するうるかに対し「緊張感、周囲の期待、結果へのプレッシャー、全てを受け入れて楽しんでしまえばいいわ」と諭していることから、プレッシャーに負けたからとも考えられません。
「親から敷かれたレールの上を歩むことに疑問を抱いた」というのも、理珠と文乃に対し「得意分野の進路にすべき」と規定のレール上を歩くよう指導していることから、やや懐疑的です。

ここからは完全な推測で、あくまでも可能性の一つに過ぎませんが、真冬先生はもしかしたら「優秀な姉と比べられる妹に配慮した」のかもしれません。

フィギュアは非常にお金がかかる競技です。
しかも肉体的な問題で10代~20代前半にピークを迎えるため、幼少期から始めるケースが大半であり、自分で費用を捻出するのは不可能。
裕福な家庭でなければ競技者になること自体が困難という現実があります。

よって、同じ家庭の兄弟や姉妹が揃って選手になるケースが比較的多く、桐須姉妹もその中の1組のようです。

そしてこれもスポーツの宿命ですが、同じ競技をやっている兄弟や姉妹は嫌でも比べられます。
一方が優れている場合、そちらにばかり注目が集まり、もう一方はどれだけ努力しても報われず、また優秀な方と比較され惨めな思いをする……なんてことになりかねません。

また、これはあくまで私見ですが、フィギュアは採点競技であり、有力選手には点数が付きやすい傾向があるように思われます。
一度「○○姉妹の優秀じゃない方」というレッテルが貼られたら、それを覆すのは至難の業。
厳しい競技人生となるでしょう。

真冬先生はそういったことを実感したか、或いは両親やコーチから色々と吹き込まれ、美春のためにあえてフィギュアを断念した……というのは考え過ぎかもしれません。
でも真冬先生のどこか諦観したような序盤の姿は「努力しても報われない世界がある」という実感を伴っているように感じられ、ついそんな想像をしてしまいます。
そして、そんな自分が理珠と文乃の近くにいるのは彼女たちにとってマイナスになると考えたのだとしたら、2人から離れたとしても不思議ではありません。

未だ底知れないヒロイン・桐須真冬。
彼女が全てを曝け出すのは、当分先になりそうです。

まとめ

いろいろと理屈をこねましたが、真冬先生が人気キャラになった理由は「かわいいから」の一言でオールOKな気もします。
それ以外の理由は蛇足かもしれません。
でも、つい別の理由を考えてしまう……そうさせてしまう魔性こそが、真冬先生の魅力ではないでしょうか。

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