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Jul

【将来的に死んでくれ】アニメ化も視野に入る今話題の百合マンガ! タイトルの意味も解説【おすすめマンガ】 #将来的に死んでくれ

ほぼギャグに全振りの百合マンガ

『将来的に死んでくれ』は、別冊少年マガジンで長門知大先生が連載している百合マンガです。
しかしこの作品、従来の百合マンガ像とは少しかけ離れたところがあり、それが大きな個性となっています。

本作の主人公・菱川俊(ひしかわ しゅん)はクラスメイトの女子・刑部小槙(おさかべ こまき)に一目惚れします。
女子が女子を好きになる……ここまではノーマルな百合です。

ただ本作の場合、菱川がアプローチの際に発するのは「ヤらせて」「セックスしよ!」など下心剥き出しの言葉。
しかもその為に10万円用意するというゲスさ
けれど小槙が彼女に靡くことはなく、結果的に健全な描写に終始しています。

このように、本作は百合作品としてはかなり珍しいタイプのギャグ全振り百合マンガです。
とはいえ菱川の小槙に対する想いは真面目で、百合モノとしてもキチンと機能しています。

女子同士のドタバタ劇やリズミカルな掛け合いが好きな人も、百合好きの人も楽しめる作品。
それが『将来的に死んでくれ』というマンガです。

男子とも普通に絡む百合女子

このマンガが他の百合モノと一線を画す要素として、「男性キャラが割とよく登場する」という点が挙げられます。
本作には小槙の弟の小学生・槙介(しんすけ)や菱川の兄・倖(ゆき)が準レギュラーとして登場しますが、主要キャラの男の身内が出てくること自体は百合モノでも珍しくはありません。

ですが、それ以外にも菱川達のクラスメイトの男子も登場し、菱川と普通に会話します。
中にはそれが話のメインになる回もあるくらいです。

もちろん頻度は少ないですが、こういった他の百合モノにはない展開も本作の個性であり、魅力と言えるでしょう。

タイトル「将来的に死んでくれ」の意味は?

このかなり意味深なタイトルに関しては、本作の担当編集さん(『進撃の巨人』『五等分の花嫁』『ふらいんぐうぃっち』も兼任されている方)のTwitterで明らかにされています。
それによると、『うる星やつら』の最終回に影響受けたとのことです。

『うる星やつら』は高橋留美子先生が週刊少年サンデーで1980年代に連載していたマンガで、原作・アニメ共に爆発的ヒットを記録し、一大ブームを巻き起こしたレジェンド作品です。
常にトラ柄のビキニを着用しキレると電撃をぶっ放す鬼族(宇宙人)の女の子・ラムと、彼女にベタ惚れされた主人公・諸星あたる(もろぼし あたる)を中心としたラブコメディですね。
あたるもラムのことを憎からず思っているものの、女好きでお調子者の性格が災いし素直になれず、そんな二人と周囲の変人たちによるドタバタ劇が主に描かれています。

『将来的に死んでくれ』のタイトルに影響を与えたのは、その『うる星』の最終回、最終ページにあたるが言った「いまわの際にいってやる」というセリフですね。
これは、最終巻の34巻(オリジナル版)を丸々1巻使ったラストエピソード「ボーイ ミーツ ガール」にて、ラムがあたるに「好き」と言わせる為の勝負として鬼ごっこを挑むも結局言わせることができず、「一生かけて言わせてみせるっちゃ」とラムが言ったことに対しあたるが返した言葉です。

このあたるのセリフは、ラムの言葉の“一生かけて”という部分、すなわち「一生一緒にいるからね」という意思表示を快諾し、「お前に好きだというのは俺が死ぬ時だから、その時まで一緒にいろよ」「俺よりも長生きしろよ」という愛情あふれるメッセージが込められています。
よって、「将来的に死んでくれ」というタイトルも、おそらく小槙のセリフを想定したもので、「お前が将来死ぬ瞬間を私が目にするまで一緒にいてやる」という意味が込められていると思われます。
要するに“デレ”ですね。

基本的に作中で小槙のデレが菱川に向けられることはないので、最終回の最後の最後に……という構成を想定しているのかもしれませんね。

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